コラムニスト 黒部エリがニューヨークからお届けします。Blog by Eri Kurobe


by erizo_1
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友だちが同性婚をした!

友だちのカップルが同性婚をしました。
これでその州ではちゃんと夫婦として認められることに。

わーい、おめでとう!
心からお祝いをいいたいです!
ぷがぷが、どんどん!

彼女たちは長年パートナーとして暮らしている絆の強い二人だから、結婚によって生活が変わるということはないですが、法律的には大きな一歩よね。

「結婚とは紙切れ一枚のことに過ぎない」

という人もいるけれど、その紙切れ一枚がやっぱ大きいわけよー! というのが在外既婚者であるエリぞうの感慨ですね。

なぜならわたしだってアメリカ人の旦那と結婚してなかったらグリーンカードを取れていないもん。

保険や銀行口座、財産の共有といったことでも籍が入っているかいないかって、かなりデカいよ。

入籍は「」とは関係ないけれど、「権利」とは密接に関わっている。

だからこそわたしは同性婚賛成派

ポリシーがあって結婚しないのはまったくかまわないけど、したい人にはする権利があっていいと思うのね。

アメリカでは州によって同性婚が認められているのは現時点では四州。
でも10年20年の大きな流れでいえば、いずれは多くの州がそうなるのではないかな。

もし現代の民主主義社会が「個人の幸福の追求」を守るものであれば、同性婚にも同じ権利を与えないと、おかしいものね。

もっともヨーロッパではすでに結婚じたいがすたれていることもあるから、「同性婚」を認めようというより、「事実婚」と同じように権利を与えていこうと考えるほうが早く実現するかもしれないね。

そういえば、ずいぶん前になるけど、同性婚に出席したことがあります。

ピータローの親戚であるキースが、一緒に暮らしていたボーイフレンドと結婚したんですよ。

NY州では同性婚は法的には認められてはいないので、これは法律的な入籍ではなくて「結婚式」を挙げたというスタイル。

このキースがいい人でねえ。
ブロードウェイの役者さんだったの。
だから唄って踊れるし、サービス精神も豊富でチャーミングで、人にもやさしいんだよね。

まだ英語がへたくそでうまく喋れなかったわたしにも、とても親切にしてくれたんですね。

でもって男子とはいえ、キースもボーイフレンドも中身は女子魂を持っているからさ(笑)
二人の家なんて、すごーくきれいにしているのよ。

家のなかも二人でペイントして、きれいにデコレートして、庭にプールも作って、料理も二人で作って、とびきり素敵なお宅でした。

彼らはタリータウンにあるリンドハーストという広大な庭と古いお屋敷があるサイトで結婚式を挙げたんですが、ここがとてもすてきな観光地なんですよ。
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夏に訪れると、まるで「自負と偏見」とか「ジェーン・エア」の世界よー!

当日はキースも、その彼氏も二人ともタキシードという姿。
そうか、男性同士だと、とっても「黒い」結婚式になるんだな、とへんなところで感心(笑)

参列者はやはりゲイの人たたち(男性カップル、女性カップル)が多かったですね。
式をあげて、みんなに祝福されてとても幸せそうだったキース。

残念ながらキースはそれから数年と経たないうちに、肺炎で亡くなりました

悲しかったな。
あまりに突然のことで信じられなかった。
わたしがアメリカに来てから、初めての葬式でした。

棺に眠るキースを見たら、涙がとまりませんでした。
いま思いだしても、せつないです。

まだ若くして亡くなったキース。
人生なにが起こるか、本当にわからない。

それだけに彼の人生において、結婚できたのは本当によかったと思うのね。

NY州は同性婚がリーガルにはなっていないから、彼らは法的には婚姻関係になかったわけで、家の権利とかどうしたのかな。

彼らには子どもはいなかったけれど、NYだと同性カップルで子どもを持って育てている人たちもいるんですよね。

NYではシングルの親が養子を取るのは法的に認められているから、片方が親権をもって、ゲイの両親が子育てをしているケースもある。

はたまた精子バンクで人工授精して子どもをもつ女性カップルもいるし、男性では歌手のリッキー・マーティンみたいに「代理母」に生んでもらう人もいる。

現実にすでに同性の親がいるのに、でも法律は追いついてはいない。

親権をもった親が事故や病気にあうとか急逝することだってあるわけだし、やはり法律で遺産や権利が認められるべきなのではないかと。

そういや近ごろアメリカで起こった同性婚をめぐっての議論が、ミスUSAの大会で発したもの。

ここでミス・カリフォルニアのキャリー・プレジーンCarrie Prejeanさんが審査員に同性婚について質問されて、

「結婚は男性と女性がするべきもの」
と発言。
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キャリーさんは結局勝利の栄冠を手にすることできず、その理由を
「同性婚に反対したから、ウケが悪くなった」
と自分で(悔し紛れに?)いったために、今度は審査員が反撃コメントを。

この一連のスキャンダルをめぐって、全米では大論争に。

セレブたちの多くがTwitterで意見を述べて、ブリトニー・スピアーズ、マイリー・サイラスらのスターたちも、さっそくキャリーさんに反論した。

いっぽう同性婚に反対する非営利団体は、キャリーさんをモデルに起用すると擁護。

いちおうその団体のサイトにいって主張も調べてみたんだけど、同性婚に反対する理由として、「異性婚が常識だから」というような、どうでもいいことを述べているので、がっくし。

もうちょっとなにか根拠あって反対しているのかと思ったら、そんなことないんだね(吐息)

常識というのは時代によって変遷していくもので、150年前には女性は家にいるのが常識だったし、貧しい家の子どもは奉公に出るのが常識だったし、社会には身分制度があるのが常識だったし、人種差別は当然のことだったけれど、それがずーーーッと瓦解しなかったら、社会の発展はなかったはず。

わたしは自分の心に尋ねて、たとえば亡くなったキース、日本から来たばかりのわたしにも親切にしてくれたやさしいキースに対して、

「あなたには結婚する権利はないよ、だってゲイだもん」

とは口が裂けてもいえない。

自分の大切な友だちにむかって「異性婚が常識なんだよ」なんて、どうしたっていえないよ。

誰もが同じように幸せになれる権利を、社会が認めるようにしていきたいですね。

日本でも、いずれは同性婚の流れが出てくるんだろうけど、09年5月末現在いまだに夫婦別姓も成立していないから、うーん、まだまだ時間がかかりそうだね。

それだけに友だちが踏み出した一歩を、心から祝福したいです。
おめでとう!


☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

忌野清志郎さん逝去のニュースで茫然。

RCサクセションといえば、青春の歌でしたからねー。
日比谷の野音に行ったことや、国立の「たまらん坂」を見に行ったことを思いだしました。
「トランジスタラジオ」とか「スローバラード」とか「雨上がりの夜空に」とか懐かしいよねえ。

この人の歌詞というのは、まるで映画のように場面や面影が浮かばせてくれる力があって、その物語に憧れたっけなあ。
特に部屋にこもって小説を書いていた頃は、ひとりで孤独だったから、RCの歌に救われたなあ。

Youtubeで名曲「ヒッピーに捧ぐ」を聴いたら、ダダ泣き。
これだけの名曲をたくさん残していってくれた清志郎は、すごいね。
たくさんの夢を見せてくれてありがとう、と感謝したいです。


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by erizo_1 | 2009-05-04 13:52 | 社会の時間