NYで第三回TOGETHER FOR 311追悼式典に500人が参列
2014年 03月 11日
未曾有の災害が日本を襲ったあの日、わたしは深夜のNYでCNNの画面から流れ続ける津波の映像を茫然として見ながらツイッターで家族や友達の安否を確かめていました。
まさかこんなことが祖国日本に起こるわけがない、愛する日本はどうなってしまうのかと胸はつぶれそうでした。
しかしテレビ画面ではなく、その現場にいた方たちはどれほどの恐怖であり、悲しみであり、打撃だったことでしょう。
その翌週からNYでは街頭募金活動が始まりました。
なにか日本のためにできないかといてもたってもいられず、わたしも街頭に立ちました。
国の危機祖である時に自分は離れたところにいる、あの時なにも行動に移さなかった在NY邦人はいなかったのではないかと思います。
そしてあの日から3年。その日を前にしてNYでは第三回TOGETHER FOR 311追悼式典が行われました。
500人を超える方たちが集って、3.11で亡くなられた方たちのために祈り、被災地について考えました。
式典では草賀純男大使の呼びかけで、キャンドルを手にした参列者たちが一分間の黙祷を。
そして被災地から届けられた ビデオレターで、被災地の今を観ました。
かつての街並みがなくなってまっさらになった地の映像はやはり衝撃的で、これから復興をしていく現地の方たちの努力には頭が下がるばかりですが、外からも支援海を続けていきたいものです。
そして黒澤有美さんによる琴、永井晶子さんによるアコーディオンで、鎮魂の曲を演奏。
今年もまた福島県南相馬の「みなと保育園」の園児たちから歌とメッセージが届きました。
会場では被災地で作られた復興支援グッズも販売されました。
出席者たちはハガキにメッセージを書いて、それを回収。
このハガキはあとでアルバムにまとめて被災地に送らせていただく予定です。
多くのボランティアさんの力を借りて、式典が成りたちました。
遠くから出来ることは限られているかもしれませんし、いま被災地が抱える複雑な問題はシンパシーだけでは解決できないでしょう。
それでもわたしたちは東北の方たちにお伝えしたいのです。
NYは被災地を忘れません、あの悲劇を忘れません。
これからも小さなことから支援を続けさせて下さい、と。
photo/ Shino Yanagawa, Romi Uchikawa, Kenji Mori