コラムニスト 黒部エリがニューヨークからお届けします。Blog by Eri Kurobe


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スターウォーズ エピソード3 シスの復讐

ようやく観ました、『スターウォーズ エピソード3 シスの復讐』

この作品、周囲では賛否両論だったんですよね。人によって、まったく評価が違うので、出来が気になっていたのだ。

そのむかし第一作めの衝撃にヤラれた世代としては、どうしたって観に行かざるを得ないでしょう。
というわけで、ついに鑑賞してきた感想は……。

うわああああああ。なんということだ。
自分のなかで賛否両論になっているー!!!!!

まず「賛」から行きますと、なんといっても映像がすばらしい!!!

宇宙船からアンドロイドだの武器だの、さまざまな生態系の星を描くところまで、もう息を飲むほど、スペクタキュラー。
人間の想像力って本当にすばらしいわ!!!
細部にいたるまで、すべてをとことん追求して、世界を創りあげていて、壮観です。

このSFXを観るだけで、お金を払う価値ありでした。

そして話がきちんと整合性をもってつながっていて、おもしろい。
なるほど、ここがああなって、こうなって、こうなっていたのかとジグゾーパズルのピースが嵌るように完結してすっきりしますね。

エピ1とエピ2が、退屈なストーリー展開だったのに比べて、ちゃんとエピ3は話としてもおもしろかったです。

(この先ネタばれありなので、ちょっとご注意)

いちばん私的にキタのが、ラストで、デス・スターの建設を眺めるシーン。

ああッ、画面左にデス・スターの司令官そっくりの男がいるーーー!

オリジナルのエピ4では、ピーター・カッシングが演じた役だよね?
もちろん別の役者なんだけど、それにしてもクリソツ。
すげー。細かい!

そしてルークの養父母が幼いルークを抱きながら、タトゥーインの砂漠に落ちる夕陽を眺めるシーン。
エピ4に、たしかルークが同じ夕陽を眺めるシーンがあったよね。じーん。
あの養父母さんたちは20数年後には焼き殺されてしまうのだなあ(涙)

そのあたりの「つながった」感が、スターウォーズ世代にとってはたまらんわけで、熱い感動になってこみあげてくるのでした。

いっぽう「否」のほうはいうと………。

アナキン、おまえだああああああああ!!!!!

なんだよ、あんなにカンタンにダークサイドに転んでしまうわけ? 
ここまで来るのにエピソード5本ぶんを積みかさね、世界中のファンの熱い支持を受けてきて、それであんなにコロッと転んでいいのか?

説得されるのに、3分もかからなかったじゃないか。
オレオレ詐欺にひっかかるよりカンタンに悪の手先になっているぞ。
あんなに葛藤なくコロッと悪人になるとは、なんてインスタントな男なんだ! 

おまけにダークに転ぶ瞬間という大事なシーンなのに、なんちゅうヘタな演技なんじゃー!
あの山場で、もっさいセリフまわしはないだろう、ヘイデンたん。

そのうえ(この先ネタばれなのでご注意)アナキンが転ぶ原因になる「パドメを出産で亡くすかもしれない」という不安。

ちょっと待ったー。
宇宙船が飛びまわる時代に、産褥熱で亡くなる妊婦がいるかあああ?

ダークサイドに墜ちるなんて大げさなことをする前に、産科の定期検診に連れていけよー!
てか、あんなにテクノロジーが発達していたら、もはや女性は自分で妊娠出産しないんでないの? バイオ機械に代理出産してもらえばいいじゃないか!

あんなつまらないことで悪に転ぶ「アナキンの気持がよくわかる」という人は、たとえ私が大量破壊兵器を作ったとしても、ぜひ理解を示して欲しいものです。

しかもパドメにむかって「オレといっしょに銀河を支配しようぜ」と語るシーンも、なんだかとっても頭が悪そうよ。

そして私のなかで最大の疑問であった「アナキンの父親はだれ?」というナゾが解決されぬまま。

うぐぐぐ。納得できーん。
ファンのみなさんはあれで納得できるんでしょうか?

それにしてもハンサムだったアナキンがあんなことになって、ハゲになってしまって、自暴自棄になってダース・ベイダーのマスクの下でどんどん肥えて、丸顔になってしまったということだったのか。感慨深いものがあるなあ。

30年後にあんなおやじに変化してしまうなら、パドメも「長生きしなくてよかった」って思うかもしれないね。

自分のなかで「ひとり賛否両論」が激しく渦巻く問題作。
銀河にこだまする「なぜだあああああ」の絶叫。

スターウォーズ世代のみなさんは必見。ぜひ青春の落とし前をつけてくださいね。


映像のすばらしさ度    ★★★★★
話に納得できる度     ★
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by erizo_1 | 2005-06-13 12:59 | エンタメの殿堂