コラムニスト 黒部エリがニューヨークからお届けします。Blog by Eri Kurobe


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NY在住日本人監督による「パチャママの贈りもの」

映画「パチャママの贈り物」が日本公開中です。
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これはニューヨーク在住の映画監督、松下俊文さんが南米ボリビアのウユニ塩湖を舞台に6年がかりで撮影製作をした作品。

現在日本各地をまわって上映されています。

エリぞうは去年ネイティブアメリカン博物館で上映された時に鑑賞したんですよ。

いちおうフィクションのストーリーになっていますが、ほとんどドキュメンタリータッチです。
松下監督はもとテレビでドキュメント番組を撮っていたそうで、これが長編第一作になるそう。

見どころはなんといっても、このウユニ塩湖の光景。

広大なんてもんじゃなくて、もう見わたすかぎり、どこまでも真っ白に固まった塩の湖。
空はどこまでもつきぬけた
まさに別世界です。

映画は、主人公の少年を中心に丁寧に暮らしを描いていきます。
お父さんは塩を採掘して暮らしているんですが、これが驚くことにノコギリで塩を切り出しているんですよね。

ほら、昔の氷屋さんは氷の塊を切っていたでしょ。
あんな感じなの。

とにかく大地のスケールが途方もなく大きい

少年がお父さんを呼びに行くだけで一大事、えんえんと塩の湖を走り続けなくちゃならないし、戻るのもえんえんだし、また忘れ物をしたといってえんえんと走るし、もう全編えんえん

塩を売りに行くのにも、塩をリャマの背にくくりつけてリャマ隊を仕立て一ヶ月もかけて山を下っていくわけです。
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流れている時間が、われわれの住む現代の都市生活とはまったく違う。

ここに暮らす先住民族の人たちは一生の間に行く場所も会う人も経験も限られているだろうけど、きっと豊穣な時間を生きているんでしょうね。

上映後に松下監督のトークがありましたが、現地の村に住みこんで撮影をしたそうです。

はじめは村人と言葉が通じない状態だったのに、笑顔でコミュニケーションをとって少しずつ仲よくなっていったそう。

そしてなにが撮影でたいへんだったかというと、

リャマがいうことを聞かない

監督が「カット!」といっても、リャマたちがいうことを聞くわけもなく、彼らは勝手にずんずん進んでいってしまい、ぐるーッとリャマの群が旋回して戻ってくるのを手持ち無沙汰で待っていたんだとか(笑)

それじゃもうテイク3なんてできないっていう。

なにより6年間をかけて現地とNYを行き来して、ついに完成させた松下監督のガッツに拍手を送りたいです。

えー、その上映時に撮った松下監督です。
後ろにいる女性はボリビア文化団体に携わっている方だったと思います。
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もういかにも現地の人に好かれそうな、このひとのよさそうな笑顔!(笑)
これで村人と心を通じてきたんですねー。

現地に流れる時間も、撮影に費やしている時間もケタ外れに豊かな「パチャママの贈りもの」

学校の講堂で観るのにぴったりの作品なので、ぜひ全国の学校をめぐって上映して欲しいなと思います。


日本での公式サイト「パチャママの贈りもの

日本上映を記念して、NYでは日本語訳つきの上映も行われるそうです。

日時 1月12日(火) 6:30pm から
場所  LA MAMA Experimental Theater Club
66 East 4th Street NYC NY 10003


問い合わせ先:1-800-LOOKJTB(566-5582) まで
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by erizo_1 | 2010-01-12 16:49 | エンタメの殿堂