コラムニスト 黒部エリがニューヨークからお届けします。Blog by Eri Kurobe


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カテゴリ:エンタメの殿堂( 117 )

ひとの心のなかには、ワイルドシングが生きている。

それは暴れまわる怪獣であり、寂しがりやの大きなけものであり、自分でも飼いならせない生きものだ。

スパイク・ジョーンズ監督の「かいじゅうたちのいるところ」は、そんな心のなかにいるワイルドシングを思い出させてくれる、ちょっぴりせつない映画だ。
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原作はモーリス・センダックの大ベストセラー絵本。

いたずらっこのマックスがお母さんに叱られて部屋に閉じこめられているうちに、怪獣たちのいる島に冒険に出かけるという物語。

原作は英文でわずか380単語
その短い物語をはたしてスパイク・ジョーンズはどのように映像に仕立てたのか。

この物語の主人公マックス少年はいたずら盛り。
けれども絵本とは違って、すでに幼児ではなくて、思春期一歩手前になっている。

両親は離婚していて、お母さんは働いているシングルマザー

お姉さんは自分のカレや友だちと遊ぶばかりで、マックスのことは相手にしてくれない。

そしてお母さんのところを訪れるボーイフレンド
二人が談笑している姿にいらだって、わざと悪さをするマックス。

そして母親に叱られたマックスは家を飛びでてしまい、怪獣たちの住む島に辿り着くのだが……。
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結論からいうと、映画版は絵本のファン層である幼児にはむいていない。
残念ながら、幼稚園児にはむずかしすぎるので、お子さん連れの鑑賞はお勧めしない。

この物語に共感できるのは、思春期から青春期にかけてのヤング・アダルト
そしてかつて思春期だったことを甘酸っぱく思い出す大人ではなかろうか。

映画のほうは、ビルドゥングスロマン(成長物語)に仕上がっていて、繊細な表現力が魅力になっている。

露出オーバーぎみの褪せたような色合いがセンチメンタルで、手持ちカメラのような撮り方が生っぽくて、少年の気持ちをうまく表現している。

ふしぎな島にいる怪獣たちは、自分たちをリードしてくれる王さまを欲しがって、マックスに王さまになってもらうことになる。

つまりここに出てくるのは父親不在の子どもたちなのだ。

寂しがりやのくせに、自分をコントロールできない乱暴な怪獣のキャロル。
みんなを幸せにすることなんかできない無力なマックス。

大人になる過程の悲しみは、世界が思い通りになってくれないことのいらだちだ。
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うんと小さい頃、わたしは世界の中心にいる。
世界には「わたし」しかいない。

ところが成長するにつれて、この世の中には、自分と同じように自我をもつ他者たちがいるのだと気づいていく。

それが大人になる過程であって、たいてい苦痛を伴うものだ。

その淋しさやいらだちや疎外感、不満や怒りを思春期ではうまくコントロールできずに、わたしたちは暴れたり、すねたり、他人を拒絶したりする。

いや、それどころか大人になっても、じつはわたしたちは同じことに悩んだり、怒ったりしているんじゃなかろうか。

好きなひとがふりむいてくれない
自分が評価されない。
友だちが自分より、他の友だちを大切にする。
自分の思うようにさせてくれない。

たったそれだけのことで、ひとは不幸になってしまうのだから。

みんなが幸福である」世界というのは、ファンタジーの島ですらありえない。

この映画にあるマックスは、とことん暴れ回ることで、やがて自分の無力さもわかる。
少しだけ成長して、そして元の家に戻っていく。

みんなが自分の内側に「暴れん坊で寂しがりやの怪獣」を持っているとしたら、わたしたちはどうやって寄りそっていけるのだろう。

その答えをスパイク・ジョーンズは最後のシーンにこめているような気がする。

絵本と同様に、映画でも家に戻ったマックスがスープを食べるところで終わる。
でも少しアレンジしていて、いいカットをつけ加えているのだ。

最後にマックスの顔に浮かぶ、なんともいえず大人びた、やさしい表情。

いったいどんなシーンであるか、それは映画を観たひとへの贈り物として取っておきたい。

「ライ麦畑でつかまえて」を好きなひとだったら、きっと好きになるタイプの映画だろう。

日本では2010年1月15日より公開中。


amazonで見てみる

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by erizo_1 | 2010-01-18 06:24 | エンタメの殿堂
今年のアカデミー賞レース確実視されているのが、「ハート・ロッカーThe Hurt Locker)」
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ざらりと心に来る映画です。

「Hurt Locker」というのを、日本語訳にすると「痛みの容れ物」「痛みの在処」といった意味だろうか。

そしてその「痛み」は容赦なく痛いのだ。

舞台はイラク戦争下のバグダッド。
米軍の対テロリスト爆発物処理班兵士たちを描いたドラマで、主人公はすでに800個以上の爆弾を処理してきた命知らずの男。

手持ちカメラ風の撮り方で、ドキュメンタリータッチに演出されていることで、その場にいるような臨場感があり、観ているほうにもひっきりなしに緊迫感が続く。
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いつ爆発するかわからない爆弾や、どこから攻撃してくるかわからない狙撃手。

この映画ではリアルに人が死んでいってしまうため、次はどの出演者が死ぬかわからないという緊迫感を強いられる。

ラルフ・ファインズガイ・ピアーズといった有名役者たちがチョイ役で出てきて、主人公の役者はほとんど顔が知られていないのも、リアリティがある。

なにしろプロットがよく練られていて、つぎの展開が予想できない。
まさにサスペンス、つまり宙ぶらりんの状態で、手に汗を握るはめになるのだ。

アクション映画として文句のつけようないくらい、おもしろい。
そして同時に心がささくれる。

戦争というのはいったん始まったら、戦うしかなくなる。
誰かが敵を撃ち、誰かが爆弾の真空管を抜くしかない、その待ったなしの現実に直面している兵士たちの日常(そう、これが彼らの日常になってしまうのだ)はあまりにハードだ。

そして恒常的に爆弾や銃撃戦にさらされたバグダッドで、それでも日々の営みをしている住民たちにもことばをなくしてしまう。

しかしこの映画のポイントは、戦争の是非を問いかけるものではなくて、兵士の生きざまを取りだしてみせているところだ。
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映画の冒頭に引用されるパラグラフ、「War is a drug」すなわち「戦争はドラッグだ」というのが一貫したテーマになっている。

