コラムニスト 黒部エリがニューヨークからお届けします。Blog by Eri Kurobe


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オスカー・トトカルチョ アカデミー賞作品賞の予想!

ふふふ、日曜日はアカデミー賞トトカルチョを、仲よしの部長宅で行うエリぞうですよ。

さっそくアカデミー賞の作品賞を公開予想しておこうじゃないですか!

えー、エリぞうのベストはミッキー・ローク主演の「レスラー」ですね。

「レスラー」は泣けるよー。じわっと来るよー。せつないよー。
男の哀愁。
人生の黄昏。敗者の美学。
夜ふけにひとりで泣きながら酒を飲んだことのある大人には、ぜひ観て欲しい映画ですね。

といってみたものの、あっれえええ、そもそも作品賞の候補にあがってないじゃん!
なんで、なんで、なんでー?
すっごくいい作品なのに!

なんだよ、オレが作品賞に選ぶっていってんだから、選ばせろよ!(←わがまま)
ちぇ〜。

まあ、ミッキー・ローク先生に主演男優賞っていうのが妥当ですかねえ。
演技力がどうこういうより、もはや本人そのものだからね。

では候補作から予想していきましょう。

「ベンジャミン・バトン」
ブラピの80歳ルックスが見物のファンタジー。
これの大賞はないだろうなー。
いい話だけど、すごいのは特殊メイクとスペシャルエフェクトのほうだから、そっちで賞を獲るはず。

「ミルク」
ゲイの人権活動家ミルクさんの生涯を描いたドキュメントタッチの映画。
ショーン・ペンがすごいよ!
マジでゲイに見えます! カバちゃんが乗り移っています!

男同士のキスからからみまで入魂の、つうか文字通り「体当たり」演技!

ピータローは映画鑑賞の途中で、ところどころ男同士のキスシーンにドンビキになっていました。ヘテロ男性は注意してね。

なんたってこのひと、元が「青春リッジモンド・ハイ」ですからね(笑)
バカ・サーファー役で世に出たというのに。
今やここまで偉い人になっちゃうとは、すばらしい!
リッジモンド高校始まって以来の出世頭ですなー!

しかし「ブロークバックマウンテン」の前例のように、ゲイ映画はノミネートされても大賞を取らないのではないか、というのがエリぞうの読み。
よって作品賞はなし。

「朗読者」日本での公開タイトルは「愛を読むひと」(←なんだこれ)

ケイト・ウィンスレットは主演女優賞を獲りそうですね。
でもこれも作品賞にはならないね。
なぜってヒロインのハンナは元ナチスの看守役という設定だからなのよ。

原作もベストセラーの小説ですが、この小説のモチーフにはナチに荷担してしまった人々もモンスターばかりではないのではないか、巻きこまれてしまった貧しい無知な人間もいるし、戦犯の捌き方が公平ではなかったのではないか、という問いかけもある。

これを日本におきかえてみると、東京裁判における戦犯問題や、靖国参拝の是非問題など、非常にコントロバーシャルな問題を含んでいることがわかりますよね。

では、そういうコントロバーシャルなテーマがオスカーを獲得するかというと、「ないだろう」というのがわたしの読み。

映画界はユダヤ系が多いところだから、微妙な問題を含んだ作品が作品賞に輝くとは思えない。

それから「フロストVSニクソン」
すまん、観とらんです。
ミーハーのエリぞうが観ていないってことは、アメリカで大ヒットしてない、大衆の支持がない、ちゅうことだな。
よって作品賞はありえないね。

となると、残りは「スラムドッグ$ミリオネア」
これですね。
これが本命、エリぞうは一票いれます!

詳しい映画紹介はこちらのニッチのサイトにて。

去年だったら、この作品は絶対にオスカーを獲れなかったはず。
なんたって話が大衆的なメロドラマだから、「ノーカントリー」の現代性や、「ゼア・ウィルビー・ブラッド」のドロドロ純文学性に太刀打ちできなったはずなのよ。

しかし今年は違うよ。なにしろ世界的大不況ですからね。
全世界いっしょにレッツ・ビンボーですからね。

こうなっちゃった09年、これほど人々に生きる勇気と希望を与えてくれるフィールグッド・ムービーはないわけで、
「このくらいのビンボーがなんだ!」
「金がなくても、愛があればなんとかなるさ!」
「オレも一攫千金の大金当てちゃったりして!」
という明るい気分にしてくれるのがいいね。

もし今年「ノーカントリー」や「ゼア・ウィルビー・ブラッド」や「ミリオンダラーベイビー」や「神秘川」がノミネートされていたら、みんな気持ちがまっ暗になって「勘弁してくれ」「死ねということですか」と思っていたに違いないのだ。
暗い映画は株価のあがっている時でないと、だめだよねー。

やっぱ不況の時はフィールグッド・ムービーですよ!
いやー、リーマン・ブラザースが潰れて唯一よかったのが、この映画かもね。

ところで原作は「僕と1ルピーの神様」という邦題でランダム講談社から出版されています。
「朗読者」も新潮クレストブックで大ヒットになった本。

不況では読書ほどサイコーの娯楽はないですよ! 
何時間も何日も楽しめるし、何度も読み返せるんだから。
本はお得よ〜!
この時代だからこそ、読書の魅力をもっと出版社に積極的にアピールもらいたいものですね。
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by erizo_1 | 2009-02-22 12:11 | エンタメの殿堂