コラムニスト 黒部エリがニューヨークからお届けします。Blog by Eri Kurobe


by erizo_1
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31

必見!メトロポリタン美術館のファッション展覧会「Manus x Machina 」は見逃したら損するレベル!

メット・ガラで大騒ぎだったニューヨークですが、そもそもメット・ガラってなに? という疑問もあるかもしれませんね。
c0050387_14515972.jpg
Karl Lagerfeld (French, born Hamburg, 1938) for House of Chanel (French, founded 1913)Courtesy of CHANEL Patrimoine Collection Photo © Nicholas Alan Cope

これはメトロポリタン美術館の Costume Institute (服飾研究所)での新シーズンの展覧会を祝う寄付金集めのパーティのこと。

VOGUE編集長のアナ・ウィンター女史がトップを務めるチェアウーマンなので、彼女のおめがねにかなったセレブファッション界の大物たちが招待されていて、ファッション業界にとっては最大のガラといわれています。

そして実際にはセレブだけではなくて、毎年メットに巨額の寄付をしているド金持ちのみなさんもたくさん来ているわけです。

当日のチケットはひとり$25000(約230万円)らしいですから、カップルで出席するとして、500万円払えば参加できることになりますね。

さて、そんな今季のシーズンの展覧会は、
Manus x Machina : Fashion in an Age of Technology (テクノロジーの時代におけるファッション)」。
5月5日から8月14日まで開催されます。
c0050387_1501765.jpg
Iris van Herpen (Dutch, born 1984)Dress, autumn/winter 2013–14 haute couture The Metropolitan Museum of Art Photo © Nicholas Alan Cope

「マヌス×マキナ」とは、ラテン語で「手と機械」の意味だそう。
手作業と機械縫製でなりたってきたファッションの素材と製法にフォーカスした展覧会となっています。

5月1日に行われたプレスプレビューに行ってきましたが、これがすばらしかった!!!!

ファッションに興味ある人なら必見
見なかったら、もったいなくて高血圧になるレベルです!

まず中央で、どーん、と迎えるのはシャネルのガウンです。
c0050387_1524974.jpg

横から見てみましょう。
c0050387_1531031.jpg

おおおおお、どれだけ長い裳裾なんだ!!!!! 
圧巻です。

展覧会には、20世紀の初頭を飾ったフォルチュニーやポール・ポワレ、マダム・グレ、ココ・シャネルといった歴史に残るデザイナーたちの作品から、ディオール、プラダ、マックイーン、マルジェラなどおなじみのデザイナーに、フセイン・チャラヤンやプロエンザ・スクーラーに至るまでの現在のデザイナーの作品が90体並べられています。

展示物は、刺繍テイラーリングとドレ−ピング、レースワークやレザーワークといった製法の分類ごとに展示されています。

たとえばプリーツは、その時代や技術革新によって変遷していることがわかります。
こちらはプリーツの歴史に欠かせない、有名なフォルチュニー(Mariano Fortuny)のデルフォス・ガウン。
c0050387_1542100.jpg

手で折られていたという細かなシルクサテンのプリーツが美しい! 見ることができて嬉しい!

現代のプリーツを代表する三宅一生の作品はかなり大きくスペースを取って何点も展示されていました。
c0050387_1551358.jpg

そして最先端のテクノロジーを利用した、イスラエルのデザイナー、ノア・ラヴィヴ(Noa Raviv)の3Dプリントを使った作品。
c0050387_1553652.jpg

左はマダム・グレ、そして右の一体はイリス・ヴァン・ヘルペンの3Dプリントを活用した作品。
c0050387_1555311.jpg

フセイン・チャラヤンのポリウレタンを成形したドレス。
c0050387_1563175.jpg

ファッションに欠かせない花のモチーフもいろいろと変遷しています。
ブーエ・スール(ブーエ姉妹)の1920年代のドレス。
c0050387_15103934.jpg

左からラフ・シモンズのディオール、プラダ、そしてマーク・ジェイコブスのルイ・ヴィトン。
c0050387_15123925.jpg

イヴ・サンローランのウェディング・アンサンブル。
c0050387_15125973.jpg

左は現代のクリストファー・ケイン、右二体はクリスチャン・ディオール,1950年代のもの
c0050387_15132979.jpg

時代によって求められる女性の魅力も変遷していますね。

こちらはイヴ・サンローランが「ディオール」のデザイナーに就任してデビューしたコレクションで披露したドレス。
本物を見ると、美しい、の一言です。
c0050387_15142742.jpg

日本のデザイナーではコム・デ・ギャルソンヨージ・ヤマモトの作品もいくつもありました。
c0050387_15145784.jpg

最近の作品では、やはり3Dプリントを活用したものがすごい! 
未来を感じさせるイリス・ヴァン・ヘルペンの作品。
c0050387_1515102.jpg

c0050387_1515286.jpg

女性が着る服、というだけでこれだけのアイデアがあり、素材や製法の進歩があり、それを考えだすデザイナーも、3Dプリントを駆使しながらそれを最終的には手作業で忍耐強くまとめていく縫製者布地開発者もすごい! 

すばらしいアートです。
なんて人間のクリエイションはすばらしいんだろう、と感動します。

写真ではまったくすごさが伝わらないので、ぜひ実際に目で見て、その美しさや技術に触れてみて下さい。
c0050387_15201439.jpg

FITやパーソンズに留学しに来ている学生は必見です、行かなければマジ落第していいレベル。

8月半ばまでやっているので、この期間にNYに遊びに来る方はぜひご覧下さい。
見て損なしです!

Manus x Machina The Costume Institute
The Metropolitan Museum of Art
会期:2016年5月5日〜8月14日
住所:1000 5th Ave, New York, NY 10028



↓メトロポリタン美術館から発行されている展覧会のカタログです。
今回の「マヌス×マキナ」展のカタログ。さっそく手にいれました!

Manus x Machina: Fashion in an Age of Technology
c0050387_15335444.jpg

こちらはメットのファッション展覧会史上、最大に人を集めたアレキサンダー・マックイーン展のカタログ。
この展覧会は本当にすばらしかったです!

Alexander McQueen: Savage Beauty (Metropolitan Museum of Art)
c0050387_15341318.jpg


☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

読んでいただき、ありがとうございます!
エリぞうのインスタグラムはこちら
ツイッターはこちらです

[PR]
by erizo_1 | 2016-05-10 15:43 | トレンドの泉