コラムニスト 黒部エリがニューヨークからお届けします。Blog by Eri Kurobe


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カテゴリ:心の小部屋( 15 )

アップル創始者のスティーブ・ジョブス氏が逝去。

スタンフォード大学の卒業生たちに贈ったスピーチは歴史に残る名スピーチとして有名だけれど、改めて見て本当にすばらしいと思いました。

現代のダ・ヴィンチやエジソンともいえる存在だった同時代の偉人、ジョブス。
世界を変えてきた男がいうことは、さすがに違う。

もしまだご覧になっていない方がいたら、ぜひどうぞ。

こちらが前編

こちらが後編


今日が人生最後の日なら、今日することは自分がしたいことだろうか。

生きる時間は限られている
だから他人の人生を生きて、おのれの時間をムダにしないことだ。

自分の心と直感に従う勇気を持つことだ。
あなたが本当にどうなりたいのか、自分の心が既に知っている。
他のことはすべて二の次だ。


どしんと背中をどやされた気がする。

わたしは自分の好きな仕事をしてきて、一度も書く仕事を止めたいと思ったことがないという意味ではじつにラッキーな人生だと感じているけれど、それでも「本当にやりたいこと」を知りながら、後まわしにしてきている。

なぜなら生活があるから。
でも本当にそうだろうか。
そう思って逃げているだけなんじゃないだろうか、

この年まで生きてきて強く思うのは、人生でいちばん大切なのは、自分が本当に好きなことをして、本当に好きな相手と暮らすということ。

シンプルな原則がじつはもっとも近道なんだと思う。

もし今進路に迷っている若い人たちがいたら、声を大にしていいたい。
人生では好きなことを仕事にしたほうがいい。
自分の得意なことで稼ぐべきなのだ。

大学の時に、社会学の教授がいっていたことで今でもよく覚えているのが、

「仕事をしていて、早く週末にならないかと思うことは、緩慢な自殺である」

という言葉。

人生というのは限られた時間しかないのに、「早く時間が過ぎればいい」と考えるのは、すなわち死に急ぐという意味であると。

まさにその通りであって、もし毎日の仕事がたんに「我慢」になってしまったら、それは「生きていない」ことになってしまうのだ。

数ヶ月ならいいとしても、それが十年も続いたらどうだろう?
どれだけの時間を自分で殺すことになるだろう?

それはパートナーシップでも同じことで、結婚というのは、心から愛する人と暮らせばそれでいいのだ。

条件だの収入だの生活だのではなくて、愛だよ。
シンプルに愛で充分なのだ。

なぜならたいして好きでもないパートナーと我慢して暮らし続けるというのは、たいへんなストレスだし、自分の時間を殺すことになってしまうから。

わたし自身は、いわゆるステキ生活だの勝ち組生活だのを送っていない地味ラーだが(苦笑)、ハッキリひとつよかったと思うのが、まったく夫にマンネリを感じずに、結婚当初よりもずっと愛していることだ。

わたしたちにとっていちばん貴重な財産は人生という時間そのものであって、他のなにものもそれには取って代わらない。

ジョブス氏の言葉が、ずしりと胸に来た今日。
心の声に従いたいと強く思う。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

うわー、ミチミチで更新が滞っていて、すみません!!!
(>_<)
ブログのまずいところは、原稿をあげずにブログをあげていたら、即バレるところですな!

見捨てないでいてくれる親切なみなたん、
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by erizo_1 | 2011-10-07 16:13 | 心の小部屋
お仕事させていただいたゼクシィ・アネーロが発売中です!
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このなかで今回は池端えみちゃんの結婚式をご紹介させていたただいています。
なんと南仏ニースでの結婚式よ〜!

じゃーん、見て下さい。
この美男美女ぶり!
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photo:Christophe Schumacher

えみちゃんのお父さまはご存じ加山雄三さんですが、親族が集まったら美男と美女しかいない美形家族ってすごすぎて、想像がつかないよね(笑)

今月号のアネーロには、えみちゃんのエレガントなウエディングを始め、ヒントになるような素敵ウエディングが掲載されていますので、ぜひご覧下さいね。

さてなにを隠そう(←隠してない)じつはエリぞう、結婚情報誌の仕事を多く手がけていまして、結婚問題についてはかなーり関心が高いのです。
ここでずばり断言しようじゃないですか!

今年の日本は結婚ブームになるはずよ〜ッ!

