コラムニスト 黒部エリがニューヨークからお届けします。Blog by Eri Kurobe


by erizo_1
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不況下のNYコレクションは脱パリスたん時代!

東京からコレクション取材に来ていたN誌のSさんに、
「NYがこんなに不況だなんて驚いたわ」
といわれました。

デパートには人がいない、高級レストランには人がいない、なんとなく町も閑散としていて、ビルには空きスペースがいっぱいある。

住んでいると慣れてしまってあまり感じないものですが、やっぱり訪れた人には前回との差があまりにも激しく映るらしい。

「東京はこんなんじゃないんですか?」
と尋ねると、
「たしかに派遣切りなんかのニュースはあるけれど、街の雰囲気がこれだけ殺伐としているってことはないし」
とSさん。

「日本にもこんな不況が来るっていうことなのかしら……」

うーん、たぶんそうでしょうね。
ちょっと遅れて日本にも訪れるんじゃないでしょうか。

エリぞうの周りでも仕事をなくした人がめずらしくないし、わが家もすっかり経済的にダウン。
もう山上憶良「貧窮問答歌」ですよ(涙)

でも不況とはいえ、ものすごくみんなの気分が落ち込んでいるかっていうと、そういう感じもないよね。

なんだかんだいってアメリカ人は明るい国民性のせいか「ま、くよくよしたって仕方ないし、明日はどうにかなるんだろう」というメンタリティがある感じがする。

暗くたって明るくたって景気が左右されないんだったら、暗くなるだけ損であって、明るくいたほうがいいもんね。
明日は明日でどうにかなるぜ!

ほら、日本だと守りにはいってチクチクとへそくり貯めたりするでしょう?
ああいうノリがあんまりアメリカにはない気がするんだな。

ビンボーな時は、じっと手をみたり、蟹とたわむれたり、水仙を買ってきて夫婦でなごむなんてのが、日本人らしいメンタリティというものじゃないですか。

小さくまとまって小さな幸せを見つける。
それが日本の正しいビンボー道というものじゃないですか。

でもアメリカ人は違うのね。
危機の時ほど、アグレッシブでタフになる気がするよ。
「タフでないと生きられない」というメンタリティなんですかね。

で、これが如実にあらわれたのがNYコレクションのトレンド。

数年前にランウェイを席巻した「リラックスした」とか「エアリーな」とか「遊び心がある」とか「妖精のような」とか「ブリンブリン」って要素ゼロ!(笑)

どマジ、堅実、リアル、ストレート、ワーキングウーマン、タフ、ハード。

そんな単語が脳裏をかすめたランウェイだったのでした。

今年はパリスたん的価値観がいきなり過去のモノになって終了〜!
そんなにゲンキンに流行って変わるのかよというと、ええ、そうです。流行というのはとってもゲンキンなものなのでーす。

服から刺繍だのビーズ使いだのも消えて、いかに余計なものをつけずに卸値をさげるかということに各ブランドが頭を絞っているみたい(笑)

あるいはファーみたいな豪華なもので、たくさんは売れないにせよ一点売れたら利幅がデカそうな商品とかね。

クラシックでウェルテイラード、買ったら3年間は着られそうな堅実な服が多かったですねー。

てことで、お待たせしました、ドマジなみなさん、あなたの時代です!

不況と思えば暗い気分になるけど、
マジメの復活
「勤労感謝」
「強くてしっかりした女性の時代」
と考えれば、決して悪いことではないよ。

お金を動かして儲けるんじゃなくて、しっかりと手に職があったり、技術があったり、ものを作ったり、まじめに働くひとが評価されるのは、いいことですよ!

とすると、さしずめマズメなエリぞうはトレンディってことですかね〜、ぬふ!(←完璧におのれを勘違いしている)

はッ、モニターの前でドンビキになったみなさん、失礼しました。
くだらんことはいっていないで原稿書きに戻ります。
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by erizo_1 | 2009-02-27 17:23 | トレンドの泉