天才ジャズピアニスト上原ひろみさんに会った!
2009年 04月 27日
これはマツダの車ユーザー顧客に配られるカッコいいマガジンなんですが、一般書店には出回りません。
なので、マツダ・ユーザーの方がいらしたら、ぜひどうぞ。
そうでないみなさんにも上原ひろみさんの魅力を伝えたいので、今日の話題にレッツらゴー!
実際に取材したのは去年のことで、上原ひろみさんのライブを撮影取材するために、ロス出張をしたんですよ。
えーと、ロスから近いカルバーシティCulver Cityという町にあるジャズ・ベーカリーJazz Bakeryという名門ジャズクラブにてライブがあったのです。
じつはエリぞう、無知にして現代のジャズもよく知らなければ、ひろみさんのこともよく知らず。
さっそく勉強してみると、たいへんなアーティストだったのでした。
ひろみさんは6歳からピアノを始めて、ヤマハ音楽教室で作曲を学び、「ユニセフチャリティコンサート」などに選抜されて出演。
17歳の時にヤマハ音楽教室を訪れたチック・コリアがひろみさんの演奏を聴いて、いたく感激して、共演の運びに。
1999年には名門バークリー音楽院に入学、主席で卒業。
在学中にジャズの名門テラーク・レーベルと契約、2003年にアルバム「Another Mind」で世界デビュー。
という輝かしい経歴をもつミュージシャンなのです。
といっても百聞は一見にしかず。
ライブを目の当たりにして、エリぞう、ぶっとびました。
うわああああああ!
なんだ、これはー!
いやもう、すごい。すごすぎる!
そのパワーに、ほっぺをバチコーンとビンタされた気分。
うひー!
こんなずばぬけた才能が日本から出ていたのか!
インタビューで会った素顔のひろみさんは小柄で、おとなしくて、どちらかといえばシャイ。
内気でかわいい女の子って雰囲気なんですよ。
ところが演奏が始まると、とたんに豹変するのだ。
もうガラッと人格がいれかわってしまうんだよ。
24人のビリー・ミリガンか?
ピアノを弾き出すと、あっという間に「なにか」が憑依して、うわ、降りてきた、降りてきた!
神さまが降りてきたーッ!
て感じなの。
ピアノでときに語るように、ときに叫ぶように、ギターやドラムやベースとかけあって挑発したり、協調したりして音の世界を作りあげていく。
そのようすは天衣無縫。
ずっともう、にこにこ幸せそうに笑顔なのね。
こんなに心からハッピーそうな人って見たことないよ。
まるでトランスしているよう。
もはやあっちの世界にいっちゃっている感じj。
体はひろみさんなんだけど、中身は神さま状態(笑)
まるでシャーマンとか巫女みたい。
おおおおお、岩戸が開くぞー! てくらいのエネルギーなんですよ。
ほら、神話でありますよね?
天の岩戸にアマテラスが隠れてしまったもんだから、神さまたちが困りはて、アメノウズメノミコトが踊ることにしたっていう話。
ステージのひろみさんは、まさしくアメノウズメノミコト。
だって伝わってくるエネルギーが、なんていうかこうピンクや黄色や新緑色とか、そんなきれいな色つきの印象なんですよ。
明るくて、生命力に溢れていて、元気でハッピー!
ジャズというと、渋さとか陰りとか苦渋とか哲学とかを帯びがちじゃないですか。
ところが彼女は違うの。
きれいな色の波動がびんびん伝わってくるのよ。
このきれいな色というのは、女性でないと出せないだろうなあ。
いやもう、ほんとにびっくりした。
このひと、天才だね。
今さらわたしがいう必要もないけど。
カメラマンのミッチーも、ヘアメイクのユウコさんも、みんな感動のあまり、涙目に。
ライブのあとは三人ともさっそくひろみさんのCDを買って、
「サインしてくださいー!」
と追っかけになったのでした(笑)
プログレとかロックとか、いろんなジャンルの音楽が混ぜ合っているエッジイなジャズです。
できれば、ひろみさんの本領発揮であるライブをぜひとも体験してみて! と力いっぱいお勧めしたいです。
驚異の演奏が観られるユーチューブはこちら。
映像でもひろみさんのパワーの片鱗がうかがえます。
インタビューもほんとにおもしろかったんですよ!
まさにゴロゴロ天才語録。
「ピアノを弾いていると楽しくて楽しくて、笑えてきちゃうんです」
「天才といわれるのは好きじゃないです」
「ピアノにこの人にまた弾かれたいと思われるピアニストになりたい」
「好きなことをしているので、努力したと思ったことはないです」
「他人から励ましてもらわないと、練習にむかえないひとは、この職業にはむいていないと思う」
というようなコトバの数々が、とても印象的でした。
きっと彼女のなかではピアノにむかう情熱が強くて、一日何時間弾いていても苦にならないんだろうね。
たしかにピアノに限らず、どんなジャンルでも本人のなかに強い駆動力があって、ほっといても努力するひとでないと、成功しないもの。
育った環境よりも、ようは本人がどれだけ打ち込むかにかかっていると思うんですよ。
ひろみさんもピアノを幼児から始めたわけでもなく、ご家族親戚にもまったく音楽関係者はいないらしいです。
もちろんひろみさんのようにずばぬけたセンスの持ち主はめったにいないにせよ、この「好き」の強さこそが才能ではなかろうか。
まずはなにかをうんと好きであること、
「ほっといても、どんどん努力してしまうほど好き」なことに出会えること、
それに出会えることじたいが、人生において幸福なことじゃないかな。
みんな「好き」のパワーで岩戸をあけようぜ!
そんなひろみさんのライブは、日本では人気でチケットを取るのもたいへんらしいね。
そこで全米各地にお住まいのみなさんに耳寄り情報。
米国内のツアースケジュールをチェキしておくとグーですよ。
アメリカではまだ取りやすいし、おまけにアメリカのジャズクラブはチャージが超安くてリーズナブル。
ジャズ・ベーカリーなんて23~30ドルくらいじゃないかな。
アメリカのライブハウスは本当に偉い!
すばらしい!
ちなみにエリぞうが見たツアーはこちらの「ビヨンド・スタンダード」
ジャズやロックの名曲をハイブリットにアレンジしたもの。
ビヨンド・スタンダード(通常盤)
ひろみさんの演奏はエネルギッシュでスピーディなものが多いんですが、個人的にはブレインに入っているGreen Tea Farmのゆるやかさもとても好き。
静岡のお茶畑をイメージしたらしいですが、本当に緑の薫風を感じるような音色です。
すごくきれいな曲よ。
これ、画像が動かないCMみたいなんですが(笑)曲は聴けますよ。
こちらのCDに入っています。
ブレイン
こちらが09年4月発売の最新作の「ジャズ・イン・ザ・ガーデン」
ジャズ・イン・ザ・ガーデン
世界に誇れる日本の才能、上原ひろみさん!
さらに飛躍することを応援しています。
ぷがぷが、どんどん!
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
今日は暑くて、扇風機かけました。
春はいつあったんだー!
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