就任式を見てわかった! 大統領とプロレスの意外な類似点
2009年 01月 22日
アメリカに来て15年くらいになるけど、大統領就任式なんて初めて鑑賞しましたよ。前回なにをやっていたのか、見た記憶すらないです。
さて初めて見た就任式、エリぞうがたまげたのは、このことだあああ!
■就任式のMCはリング・アナみたいだ!
ほら、ボクシングの試合でリング・アナウンサーがやるじゃないですか。
「ウーレディース・アンド・ジェントルメーン」
というアナウンス。
レディースの前に「うー」というタメが入る、あの独特のアナウンスね。
それもウーハーのかかった重低音ボイスを響かせるアレ。
まさにその喋り方で、政界の司会も進むんですね。
「ウーレディース・アンド・ジェントルメーン。副大統領の入場です」
「ウーレディース・アンド・ジェントルメーン。大統領の入場です」
みたいにいうわけだな。
初めて聴いたときはギャグかと思いましたよ。
「なんだよ。ボクシングの試合みたいじゃないか!」
いや、待てよ。その反対か。政界の伝統のほうが長いはずだものね。リング・アナウンサーの喋り方のルーツがここにあるってことか。
いやー。知らなかったなー。
就任式の司会を担当していたのが、ほんとにリング・アナだったらすごいよなー。
■シークレットサービスはコートをガウンみたいに着る!
大統領の車のまわりをかためるシークレットサービス。
眼光鋭くてゴルゴ13みたいです。
耳にもイアホンをはめていて、おお、ジャック・バウワーみたいだぞ。
でもって彼らはコートのボタンを留めないのね。
ガウンでも羽織っているようなだらしない着方で、歩いているのだ。
なるほど、やっぱり拳銃をすぐに取り出せるようにコートの前をはだけて歩いているんだなー! と納得。
すごいぞ、映画みたいだ(←て、映画がマネしているんだろ!)
でも道でシークレットサービスと、露出狂のおじさんの見わけがつかなかったら、困るなー。
■大統領にはテーマソングがある!
大統領は入場するとき、いつも同じテーマソングに乗って登場するのだ!
よくコメディ番組で大統領役が登場するときに、このジングルが鳴るから、もちろん聞き慣れた曲なんですが、まさかマジで毎回使うとは知りませんでした。
オバマ大統領が登場したり、入場したりすると、ご丁寧にそのジングルをいちいち演奏するんだよね。
しまいには、パロディ映画でも観ているような気分に。
わー。入場のテーマソングを持っているなんて、プロレスラーみたいだぞ!
あ、いや、これまた興業のほうがそれをマネしたのか。
プロレスやボクシングの入場のルーツは大統領?
じゃあ、日本の首相もYMOの「ライディーン」とかサザンの「TSUNAMI」とかで登場してみてはどうか? さすがに氷川きよしのイントロはないと思うが。
というわけで、大まかにいうと、大統領とプロレスのあり方は近いという強引な結論が導きだされるわけです(←うそ)
ところでもう一点、中継を見ていて気になった点といえば、
■アメリカ人は行進がへただ!
祝賀式典で、ミリタリーの行進があるじゃないですか。
大統領の前で、がっしがっしと軍人や鼓笛隊が大行進!
でも見ていたら、ぜんぜん揃っていないね(苦笑)
いちおう揃えようとしていて、練習もしたことはよくわかる。
でもあんまり足並みが揃っていない。顔の方向とかバラバラだし。
驚異の北京オリンピック開幕式を見たあとでは、てんでレベルが違っていて、トホホという感じ。
でもまあ、この軽さ、足並みの乱れかた、歴史的式典とはいえテケトーなお祭りノリというのが、アメリカのよさでもあり、救いでもあるか(笑)