コラムニスト 黒部エリがニューヨークからお届けします。Blog by Eri Kurobe


by erizo_1
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生きるのに必要なものは既に受けとっているということ

更新が遅れていて、ごめんなさい!
今日はプライベートな話なので、ご興味ない方はスルーでお願いします。

前からこのブログを読んでくれている読者のかたは、今年1月にあった事件のことを覚えているのではないか、と思います。

NYにご家族で遊びに来ていた一家のお父さんがホテルで突然亡くなられたという衝撃的な出来事でした。

彼に持病があったわけでも、はっきりした原因があったわけでもなく、眠っている間に静かに逝かれたのです。

怒涛のような数日間で、残された奥さまとお嬢さんにとっては生涯最大の難関ではなかったかと思います。

つい先日、奥さまと再会しました。
あいかわらず女性として、かわいらしく、魅力的でいるのに感銘を受けました。

ひとりの女性が人生の打撃を受けたあとも、自暴自棄にもならず、暗く生気をうしなわず、美しくいつづけるというのは、たいへんなことだと思うんですよ。

あの日の朝は茫然として、打ちのめされていた奥さま。
久しぶりに再会した彼女に暗い影がなくて、すっきりと爽やかに立っているのはあっぱれでした。

どんな打撃を受けても、彼女が彼女であり続けている。
たぶんそういう奥さまのことを、亡くなった旦那さまはとても愛していたんでしょうね。

人生というのは、本当になにが起こるかわからない。

運命というのは、ふしぎなことにある日ふいに手渡されます。
まるで贈り物のように。
あるいは剣のように。

わたしたちができるのは、それを受けとること。
受けとって、使いこなすこと。

わたしたちに運命を予見することもできないし、運命を選ぶこともできない。

けれども、なにかが起きたときに、それに立ち向かえる力というのはそれまでに既に培っているのではないかと信じています。

それまでに培ってきた力で切りぬけられない運命はまず回ってこないとも感じます。

事故や災難、殺人や戦争といった自分の力ではどうしようもない運命以外は、そのひとができる課題を手渡されるのではないかと。

前述のご家庭には、大学一年になるお嬢さんがいるんですが、彼女がまたすばらしい子なんですよ。

父親を突然目の前で失ったらどれだけの衝撃かと思うのに、彼女は気丈にも警察の調査に答えていました。

そして彼女は告別式のときに、会場を埋めつくした弔問客にこう語ったそうです。

「父には既に充分なものをわたしに残してくれました。
だから、なにをこれ以上望むことがあるだろう」

そのことばを聞いた時、がつんと来ました。
自分の半分にも満たない年の子に教えられたのです。

まさにそのとおりで既に親は与えてくれている。
わたしがひとりだちできるだけの愛情もケアも生き方も注いできてくれて、既に充分受けとっているのです。

これ以上なにを望むことがあるのか。

うちのママンも元気だった頃は、遊園地や動物園に連れていってくれたし、好物を作ってくれたし、いっぱい楽しい思い出を作ってくれました。

わたしが少女小説を書いていた頃は、ママンは毎回その本を親戚や知りあいにあげていたんですよ。

正直いって贈られたほうはありがた迷惑だったんじゃないかと思うし、当時「恥ずかしいことをしないでよ」とも感じていました。

でも親だけですからね、そうやってひいき目で見てくれるのは。

小さい時は毎朝わたしの髪を、ママンが結わえてくれて、リボンをつけてくれていました。

今のママンはそんなこともできなくなってしまったけれど、それでもわたしをまだ愛してくれて、毎日会うのを楽しみにしていてくれているひとです。

今のママンとわたしとでは、かつてとは立場が逆転してしまったけれど、たぶん今のわたしにはそれだけの経験と知恵がそなわったということでしょう。

たしかに人生は甘くない。
次から次へと新しい課題が出されます。

けれども今まであった挫折や失望や失恋や、あるいは病気やトラブルといった経験でさえ、自分を強くするのには役にたっているのだから、つくづく人生にむだはない。

むかしの自分だったら泣いているだけだったことでも、今の自分がたちむかえるのは、何度も挫折してきたおかげでしょう。

わたしは既に多くのものを持っています。
父や母が与えてくれたもので。
あるいは経験から得たもので。
あるいは友だちや周りのひとたちがくれる思いやりで。

手渡されたのは少しばかり重い剣ですが、きっと使いこなせると思います。
既にその強さがあるはずだから。


☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

大人気ブログ、「pinoのビバ日常」に描いてもらいました!
えへ!
ネコになれて嬉しいですー!

エリぞうの頭の上にあるふしぎな渦巻きパンみたいなものはなにかというと、おだんごヘアです(笑)
たいていエリぞうはおだんごヘアにしているのだ!

そしてナゾの123という番号は、その夜に来ていたワンピースの前ボタンが、123という数字になっているからなのですー。

ソニア・リキエルのセカンドライン、ソニアのワンピースなんですが、その数字のボタンにひと目ぼれしたのでした。(エリぞうはちょっと変な服が好き)

さすがイラストレーター、よく見てますなー。
ピノ猫デビュー!

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by erizo_1 | 2009-06-03 02:11 | 心の小部屋