コラムニスト 黒部エリがニューヨークからお届けします。Blog by Eri Kurobe


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不況な時代にマッチするヴァンパイア・ブーム

今や社会現象にもなっているのが、トワイライト・サーガ

ヴァンパイアの美青年と人間の少女の恋を描くこのシリーズは、全米でメガヒット。
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先週末封切られた第二弾の『ニュームーン/トワイライト・サーガ』はなんと全米興業収益歴代第三位に!

「ダークナイト」、「スパイダーマン3」に次ぐ1億4070万ドル(約8500スクリーン)を記録したそう。
えーッ、スタートレックより上なの?

周りでもティーンエイジャーの女の子たちを持つママたちは、もれなくつきそいで観に行かされていたから、親の分もチケットが売れているんだろうねー。
うひー。
まさしく全米少女の心とおこずかいをわしづかみ!

すみませんが、このブームにはすっかり乗り遅れているエリぞうです。
一周半くらい遅れていますわ。

でもDVDで第一作を観た感想としては、話としてじつによくできていますね。

えー、かつてジュニア小説を書いていたわたくしが断言しましょう、この作品はマーケティングにドンズバ

これで売れないわけがない、というくらい黄金のルールを守っているのだ。

ようはジュニア市場でウケるツボを全部集めたような物語展開で、ま、ぶっちゃけていえばクリシェではある。

といっても、これだけ堂々とど真ん中を決める作品もめずらしいわけで、たいしたもんだと感心します。

ただしそれをスレっからしの大人が見てもステキチと思うかどうかは別問題。
ピュアな少女とは違って、こっちは斜め視線で観てしまうからねー。

わたしが第一作でとにかく気になって仕方なかったのが、ヴァンパイア少年エドワードが説明する、
「ぼくたちはベジタリアンのヴァンパイアなのさ」
というくだりですね。

ベジタリアンのヴァンパイアってなんなんだよ!

なんでもこの主人公のエドワードくんは人間の血を吸わず、獣の血を飲んで生きているんだね。
つまり人間を襲わない「よいヴァンパイア」なのです。
そのあたりがベジタリアンってことらしい。

しかしながら血は争えないわけで、エドワードくんはこのようなセリフをいうのである!

「いわば肉の代わりに豆腐を食べているようなものさ。
でも本物の肉とは違って、本当の満足は得られないんだよ」

ちょっと待ったー!
豆腐は肉の代用食じゃないぞ。
べつの食べ物だよ!

そりゃ肉の代わりに豆腐ステーキを食べたって満足は得られないだろうけどさ。
冷や奴が好きで食べれば、フツーに満足が得られるだろ。

これだからいやだなあ、アメリカンは。

だいたいエドワードがなんで豆腐を喩えに使えるのだ?
豆腐なんか食べたこともないはずじゃん!

というように、このセリフはエドワードの視点じゃなくて、アメリカ人である脚本家が自分の視点で書いてしまっているのが露呈しちゃっているわけです。
これはあきらかに脚本家のミス

エドワードが悪いわけじゃないが、かなりアウチなセリフではある。

ついでにわたし的に違和感があったのが、「一家で野球をプレーするヴァンパイア」というシーン。

野球が趣味のヴァンパイア一家。
どうなんすか、それって!

じゃあ、日本に住んでいるヴァンパイアの一家は相撲とかするんですかね?
ドスドスとしこを踏むヴァンパイア。
とってもイヤンです。

いろんな意味でナゾが渦巻く「トワイライト」ですが、ひとつハッキリしているのは、あれはギャルのリトマス試験紙だってことでしょう。

なんたって知人のギャル男(23歳)くんはイッパツでエドワードにシビれていたもんなー。
寝ても覚めても夢想するのは、エドワードのことばかり。

「エドワードに抱いてもらって空を飛びたいです!」

とかなり無茶な夢を口走っていたのでした。

このトワイライトのみならず、米国では空前のヴァンパイア・ブーム、テレビでもやたらとヴァンパイアものが目につきます。

CW局ではティーンエイジャー向けに「ヴァンパイア・ダイアリーズ」というシリーズも放映中。
これは「よいヴァンパイア」と「悪いヴァンパイア」の兄弟が、ひとりの美少女をめぐって対立する話。
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なんかラノベみたいな設定ではあるね。

いっぽうアダルト向けのヴァンパイアものとして、HBOで放映されているシリーズが「トゥルー・ブラッド
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こちらは人工的な血液飲料が開発された世界で、ヴァンパイアと人間が共存しているという設定のもの。

これはわたしもおもしろいと思いマス。
出てくる人物たちのキャラクター設定もHBOらしく、ひとくせあり。

でも子どもは見ちゃだめだよ。
エロが満載だからねー。

で、この今どきのヴァンパイア・ブームでおもしろいのは、揃いも揃ってヴァンパイアのイケメンと、人間の女性の恋愛ものというところ。

ちょっと前のヴァンパイアものは、ヴァンパイアを倒すスレイヤー系が多かったんだけどね。
最近はフツーに恋愛するほうがブームらしい。

でもって舞台が地方の小都市ってところも特徴。
ゴシップガール」はNYが舞台だけど、ヴァンパイアは田舎暮らしが好きらしいのだ。

数年前に一世を風靡した「The O.C」(ジ・オーシー オレンジ・カウンティ)がリッチなカリフォルニア・ライフを描いたモノだったのに対して、不況の時はやっぱり暗くて地方でゴスな設定が受けるってことですかね。

まあ、血を吸っているぶんにはお金もかからないし、エコといえばエコだもんね。

というわけで、暗くてゴスな時代にマッチするヴァンパイア・ブーム。
「トワイライト」は目下、第三弾を撮影中。

まだまだロバートたんの白塗りメイクは続くのであった。


☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

東京で酔っぱらったはずみにねんざした足首がまだ痛くて、久しぶりにジムに行ったら、もっと痛くなってしまったエリぞうです。
くー!
いったいどうやってねんざしたのかも思い出せない!

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by erizo_1 | 2009-11-25 12:43 | エンタメの殿堂