アメリカでは「アドレナリン・ジャンキー」というスラングがよく使われるが、これは興奮する時にバーッとアドレナリンが出る、その脳内麻薬を好むひとのことを指す。

興奮が欲しくて、あえて危険なことをやり、自己の肉体の限界に挑戦する。
それがアドレナリン・ジャンキーだ。

わかりやすい例でいえば、F1レースやスカイダイビングなどの危険なスポーツをやったり格闘競技をしたり、あるいは賭博、大きな株の売り買いもそれに当てはまるだろう。

その究極の場が、生と死をかける戦場かもしれない。

この映画の主人公はあきらかにアドレナリン・ジャンキーで、はっきりとした生の感触が欲しいために、つねに死と背中合わせのところまで行きたがる。

現場では冷静で有能ながら、規則に従わず、危険をかえりみず、そのために周囲にも迷惑をかけ、子どもに対するやさしい気持ちを持つ人物ながら、平和な暮らしには飽き足らない。

そのジレンマをジェレミー・レナー(Jeremy Renner)はよく演じている。
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監督はキャスリン・ビグロー
なんと女性監督なのだ。

彼女は「Point Break(邦題:ハートブルー)」を撮っていて、これはキアヌ・リーブスとパトリック・スウェイジがFBI潜入捜査官とサーファーを演じたアクション映画。
これもサーフィンを通じた男の友情が見所で、男祭りの佳作だった。

今回の「ハート・ロッカー」は間違いなく彼女の最高傑作
ひとがバタバタと死ぬのに、お涙ちょうだいにしないドライな演出がすばらしい。

このキャスリンさん、女優なみの美女なのに、並の男性監督よりも漢らしい映画を撮るところがおもしろい。

ロサンゼルス映画批評家協会賞では、作品賞、監督賞を受賞。
ニューヨーク映画批評家協会(NYFCC)賞では、作品賞と監督賞を。
また全米映画批評家協会賞では、作品賞、監督賞、主演男優賞を受賞。

そして国際プレスアカデミー(IPA)が主催するサテライト賞においては、ドラマ部門の作品賞と主演男優賞、監督賞、編集賞の最多4部門に輝くという快挙をはたしている。

ゴールデングローブ賞では3部門でノミネート。

この主人公の生き方に共感できる人はさほど多くないだろう。
けれども彼の存在を否定できる人もまた少ないはずだ。

彼のような兵士たちの犠牲さえ遠くの出来事として平和な日々を送っているわたしとしては、この待ったなしの現実のどこから手をつけられるのか、画面に吹きすさぶ砂嵐に巻き込まれたように、かさかさとした気持ちが残ったのだった。

エンタメ性と骨太なテーマがみごとに一致した傑作。
観る価値ありです。

アメリカでは1月12日よりDVDリリース。
日本公開は2010年3月公開。

注)
全体にあまり露骨に死体を見せることはないのですが、途中でちょっとグロテスクなシーンがあるので、残酷描写が苦手な方は注意。



☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

ハイチの大地震は衝撃的でした。
まさかあんな惨事になろうとは。

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by erizo_1 | 2010-01-15 05:09 | エンタメの殿堂
映画「パチャママの贈り物」が日本公開中です。
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これはニューヨーク在住の映画監督、松下俊文さんが南米ボリビアのウユニ塩湖を舞台に6年がかりで撮影製作をした作品。

現在日本各地をまわって上映されています。

エリぞうは去年ネイティブアメリカン博物館で上映された時に鑑賞したんですよ。

いちおうフィクションのストーリーになっていますが、ほとんどドキュメンタリータッチです。
松下監督はもとテレビでドキュメント番組を撮っていたそうで、これが長編第一作になるそう。

見どころはなんといっても、このウユニ塩湖の光景。

広大なんてもんじゃなくて、もう見わたすかぎり、どこまでも真っ白に固まった塩の湖。
空はどこまでもつきぬけた
まさに別世界です。

映画は、主人公の少年を中心に丁寧に暮らしを描いていきます。
お父さんは塩を採掘して暮らしているんですが、これが驚くことにノコギリで塩を切り出しているんですよね。

ほら、昔の氷屋さんは氷の塊を切っていたでしょ。
あんな感じなの。

とにかく大地のスケールが途方もなく大きい

少年がお父さんを呼びに行くだけで一大事、えんえんと塩の湖を走り続けなくちゃならないし、戻るのもえんえんだし、また忘れ物をしたといってえんえんと走るし、もう全編えんえん

塩を売りに行くのにも、塩をリャマの背にくくりつけてリャマ隊を仕立て一ヶ月もかけて山を下っていくわけです。
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流れている時間が、われわれの住む現代の都市生活とはまったく違う。

ここに暮らす先住民族の人たちは一生の間に行く場所も会う人も経験も限られているだろうけど、きっと豊穣な時間を生きているんでしょうね。

上映後に松下監督のトークがありましたが、現地の村に住みこんで撮影をしたそうです。

はじめは村人と言葉が通じない状態だったのに、笑顔でコミュニケーションをとって少しずつ仲よくなっていったそう。

そしてなにが撮影でたいへんだったかというと、

リャマがいうことを聞かない

監督が「カット!」といっても、リャマたちがいうことを聞くわけもなく、彼らは勝手にずんずん進んでいってしまい、ぐるーッとリャマの群が旋回して戻ってくるのを手持ち無沙汰で待っていたんだとか(笑)

それじゃもうテイク3なんてできないっていう。

なにより6年間をかけて現地とNYを行き来して、ついに完成させた松下監督のガッツに拍手を送りたいです。

えー、その上映時に撮った松下監督です。
後ろにいる女性はボリビア文化団体に携わっている方だったと思います。
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もういかにも現地の人に好かれそうな、このひとのよさそうな笑顔!(笑)
これで村人と心を通じてきたんですねー。

現地に流れる時間も、撮影に費やしている時間もケタ外れに豊かな「パチャママの贈りもの」

学校の講堂で観るのにぴったりの作品なので、ぜひ全国の学校をめぐって上映して欲しいなと思います。


日本での公式サイト「パチャママの贈りもの

日本上映を記念して、NYでは日本語訳つきの上映も行われるそうです。

日時 1月12日(火) 6:30pm から
場所  LA MAMA Experimental Theater Club
66 East 4th Street NYC NY 10003