いや、なにもエリぞうがテケトーにいっているんじゃないよ。
メディアでも取りあげられているのです。


朝日新聞「震災後、増える結婚相談 指輪売れ行きも増

サイゾーウーマン「関西での売り上げも順調! やはり震災後は結婚願望が高まっている

日本経済新聞 「やっぱり「結婚」 震災で強まる絆志向



これは非常によくわかる。
なぜなら911のあともアメリカで結婚ブームが起きたから。

これは人間心理としては当たり前のことで、命に関わるような一大事が起きた時には、ひとというのはやはりパートナーを求めるんですよね。

そういえばディスカバリーチャンネルでは、311の大地震のフッテージを流しながら、人間心理について説明していたんですが、揺れている地震の真っ最中では、見知らぬ通行人同士でも手を握り合ってしゃがみこんでいる。

人間というのは手を握り合うだけで、安心できる生物なんですね。

このままひとりで生きていていいのか。
いざという時にひとりぼっちで、自分は大丈夫なのか。
災害の時に、自分のことを気遣ってくれる家族がいなくて孤独に耐えられるのか。

命の重みをリアルに考えるようになって、人間というのは危急存亡の時のほうが「」や「結びつき」や「」を求めるもの。

それで911 後は結婚ブームになっていたんですが、おもしろいことに経済がブンブン回り始めると、これがシングル志向になるんだよ。

NYでいえば、その後で金融バブル、不動産バブルがやってきて、この時はシングルがもてはやされたのです。

この時期は会員制クラブで、ぽんぽんシャンパンをあげるような金融関係の男がモテていたし、パリスたんみたいな恋多きオンナが男にバンバン貢がせていた。

経済が良いときはハイリスク・ハイリターンな恋愛に株が集まるのです。

ところがリーマン・ショックが訪れて、一挙にバブル崩壊。
パリスたんタイプ(というか、見かけがパリスたんでも親の後ろ盾のないギャルだね)も絶滅の危機に。

不況に伴ってNYではドハデな結婚式は少なくなりましたが、しかしながら現在は恋愛マーケットよりも結婚マーケットのほうに株があがっているといえそう。

経済がよくない時は、次々と相手をローテーションするよりも、地道にひとりの相手とつきあいたくなるもの。

いっぽうでは不況のせいで経済を理由にした離婚も増えるから、生活がキビしい時代には、いいにつけ悪いにつけ、パートナーの本音が表れやすいといえるのかも。

わたしが見るに、この「恋愛と結婚と経済」の法則には波があって、交互に訪れるんだよね。
恋愛の経済学というのは波がある。

で、日本は国を挙げての危機感で、一気に結婚モードになっているはず。

だからといって、誰でもいいから身近にいる相手と結婚するというのはお勧めできませんが(笑)
今つきあっている相手がいるひとは二人の関係を考え直す機会であるよね。

災害時にそのひとを守りたいと思えなかったり、相手が重荷になると感じたり、避難所でそのひとと暮らすのを想像すると「ありえない」って感じだったりしたら、なにか根本的に問題があるってことでしょう。

はたしてそんな相手とずるずるつきあっていていいのか、考え直したほうがいい。

そして結婚相手を募集中のひとにとっては、結婚をしたいシングルが結婚市場に出てくる時期だから、好機ではあるはず。

結婚したいみなさんは、今年よーく自分の心のなかを見つめてみて下さいね!
好機は見逃しちゃだめよ!

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆


福島原発避難地域でボランティアをしてきた大阪FMラジオのDJ、KIYOMIさんのトークイベントは、いよいよ今週です!

WHAT IF?
”もしあなたが日本にいたら、被災したら、避難所生活になったら、
ペットがいたら、ボランティアだったら、NYで天災、人災にあったら…。
当事者になって考える”


現地のリアルな現状について話を伺うことは、長期にわたる被災地支援を考える上でも貴重な機会になると思います。

福島の現状に興味のある方、動物好きのみなさんはぜひどうぞ!

WHAT IF ? Vol.1
日時:6月2日(木)7:00PM~8:30PM
場所:NY日系人会
    15 West 44th Street 11F (between 5th & 6th Avenue)

会費:一般10ドル 学生5ドル +任意寄付
予約:whatifsvp@gmail.com

WHAT IF ? Vol.2
日時:6月4日(土)12:00AM~1:00PM
場所:United Nations International School
24-50 FDR Drive (25th Street & FDR)

会費:任意寄付
予約:whatifsvp@gmail.com


☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

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by erizo_1 | 2011-05-31 16:31 | 心の小部屋
さてNYにお住まいの方に、大推薦の講演会のお知らせです!

エリぞうが敬愛している社会起業家である寺尾のぞみさん。

のぞみさんは元モルガンスタンレー勤務、その後ソーシャルアントレプレナーとして、さまざまな慈善活動や社会変革を起こす事業に着手。

現在は子供たちのサマーキャンプ「ミステリオ」を主催、さらに今年から病気や障害を持つ子供たちの夢をつないでいくHappy Dollプロジェクトを立ち上げています。

日本支援のチャリティコンサートStand with Japanでは、なんと36000ドルの義援金を集めて、Save the Childrenに寄付。
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Stand with Japanのコンサートでの寺尾のぞみさんとジョシュさん夫妻 Happy Doll のスタッフ  photo: Canna Sasa

そして先日は被災地福島を訪れて、子どもたちのためにイベントを開催。

そしてわたしがのぞみさんと数年前に会ってびっくりしたのが、その人柄のチャーミングなこと!

