コラムニスト 黒部エリがニューヨークからお届けします。Blog by Eri Kurobe


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2017年 06月 05日 ( 1 )

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ローガン」日本で公開中!
あのウルヴァリン主役の作品です。
これが激シブロードムービーなんですよ。

ウルヴァリンといえば不死身であったはずなのに、冒頭から、すっかり衰えた中年ぶりを見せるローガン。
しかもリムジンの運転手をやっているという落ちぶれた設定です。
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かつての最強ミュータントが、今ではかなり力をなくしているという悲しい状況。

さらに悲しいことに、プロフェッサーX がすっかり老いさらばえています。

パトリック・スチュワート自身の老いとあいまって、もはや演技なんだか、リアルなんだかわからない。
昭和の名俳優、宇野重吉の演技を見ているかのよう。
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そんなウルヴァリンが、託されたのがミュータントの少女ローラ。
今やミュータントが絶滅しかかっている世界で、ローラをカナダに亡命できる場所まで運ばなくてはならないことに。
敵と戦いながらの壮絶な逃避行、はたして彼らは逃げ切れるのか。
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で、この少女ミュータントを演じるダフネ・キーンがすごすぎる!
ほとんど野生動物
すごい子役がいるものです。

中年男と少女の逃避行といえば、ジャン・レノとナタリー・ポートマンの「レオン」が名作ですが、あの映画のマチルダと違って、ダフネ演じるローラは、ウルヴァリンより凶暴なくらい。
かわいいとか美少女とかってレベルじゃなくて、ケダモノ!
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もしこの子のシッターを頼まれたら「絶対にいやだ!」と即答できるくらいワイルドな子で、だけどそれを演技でやっているんだから、たいしたものだわ。

いっぽう彼女を守るローガンがなかなかにつらい。
ウルヴァリンが最強のミュータントというわけではなくなっていて、傷の癒えかたも遅くなっているわけです。目も血走っているし。

かつてはレベル5のジーン・グレイと対抗できたのに(泣)
今やフツーにお疲れぎみの中年!(涙)

あれ、そういえば日本人妻のヤシダ・マリコはどうなったんだっけ?
日本人妻がいるなら、日本でビザもらって働いたほうが楽なんじゃないのか?

このローガンの老老介護、体力の衰え、中年世代には身につまされすぎる!
中年の観客にとっては「あるある」シチュエーション、満載です。

かつては徹夜が続いても「戦うビジネスマン」だったのに、今や体力ガタ落ち
徹夜なんてもっての他、酒量もめっきり減らして、食生活も気をつけるようになりました的な。
認知症になった親の介護もあります的な。
でもまだ稼がなくてはならないので暮らしもたいへんです的な。

わたし的には、せめてファンタジーの世界くらい、病気とか老いとか認知症とか介護みたいな問題とは関係なくあって欲しかったなあああ、と思ったほど。

おかげで鑑賞後は、どーーーん、と気持ちが落ちたのでした。

あ、だからといって映画としてだめだってことではなく、非常によいです。
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ストーリー展開としてはシンプルなだけに、感情移入もしやすいし、リアリティもあるし、ラストに希望もちゃんとある。

今までのXメンがたいてい「超能力大合戦」であって、いささか子どもっぽいのに対して、今回の「ローガン」は大人の鑑賞に堪えるもの。

SFアクションものでありがちな目がかちゃくちゃするCG駆使の映像ではなくて、もっと肉弾戦のバイオレンスなアクションが展開されます。

ローガンの悲しみや葛藤、そして愛がわかるドラマ仕立てになっていて、一匹狼のウルヴァリンに芽生える父性愛が見どころです。
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ヒュー・ジャックマンはめちゃ渋くてカッコいい!
もうね、ミッキー・ロークの「レスラー」を彷彿とさせるというか。

ジョニー・キャッシュの激シブなテーマソングとあいまって、激シブなアクション映画なのでした。

えー、介護世代の中高年のみなさんは、いろいろと身につまされるので、覚悟を持ってご覧下さいね。



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by erizo_1 | 2017-06-05 14:10 | エンタメの殿堂