問い合わせ先:1-800-LOOKJTB(566-5582) まで
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by erizo_1 | 2010-01-12 16:49 | エンタメの殿堂
テリー・ギリアム監督作品「Dr.パルナサスの鏡」(The Imaginarium of Doctor Parnassus)の巻です。
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ヒース・レッジャーの遺作となって公開前から話題を呼んだという、いわくつきのこの映画。

テリー・ギリアム節が炸裂するファンタジー作品です。

旅芸人の一座をひきいるパルナサス博士(クリストファー・プラマー)は、鏡をぬけると観客のイマジネーションの世界が広がる、ふしぎな術をあやつって暮らしています。
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じつは博士は不死の命を手に入れていて、千歳にもなる人物。

しかし悪魔(トム・ウエイツ)との賭けに負ければ、自分の娘(リリー・コール)を16歳の誕生日に悪魔に引き渡さねばならなくなることに。

ある日一座は見知らぬ男トニー(ヒース・レッジャー)を助けて、トニーは一座に加わるのでした。
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そして博士は娘を救うために、悪魔を出しぬこうとするのだが……。

肝の部分は、パルナサス博士の行うふしぎな「鏡」芸。
鏡をぬけると、その人の想像力によってイマジネーションの世界が広がるという趣向です。

このイマジネーションの部分はすばらしい!

この部分だけ3Dで観たいくらい!
ここだけビデオにでもしてくれないかなー。

でもってパルナサス博士が率いる旅芸人の舞台が魅力的。
17世紀くらいの古色蒼然とした作りがいいんですよ!

老人と美少女、小人といった芸人一座にマストハブなキャラを配して、ちょっとフェリーニの映画「カサノバ」を彷彿とさせます。

物語のほうは、まあ、付け足しのようなものですね。
べつに人生に対する理解が深まるといった類のストーリーではないです。

そして話題は、主演のヒース・レッジャーが撮影半ばで亡くなっているために、友人だったジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルの三人が代役を務めてフィルムを完成させたというところ。

はたして三人の出演シーンやいかに?
興味しんしんで観ていると、じつに自然に組み込まれていて、うまく出来上がっていました。
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いや、一本の映画として観たら、はっきりいってミョーなんですよ。
もしヒース・レッジャーの死を知らないひとが観たら、役者がいれかわる必然性が理解できないだろうね。

でも「ヒースの遺志をついで、ジョニデたちが友情出演した」という背景を知っているかぎりは、よくここまで話をつないでいるものだと感心します。

クリストファー・プラマー(あの「サウンド・オブ・ミュージック」のトラップ大佐だぜ!)は、怪しい博士を好演!

でもガンダルフと見分けがつかない(汗)
ダンブルドア校長とも見わけがつかない(汗)

悪魔役のトム・ウエイツも、「ミニ・ミー」ことヴァーン・トロイヤーも良い味出しています。
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そして光っていたのが、リリー・コール!

数年前にドール顔モデルとして一世を風靡したリリー・コール。
最近ランウェイに出ないと思っていたら、女優デビューしていたんですね。

しかも驚いたことに、すごくいいのだ。
役柄にハマっていて、いい!
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じつはスーパーモデルから女優になるのは至難の業だといわれているんですよね。

ミラ・ジョヴォヴィッチとかモニカ・ベルッチみたいに「元モデル」だった女性が映画女優として成功する例は多いけれど、ランウェイで成功していたスパモが映画で成功する例はとても少ないのだ。

実際に多くのスパモたちが映画に挑戦しているものの、ほとんどが玉砕。

ここが役者業のふしぎなところで、モデルとしてはすばらしい存在感があっても、なぜかフィルムになると、ちっとも頭に残らないことが多い。

シンディ・クロフォードも痛い映画に出ていたし、ジゼル・ブンチェンもB級映画に出ていたよね。

出演作が多いアンバー・バレッタやシャローム・ハーロウにしたって、映画ファンにしたら「誰?」って感じじゃなかろうか。

「シン・シティ」のデヴォン青木は印象が強かったけど、セリフがなくて無言だしなあ。

ドール顔モデルといえば、当時大人気だったのが、ジェマ・ワード
ジェマも女優をめざしてモデルは引退したんですよね。

わたしはジェマにインタビューしたことがあったんだけど、その時にはっきりと「女優になる勉強をしている」といっていたもん。

なのに、ジェマの映画ときたら、さっぱり出てこない。
どうしたんだ、ジェマ!

そんな厚い映画界の壁を前にして、鮮やかな存在感を見せてくれたリリー・コール。

リリー・コールの非現実的なルックスがこの映画ではどんぴしゃ!
そして意外なことにちゃんと血肉の通った女の子に見える。

リリー・コールはみごとに女優に転身しましたねー。
すごい!

全体の物語としては、テリー・ギリアムらしく非常にシュールです。

整合性があってきちんと固まった話ではなくて、突発的でどんどん転がっていて、わけがわからないけれど、感覚でわかる物語世界。

ただし「バンデッドQ(タイム・バンディッツ)」のオチの毒気とか「未来世紀ブラジル」のような体制批判はなくて、メッセージ性もないです。

ずばりいえば、むかし懐かしい小劇場のシュールな芝居を観ているような気分になるね。

エリぞう的に絶賛したいのは、この映画のコスチューム

旅芸人の一座であるという設定のため、古着を寄せ集めたレイアードルックになっているんだけど、これがよくできているんですよ。

リリーが着ていると流行のボヘミアン・シックみたいだし、博士が着ているものはなんともいえず珍妙だし、目が奪われます。

コスチュームデザイナーは、モニーク・プルドーメ(Monique Prudhomme)

「Juno(ジュノ)」のコスチュームデザインを手がけているそうです。

インタビュー記事によると、モニークさんはこう語っています。

「このコスチュームのコンセプトを作るにあたって、ガイドにしたのは、テリーとの会話だったわ。

テリーはひとことでいえば、パルナサス博士は不死なんだよって話したのよ。

博士は何世紀にもわたってこの見せ物をやってきて、世界中のものを集めてきている。
だから何世紀にも渡った折衷スタイルであるべきなの。

おまけに博士はキャラバンに住んでいて貧乏だから、現代のロンドンでは時代遅れになっているというわけ。

舞台は16〜17世紀の劇場を発想の源にしているわ」

そしてパルナサス博士の服装には、日本のキモノやインドや中国の生地など、東洋の織物をたくさん使ったそう。

あるルックでは、なんと14枚ものレイヤードをクリストファー・プラマーに着せているとか。

このコスチュームデザインで、モニークさんはBest Costume Design Golden Satellite Awardを受賞したそうです!
ぱちぱちぱち。

