料理研究家の山田玲子センセイ
2006年 02月 14日
お料理研究家の山田玲子さんがNYに遊びに来ていて、「Lupa」でランチ。
ルパは、イタリアンのカリスマ・シェフであるマリオ・バタリのカジュアルなレストラン。
トリッパ(牛の胃袋の煮込み)とニョッキを頼みましたが、おいしかったです。
さてこの「山ちゃん」こと山田玲子センセイは、わたしのミッションスクール女子校時代の同級生。
山ちゃんは高校の時から、モノマネが得意で、学年の人気者。
浜田山でお料理教室をひらいているのだが、マダムな生徒さんが多く、女子アナたちも通っているらしい。
家庭画報の「おかず大賞」も取ったことがある実力派なのだ。
親切なお人柄で、しょっちゅうおいしいお手製の佃煮やお菓子をくれる。
わたしの出版祝いで、玲子センセイが祝い膳を作ってくれたことがあったのだが、これが本当にすばらしくおいしかった!
「山ちゃん、これ、すごくおいしいよー!」
と絶賛すると、玲子先生はあわてず騒がず、
「あーら、あたくしの作るものに、おいしくないものはなくってよ」
と豪語したのであった。
ひえー! タケノコの葛寄せなんて作ってくれるわりには、スピリッツはお蝶夫人だぜ!
さてそんな玲子センセイだが、ひとつ弱点がある。
言語感覚がミョーなのだ。
フードライターである向井よっちゃん(写真がすばらしいよっちゃんのブログABC249☆ニューヨーク・スローライフも要チェキ)のご厚意で、今回はいろいろな食材店や台所用品店にも連れていってもらった玲子センセイ。
わたしにも嬉しそうに、
「ブロードウェイ・パン・パントリーに連れていってもらったわー」
と報告してくれた。
ブーッ(ブザー音)
それはブロードウェイ・パン・ハンドラーの間違いだろう。
ついでに玲子センセイは、日本語でもへんな言い回しをする。
玲子センセイは顔が広くて、富裕層の知りあいがいっぱいいるのだが、ある実業家の男性の話になったときに、センセイはこういったのである。
「彼はRFCのひとりなのよ」
あーる・えふ・しー?
それはいったいなんの略?
IFCとかNPOとか、そんなもんでしょうか。
聞いたことがない単語だったので、確かめると、こう答えが戻ってきた。
「玲子ズ! ファンクラブの略よ」
……れいこず・ふぁん・くらぶ。
んなもん、知るかああああああああッ!
そりゃIOCだのWHOだのなら、みんな略語を知っているよ。
しかし「玲子ズ・ファンクラブ」って略語で通じるほど、日本国民が知っている単語なのか?
つーか略語を作らなくちゃいけないほどのものなのか?
いったいどういう基準なんじゃあああああ!
お嬢さま育ちのひとというのは、もしかして世間の常識が通用しない、ぶっとんだ人種ではないのかと疑うのは、こういう瞬間ですね。
ひとつの人格のなかに、小林カツヨとパリス・ヒルトンとお蝶夫人と青木さやかがむりなく同居しているパーソナリティ(笑)玲子センセイ。
でもパリスたんと違って、料理の腕はたしかにすばらしいです。
これからもおいしいお料理と、濃いパーソナリティで、活躍していって下さい!