コラムニスト 黒部エリがニューヨークからお届けします。Blog by Eri Kurobe


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ブラックシアターフェス受賞作のRUNT

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ピータローの従姉妹であるタマラちゃんから誘われて、『RUNT(ラント)』という芝居を観に行ってきました。

この芝居はSONYアカデミー英国ラジオドラマ賞金賞や、ナショナル・ブラック・シアターフェスティバルの賞を取っている作品で、映画化もされているそう。

場所はロウアーイーストサイドにある「Nuyorican Poet's cafe 」
ここは詩のリーディングや芝居、ヒップホップなどの演目を行っているカフェなんだそう。

私ははじめ「Neurotic Poet's cafe(神経症の詩人のカフェ)かと思って「すげーカッコいい店名!」と感心していたら、ニューヨリカン・ポエッツ・カフェ、でした。

さて出かけてみると、入り口からして、げっつーヒップホップ。
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なかに飾ってある絵もファンクで、ばりばりブラックカルチャーの発信地という感じ。おおー。ソウルフルだぜ!

なかはバーカウンターとテーブル席があり、正面に舞台がついているんだけど、おっちゃんが入場料を取りに席をまわってきて、ミョーに仕切がゆるい。

さて肝心の芝居のほうは、ジャマイカ移民の息子が語る、父と息子の確執の物語。

脚本と主演をこなしたマイケル・フィリップ・エドワードさん、さすがうまかったです。
なんの舞台装置もなくて、ひとりで芝居をひっぱるのだから、たいへんな力量。

ちなみにRUNTとは英語で、「ちび」のこと。

この芝居のなかでは、自己評価の低い、おどおどした、負け犬のことを意味している。

で、主人公が自分のなかに巣くう「怯え」について語るんだけど、彼は父親にいつも怒鳴られていたというトラウマがあるんだね。

しかも家庭内ではいばっている父親が、じつは外では他人にへいこらしているRUNTだというあたり、どこの国にも当てはまる普遍的な物語なのでは?

で、芝居がハネたあとのこと。突然ドキュメント記録を撮っているクルーから声をかけられて、ピータローがインタビューされたのでした。
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左にいるのがインタビュアーさんで、真ん中にいるのが主役のマイケルさんね。

ピータローのお父さんもかなり鉄拳制裁の人だったので、この芝居には共感するところがあったらしく、あれこれと感想を述べていたっす。

ちなみに私は主人公がマイケルという名前のせいか、マイケル・ジャクソンとそのお父さんを思い出しながら、観てしまった>すいません。

こちらはピータローの従姉妹のタマラちゃんがインタビューされているところ。
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タマラちゃんは「この芝居にはぜひボーイフレンドや、父親を連れてきて観るべきよ」と力説していた。

上演数は少ないのですが、いい芝居だったので(しかも日本人が観てもわかる)機会があったらぜひどうぞ。

というわけで、マイケルさんと記念撮影。
マイケルさんの瞳、きらきら輝いているよね。
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by erizo_1 | 2005-03-11 16:09 | エンタメの殿堂