エリぞうのようなテリー・ギリアム好き、ファンタジー好きには観て損のない作品。

さらにシルク・ド・ソレイユ好き、シュールレアリズム好き、旅芸人好き、フェリーニ好き、リリー・コール好き、服飾デザインに興味あるひとにもお勧めです。

いっぽう映画にアクションや息もつかせぬ展開、あるいは涙や感動なんかを求める人にはちょっと違うかも。

カラフルで魅惑的なイマジナリーの世界を体験したいひとは、ぜひどうぞ。
日本では2010年1月23日から公開です。






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by erizo_1 | 2009-12-28 11:51 | エンタメの殿堂
ジェームズ・キャメロン監督が放つ話題作「アバター」(Avatar)に行ってきました!
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なんたって話題は3D映画、すなわち飛びだす画像であるってこと。

ほら、覚えていますか?
むかし青と赤のセロファンのついた眼鏡をかけて、飛びだす画像を見るような方法があったじゃないですか。

では今どきのサングラスはどんなものかというと、えー、こんな感じです。
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かけていても恥ずかしくないスタイルにはなっているよね。

しかも3Dは本編だけじゃないんだぜ。
おおっと、予告編から既に3D画像を流しているじゃないか!

ああーッ、ティム・バートンの「不思議の国のアリス」も3D作品なんだ!
それは期待できるぞー!

アメリカの報道では、
「アバターを観ているうちに乗りもの酔いのような症状が出て、気分が悪くなった観客がいる」
というニュースも流れていましたが、さもありなん。

3Dで見続けていると、なんだか目がぐるぐるしてくるのだ。
車酔いをしやすいひとは、酔い止めを飲んだほうがよかったりして?
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さて物語の主人公は元海兵隊のジェイク。
亡くなった双子の弟の代わりに衛星パンドラに出向きます。

そしてジェイクは「アバター」プロジェクトに係わることに。
パンドラには貴重な鉱物資源があるのだが、その惑星には先住民族ナヴィが棲んでいるのでした。

その巨人族ナヴィと人間のDNAを組みあわせて培養した肉体である「アバター」

その体をおのれの分身として、意識だけ乗り移って、ジェイクはジャングル奥深くへと偵察に。

そしてナヴィの娘ネイティリと知りあい、ナヴィの文化を知っていくのだが……。

すごい!!!!
とにかくすごい!!!!
映像がすばらしく美しい!!!
これは観る価値あり。
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マンハッタンでは3D映画館だと、16ドル50セント
ふつうは12ドル50セントなので、なんと4ドル分も高いのだ!

でも納得できる。
これなら余分の4ドルだったら払っていいよ!

とにかく異世界の作り方がすごいんですよ!

夜の光るジャングルだとか、空に浮く山とか、空を飛ぶ光景だとか、もう息を飲むほど、きれい。
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話はどうでもいいから、この美しい映像を見られるんだったら、3時間近い長編を観る価値があるね。

この異世界の生きものや植物がとにかくすばらしい。
よくこんなビジョンを創造できるものです。
デザインしたひとに拍手を贈りたい。
すごすぎる!

そういえばディズニーランドでマイケル・ジャクソンの3D映画「キャプテンEO」というアトラクションがありましたよね。

キャプテンEO」では、わざと観客側にモノが飛んできたりクリーチャーが飛びまわったりするようなシーンや盛り込んで「3D」を前面に打ち出していたけど、アバターのほうはもっとふつうの劇場映画。

ふつうの二次元映画館で観ても、話じたいは楽しめると思います。

ただしこの映像美を楽しむなら、やはり3Dで。
奥行きのある画面がなにしろ美しいです。

ぜひともDVDではなくて劇場の大画面で体験して欲しいです!
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物語のほうは究めてエコ寄り
先住民族ナヴィは、あきらかにネイティブアメリカンを彷彿とさせるもので、全体のテーマとしては自然との共存をめざすものになっていますね。

でもって「タイタニック」のキャメロンさんですから、恋愛がうまく軸に使われています。
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今回の拾いものは、敵役の海兵隊の大佐を演じたスティーブン・ラング。

この悪役の大佐がすごいキャラでさー。
ほとんどもうターミネイターみたいなのよー(笑)

わたし的には激しくウケました。
あまりのキャラに、思わず「ぐふッ」と笑いが漏れてしまったくらい。

ともあれこの驚異の映像美、ぜひとも3次元で体験してみて下さい。
百聞は一見にしかず
冬休みの必見映画です。


マンハッタン内のおもな3D上映館

Loews Lincoln Imax Theater
79 Central Park West New York, NY 10023
AMC Loews Lincoln Square Imax Theater
1998 Broadway, New York, NY
AMC Loews 34th Street
312 West 34th Street, New York, NY 10001
AMC Empire 25
234 West 42nd St., New York, NY
Regal Cinemas Union Square
850 Broadway, New York, NY


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by erizo_1 | 2009-12-21 15:30 | エンタメの殿堂
ケイト・ブランシェットが出演している「欲望という名の電車」がBAM ことブルックリン・アカデミー・オブ・ミュージックで上演中!
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Photo :Sara Krulwich/The New York Times

大人気のチケットで、エリぞう、取れませんでしたの(涙)
くー!

詳しい情報が載っている「アキームの壺」によると、なんと今は2500ドルのダフチケットまで出回っているらしいよ!

どひー! にじゅうごまんえーん?
それって家賃だろ!

その噂の舞台を先日観に行ってきたミッチーは大絶賛。

で、なんでも立ち見席というのがあるらしい。
当日券だろうけど、立ち見の人たちは最後に場内に案内されて、床に座るんだそうだ。
それが前から詰めていくために、最初の人たちはかぶりつきで観られるらしい!

「もしかするといちばんよく見えるのが、かぶりつきで座っている人たちかもよ」
とミッチー。

この大人気の舞台は20日まで!

