コラムニスト 黒部エリがニューヨークからお届けします。Blog by Eri Kurobe


by erizo_1

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そういやスパイダーマン、ブロードウェイのミュージカルになるんですよね。

演出はライオン・キングでトニー賞をとったジュリー・テイマー。
そしてなんとU2のボノとエッジが音楽担当!

脚本をニール・ジョーダン(クライング・ゲームの監督。わたしは彼の「狼の血族」という映画が大好き)が書くとの噂もあり。

しかしいまや政治家よりも政治家らしいボノが、なぜにスパイダーマンを? 

「スパイダーマンのウェブは環境破壊にならないんだろうか」
とピータロー。
「あんな頑丈でネバネバするものを、毎回どうやって除去しているんだろう?」

たしかにそうだ。
なんかとっても掃除しにくいって感じだよね。

あんなにスパイダーマンが活躍したら、ニューヨークのビルはベタベタの糸だらけになっているはず。汚ねー!

そんな環境に悪いもの、地球にやさしいボノが賛成するわけがないよ!

いや、待てよ、わかった。あのウェブは、新しい繊維素材として、きっと
リサイクルされているんだよ。

いまエコ・ファッションでは、竹の繊維から作った生地が流行ですからね。
あのウェブもリサイクルしてスーパーストレッチ素材になっているわけさ。

それをエデュン(ボノがプロデュースして、ローガンのデザイナーがデザインを手がけているフェア・トレードをポリシーとしたエコ・ブランド)で売りだすんだな。

て、おまえは虚構と現実の区別もつかんのかー! と自己ツッコミしてみたエリぞうでした。はい、すいません。

さてこちらの写真は、エデュンのパーティで見たボノたんです。
うおー。生ボノ、会えて感激だー!
ネーム・オブ・ラーブ!

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一瞬、俳優のロビン・ウィリアムスがいるのかと思いました。いや、まじで背格好がそんな感じなんだってば。いや、まじでロビン・ウィリアムスが大きなサングラスをつけていたら、誰も見分けがつかないと思う。

ちなみに奥さんもほんとうにふつうの人で、すごくいいひとカップルという感じでしたよ。

てことで、ぜひつぎは蜘蛛糸のストレッチ服出してください!>違う。
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by erizo_1 | 2007-05-11 13:39 | セレブの秘宝館
「スパイダーマン3」ニューヨークでもたいへんな騒ぎッス。

わたしとしては、なにも混雑する公開週ではなくて、来週か再来週で充分だと思っておったわけですよ。

芝居なら初日にいきたいというのもわかるけど、映画は生モノじゃないから、封切3週間経ってから観たって、かまわないと思うんですよね。

ところが熱いピタロー隊長は、そんなぬるいことは許してくれないのであった。

木曜日から土曜の前売りチケットを買いこむという用意周到ぶり。
そして「一時間まえに集合して並ぶように」と、部長とわたしにきびしい指示をとばすのであった。

たかが映画のために、なんでそこまでしなくちゃいけないんだよおお。

「それはやっぱり月曜朝イチに、ドリフ観た? と話したがる小学生心理といっしょなのでは?」
と部長。

うーむ、きっと隊長としては月曜朝、会社で「うおおお、スパイダーマン、観てきたぜ」といいたいんだろうな。きみは十歳児か。

当日はブラジルからちょうど来米していたラフィエルくんも同行。

ラフィエルくんは金持ちのブラジル人なのだが、えらいオタクで、日本の漫画とアニメのファンなのである。

それも「ヒカルの碁」とか「ヘルシング」を読み込んでいるようなヤツなのだ(ちなみにわたしはどちらも読んだことがないです)

ブラジルといえば、サッカー、カーニバル、サンバ、ジゼル・ブンチェンといったベタな連想が浮かぶのに、彼はその真逆をいく男で、マズメーなベジタリアン青年なのである。

なんとなくコパカバーナの海岸より、高円寺の漫画喫茶のほうが似合いそうなタイプ、というのか。

ほんでもってピタローのオタ因子と、ラフィエルくんのオタ因子が引き合うらしく、彼がブラジルから遊びに来ると、必ずいっしょに映画にいくのである。

それも「Xメン」とか「ファンタスティックフォー」とか、わたしがぜんぜん興味ないようなものばかり。

わたしが「そんなの観たくない。ひとりでいったら?」と冷たくいうと、ピタローは「いやだー、いやだー、いっしょに観なくちゃつまらないよう」と腕をゆさぶってダダをこねるのである。
だーッ。きみは十歳児かあああ!