NYに住んでいると慈善活動ってホントに盛んなんですが、イジワルくいうと「金持ちの道楽」みたいな部分もあるんですね。

だって資金集めのパーティで大金持ちたちが「一席3000」ドルとかのお金を出して、豪華に飲み食いしながら「恵まれない人に施しをする」ってなんだかなー、と思うじゃないスか。

なので、必ずしも「慈善活動」だけでは感心しないエリぞうなんですが、のぞみさんは違ったよね。

やっていることもすごいけど、なにより精神が光輝いているのがすばらしい。

「うわあ、こんなに人にギビングで、楽しくて、豊かで、ユーモアがあって、パワフルで、
一緒にいるだけで明るいオーラをもらえるような人がいるんだ!?」
と衝撃を受けたんですよ。

わたしにとっては「あのように精神を磨いて向上していきたいものだ」と心から目標にできるメンターです。

さて、そののぞみさんが「女性実業家の会」で講演をしますYO!
こちらが宣伝文ね!


生きて行くうちに、悩みや迷いに突き当たるのは誰でもあること。
そして悩み迷いながら、ややもすると、結論を先延ばしにしてしまうことって多いのでは?

そして先延ばしをすることで、結局何もやらなかった、なんてことありませんか?

寺尾のぞみさんが多彩な経験を通して思い至ったこと、それは
『今やるか?一生やらないか?』
チョイスはこの2つだけ。

人生には悩みや迷いがつきものですが、人生を歩むなかで、のぞみさんが何にフォーカスし、何を選びとってきたのかを、様々な角度から語っていただきます。



……うわああああああ!
この宣伝文を読んで、どっきーんとしたエリぞうです〜!

ぐはッ、まさにその通り!
つねに迷い、悩みながら、でも実行を先延ばしにしてしまって毎日が過ぎていくばかりなんだよね。

ほんと毎日わたしなんて「このままでどうしよう」「人生どうしたらいいかわからない」と思っているもん。

わたしはブログで愚痴をぶちまけるのは嫌いなのでやりませんが(ていうか読者にとったら、汚れた洗濯物を見せられてもイヤじゃないですか)
ぶっちゃけ人生悩みだらけですよ。

だったら問題を突破するために行動してみろよ、てことなんだけど、目の前のことに追われて、ぜんぜん進んでいない。
ああ、そんな自分がいやだ。

で、気づいたらもうとんでもない歳になっているのに、なんら目標をクリアしていないじゃないか!
……やばい。

これはぜひとも行って、のぞみさんにパワーをお裾分けしてもらわねば!
というわけで既に、エリぞうは予約しました!

のぞみさんを知っている多くのひとも、そしてまだのぞみさんを知らない方も、ぜひ光り輝くパワーをもらってみて下さい!

女性実業家の会 5月例会講演
「今やるか?一生やらないか? NOW or NEVER ~人生の選択とは?」

講師:寺尾のぞみさん

日時:5月23日(月)
午後6時半 受付開始 7時 スタート
場所:NY日系人会

15 West 44th Street 11階 (between 5th & 6th Avenue)

参加費(軽食付):    
日系人会メンバー$25 
ゲスト$30
(支払いは当日受付にて)
申込: event@bwcjaa.org
詳細は女性実業家の会にて。

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by erizo_1 | 2011-05-15 15:20 | 心の小部屋
すいません、ちょっとぎうぎうで、更新ができず。

嬉しいメールをいただいたので、そのお礼だけ!

むかしエリぞうは「青山えりか」のペンネームで、講談社さんで少女小説(今でいうラノベ)を書いていたんですが、その頃の読者の方が偶然HPを探し出して、メールをくれたんですよ!

えーと、どれどれ。

当時中学生だった読者の私も気がつけば結婚目前です(笑)

おおー。
わたしにとっては当時のことはそんなに昔のような記憶がないのですが、中学生にとったら、少女から大人になる大きな変化の年月なんですよねー。

うーん、感慨深い……!

お恥ずかしいながら、先生にファンレターを送ったこともあります(、、*)
返信が来たときは嬉しくて嬉しくて感動したのを昨日のように思い出します。


それはよかった!