訂正)アキームさんからのタレコミ情報で「床に座って見ている」客は、そういうチケットを買っている人たちで、当日立ち見席というのはないそうです。
不正確な情報を伝えてしまって、ごめんなさいね〜。


☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

さて友だちのちずこさんから寄せられたセールス情報です。
チェルシーにあるブティックRAFFAELE e PAOLA

ヨーロッパからオーナーが買いつけてきた帽子やアクセサリー、バッグなどが取り揃えてあります。

オーナーのセンスに惚れこんで、長年ちずこさんが贔屓にしてきたらしいのですが、この不況のおかげで残念ながら店じまいすることになったそう。

現在店じまい大セール中で、全品が60%引きに。

小さいながらもがんばってきた良い店をサポートしてあげたいと、ちずこさんが写真を撮ってきてくれました。
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クリスマスのプレゼントによさそうなグッズもいっぱい。
商品が気になった方、ご近所の方はぜひチェケラウしてみてね。


RAFFAELE e PAOLA
住所:270 W. 19TH STREET, NEW YORK, NY, 10011 –
電話:212 633 0828
営業:Tuesday-Friday 12pm-7pm Saturday 12pm-6pm Sunday-Monday closed


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by erizo_1 | 2009-12-17 16:09 | エンタメの殿堂
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今年もひたひたと近づいてきたオスカー賞狙いのシーズン。

アメリカの映画動向は、夏には子どもを狙ったアクション大作が席巻して、この時期になると、急にオスカー賞狙いの文芸作品が出揃うのだ。

なんたってオスカー狙いですからオオカミ男兄弟のケンカとか、ヴァンパイアとオオカミ男のケンカじゃいかんわけで、人生の苦悩とか不条理とか社会問題とかをあつかった映画でなくちゃならない。

おかげで毎年この時期になると、気持ちがドヨーンと暗くなる映画を見続けるハメになるのだよ!

そして冬になるとやってくるといえば、この男、クリント・イーストウッド御大です。

「アンフォーギブン」で殺伐とした気分にさせられ、「ミスティックリバー」でどん底に叩きこまれ、「ミリオンダラー・ベイビー」でやるせない悲しみにどっぷり、そして「父たちの星条旗」と「硫黄島からの手紙」でヘビーなダブルパンチ。

クリント先生の行くところ屍るいるい

暗鬱なNYの冬をさらに陰々滅々にしてくれるタフガイ、クリント。
ありがとう。

そんな冬男クリントが今年ひっさげて来たのは、
インビクタス/負けざる者たち




モーガン・フリーマンがネルソン・マンデラを演じるという話題作です。

舞台は、1994年ネルソン・マンデラが大統領に就任した南アフリカ。

人種融合の新しい南アをめざすマンデラ(モーガン・フリーマン)は、それまでアパルトヘイトの象徴として黒人層から憎まれていた、南ア代表のラグビーチーム「スプリングボックス」に期待をかける。

そしてキャプテンのフランソワ・ピナール(マット・デイモン)にある言葉を託すのだった。
はたしてフランソワはチームを勝利に導いていけるのか?

なんたってクリント先生の映画だから、勝利の瞬間に悲劇が起こるんじゃないかと変にハラハラして観ていましたが、まったくまともに「感動スポ根」映画なのでした。

実話をベースにしたこの映画、夏休みの学校推薦映画にしていいような感動作品にしあがっています。

中高生にぜひ観ていただきたいと思いマス!
スポーツ部を担当している先生がたやコーチはこの作品をぜひ学生さんたちに見せるべし!
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……しかし。これが、ホントにあの「観客をドツボの淵に突き落とす」クリント先生の作品なの?

まるで「人生の悲哀を唄わせたら右に出る者がいない」といわれていた大物演歌歌手が、いきなり明るい青春ポップスを歌っているような、ふしぎな感じ。

クリント先生、私生活でハッピーなことでもあったんだろうか?

しかも描写がヒジョーにわかりやすいのだ。

映画の文法のなかでは「シャレード」という方法があります。
これは小道具で物語を語るという手法のこと。

「セリフで語るな、説明するな、シーンから観客に感じとらせるべし!」
ということだね。

文学と同じで、映画でも行間というものが非常に大切な役割をはたすもの。
その行間にこそ、味わいや情緒が生まれるからです。

しかし今回のクリント先生は違います。
すべての場面を解説していってくれるのです。

たとえばフランソワがかつてマンデラの収監されていた監獄を見学する場面。

「……と、この時フランソワは心のなかで、こう感じていたのであった」

という説明をちゃんと絵つきで見せてくれるのである!

えー、なんだ、このキャプションみたいにわかりやすい描写は。

そこまで説明してくれなくても大丈夫です、とは思うけれど、子どもにとってはわかりやすいでしょうね。

だから、とっても文部省推薦な教育作品になっているのです。

うーむ(汗)、あのダーティハリーがいきなり好々爺になって「さあ、クッキーをおあがり」と招待してくれても、いつ拳銃を出してぶっぱなすかとドキドキしてしまうエリぞうなのでした。

映画のなかで誰も死なないなんてクリント先生じゃないよ〜!

ま、その意外性はともあれ、とても感動できる作品であるのはたしかです。

国家を再建する思いとスポーツ、人種差別と融合、怒りと許し、困難と希望といったモチーフがみごとに織りこまれていて、既にオスカーの本命視もされているほど。
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見終わったあとに魂の良き部分を鼓舞してくれる映画というのは滅多にないですから、これはすばらしいこと。

いま落ち込んでいるひと、希望が欲しいひと、困難のなかにいるひと、前向きになりたいひとはきっと勇気づけられると思いマス!

モーガン・フリーマンは好演。
アカデミー賞主演男優賞にノミネートされるんじゃないでしょうか。

マット・デイモンもよくあそこまで体を鍛えたよね。
ラグビー選手役のひとたちが全員りっぱな体つきで実際にプレーしているのがたいしたもんです。
男の肉弾戦がカッコよし!

この"Invictus" とは英国の詩人、ウィリアム・アーネスト・ヘンリーによる詩で、1875年に出版。

ラテン語で「負けざるもの」「征服されざるもの」という意味らしい。
(出典はwikipedia

作者は12歳の頃に結核菌に冒され、片足を失いながらも、53歳で亡くなるまで詩作や評論を続けたという不屈の精神の持ち主。

このインビクタスも、病に屈服しない彼の精神を表現したものだそう。

この映画のなかでは、マンデラが獄中でこの詩を読んで心の支えにしていたという設定になっています。

獄中のマンデラを支え、ワールドカップで闘うフランソワの心を支えた詩。

運命に打ちひしがれそうになる時や、困難のなかにある時、たったひとつの啓示が自分を支えてくれることもある。

ひとの精神は希望を失わない時にどこまでも強くなれるのだ、ということを教えてくれる映画です。

見終わったあとに、きっと観客の心にはこの詩のことばが残るでしょう。

I am the master of my fate:
I am the captain of my soul.