さて肝心のスパイダーマンはどうだったかといえば、楽しかったです。
とても口当たりが軽くて、舌触りがよくて、よくできた一流パティシエのお菓子のよう。

毎回このシリーズは端役のキャラやギャグが秀逸ですね。端役までちゃんと見せどころがあるのが、とても好感度大。

話もぎっちり詰めこんで、アクションもてんこ盛り、ビジュアルも目がくるくるするほどスピード感あり。はっきりいって、わたしの動体視力ではなにが起こっているのかよく見切れないッス。

それでいてふんわり軽く、心やさしく、子どもから大人まで安心して楽しめる味にしあげるというのは、たいへんなパティシエ職人芸ではないでしょうか。

ご家族みんなで楽しめるとは、すばらしきかな、サム・ライミ!

さて映画のあとで、わたしや部長が恒例のツッコミ大会を始めて、
「大事なことをずっと黙っている執事ってどうなのよ?」
とか、
「たいへん危険な科学実験装置に覆いもつけず、ニューヨーク(クイーンズあたり?)でフツーにやっている国の実験機関っていかがなものか?」
とか、
「あそこでキスするピーター・パーカーという男はどうよ?」
などなど、
激しい疑問がわきあがったポイントについて問いただしてみると、なぜかラフィエル青年が「それはこういう理由なのです」とか「そのときパーカーはこう考えていたのです」とか、とうとうと説明するのである。

おい、きみはいつあの映画の脚本を書いたんだよ!
それともマニアというのは監督の心が憑依するものなのか? 

きみはブラジリアン・イタコだったのか。

いっぽうピタローのほうはレストランでなかなか席に座れなかったため、次第にいらいらして、「遅い」とか「なんで後から来た人間が先に座っているんだ」とか、凶悪な人相になってブツブツ文句をいいまくっていたのである。

うわ、こいつってばヴェノムに取りつかれていないのに、勝手に、
ヴェノム化しているぞ!
黒ピーター降臨!

でも考えてみると、わたしもヴェノムに襲われてもいないのに、よくヴェノム化するんだよな。
もしやわが家にはいつの間にかヴェノムが侵入していたのであろうか。

ふふふふ、てことで、今宵もヴェノム化した黒エリぞうが降臨しますよ。
気をつけてね。
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by erizo_1 | 2007-05-07 16:20 | エンタメの殿堂
兄がニューヨーク出張で来ていたので、三日間ごんごんワイン祭り。

人気のレストラン「Buddakan」に行ったり、ガーンズボート・ホテルのバーに行ったりして、飲んだくれていた兄妹なのでした。

兄、きみは飲み過ぎだぜ。
少しは体のことを考えるようにね。

ところでその仕事でいっしょに、某男性ファッション誌Mの編集さんが同行していらしたのである。

そのNさんはファッション誌の編集さんらしく、見かけもおしゃれで、おじさんっぽくない恰好のミドルエイジの男性なわけです。

で、仕事の経歴話などをしていて、わたしが、

「むかしはホットドッグプレスという男の子雑誌で、ライターをしていたんですよ。当時は編集部にいとうせいこうさんや、山田五郎さんがいた頃だったんですよね」

という話をしたとき、「あれ、ぼくもその時代、出入りしていましたよ」とNさんがいいだしたのである。

「そういやクロベさん、顔を見たとき、どこかで会ったことがある気がしたんですよ」

よくよく聞いてみると、なんと当時わたしがすごく仲のよかったスタイリストの女性、ハシモトさんのアシスタントをしていたことが判明したのであった。

そのときはピンと来なかったのだが、うちに戻ってから、ふと記憶の封印が解けたように蘇ってくるものが……。

あああーッ、思い出した。
突然Nさんの若いときの顔が脳裏に浮かんできたのである!

そうだよ、むかし会ったことあるわ。
たしか当時はお肌がつやつやのスリムでハンサムな青年だったはず……
(て書くと、いまが違うようで、まずいか)

いやあ、世間は狭いね、どこでどうつながるかわからないから、悪いことできませんね。

20代の男女が「どこかでお会いしたことありません?」といえば、口説き文句になるわけですが、この年になると、文字通りの意味になりますなー。

それも、
「記憶細胞が摩滅して、ちゃんと思い出せない」
あるいは、
「ルックスが変わっていて、よくわからない」
という、
なんちゅうか、色気もへったくれも見栄も外聞も記憶力も脳力もない状態になりはてているわけだな。

本当に思い出せなくて、うーん、うーん、と苦しんでいるだけだという。

そういや去年だったか恵比寿の飲み屋にいったときも、某男性誌の編集者さんに、「二十年くらい前にホットドッグの編集部でお会いしたことありますよ」といわれて、すごくびっくりしたことがある。

わたしはぜんぜん思い出せなかったので、なにか相手に覚えられるような、やばいことを当時したのではないかと、ギクギクしたのであった。(つまりギクギクするようなことをたくさんしていたということやな!)

というわけで、将来どこかで誰かに出くわしても、「やっべえ」とならないよう、そして記憶細胞がさらに摩滅しないよう、気をつけていかねばいかんですなあ、と思ったエリぞうでございました。
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by erizo_1 | 2007-05-04 13:57 | エリぞうの迎賓館