そういえば当時もらったファンレターはほとんどが「恋愛相談」で、ひとつずつ答えられないので、学級新聞のようなペーパーを作成して送った覚えがあります。

先生の作品は私の青春そのものです(ほんとに!笑)
先生の作品に出会えて良かったです。ありがとうございました。


ひゃー!
そんなふうにいっていただけて 本当にありがたいです。
多々感謝です。

いや、「先生」といわれるようなたいしたものじゃないですが、なんたって当時書き手は社会人なのに、読者は小中学生だから、現実に「学校の先生」くらいの年齢差があったわけですよ。

それでタメ口きいていたらへんなものだしね(笑)

当時は二ヶ月に一冊ぐらい書いていたんですが、とにかく忙しかった。おかげでにも出られないような生活が続いていましたねー。

なにも考える余裕がなくて、がむしゃらに走っている感じでした。

正直にいえば、自分でも迷っていたし、あれこれと悩んでいたりもした。

だけど、答えなんか出ないんだよね、もう手探りで進んでいくだけ。

それだけに今でも覚えて下さっている方がいたのだなあと、本当にありがたく感じます。
書き手にとってみれば、読者の方と巡り合えることが、なによりの幸運ですよね。

ありがとう、Aさん。
この場を借りて御礼します。
その頃少女だった読者の方たちに深く感謝です!

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by erizo_1 | 2011-02-24 18:42 | 心の小部屋
NYに戻ってきエリぞうです。
真っ黒に日焼けしてしまいマスタ!

さて今日は、本当にあった、ちょっといい話をおすそ分けの巻です。
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その1)アメリカ人観光客と京都の女性の話

あるアメリカ人の友人が子供連れで京都に旅行に行った時のこと。
ちょうど五山送り火の夜のことで、大賑わいだったらしい。

観光のあとに、バスでホテルに帰ろうとしたのだが、どこで下りたらいいのかよくわからない。
乗客に聞いてまわっても、誰も英語が話せなくて困っていたところ、ひとりの女性が身振り手振りを交えつつ、停留所を教えてくれると申し出てくれた。

そしてその女性が先導してくれて、バス停で降りたあと、二人をぶじホテルまで送り届けてくれた。

その親切さに感動した親子だったが、ホテルの窓からふと眺めると、その女性が停留所に戻って次のバスを待っているのが見えた。

その女性は自分が下りるところでもないのに、わざわざバスを下りて、アメリカ人親子をホテルに送ってくれたのだった。

「そんなに親切なひとが世の中にいるとは信じられなかったわ。
ガーディアンエンジェルのようなひとだった」
と友人は今でも感謝の念とともに思い出す。

その女性は、たぶんどんな観光大使よりも、京都の印象をよくしたのではなかろうか。


その2)ホンジュラス人の自動車工とBMW

ホンジュラス人の自動車工の話。
彼が友だちとドライブしている時に、ハイウエイでエンコしているBMWがあったので、助けてあげることにした。

なにしろ自動車工なので、どこが悪いのかすぐにわかって、その場で修理してあげると、BMWに乗っていた紳士は感激してお礼を述べた。

そして「ぜひお礼のお金を送りたい」と申し出てきたのだが、お金を受けとるほどのことじゃないと断ったホンジュラス人。

さて、それから三年後のこと。
例のBMWの紳士から、ホンジュラス人の自動車工に突然連絡があった。
そして紳士はこう切り出したのだった。

「新しいBMWを買ったので、いらなくなったBMWをあなたに差し上げたい」

現在その自動車工はぴかぴかのBMWに乗っている。

人生には、そんな奇跡が時々起こるらしい。


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by erizo_1 | 2010-07-12 14:29 | 心の小部屋
昨日のエントリにいろいろと深いご意見をいただき、ありがとうございました!

やっぱりみんな仕事について真剣に考えたり、悩んだりしているんだなと改めて思いマスタ。

職業観についていえば、わたしは大学の時に教授がいったことばがすごく印象に残っているんですよ。
その教授は講義でこんなことをいったんだな。

「労働者が毎日終業時間まで、早く時間が過ぎるといいと願うのは、緩慢な自殺である」

その時に、がががーん! と衝撃を受けたんですね。

……そうか。たしかに時間が早く過ぎればいいと思うのは、おのれの限りある時間を殺していることで、ゆっくりとした自殺と同じことなんだ……。

もちろん人生は仕事だけではなくて、家族や余暇に恋愛に、友だちづきあい、社会貢献なんてことも含まれるから、総合でみて「幸福感がある」ならいいわけです。

でも仕事というのは一日の時間の多くをしめるから、これが苦痛で早く過ぎて欲しいものであると、相当に人生の時間を「殺して」しまうことになる。

たとえ理想の仕事じゃなくても、そこになにかしら面白さなり、達成感を見いだしていかないと、自分の魂が死んじゃうはめになる。

だからこそ好きなこと、得意とすることを仕事にするのは、魂を生かすために正しいのだと思うんですよ。

得意なこと」といっても、なにも特技である必要なんてないです。

たとえば「毎日同じ実験をして値を比べるのが好き」といっていた友人がいるんですが、わたしだったら一日で発狂していると思う。

「事務処理の必要な書類を積み重ねて、それを順番に処理していくと、気持ちいい」という友人もいるんだけど、わたしなら三枚目で気絶していますね。

「毎日同じ形に野菜を切る」とか「人前で喋る」とか「数字を扱う」「表を作成する」「ネイルにラインストーンをつける」「介護する」「接客する」「毎日美しく装う」「商品を売り込む」「家事を行う」なんてことも、わたしなら確実に職場逃走しているはず。

いや、それどころか毎日早起きして通勤するなんてことすらできないわたし……(汗)
どんだけ無能だー!