わたしはわが運命の支配者だ。
わたしこそが、わが魂のキャプテンなのだ。




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by erizo_1 | 2009-12-15 12:38 | エンタメの殿堂
今や社会現象にもなっているのが、トワイライト・サーガ

ヴァンパイアの美青年と人間の少女の恋を描くこのシリーズは、全米でメガヒット。
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先週末封切られた第二弾の『ニュームーン/トワイライト・サーガ』はなんと全米興業収益歴代第三位に!

「ダークナイト」、「スパイダーマン3」に次ぐ1億4070万ドル(約8500スクリーン)を記録したそう。
えーッ、スタートレックより上なの?

周りでもティーンエイジャーの女の子たちを持つママたちは、もれなくつきそいで観に行かされていたから、親の分もチケットが売れているんだろうねー。
うひー。
まさしく全米少女の心とおこずかいをわしづかみ!

すみませんが、このブームにはすっかり乗り遅れているエリぞうです。
一周半くらい遅れていますわ。

でもDVDで第一作を観た感想としては、話としてじつによくできていますね。

えー、かつてジュニア小説を書いていたわたくしが断言しましょう、この作品はマーケティングにドンズバ

これで売れないわけがない、というくらい黄金のルールを守っているのだ。

ようはジュニア市場でウケるツボを全部集めたような物語展開で、ま、ぶっちゃけていえばクリシェではある。

といっても、これだけ堂々とど真ん中を決める作品もめずらしいわけで、たいしたもんだと感心します。

ただしそれをスレっからしの大人が見てもステキチと思うかどうかは別問題。
ピュアな少女とは違って、こっちは斜め視線で観てしまうからねー。

わたしが第一作でとにかく気になって仕方なかったのが、ヴァンパイア少年エドワードが説明する、
「ぼくたちはベジタリアンのヴァンパイアなのさ」
というくだりですね。

ベジタリアンのヴァンパイアってなんなんだよ!

なんでもこの主人公のエドワードくんは人間の血を吸わず、獣の血を飲んで生きているんだね。
つまり人間を襲わない「よいヴァンパイア」なのです。
そのあたりがベジタリアンってことらしい。

しかしながら血は争えないわけで、エドワードくんはこのようなセリフをいうのである!

「いわば肉の代わりに豆腐を食べているようなものさ。
でも本物の肉とは違って、本当の満足は得られないんだよ」

ちょっと待ったー!
豆腐は肉の代用食じゃないぞ。
べつの食べ物だよ!

そりゃ肉の代わりに豆腐ステーキを食べたって満足は得られないだろうけどさ。
冷や奴が好きで食べれば、フツーに満足が得られるだろ。

これだからいやだなあ、アメリカンは。

だいたいエドワードがなんで豆腐を喩えに使えるのだ?
豆腐なんか食べたこともないはずじゃん!

というように、このセリフはエドワードの視点じゃなくて、アメリカ人である脚本家が自分の視点で書いてしまっているのが露呈しちゃっているわけです。
これはあきらかに脚本家のミス

エドワードが悪いわけじゃないが、かなりアウチなセリフではある。

ついでにわたし的に違和感があったのが、「一家で野球をプレーするヴァンパイア」というシーン。

野球が趣味のヴァンパイア一家。
どうなんすか、それって!

じゃあ、日本に住んでいるヴァンパイアの一家は相撲とかするんですかね?
ドスドスとしこを踏むヴァンパイア。
とってもイヤンです。

いろんな意味でナゾが渦巻く「トワイライト」ですが、ひとつハッキリしているのは、あれはギャルのリトマス試験紙だってことでしょう。

なんたって知人のギャル男(23歳)くんはイッパツでエドワードにシビれていたもんなー。
寝ても覚めても夢想するのは、エドワードのことばかり。

「エドワードに抱いてもらって空を飛びたいです!」

とかなり無茶な夢を口走っていたのでした。

このトワイライトのみならず、米国では空前のヴァンパイア・ブーム、テレビでもやたらとヴァンパイアものが目につきます。

CW局ではティーンエイジャー向けに「ヴァンパイア・ダイアリーズ」というシリーズも放映中。
これは「よいヴァンパイア」と「悪いヴァンパイア」の兄弟が、ひとりの美少女をめぐって対立する話。
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なんかラノベみたいな設定ではあるね。

いっぽうアダルト向けのヴァンパイアものとして、HBOで放映されているシリーズが「トゥルー・ブラッド
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こちらは人工的な血液飲料が開発された世界で、ヴァンパイアと人間が共存しているという設定のもの。

これはわたしもおもしろいと思いマス。
出てくる人物たちのキャラクター設定もHBOらしく、ひとくせあり。

でも子どもは見ちゃだめだよ。
エロが満載だからねー。

で、この今どきのヴァンパイア・ブームでおもしろいのは、揃いも揃ってヴァンパイアのイケメンと、人間の女性の恋愛ものというところ。

ちょっと前のヴァンパイアものは、ヴァンパイアを倒すスレイヤー系が多かったんだけどね。
最近はフツーに恋愛するほうがブームらしい。

でもって舞台が地方の小都市ってところも特徴。
ゴシップガール」はNYが舞台だけど、ヴァンパイアは田舎暮らしが好きらしいのだ。

数年前に一世を風靡した「The O.C」(ジ・オーシー オレンジ・カウンティ)がリッチなカリフォルニア・ライフを描いたモノだったのに対して、不況の時はやっぱり暗くて地方でゴスな設定が受けるってことですかね。

まあ、血を吸っているぶんにはお金もかからないし、エコといえばエコだもんね。

というわけで、暗くてゴスな時代にマッチするヴァンパイア・ブーム。
「トワイライト」は目下、第三弾を撮影中。

まだまだロバートたんの白塗りメイクは続くのであった。


☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

東京で酔っぱらったはずみにねんざした足首がまだ痛くて、久しぶりにジムに行ったら、もっと痛くなってしまったエリぞうです。
くー!
いったいどうやってねんざしたのかも思い出せない!

