コラムニスト 黒部エリがニューヨークからお届けします。Blog by Eri Kurobe


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泣ける恋愛映画 ブロークバック・マウンテン

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ゴールデン・グローブ賞とりましたね。ブロークバック・マウンテン。アカデミーもいけるか。

あてくし、ラストでダダ泣きしました。
映画のあとに目がぶんぶんになってしまったほど。

うーん、せつないねえ、せつない映画ですねえ。

カウボーイの青年同士の20年にわたる恋愛を描いた映画で、近頃のアメリカ映画にめずらしく、出てくるひとたちがみな基本的に善人で、だれの気持ちもわかるから、非常にせつないです。

ヒース・レッジャーがアカデミー賞候補レベルの名演技。
無口で木訥で、ぼそぼそと喋る「男らしい」カウボーイを渾身の演技で、みごと演じきっている。

ちゃんと「自分の気持ちをうまく表現できない」青年時代から「どこかあきらめた」中年までの年輪を演じ分けていて、すばらしい。

ことに感情を表に出さない主人公が、思わず号泣してしまうシーンは、ぐっと胸に迫ってきます。

(ついでに生意気いわせてもらえれば、これが「ああ、がんばって演じているなあ」と感じさせないくらいになると、アカデミー賞受賞)

それにしてもアン・リー監督すばらしい!
監督お得意の自然描写が、本当に美しくて、雄大。
これだけ「アメリカらしい」風景や映像を撮れるなんて、すごすぎる。

そして観ながらふと強烈に懐かしく感じたのは、そういえば久しくアメリカ映画から消えていたのは「友情」というテーマではないかということ(この映画では、友情=恋情なのですが)

ニューシネマの頃は「明日に向かって撃て」から「イージーライダー」「真夜中のカウボーイ」「スケアクロウ」といった男同士の友情がテーマになることが多かったのだけれど、最近とんと胸をしぼられる友情を映画で観ることがなくなっていた。

すでに男同士の友情は映画のテーマになりずらく、今や男同士の恋愛のほうが話になる時代になっているのだなあ、とミョーに感慨深いものもあり。

それだけにどこか懐かしいクラシックな香りのする映画。
男同士のキスをあれだけマジに演じられる主演二人にはびっくりですが、内容的には正しく文芸大作ではないでしょうか。

余談ながら、男同士のラブシーンに、思いっきり引いていたピータロー(笑)
ちなみに彼の感想は「いい映画だが、ヒース・レッジャーにはぜんぜん共感できなかった」とのこと(←それじゃあ、感動していないも同然じゃないか!)

んーまー。そこで共感できる夫でも困るといえば、困るけど(笑)

映像の美しさ度 ★★★★★
せつない度   ★★★★★
ストレートの男性への訴求度 ★
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by erizo_1 | 2006-01-23 15:56 | エンタメの殿堂