コラムニスト 黒部エリがニューヨークからお届けします。Blog by Eri Kurobe


by erizo_1
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

山田孝之主演「ミロクローゼ」NYで公開! ジャパンソサエティのジャパン・カッツ2011

NYのジャパンソサエティで、「JAPAN CUTS 2011」が開催中です!

これは日本の現代映画をがんがん紹介するという恒例の日本映画上映シリーズなんですが、このラインナップがすごいよ!

ガンツ」「食堂かたつむり」「白夜行」「最後の忠臣蔵」「バトル・ロワイヤル」といったメインストリームのヒット作品から、「忍たま乱太郎」「ヌードの夜/愛は惜しみなく奪う」「トイレット」などの幅広い作品、さらに「神聖かまってちゃん、ロックンロールは鳴り止まないっ」とか「極道兵器」といった、いや、それは日本でも観た人は少数派だろう、というニッチな作品まで32作品が公開!

いやー、三池崇史監督はホントに海外ではすごい知名度で、大人気だわねー。
「忍たま乱太郎」まで上映しちゃうのよー!

そしてエリぞうが先日行ってきたのは、『ミロクローゼ/ Milocrorze』
石橋義正監督、山田孝之主演の新作です!
c0050387_1055937.jpg

こちらは協賛しているニューヨーク・アジア映画祭NYAFF)のオープニング作品にも選考されたという話題作。

内容は、失恋した男が自分を捨てた女の幻影を求め時空をさすらう3部構成のラブ・ファンタジー
山田孝之がオブレネリ・ブレネリギャー、浪人のタモン、青春カウンセラーの熊谷ベッソンの三役を熱演!

て、解説を読んでもさっぱりワケわからんし!
興味しんしんで出かけてみると、なんとジャパソは外までえんえんと列が続く大混雑ぶりだったのよ。
えーッ、こんなに人気あるの?

会場はぎっしり満員で、たぶん3分の2以上がアメリカ人観客
場内の反応はすごくよくて、「そこまでウケるか?」というくらい、いちいちギャグに湧いて笑っていました。

さて感想はというと、ずばりポップ・アート!
おしゃれでカラフルで軽妙でアバンギャルドでマンガっぽい、という作品でした。

えー、ストーリー部分については、プロットがどうこういう作品じゃないので割愛。
内容については特に考えなくてもよし。

観どころはビジュアルで、アートディレクションがとにかくポップですばらしい!

ヘアメイクや衣装もすごくいいんだよ!
原田美枝子なんてメイクがすごすぎて、どの役だったかわからなかったよ!

これは海外でウケるタイプの日本映画だろうね。
まさにジャパニーズ・ポップだもん。
c0050387_1131652.jpg

色彩やセットのカラフルでポップな感じといい、キャンプ趣味なところといい、チャンバラ・シーンといい、遊郭に賭場といったエキゾチック・ジャペィーン(←郷ひろみの声で)なセットといい、お笑い要素といい、海外の観客のハートをがっちり掴むものがある。

監督本人も「アトラクションに乗るつもりで楽しんで欲しい」といっていましたが、いい得て妙。
いわば江戸博物館と六本木ヒルズとキディランドが合体した感じっての? 
ガイジン観光客にもばっちりなアトラクションであるわけですよ。

私見でいうなら、日本でヒットするような恋愛泣かせ映画や動物感動モノや「胸がほっこりする癒し系」映画というのは、海外ではウケないと思うよ。
ウエットすぎるから。

いわゆるメインストリームの「泣かせ」だの「感動」だのが好きな観客層は、字幕つきの外国作品なんか観ないわけで、外国映画を観る層はむしろ「風変わりな味」や「個性」を求める客層だからね。

この「ミロクローゼ」のポップ、エキゾチック、ビジュアル重視は、海外ではたいへん好まれるはず。

そして上映のあとにはQ&Aの時間が設けられました。
じゃーん、右が石橋監督です。
左はジャパンソサエティのSenior Film Program OfficerであるSamuel Jamierさん、そして中央は通訳の方です。
c0050387_11172770.jpg

なんでもアートディレクションは奥さまが担当されたそうで、そのあたりにも監督の意図がうまく形になっている秘訣があるのかもしれませんね。

なんといっても全編の見所は、宣伝スチールにもなっている「遊郭でのチャンバラ」シーンなんですが、ここは圧巻!

チャンバラ・アクションが切れ目なく長回しで続いていて、ところどころスローモーションになるんですが、これがいったいどうやって練習したんだろうというくらい、振り付けや人の出入りが一糸乱れず噛みあっていて、よくできているんですよ。

ストップモーションになった時に、山田孝之が見栄を切って、一枚の浮世絵みたいになるのもおもしろい!

監督によれば、このシーンがやはり一番撮りたかったそうで、「歌舞伎絵のような」感じで「絵巻物のように」して撮りたかったそう。

なんでも実際に30メートルに渡るセットを組んで撮影して、このシーンの撮影で三ヶ月かかったというから、たいへんなものです!

山田孝之はひとり三役で、コミカルなシーンから壮絶な闘いまで幅広くこなす芸達者ぶりでした。

いやー、しかしNYにいてこういう日本映画を観られるのは楽しいですね!

ジャパン・カッツは7月22日まで。
日替わりで上映作品が変わるので詳細は、スケジュールと詳細はジャパンソサエティのサイトでご覧下さいね。

JAPAN SOCIETY
333 East 47th Street New York, NY 10017
Box Office: (212) 715-1258
チケット:一般12ドル  会員9ドル


じゃじゃーん!
ニューヨーク・ニッチ 更新です!


☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

一日一回のクリックご協力ありがとうございます。

下の↓アメリカ情報バナーをポチッ!とクリックしていただけると、励みになって嬉しいです。
ご厚意ありがとうございます!
にほんブログ村 海外生活ブログ アメリカ情報へ
にほんブログ村

エリぞうのツイッターはこちらです
[PR]
by erizo_1 | 2011-07-13 11:35 | エンタメの殿堂