コラムニスト 黒部エリがニューヨークからお届けします。Blog by Eri Kurobe


by erizo_1
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オバマさんが大統領戦に勝利! ミシェルさんはナルシソ・ロドリゲスを着用に

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オバマさんが勝利、次期大統領に当選だー!!
やたーーーーー!!!!
ぷがぷがどんどん、ぷがどんどん!

昨日はちょうど渋谷でカメラマンのジェイといっしょにいたのだが、
「大統領選どうなったんだろうね?」
とケータイでニュースを検索したところ、「オバマ氏勝利演説」の記事が!

うーわー!!!!!
まじッスか? まじで勝利したの? 信じられない、嬉しい!

過去二回の大統領選でがっくりしてきただけに、にわかに勝利が信じられないほど。

そのあと東京在住のスウェーデン人の友だちと会って、コーフンして祝杯をあげたのでした。
パーチーに行ったら、在日欧州ガイジンたちはみんな一様に喜んでいましたね。
うおおおおお、ビクトリー!

ピータローともスカイプして、勝利の喜びをわかちあったのでした。
うちの旦那はブラックだから、感動もひとしお。
勝利演説を観て、目がうるうるしたらしい。

政治というのは現実だから、オバマ氏といえども、この財政不況、米軍派遣泥沼化をどれだけ改善できるかわからない。

しかし国内のアフリカン・アメリカンや移民、人種ミックスのひとたち、マイノリティやカラードのひとたちに与えた希望というのは、本当に大きいと思う。

そして8年間のブッシュ政権で、世界にとことん嫌われてしまった米国のイメージを少しでも変える意味でも、ことにアフリカやイスラム諸国に与える印象の差というのは、すごく大きいと思うね。

つくづく思うに、人類の力というのは「希望」なのだ。
「希望」があれば、救いはある。
「希望」がなくなったら、この世は終わりだね。

NYでは歩いていると、ワンブロックごとに物乞いがいるし、地下鉄に乗れば金をせびってくるホームレスに会わない時がない。

うちの近くにあるトンプキン公園というところは、ストリートキッズの溜まり場で、全米から家出してきた10代の若者たちが群をなして棲みついているのだ。

超大国といわれるアメリカなのに、現実に目にするのは、悲惨なひとたちばかり。
ここらでチェンジしないと、どうしようもないところまで来ている。

ペイリンはオバマ陣営を「社会主義者みたい」と批判していましたが、だって政府の方針を方向転換しないと、もうムリじゃん。
8年間で「金儲け放任主義」をしてきたブッシュ政権のツケはでかいよ。

アメリカに住んでいると、アメリカという国のダメダメさ加減、ビョーキ加減がよくわかるんだけど、ひとつわたしがアメリカ人に対して感心することは、彼らが決して「希望」を捨てないこと。
どんなにダメダメな状況でも、「希望」を信じるポジティブさはすごいと思う。

さて今回バラク陣営の勝利はインターネット駆使の草の根運動によるところが大きいという新聞記事が出ていますが、たしかにそうだろうね。

わが家もオバマ支持で、ネット募金を何度もしていたのだ。
1回につき5ドルから募金できるというシステムだったから、広く募金を集められたんじゃなかろうか。

でもって週に何度も「Barack Obama」や「Michelle Obama」から「Eri」に語りかけるメールが届く仕組みになっているのさ(笑)

いやー、バラクたんから「Eri」と呼びかけられてもなー、照れるなー。
て、おい! 本人がチクチクとメールを書いているわけないじゃん!

当然ながら、そんなメールは選挙スタッフが書いたものなんでしょうが、そうやってつねにコンタクトを保つというのが、まさにオンライン戦略のお手本ですね。

あと個人的にはテレビドラマ「24」の洗脳力も大きかったのではないかと思うね(笑)

ご存じキーファー・サザーランド主演の「24」では、有能で人格の高い黒人大統領が出てくるわけですが、じつはそれまでテレビで黒人大統領というのは観たことがなかったし、放映開始当時はすごく斬新な起用だったんですよ。

ほら、「年寄りの白人の大統領」だと、もはや月並みだから、映画やテレビではむしろ冷酷、もしくは権謀を駆使するみたいなキャラづけが多いじゃないですか。

でも「黒人の大統領」というのはまだテレビで出ていなかったから、「誠実」「真摯」「責任感がある」という、今どきちょっとありえないキャラクターの大統領像が描かれたんだね。

で、ふしぎなもので、テレビなどで観なれていると、ひとびとの心に「それもありか」という、心の前提みたいなものができるのだよね。

人間というのは見たことがないものはなかなか受けいれられないのだが、いったん見なれてしまうと、それが「フツー」になるという性質を持っている。

短距離走における「10秒の壁」みたいなもので、誰かがそれをブレイクスルーすると、他のひとにもそれができるようになる。
ひとりのなしとげることが、それに続く百人を作ることができるのだ。

そういう意味でもブレイクスルーしたオバマ大統領誕生の意義は大きいし、健闘を称えたいです。

さて勝利演説におけるミシェルさん、ご家族全員で赤と黒のテーマに揃え、ド派手な服でしたね。
このドレスはナルシソ・ロドリゲスのもの。
09春夏コレクションから。こちらです。
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ランウェイでは袖なしのボディコン・ドレスですが、ミシェルさんはさすがに腕をむきだすのはどうよ、と思ったのか寒かったのか、カーディガンを羽織ったようですね。

なおナルシソ・ロドリゲスは熱心なオバマ支持で、寄付金集めのキャンペーンでナルシソによるデザインのTシャツも販売。
勝利の日に自分ブランドを着てもらえるなんて、ナルシソたんも感涙だったでしょう。

ちなみにナルシソ・ロドリゲスは、故ジョン・F・ケネディ・ジュニア(ケネディ大統領の息子)がキャロリンさんと結婚した時、キャロリンのウェディングドレスを手がけて、一躍有名になったデザイナーです。
考えてみれば民主党の歴史と歩んできたというのか、おもしろい因縁だよね。
ことほどさようにアメリカのファッションは、政治とも切り離せないのです。
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by erizo_1 | 2008-11-06 13:18 | トレンドの泉