SATCに見るニューヨークのシビアな婚活事情
2008年 08月 17日
マリ・クレール9月号!
セックス・アンド・ザ・シティに関して、インタビューをしたのですが、やっぱりNYの女性には圧倒的に人気ですね。
放送が始まった当時高校生だったひとたちの話では、高校生の間でも大ヒットしていたらしい。
フツーに高校生がみんな観ていてハマっていたんだそう。
あの内容を親といっしょに見るのは、すごいね(笑)
それにしても驚くのが、NYのSATCファンの女の子たちに尋ねてみると、たいてい一様に、
「キャリーがうらやましい!」
「ミスター・ビッグみたいな相手と結婚したい」
という声が多いこと。
えー?
ミスター・ビッグって金持ちだってこと以外に、そんなに美点がある?
なんだか納得いかない感がわいてくるんだけど、NYの婚活事情ではどうもミスター・ビッグが憧れのパートナーらしい。
てか、身も蓋もない言い方をすれば、今どきのギャルは金持ちの男が好き。
ことにファッション業界とか広告業界で働くような、きれいでオシャレな子たちは、お金持ちの旦那を見つけたがるよね。
パリスたんやメアリー・ケイト・オルセンの影響なのか、十年前に比べると、すごくその傾向が顕著になってきて、「金持ちとつきあいたい」と堂々と公言するゴールドディガー(金持ち狙い)が増えている気がする。
「人間は中身」説はもはや昔話なのか???
ほら、ひと昔まえだと、
「アメリカ人女性は自立しているから、デートもワリカンにする」
みたいな言い伝えが流布していたじゃないですか。
あれは真っ赤なウソだね(笑)
NYでSATCな子と初めてのデートでワリカンにしたら、二回目はないでしょう。
女性が自立を求めてがんばっていた時代は、むしろ「なめられたくない」「かわい子ちゃん扱いされたくない」という気概があった気がする。
しかし今は女性でも自立して稼いでいるのが当たり前だし、才覚ある女性なら会社を興してビリオネアにだってなれる時代。
で、どうなるかというと、稼げる女子は稼いで、さらに男からもプレゼントされたい、リッチなデートに連れていってもらいたい、セレブ扱いされたいという願望が芽生えてくるらしいのだ。
女性がジャイアン化しているともいうね(笑)
稼いでいる女性は自分よりさらに稼ぎのいい男を求めるから、ますます婚活が熾烈になる。
でもって女子が狙う男は数が決まっているもの。
モテる少数の男がとっかえ、ひっかえすることになる。
昔から物語のなかでは、ヒーローの愛する女性を、悪徳領主だの悪徳将軍だの悪徳ギャングだの悪徳モンスターなどが狙って、ヒーローが敵と一騎打ちをしたりするじゃないスか。
あれこそ映画にしかない幻想よね(笑)
現代社会では「条件のいい男」を巡って、オンナ同士が激烈なバトルを繰り広げているというのが実情ではなかろうか。
そういえば「バーグドルフ・ブロンド」というNYの金持ちシングルを描いたチック・リット(女子向け大衆小説)のなかに、たしかこんな意味合いのフレーズがあった。
「いい男は人気のあるハンドバッグみたいなもの。
予約待ちが3〜4ヶ月になる」
これってNYの恋愛事情を的確にあらわしていますね(笑)
売れないバッグはすぐにセールで叩き売りになるけど、人気のブランドバッグは30万円超えでも予約受注するもんなー。
いい男は余っているわけがなくて、まず予約待ちで、順番待ちしなさいってことなのか。
もはやバトルフィールド化しているNYの婚活事情。
10センチのヒールを履いたまま、バトルを繰り広げられるだけでも、わたしは尊敬してしまいます。
シングル・ガールはぜひ体力をつけてサバイバルしてください!