震災救援の募金はどの団体に送ればいいかジャッジできるサイト
2011年 03月 14日
他の都市に住むひとたちも停電やトイレットペーパーやガソリン不足でたいへんだろうし、不安も続くでしょう。
それでも「災害地のひとに比べたら」とみんなが我慢している姿に、心から賞賛を送ります。
みんな、ほんとにすごいよ…(涙)
NYの邦人たちはみんな日本を応援していますからね!
必ず力になるからね!
今日も尊敬する篤志家の方に会ってきましたが、チャリティをイベントを計画していて心強いです!
日本のみんな、おれたちも寄付を集めて送るから待っていてねー!
きっとこの窮状に「自分もなにかしなくては」といてもたってもいられない気持ちになっている方も多いでしょう。
わたしは911の時にNYにいて、あの衝撃的だった日々を過ごしていますが、911でも311アースクエイクでも同じようにヒシヒシと感じるのは危機の時に「自分もなにか役にたちたい!」という気運がわきあがっていること。
今とにかく「自分もなにか手助けしたい」「じっとしていられない」と感じているひとは多いはず。
人間にはやはり社会の役にたちたいという気持ちの種がそなわっていて、そこが人類の救いなんじゃなかろうか。
では、なにからできるかといえば、まず「寄付」
災害にはずばりこれだと思います。
ハリケーン・カトリーナやハイチ震災などでも同じようにいわれてきたことで、災害には人手よりも物資よりもまず「金銭的援助」が効果あるそう。
団体で訓練されていないボランティアは邪魔になるだけだし、物資というのは個人からバラバラと受けつけるよりは同じ種類のものを大量に揃えたほうが分配しやすいし、古着は輸送のコストや人手がかかるだけだから役にたたない。
では寄付する上でなにに気をつけるべきか。
前回のエントリでも複数の団体を挙げましたが、「どこがいいんだろう」「どう判断したらいいの」と悩むひとも多いと思うんですね。
まず断って欲しいのは、電話で寄付を募ってくるテレマーケティング。
これは詐欺が多い。
自分で団体に直接振り込むことです。
そしてチェーンメールやスパムメールで送られてきた募金サイトのオンラインドネーションに振り込むのは絶対に避けること。
オンラインではその団体のウェブサイトに行って下さい。
じゃあ、どの団体を信用したらいいのか?
はじめに断ると、非営利団体といっても運営費は必要ですから、寄付の全額を被災者に渡したり、配給物質に当てられたりするわけではないんですよね。
「100%寄付は被災者にわたされます」
と主張されることもありますが、現実にはクレジットカードで寄付されたら、そのプロセスフィーだって発生するわけで、完璧な100%はまずあり得ない。
なので「全額寄付」に固執しなくてもオーケイ。
それどころかふだん運営費が潤沢でない団体が「全額寄付」を謳っていたらそれこそおかしい。
また今回でいえば、日本に支部があるか、日本の救援団体と直接つながりがある慈善団体のほうがベター。
現場のニーズにあわせて寄付金を使えるからです。
さてアメリカでは山ほど非営利団体、慈善団体があるので、それをジャッジする機関も存在しています。
参考になるのが、まずThe Better Business Bureau of the United States ベタービジネスビューロー
ベタービジネスビューローといえば、消費者が苦情をもちこめる団体ですね。
慈善団体の活動についてもこちらで検索できます。
それからわかりやすいのが、Charity Navigator チャリティナビゲーターという団体。
チャリティナビゲーターは、いわゆるチャリティ団体のyelpや「ぐるなび」みたいなもの(笑)です。
その慈善団体の収支報告や、一般人からのレビューがザガットやアマゾンみたいに星の点取り表でついています。
えー、日本の地震津波救援募金について、ここで見てみましょう。
現在いろんな団体が動いていることがわかります。
おなじみのSave the childrenやDoctors without Bordersといった非営利団体が高得点で並んでいますね。
また日本人にはあまりなじみのないAmerican Jewish Joint Distribution Committee というユダヤ系の団体も、東日本大震災の救援募金活動をしているのがわかります。
当たり前のことですが、アメリカ人にしたら、自分がふだんから関わったり活動したりしている団体に寄付をしやすいわけですよね。
さらにこうした団体のトップがいくら報酬をもらっているかもわかります。
これはけっこうびっくりしますよ。
巨大な慈善団体のトップというのは3000~4000万円クラスの報酬だから。
正直いって「こっちに寄付してくれ」という気持ちにもなる(苦笑)
でも多額だから「悪い」、少額だから「正しい」と決めつけてしまうのも早急であって、全体の出費の0.1%といった支払い方であり、これは寄付額の多寡による部分が大きいようです。
日本では「慈善団体のトップがそんなお金を取るなんて!」という義憤もあると思いますが、大きな組織になると、大企業の社長レベルの運営力が必要とされるから、「慈善団体はビンボーでいろ」というのも一方的すぎるかなと。
レビューについては、いくつも読むと判断材料になるかと思いますよ。
みんなの大事なお金です。
有効に使って、被災地を助けて欲しいですよね。
というわけで、どこに寄付したらいいのか迷っている方は、こちらで検索ジャッジしてみて下さい!
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