わたしにしたら、世の中のひとは規則正しく生きているだけで、ものすごく高い能力に見えて眩しいです。

あるいは技能でなくても「ひとをのが得意」なんていうのはものすごく得難い資質で、そんなひとはどんな分野でも確実褒めるに出世するはず。

さらにいちばん効率のいいやり方が、じつは他人の「得意なこと」を見いだしてあげることかもしれない。

「自分よりあることで才能のあるひとがいたら、そのひとを適材適所で起用して才能を発揮させる」

この理念で世界にまたがる大帝国をつくりあげたひともいます。
かのラルフ・ローレン先生です。

他人にとってはかなり努力を必要とすることでも、そのひとにとっては案外と簡単にできることが必ずあるもの。

そしてあなたの持っている能力のなかで、もっとも他のひとたちに喜ばれたり、利益をもたらしたりするものが「当たり」になる。
それを天職というはずです。

コメントにもあったけれど、ひとはひとりずつなんらかの才能をもらってこの世に生まれてきたんだと、わたしも信じています。

そしてそれはやはり他者に与えるために授かっているんでしょう。

あなたも必ず持っているし、わたしも持っているはずだと信じます。

というわけで2010年、エリぞうもなにかしら人に喜ばれる仕事を考えていきたいものだと思う年頭なのでした。


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by erizo_1 | 2010-01-10 18:20 | 心の小部屋
つい先日米国留学中の学生さんから進路相談を受けたんですが、とてもマジメなお嬢さんでした。

話しているうちに、昂ぶったのか涙を急にポロポロ流して、ちょっとびっくり。
本人も泣き笑いしていましたが、これが若さだよなあ、と久しぶりに清々しい気持ちにもなりました。

NYに住んでいるせいか、わたしは若い子たちから将来の相談を受けることがしばしばあります。

仕事の選択をどうするか、海外で働くのはどうなのか、若い時は迷って悩んで試行錯誤して当たり前。

そこで今日は将来を模索しているひとにむけてアドバイスを。

大人のみなさんは今さらいわずもがなでしょうから、テケトーに聞き流して下さい。

さて声を大にしていいたいアドバイスは、まず「自分のことを知る」ということです。
自分はどんな人間なのか、よく分析してみること。

「えーと、よく明るいっていわれるんですけど、ひとりになると、けっこう落ち込んでいることが多くて……」

いやいや、この場合は欠点とか性質とかじゃなくって「得意なこと」です。

あなたの持っている能力はなんだろう?
あなたが得意としていて、社会で換金できるものはなに?

世の中には「好きなことで喰えるわけがないよ」というひともいます。

わたしはまったくそう思わない。
反対に「好きなことをやるのが、いちばん成功しやすい」と考えるタチ。

なぜならそのひとのもっとも高い能力こそ、いちばん高く売れるはずだから。

でも「好きなこと」をやろうとする時、ありがちな落とし穴というのもあって、それは自分自身をよく知らないことなんですよ。

ずばり「好きなこと」と「得意なこと」を取り違えていることが多い。

ふつう「好きなこと」と「得意なこと」は重なります。

得意なことっていうのは子どもの頃から好きで繰り返して訓練しているから、得意になっているもの。

お笑い芸人になるひとは小学生の時から周囲を笑わせていて、自分はおもしろいことを自覚しているはず。

好きこそモノの上手なれ、というやつです。

ところが自分の「好きなこと」と「得意なこと」がごっちゃになっているひとも少なからずいるんだね。

これがまったくふしぎなことに、あきらかに本人がさほど得意ではないことを、やりたいというケースがある。

じつは他の分野だったら成功しそうなのに、その能力には気づいていないこともある。

でもってこれまたふしぎなことに、本人には自覚がない
つまりおのれの見つめ方がちょっと足りないわけです。

おそらく本人がこうありたい理想の自分が高すぎて、せっかくある現実の自分を見逃してしまっているのかもしれないね。

だからまず、あなたが好きでやりたいことは、あなたの得意とすることなの? と自問してみて下さい。

もし迷っているなら、まず自分の「得意なこと」をリストアップしてみること。
そして「得意なこと」を仕事にしたほうがいい。

なぜなら好きなことは年齢によって変化することがあっても、得意なことは変わらないし、年を経るごとにスキルに磨きがかかっていくから。

たとえば学園祭のステージに立つのはそりゃみんな「好き」で楽しいよ。
でも50歳になってもコンスタントに作曲するのが好きなひとはどのくらいいるだろう。

いっぽう曲作りがとても得意なひとだったら、何歳になっても音楽を作るのは得意でしょうね。

あることを「好き」という時に、本当にその作業をするのが「好き」なのか、それを毎日コンスタントにやるのが苦にならず、莫大な作業量をこなせるスペックがあるのかってことです。

