コラムニスト 黒部エリがニューヨークからお届けします。Blog by Eri Kurobe


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BAMで生ケイト・ブランシェットさまを鑑賞

ちと前になるのですが、ブルックリン・アカデミー・オブ・ミュージックで生ケイト・ブランシェットさまを鑑賞してきますた。

演目はイプセン作の「ヘッダ・ガブラー」

このブログにも時々コメントしてくれているウナギイヌさんから情報をゲトして、出かけてきたんだぜ!
もちろん本人にもお会いしたぜ!

しかしウナギイヌなんてハンドルネームにもかかわらず、実物のご本人は優雅な駐妻さんだったのだあああああ! ずるい(なにが?)

旦那さんが某有名エンタメ会社勤務であるため、ちょくちょくご夫妻で観劇されるらしい。うらやましいことです。

さてわたしが購入したのは、50ドルのオーケストラ席。

期待したら、なんと1階のいちばん奥でやんの!
ハッキシいって、えらい遠かったです。
なんだよ、BAM、高すぎ! ブロードウェイより高いじゃん!

しかし遠目に見ても、ケイトさま、お美しい。
なんたってスタイルからして長身痩躯でモデルのよう。

そして見惚れるほど、うまい。
声を変幻自在に変えられ、客席から見た状態を想定してきっちり所作を演じる。
ビッチなキャラの作り込みもすばらしい。

この舞台には「エージェント・スミス」こと「エルロンド」こと、ヒューゴ・ウィービングも出演。

ヒゲもじゃなので、本人かどうかも見分けがつかないくらいでした。
でも声はあの通りだったので、本物だと思う。たぶん。

話の中身は、女性がまだ社会進出を許されていなかった時代に、イヨーに自我が強かった女性、ヘッダの生き様を描いたもの。

このヘッダ、自分が美しく聡明なのに、家に閉じこめられていて、自己顕示世欲や自己実現欲がくすぶっているわけです。

それがかなりゆがんだ方向に出て、はっきりいって「痛い」キャラなんですが、現代でも、こういう人は少なくはないかもしれないね。

自分が自己実現していないのは「周囲の環境のせいだ」と思いこんで、自己実現をしているひとをやっかんだり、足をひっぱったり、周囲の人間関係をコントロールしようとするタイプ。

自分には「秘められた才能がある」と思っているわりには、自分からは道を拓こうとせず、不満だけがくすぶっている。

そういうビッチなオンナであるヘッダなんだけど、それでもケイトさまが演じると、いじわるなオンナの魅力が漂うから、ふしぎです。

ケイトさまのオーラは圧倒的で、アンサンブルといっても、これでは観客全員がケイトを見てしまうので、ちょっと偏った舞台かもしれないねえ。

ちなみにウナギイヌさんは三列目という、スーパーかぶりつき席でケイトさまを堪能したそう。
もう目の前にケイトさまがいて、「あまりの美しさにボーゼンとした」とのことでした。

うらやましーーーーー!

それにしても小さな舞台で、生のケイト・ブランシェットが出る芝居を観られるんだから、すごいことですな。

このブルックリン・アカデミー・オブ・ミュージックというのは、非常によいプログラムを提供するところで、現在わたしのお気に入りです。

この「ヘッダ・ガブラー」の上演は3月26日までです!
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by erizo_1 | 2006-03-16 16:08 | エンタメの殿堂