NYのうまい店 寿司やすだ
2007年 04月 15日
ご存じザガットで高得点に輝くマンハッタンの有名店です。
なんとお友だちのリエコさんにおごってもらったのでした。
うひゃー! もったいのうございますーう。
しかもリエコさんが予約してくれたおかげで、安田さんの目の前のカウンターよ。
うふ。
さてお味はどうかといえば、スーパードゥーパーに旨かったっす。
噂には聞いていたけど、おいしい!
ネタにはつめを塗る、鮨飯もしっかり味をつけているといった仕事をしていて、基本的にお醤油につけなくても、おいしく食べられる味つけ。
正しく江戸前のお鮨でした。
ちゃんとネタがネタとして立っている、という感じの味わいです。
近海ものの鮨ネタをうまく取り入れているのも特徴で、ホワイト・キングサーモンや、ニジマスといっためずらしいネタが非常においしかったです。
もともと江戸前という呼び方は、東京湾で取れた魚介類を使うという意味ですから、ニューヨーク近辺で取れた魚をネタにするのは、じつは非常に正しい江戸前鮨の姿勢といえるんじゃないでしょうか。
そしてウニが驚異的にうまし。磯くささゼロ。あり得ないうまさで、まさに「いい仕事」という味でございました。じゅるー。ああ、幸せ。
さて店内を見わたしてみると、客のほとんどがアメリカ人ビジネスマン。
味はまったく日本人むけの江戸前鮨なのに、ビジネスとしてはネイティブがメインであるところが、鮨文化がいかに普及しているかを感じさせますね。
ところで驚いたのは、カウンターにアメリカ人のお父さんと息子が座っていたこと。
少年のほうは8歳くらいだろうか。ぱくぱく食べていました。
すごいね、小学生のときからカウンターに座っちゃうんだ。
いやあ、金持ち父さんでうらやましいっす。
わたしが子どもの頃の慣習でいうと、お鮨やさんというのは子どもの行くところではなかった。
そもそもお子さんといえば、おうちで作る錦糸卵のちらし寿司が定番だったのである。
ことに鮨やのカウンターといえば、ツウなおじさんの専用席で、婦女子は座れる雰囲気ではなかったのだ。
いまでは女子や若者がカウンターにためらいなく座ることができるようになって、喜ばしいかぎりだけど、昼間から小学生が座っているというのも、すごいよね。
アメリカンキッズも(金持ち限定で)小さいときから本物の鮨の味を知っていくわけだ。
ああいう子たちは将来「キャナイハブ・ア・シンコ?」(握り二個で一貫のときは、シンコーズと複数形になるのか?)とか「アガリ・プリーズ」とかいうようになるんでしょうか。
いかにもマンハッタンらしい光景だなと思ったエリぞうでした。