NYで話題のコム・デ・ギャルソン展は、ココを見るとおもしろい!
2017年 06月 16日
1980年代に「モードの破壊者」としてパリを震撼させた川久保玲。
世界のファッションを揺り動かしたアヴァンギャルドな服が展示されています。
ひとりのデザイナーの回顧展覧会とは、たいへんな名誉です。
展示内容は「アート・オブ・ザ・イン・ビトウィーン」という副題にふさわしく、哲学的な問いかけに区分されて展示されています。
たとえば「Absence/Presence」(不在/存在 ないこと/あること)
ほほう。なんか哲学ちっく。
禅問答の公案のようです。
「Design/ Not Design」(デザイン/非デザイン)
「Good Taste/Bad Taste」(いい趣味/悪趣味)
などなどの対比に沿って展示され、Cloth/Not Cloth (服/非服)のコーナーでは、
「美しさ/グロテスク」
「生命/喪失」
「事実/フィクション」
「規律/カオス」
といったように、わかりやすい対比をされています。
先ほど禅問答と書きましたが、おそらく西欧のモード界から見て、こういう禅的な部分が東洋の神秘であり、魅力に映るんでしょうね。
なんにも考えずに見ていくと、変わった服ばかりで何をみていいか迷うかもしれませんが、問いかけをたどりながら観ていると、非常に興味深いはず。
「これって服なの?」
「服ってなんなの?」
という問いかけることこそ、ギャルソンが提案しているものでしょう。
よくこれだけの発想が生まれてくるし、またそれを実際の形にできるパタンナーと、高い縫製技術があるものだと感心します。
そしてヘアもアヴァンギャルド!
とんがりコーン。
アフロのリーゼント。
実際にあの重い服を着てランウェイを歩いたモデルさんたちもすごい。
もはや戦国武将の鎧を着ているとか、着ぐるみ着て歩いているようなものだろうねー。
そういや前に見かけた「どーもくん」の着ぐるみのなかの人が、筋肉ムキムキのブラックのお兄さんで、その落差にたまげたことがありましたが、細い華奢なモデルにとったら、あの重い服はたいへんでしょうね。
こちらにあるのが、メット・ガラでリアーナが着たドレス。
右からふたつめね。
リアーナさまの着こなし図。
……うーん。あまり似合っていない。
なんかリアーナが着ると肉感的すぎてギャルソンっぽく見えない気が……。
これがもし草間彌生が来ていたら、なんだか似合う気がするんですよね。
やはりギャルソンは着る人を選びますなー。
ついでにこちらが同じくメット・ガラでギャルソンを着たキャロライン・ケネディさんの図。
……え?
……キャロ……ライン……さ……。
しーーーん。
……キャロラインさん、いい人ですよね。
日本贔屓で、オバマ大統領広島訪問にも大きな力になってくれたしね。
そう、だからみんなで観なかったことにしましょう!
いまご覧になった画像は脳内でデリートして下さい。
今回の展示は不満をいえば「これだけ?」という規模の小さいところで、もう少し色々と映像なども入れて、多角的に展示してくれて欲しかったところです。
アレキサンダー・マックイーン展の時は外に行列ができていて、1〜2時間待った覚えがありますが、コム・デ・ギャルソンのほうは、ほとんど待たずに入れます。
意外と充実していたのが、ショップ販売のほうで、ギャルソンのTシャツなども販売。
あと今回の展覧会だけの限定Tシャツもあるので、お見逃しなく!
NYに来られないみなさんもメットのサイトでご覧いただけます!
The Metropolitan Museum of Art
住所:1000 5th Ave, New York, NY 10028
Rei Kawakubo / Comme de Garcons
Art of the in-Between
2017年9月4日まで開催中
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