もちろんやってみなければ、得意かどうかわからないこともある。
でも実際にやってみれば、おのずとわかる

わたしは子どもの時から書くのが好きだったので、将来は書く仕事に就きたいと思っていたし、職業選択について迷ったことはないです。

だけど大学時代に演劇をやっていたこともありました。
芝居が好きだから。

で、やってみたらわかった。
演じるのは得意じゃなかったですね。

わたしは誰かの心象になりきるのは得意だけど、それを自分の肉体を通して表現するという能力はない。

だから小説を登場人物の気持ちになりきって書くことならできるけど、ひと前で自分を開放して感情をあらわすなんてことはできないし、それをとことんやりたい気にもならなかった。

たとえ自分が「好き」でも、得意としていないことだってあるものです。

それはもしかしたら「好きだ」と思いこんでいるけど、本当はさほど好きではなかったり、あるいは「好き」である要素がその職業で必要とされる「好き」とは違ったりするのかもしれない。

それでもどうしてもやりたいなら、本人の選択だからかまわないんです。
突き進めばよろしい。

でも迷いがあるなら、まず「得意なこと」を書き出してみること。

べつに資格だの特技だのじゃなくても「初対面のひとでも話せる」とか「いわれたことはきちんとやる」でも、なんでもオーケイ

学校を出たら、社会に放り出されます。
とにかくなんでもいいから、自分の持っている武器や道具でサバイバルしていかねばならなくなる。

持っていない武器では戦えないし、また自分が持っている武器に気づかなくてはそれを使うこともできない。

だから自分のことをよく知ること。
自分の持っていない道具をないものねだりするより、いま自分が持っている道具を駆使して、なにがなんでも前に進むこと。

バズーカ砲がなかったらで、槍がなかったら棍棒で、棍棒もなければマキビシを蒔いてでもやるしかないんです。

持っているものはなんでも使うこと。

心配しなくても大丈夫。
あなたはすでに必要な道具を持っている。

ちゃんと誰にでもなんらかの能力が授けられていて、旅に出られるようにできています。

だから、まず持っているものを点検して下さい。
あなたが持っている袋のなかを探せば、必ず役立つものが出てきます。

あなたにとっては「こんなものが?」と思うような、些細なものに見えても、じつはそれは未来を切り開くツールかもしれない。

常に自分の「得意なこと」はなにかを考え続けていくこと。

働いている限り一生考え続けることです。
わたしも毎日考えています。

一緒に考えながら、進んでいきましょう。
あなたが持っている力で、必ず未来は切り開けます。
Be strong!


☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

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by erizo_1 | 2010-01-09 17:13 | 心の小部屋

30年目の初恋の行方

みなさんにとって09年はどんな年でしたか。
わたしにとっては「過去との邂逅」がとても印象的な年でした。

今年の初夏、日本に滞在した時に起きた、とてもふしぎな出来事があったのです。

先日も書きましたが、わたしにはえりこさんという小学校から一緒の親友がいます。
中学生一年の頃、えりこさんは一学年上の男の子を好きになりました。

色が白くておとなしい、きれいな顔立ちの男の子でした。

当時の中学生ですから、ウブなものです。
ただ遠くから見ているだけの片想いでした。

わたしは彼女の初恋を応援していたものです。
いわば少女マンガにおける「主人公の片想いを助ける脇役の女の子」みたいな役回りでした。

体育祭で彼の写真を撮ったり、彼を主人公にしたマンガを描いたり、彼が描いた絵をこっそり盗んできたり、保健室の資料から彼の体重身長を抜き書きしてきたりと、暗躍していたのです。

そしてえりこさんが転校したあとは、彼の高校まで文化祭の日に訪ねていったこともありました。

あいにく彼はいなかったので対面はできませんでしたが、同級生にえりこさんの手紙を渡したことを覚えています。

初恋は実らず、なにも起こらないまま、いつの間にかわたしたちは大人になり、結婚をして、えりこさんには子どもができ、彼のことは彼女にとって遠い初恋の思い出となっていったのです。

さてふしぎな展開が起きたのは、今年の5月のこと。

ある日えりこさんがメールを寄こしてきたのです。

「これはあのひとのことじゃないかと思うの。このスレッドを読んでみて」

それはある掲示板にあげられたスレッドでした。
内容はかなり衝撃的なものでした。

「私の弟は四年前にみずから命を絶ちました。
彼の思い出を語るために、このスレッドをたてました」

亡くなった方は、彼と同じ名前でした。
掲示板にアップされている写真も、たしかに彼の面影がある。

そこでわたしがカキコミをして確認したところ、やはりあの初恋の男の子だったのです。

悲しいことに、彼は既に四年前にみずから命を絶って他界していました。

そして掲示板でやりとりしているうちに、彼が経営していた店で当時働いていたという方たちとコンタクトが取れました。

まったくふしぎな縁ですが、彼女たちと食事をして、生前の彼について聞ける機会を持てたのです。

驚いたことに、彼女たちが語ってくれた彼は、わたしたちが覚えている彼とは別人のような男性でした。

わたしたちが覚えている彼は、色白で内気だった美少年。

ところが大人になってからの彼は、見た目も奇抜で奇行も多く、たくさんのひとから愛される魅力をもつかたわら、周囲にとっては時に持て余すような、強烈なキャラクターの持ち主だったようです。

