フラウ4/5号 ポール・オースターとニューヨーク
2006年 04月 11日
フラウの4/5号の別冊特集「旅と読書」で、「ポール・オースターとニューヨーク」の記事を手がけました。
これはオースターのファンであるわたしにとっては、心の大ヒットともいえる仕事でした。
わたしにとって現存するアメリカ人作家のフェイバリットが、トニ・モリソンと、ポール・オースターと、ジョナサン・キャロル(このうちキャロルはオーストリア在住)
自分が尊敬する作家について書けるという幸運な機会は、めったに回ってこないもので、生のオースター先生を身近で見たときは感動しました。
本物は噂にたがわず、カッコよかったです。
渋くて、知性に溢れていて、しかも温かみのある感じ。
若いときの写真を見ると、まさにエキセントリックなインテリ美男子の典型なんだけど、あそこまで美形だとちょっと怖いものもあるわけで、年を取ってちょっと丸くなって、人間的な滋味が加わった感じで、非常にうまく年を重ねてきたんじゃないでしょうか。
でもって奥さんのシリ・ハストヴェットさんも作家。
ブロンドで長身でスレンダーという、美人でした。すごい!
カメラマンの椎木さんがすばらしくカッコいいオースター先生のポートレート写真を撮ったので、それをプリントアウトしてもらって、壁に飾る予定っす!
ところで掲載誌を読んで、わたし自身がすごく行きたくなったのは「幻想文学の故郷を訪ねる」イギリスの旅。
そう、イギリスってファンタジー文学の聖地なんですよねー。
なかでも「不思議の国のアリス」と「ナルニア国物語」と「指輪物語」の発祥の地であるオックスフォードの写真にはしびれますた。うーん、いいなあ。またイギリスに行きたいなあ。
やはり本と旅は切り離せませんね。
ちなみにわたしはライター稼業が長いながら、自分の書いた記事を読むのが照れくさいというのか、恥ずかしいというのか、たいてい掲載誌が送られてきても、自分でなかなか読めないんですよ。
でもこれはめずらしく自信作の記事なので、オースターや本が好きなかたは、ぜひご覧になってくださいね!