コラムニスト 黒部エリがニューヨークからお届けします。Blog by Eri Kurobe


by erizo_1
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人種差別と女性差別、ゲイ差別に、断固として「ノー!」と唱えるニューヨーカーたち

五番街がすごいことになっています!
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すごいデモ隊の人数。
道も閉鎖されていて、移動できません。

トランプタワーの近くはもちろん、ティファニールイ・ヴィトンの前もデモ隊がぎっしりで、もはやショッピングどころじゃない騒ぎ。
しばらくは週末の買い物は避けたほうがよさそう。
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いったいなにを掲げているのか見てみましょう。
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NO RACIST
NO SEXIST
IN OUR WHITEHOUSE


人種差別主義者、性差別主義者は、我々のホワイトハウスにいらない」

Sexistは性差別主義者のことで、ことに女性蔑視男性上位主義者を指します。



Donald Trump is KKK
Racist
Sexist
Anti-Gay


と叫んでいます。
いきなり内容と関係ない感想ですが、英語だと、ライムが踏めていいよねー。
リズミカルだもんなー。

「ドナルド・トランプはKKKだ。
人種差別者
女性蔑視
アンチ・ゲイだ」
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「アメリカの悪夢」に「KKK」をひっかけて、トランプが白人至上主義のKKKと変わらないと主張しているプラカード。

KKKは白人至上主義のグループであり、男性上位主義、ゲイやレズビアンを否定する立場。
実際トランプには、KKKからの票も集まったもよう。

ちなみにトランプは障害者のモノマネをしてからかう発言をしていて、そういうことができる神経じたい、わたしとしてはまったくアウト。人としてそんなことやっちゃいけないでしょう。

ある人を社会に有用かどうか、女性が子どもを産んで再生産できるかどうかという価値観で判断するのは、わたしはどうしても賛成できない。

自分自身がなんら社会に役だっていない存在で、有用でないせいかもしれないし、アメリカが選んだ道に文句をいえる立場ではないけれども、それはいけない、と思う。



“ Say loud, Say clear”
“ Refugees are welcome here”

と叫んでいます。

「大声で明言しよう!」
「ここでは難民はウェルカムだ!」

この男性は「ロシアのプーチンが後ろ盾となったトランプ」を皮肉っています。
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地球温暖化はリアルな問題だ」

というシュプレヒコールもありました。
トランプは政策で、国連の地球温暖化対策資金を出さないことを謳っているので、それに反しているシュプレヒコール。



“ My Body, My Choice”
と叫んでいます。
私の体は私の選択」とは「人口中絶は女性が選択できることであって、政府が中絶禁止を命じるものではない」という主張です。

よく聞くと、男性の参加者は「Your body, your choice」とか「Her body, her choice」と叫んでいます。

保守キリスト教を基盤にした共和党は、人口妊娠中絶に反対していて、その方向に進めるはず。

母体保護法がある日本からすると、そこが争点になることじたいがふしぎですが、女性にしたらたいへんな問題です。

LGBTのシンボルであるレインボーカラーの旗が舞っていますね。

すごいよ、ニューヨーク、これだから好きだわ!

デモをやったからといって選挙の結果を変えるわけじゃない。
不満があれば、中間選挙で共和党の議席を切り崩していくのが実際にしていくべきこと。

けれどもトランプが暴言した人種差別や女性蔑視に対して、
NO!
「自分はその考えには賛同しない
と声をあげるのは、わたしは意義があると思います。
移民のひとりとして、ありがたい!

自分は「差別主義にくみしない」と立場を宣言していることだから。

いいぞ!
声をあげる人たちがたくさんいて、すごいよ、ニューヨーク!

これだけ人種平等意識のある人たち、男女平等意識のある人たち、LGBTの多様性を支持する人たちがたくさんいて、声をあげているということに、希望を感じます。

なぜならこれから懸念されるのは、人種やゲイに対するヘイトだから。

いわゆる勝ち組になっているトランプ支持白人たちが勢いにのって、イスラム系や移民、ゲイにハラスメントをすることも多々出てくるはず。

日本人でいえば、在米邦人でも旅行者でも、
中国に帰れ!
と暴言を吐かれるケースが出てくるでしょう。
すでにアジア系で嫌がらせにあっている人が出ています。

日本でも外国人に対して「帰れ」と暴言吐くヘイターがいるのと同じことで、そこの国に生まれたというで上位に立って暴言を吐く人間というのは必ずいる。

ヘイトというのは言ってもいい空気が生まれると、あっという間に便乗して勢いづくもので、公言したトランプは残念ながら前例を作ってしまった。

今回の大統領戦で、わたし自身が暗澹となった気持ちは、アメリカで女性蔑視、人種差別発言をはばからない男に「オーケイ」を出した白人層がたくさんいたことです。

友人のゴリゴリの共和党支持者は、長い年月、海外からの留学生をたくさんホームステイさせてきてくれた人で、アメリカ人のそうした懐の広さ、オープンさ、親切さを体現している人なのですが、トランプに対する熱い支持には正直まいった。

わたしが見習いたいと感心していた、すばらしいアメリカのホスピタリティ精神はどこにいっちゃったのって。

でも差別意識に対して、警戒の声をあげる人たちだってたくさんいる。
デモに参加していたのは多くが白人で、しかもすごく若い人たちが多いことにも救いを感じました。

ニューヨーク、ちっとも終わっていないぞ!

そしてニューヨークの地下鉄の駅で、いま繰り広げられているのが、「選挙後に感じていること」をポストイットに書いて壁にシェアするポスト。
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これはいいアイデアですね!
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こちらはPEACELOVEといった言葉が多いのが目立ちます。
いいね!
いまこそだね!

経済が傾いてポピュリズムが勝つのもアメリカの現実。
けれどもクリエイティブなアイデアで互いの気持ちをシェアしたり、「差別」に対して「NO!」と声を上げる人がたくさんいたりするのもアメリカ。

きっとヒラリーが勝っていても、南部や中西部では抗議デモが行われていたでしょうね。

トランプ氏はまだ悪政を行ったわけではないし、せっかく選ばれて大統領になるのだから、ここから「人権を尊重する」品格ある言動を示していって欲しいところです。

そしてまた自分が他人に対して、つねにそのことを忘れないでいけるように。

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by erizo_1 | 2016-11-14 17:34 | 社会の時間