彼女たちはとても人柄のいい方たちで、なるほど、こういうひとたちを周囲に集めていたのならば、決して彼は悪いひとではなかったに違いないと確信できました。

彼は周囲に誰も頼れるひとがいなくて死んだとか、借金をかかえて自殺を選んだわけではなかったのです。

ただひたすらおのれを傷めつけ、何度も自傷を繰り返していて、周りがなんとかして救いたがっていたのにも係わらず、それでも死にむかっていくのを止めようがなかった。

さらに彼のお母さまもご親切に「会いたい」とおっしゃって下さって、お宅まで訪問することができました。

えりこさんは三十数年目にして、好きだった男の子の家を訪ねることができたのです。

大切に保存してあるアルバムには、彼の赤ちゃん時代の写真から、懐かしい面影を宿し中高時代の写真、大学、店を経営してからの写真、そして彼が残した数々のコラージュまで軌跡がたどれました。

誰かに自殺をされるというのは、周囲の人間にとっても、やりきれない気持ちが残るものです。

どれだけ長い時間をかけて、ご家族や知人の方たちは心の傷を癒してこられたことでしょうか。

なぜ彼が命を絶たなくてはいけなかったのか。
話したこともないわたしに軽々しくいえるものではありません。

彼のご実家はたいへんな名家であり、容姿にも恵まれていて、社長としてビジネスもこなし、周囲に友だちがいたのですから、決して絶望するような人生ではなかったのです。

しかしながら、どんなに恵まれた環境であっても、どんなに周りが認めたとしても、人間というのは自分が自分を認められなければ、生き続けることはできない。

おそらく彼の存在を誰よりも認めなかったのが、彼自身なのでしょう。

彼の魂の闇は、わたしには窺い知れないほど深いものだったに違いありません。

わたしたちは中学生の頃に、遠くから彼を見るだけで話したこともありませんでした。
死んだ今になってからそのひとを知るのは、まったく奇妙な気持ちがするものです。

なぜネットサーフィンをしないえりこさんがたまたま彼のスレッドを発見できたのか、しかもわたしが帰国する時期に重なって見つけることができたのか。

偶然と偶然が重なったのでしょうが、その確率にふしぎな思いに打たれます。

そして他ならぬ彼の意図を感じるのです。

この世ならぬところにある彼の魂、あるいは彼だったもののなにか。
それが周波数のように、えりこさんに届いたのではないかと。

断っておくと、わたしは亡霊というものは信じていません。

ひとは肉体という物質に留められないかぎり、人格を保持できない。
「わたし」とは堅固なものではなくて、いくらでも形をかえ、崩れていく波のようなものです。

だからわたし自身は人格をもった亡霊といったものは信じませんし、なにより彼自身は生前に「二度と生まれ変わりたくない」といっていたらしい。

故人の意志を尊重するならば、彼は宇宙の塵にもどり、魂は霧散したことになります。
彼はどこにもいなくなった。それで正しいのだと思います。

それでもわたしは心のどこかで信じているのです。

わたしたちが塵に帰り、分子に戻り、脳の電気反応に過ぎない自我が消え、宇宙の闇になったあとでも、なおまだ残る魂、あるいはどこかに蓄えられた記憶のようなものがあるのだと。

そしてそれはわたしたちすべてをつなげているのだと。

ギリシア神話に「アリアドネの糸」という伝説があります。

クレタ島の迷宮に入った王子テセウスは、アリアドネからわたされた糸玉を繰りつつ迷宮へと入って行きます。

そしてみごとテセウスは怪物ミノタウロスを倒したあとに、糸を伝って脱出する。

まるでその神話のように。
この世には、アリアドネの糸があるのではないか。

その見えない糸をひっぱると、するすると時空も空間も超えて、迷路をこえて、どこかにつながるのではないか。

彼の引いた糸が、この世とあの世をつなげてくれたということ。

知らなかったひとたちの人生が混じり合い、からみあい、動き出していること。

わたしとえりこさんが、彼の人生に係わっていた方たちと知りあい、そこにまた新しいつながりが始まっていること。

この世にはたしかに見えない糸があるのです。

光り輝くアリアドネの糸。

手をのばしたら、いったいどの糸に触れるのか。
それは少しばかり怖くもあり、心躍るものでもあり、そしてまた敬虔に頭を垂れて祈りたくなる気持ちにもなるものです。

新しい年に起こる、さまざまな偶然が、わたしたちひとりひとりを新しい場所に導いてくれますように。

光り輝く糸を辿っていけますように。


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by erizo_1 | 2009-12-30 18:22 | 心の小部屋
クリスマスですね。
みなさんはどう過ごされていますか。