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by erizo_1 | 2009-11-25 12:43 | エンタメの殿堂
わー! すっかり放置していて、すみません!
ブログ死体化

すっかりミイラになっていますなー。
やばし!

日本では更新もままならず、ようやく戻ってきたと思ったら、とたんに風邪を引いてしまったという体たらく。
がーん!

昔は日本に帰ると風邪を引いていたものなんですが、どうも今ではNYに戻ってくると、気が抜けて風邪を引くみたいです。

この間にも覗いて下さったみなさん、たいへん失礼しました
ダメぞうを殴って下さい(ばこーん!

さて更新もせずに、いったい日本でエリぞうはなにをやっていたのか?
今回の滞在のメイン目的はママンに会うこと。

一時期車椅子になっていたママンだったのですが、今回はかなり足腰がしっかりしてきて自分で歩けるようになっていまして、父の三回忌にもぶじ参加できて、ほっとしました。

親が老いていく姿を見るというのは、なんともいえず気持ちが沈むことですが、こればかりは時の自然な流れだから、いかんともしがたいですね。

これもまた生きることの経験のひとつでしょうから、きっちり受けとめていきたいものです。

さてそんななかで、エリぞうもしばしば都心に出かけておったんですが、ある日銀座にくりだして観劇をしたのでした。
じゃーん!

東宝クリエシアターに「グレイガーデンズ」を観に行ったんでーす!

大竹しのぶ草笛光子主演!
宮本亜門演出の意欲作なのだ!

えー、じつはエリぞう、この芝居のパンフレットに「グレイガーデンズとファッション」についての記事を寄稿したんですね。

グレイガーデンズといえば欧米ではファッションのアイコンになっていて、3.1フィリップ・リムの07年秋冬コレクションやジョン・ガリアーノの08年春夏コレクションのテーマにもなっているのです!

アメリカではドリュー・バリモアとジェシカ・ラング主演のドラマがHBOで流れたから、ご存じの方も多いのでは?
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さて日本版はいかがなもんでしょうか?
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お、シアター・クリエのクリエちゃんが、リトル・イディのコスプレをしているじゃあーりませんか!
ターバンにつけたブローチもそのままで芸が細かい!

これに気づくお客さんは何人いてくれるのであろーか。

舞台はリトル・イディとジョー・ケネディの婚約発表の夜から始まります。
壮麗なハンプトンのお屋敷グレイガーデンズに住むイディ母娘。

しかし母親のビッグ・イディ(大竹しのぶ)は歌手になる夢を捨てきれず、娘の婚約発表会でも何曲も歌いたがるという「あたしが主役よ」タイプの母親。

娘のリトル・イディ(彩乃かなみ)はそんな母親の元から独立したがっているものの、母の庇護から逃げ出す勇気もない。

そんな二人の元にもたらされた衝撃のニュースは……。

そして二幕目。
夫に見捨てられ、財産をなくしたビッグ・イディ(草笛光子)と今季を逃したリトル・イディ(大竹しのぶ)はグレイガーデンズに蟄居。

こちらは実在のビッグ・イディとリトル・イディの写真です。
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二人きりの生活を続けて、支配的でありながら娘を必要とする母親と、母親から逃げたいのに母親に依存してしまう娘。

こういう母と娘の確執というのは女性なら身に覚えのある人が多いはずで、元ネタを知らない人でも、共感しやすい内容になっているんじゃないでしょうか。

大竹しのぶが演じるリトル・イディは、アメリカ版とはまったく異なっていてかわいいです。
とにかくかわいい。

本物のリトル・イディの持っている、なんともいえず尊大な、だけどハイソの貴婦人らしくグラマラスという雰囲気とは違っていて、「いつまでも大人になりきれない」娘という解釈にしているよう。

HBO版ではドリュー・バリモアが実在のリトル・イディに話し方までそっくりに似せていたから、日本版のリトル・イディは日本版ならではのイディ像ですね。

それにしても一幕目から唄いっぱなしでご立派。

そして感心したのが、草笛光子
ほとんどベッドの上に寝ながら唄っているシーンしかないのだけれど、これがすばらしい
朗々とした謳い声。
いかにも没落した大家の奥さまという風情があってカッコよす!

衣装については、うーん、まあ、元ネタとは若干違うかな。
この衣装だけを観て「なぜグレイガーデンズがガリアーノの心を打ったのか」は、わかりにくいかも。

でもまあ、ドキュメンタリーから人気が広まったアメリカと違って、日本では「母と娘」の物語を前面に出しているわけだから、あまり衣装は大事な要素ではないのかもしれないですね。

さて芝居のあと、友だちのアキームたんに誘われて関係者の打ち上げにもこっそり参加を。

なんと初日にはアメリカからグレイガーデンズの制作者チームが来日して、観劇していました。

ピュリッツァー賞受賞作家のダグ・ライト氏(台本)、スコット・フランケル氏(音楽)、マイケル・コリー氏(歌詞)と亜門氏。
うひゃー!
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そして出演者のみなさんたちも乾杯を。
まわりに今舞台に出ていた役者さんたちがいっぱいいるー。

うわーーー!
ナマの大竹しのぶさん、かわいい!
すげー! 若いぞー!
いくつになっても少女っぽい雰囲気があって可憐だわー。
とても50代とは思えません。

そしてナマ草笛光子先生。
カッコえええええ!
白髪にサングラスをかけておられるんですが、その存在感がカッコよすぎ。
NYにいてもパリにいても、人目を奪うカッコいいおばあさまですな。
ああいうふうに優雅に年を重ねたいものです。

あとで調べてみたら、1933年のお生まれなのね。
うちの母と三つしか違わないのかー(驚)
いったいあの元気さはどこから来るんだろう。
すごすぎる。
これが女優魂というやつなのか。

「ぎゃー! パンフにサイン下さい!!!

とがぶり寄りたかったけれど、関係者ばかりで、そんなミーハー丸出しの行動がしずらく、断念したのでした。
くすん。

そんなこんなでお開きになったら、終電ぎりぎりに遅くなっていて、急いで帰宅をしたエリぞうでスタ。

さてこの「グレイガーデンズ」
シアタークリエで12月6日まで上演中。
さらに大阪と名古屋公演が控えているそうです。

大竹しのぶさんの熱唱が聴かれるレアな舞台ですよ!
草笛先生もカッコよしです!
レッツらゴーゴー!