去年までは東京にいる母にクリスマスカードを送り、電話で話していたものでしたが、今年はそれができなくなりました。

ママンがもう電話では話せなくなってしまったからです。

そんななか友だちのえりこさんがクリスマスケーキを持って、ママンを訪ねてくれました。

ケーキを無心に食べているママンをスカイプで見ながら、話しました。

えりこさんはわたしが小学校一年生の時からの同級生。
長い、長い年月を友だちとしてつきあってきて、喜びも悲しみもわかちあってきた親友です。

残念ながら現在のママンは、かつての母ではありません。
体も不自由になり、介護士さんたちの力を借りて暮らしています。

わたしの知っている母ではないひとになってしまった母の姿を見るのは、やるせないものがあります。

生きていれば当然のことですが、親が年をとって、だんだんと崩れていく姿を目の当たりにするのはしのびないものです。

これは他のどんな経験とも違う、せつない気持ちになる。

その問題にまさに直面した今年は、また周囲の友だちのありがたさにしみじみと気づかされる一年でした。

自分の親だってなかなか面倒をみられるものではないのに、クリスマスに他人の母親を見舞ってくれる友だちがいることに、頭がさがります。

高校時代の同級生である玲子先生やトーマちゃんもときどきママンに会いに行ってくれて、わたしにようすを話してくれています。

従妹のマサコちゃんも、ママンに会いに行ってくれたり、連絡を取ってくれたりしていて、ひたすら感謝するばかりです。

わたしが今まで彼女を助けたり、世話をしたりしたことがないのにも係わらず、親切にしてくれる。

わたしはひとに対してそこまで親切にできたことがあるだろうかと、自分をふり返ると、恥ずかしくなります。

NYでわたしの周りにいてくれるひとたちも、この一年いろいろと力になり、励ましてくれたり、元気をくれたりしてくれました。

周りのひとたちに恵まれていることに、しみじみ感謝する一年でした。

友だちがくれるものをわたしは同じだけ返せないけれど、返せないぶんを、誰かが困っているときにあげられるようになれたらと思います。

この場を借りて、みんなに感謝の気持ちを伝えます。

いつもどうもありがとう。
あなたが友だちにいてくれることに感謝します。
 
まっ暗な道を歩いているような気持ちがするときも、あなたが遠くで灯りを差しだしてくれるから、この一年を乗り切れました。

あなたにもらったものを、わたしも誰かに渡せますように。
あなたが迷っているときには、わたしが灯りを差し出せますように。

あなたがこの世にいてくれることを感謝します。

みなさんにいいクリスマスが訪れますように。
Merry Christmas!


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by erizo_1 | 2009-12-25 14:20 | 心の小部屋

ウイグル人の隣人の話

友だちの部屋に遊びに行っていると、隣の人がやってきた。
引っ越すので、味噌や醤油をあげたいという話をしている。

ところが聞いていると、「新きょう」「ウイグル」とか「中国政府」とか穏やかならぬ単語が混じっている。

流暢な日本語なので、てっきり日本人かと思いきや、じつは日本で長い間暮らしたことのある中国籍の奥さんなのだと、あとで友だちが教えてくれた。

ウルムチ出身で、友だちがそのご一家に初めに会ったときは「自分はウイグル人である」と自己紹介したという。
中国人とはいわずに、ウイグル人である、と。

数日前に起きた暴動について、奥さんが話している声が聞こえていた。

「ウルムチに住む両親とは連絡が取れないので、安否がわからない」

「争乱に参加した人や知識人はひとりずつどこかに連れられていっているようだ。
殺されるのかもしれない」

「身の危険を感じて、ウルムチからウイグル人が逃げている」

どのくらい正確な情報であるかはわからないが、暗澹たる気持ちになった。

たしかにウイグル族の死者数が中国政府が発表している150人程度の人数で収まっているわけがない。

奥さんによると、ウイグル自治区には、政府によって漢民族の移住が推し進められてきたらしい。
経済的にもさんざんな目にあってきたウイグル族にとっては「乗っ取られた」気持ちがあるのだろう。

「なんといって慰めていいのか……。なにもできなくて、申し訳ないです」

友だちがそういうと、相手の奥さんがこう答えるのが聞こえた。

「いいえ、知ってくれているだけでいいんです。
中国政府がなにをしているか、知ってくれるだけで、ありがたいです」

どうにも抗えない力を前に、明日を生きのびていかなくてはならない人たちも、世界にはたくさんいる。

人生に困難はつきまとうものだけれど、自分の力でどうにかなることを悩めるのは、幸運だ。


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by erizo_1 | 2009-07-13 12:09 | 心の小部屋