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by erizo_1 | 2009-11-23 06:42 | エンタメの殿堂
ひとはどこで「ただのわたし」から「かけがいのないわたし」になるのだろう。

そのことを考えさせてくれる映画が、「ココ・アヴァン・シャネル Coco Avant Chanel」だ。
米国での公開タイトルは、「Coco before Chanel」
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「ココ・アヴァン・シャネル」は文字通り、シャネルになる前のココの物語。

孤児院出身で貧しいお針子だったガブリエル・シャネルが、デザイナーとして成功するまでを描いている。

シャネルといえば、おそらく世界で知らない人のいないグランメゾンだが、実在のシャネルの名言として、こんな言葉が伝えられている。

「かけがえのない人間になるためには常に他人と違っていなければなりません」

この映画ではその言葉通り、当時の着かざった貴婦人たちとはまるっきり違うココの着こなしを見せてくれる。

ショーガールになりたいココは、酒場で知りあった貴族の愛人として庇護を得るようになる。
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孤児で財産もなければ、誰も守ってくれない彼女にとっては、それが生きぬくための手段となる。

そして彼女は貴族の館で過ごすうちに、自分で独自の服を作ってまとい、遊びに来る貴婦人たちに帽子を作るようになる。
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そして運命の恋にめぐりあうココ。
彼女の人生は大きく転換して、ついに彼の出資によってカンボン通りに店を出すのだが……。
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魅力はやはり映像の美しさと、オードリー・トトゥ演じるココの魅力。

横縞のシャツに男物のツイード・ジャケットを着こなしているルックは、すぐさま真似したくなるくらいかわいい。
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また仮装パーティでの男装姿も、大きな白いカフスがとてもかわいくて魅力的だ。
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愛する男性とダンスする時にあつらえる黒いシンプルなドレスは、まさにシャネルのエレガンスが溢れるもの。
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のちにシャネルのシグネチャーとなる「ジャージー」が、イギリス人である恋人の下着から発想を得られたというのもおもしろい。

女性がコルセットで固めていた時代に男物の要素を取りいれたシンプルな服を着るのは、きっと奇抜なことだったろう。

シャネルがをモードとして取りこんで近代ファッションの歴史を塗り替えた裏には、孤児院で黒い制服や尼僧の姿に接していて、ミニマルな美学を育てたことも大きいのかもしれない。
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そしてココが中年男の愛人として暮らしながら、頑としておのれのスタイルをつらぬき、ピンクのドレスを着ないあたり、これぞわがままなフランス女の面目躍如ともいうところ。

着たいものがなければ、自分で男物を改造して作った服を着るというお洒落魂がよくわかる。

少しもの足りないのは、プロットにやや求心力が欠けるところだろうか。

パトロンを得て宙ぶらりんに暮らしながら、ココがどのあたりからデザイナーとしての本気を見せるのか曖昧に綴られている。

身分社会のなかで対等にあつかわれない淋しさを、オードリー・トトゥはセリフよりもあの大きな黒い瞳でよく表現している。

けれども現実には、ココはこの映画の何十倍もの野心に溢れた人物でなければ、世界のシャネルになることはできなかったのではないか。
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少なくともわたしが今まで見てきた経験では、クリエイターとして成功する絶対条件は「内なる駆動力」だからだ。

若い時は「才能」が最優先すると考えがちだ。
才能があるひとが成功するのだ、と。

でも実際には違うのだ。
才能というのは前提に過ぎない。

才能はスタート地点に立つために必要なことで、本当はそのあとのことが成功を決めていく。

そして天才は別としても、スタート地点に立つ程度の才能だったら、じつはかなりの人間に与えられているものなのである。

もしあなたがなにかになりたいと強く願うなら、その時点でおそらくスタート地点に立つだけの才能は与えられているのだ。

では、なにが違いを生んでいくのかといえば、ただひとつ。そのひとを駆りたてる内なる力だと思う。

つまりは情熱であり、執着心であり、がむしゃらに前に進む力のことだ。

たとえば映画でも、ココのこだわりを見せるために、孤児院で制服の襟をわずかでも変えて着こなすとか、リボンの結び方にこだわるとか、彼女のスタイルの萌芽を見せて欲しかった。

なぜならオシャレというのはたった1ミリの違いにこだわることだからだ。

ほんの少しの結び方やプロポーションや丈の違いで「他人と違っている」ように見せるのが、モードなのだ。
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これはどの仕事でも同じで、料理でも音楽でもメイクアップでも小説でも絵画でも写真でも工芸でも、プロセスのひとつずつは細かな違いでしかない。

ところがそういう小さな違いが積み重なると、最終的に出来上がりがまったく違うものになるのだ。

料理にしてもプロは材料の切り方が均一であって、その地道なスキルが最終的に美味な皿をしあげることになる。

どんな分野でも小さな細部を注意深く積みあげていくことで、いつしか高みに達するのである。

まさしく神は細部に宿るのだ。

そしてその一見どうでもいいような細部にこだわることができるのは、とどのつまりそのことが好きだという、たったそれだけのことなのだと思う。

そのことに対するといってもいい。

人に対する愛だろうが、ものに対する愛だろうが、あるいは仕事に対する愛だろうが、ふしぎなことに愛には、人間を前に進ませる力があるのだ。

だから人生で愛するものを見つけたら、そのことに感謝して、とことん愛することだ。
迷ったり、立ち止まったりするより、ひたすら愛することだ。

内なる力はそこから生まれてくるのだから。

もしガブリエル「ココ」シャネルに、どこまでも他の人とは違っていたいという強大なエゴと、服に対する激しい愛がなかったら、彼女はシャネルとして開花しなかっただろう。

この映画では、ココは愛を成就できなかった代わりに、モード界の寵児になる夢を実現させる。

最後のコレクションのシーンは、圧巻だ。
鏡張りになった階段の美しさ。
シャネルのアーカイブを利用したのか、どのルックも夢のように美しい。
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愛を喪っても、夢をかなえて輝くココに、観客は心から拍手を送りたくなるに違いない。

そしてまた同時にシャネルの言葉が生きたものとしてよみがえるのだ。

かけがえのない人間になるためには常に他人と違っていなければならない、と。


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by erizo_1 | 2009-10-15 15:16 | エンタメの殿堂