コラムニスト 黒部エリがニューヨークからお届けします。Blog by Eri Kurobe


by erizo_1
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<   2007年 07月 ( 5 )   > この月の画像一覧

邦題は「レミーのおいしいレストラン」

原題は「RATATOUILLE: Rat-a-too-ee」
英語のタイトルだと、ちゃんとラット(ねずみ)とひっかけてあるわけですね。

映画によると、正しい発音は「ラタトゥーイー」らしいですが、ここでは日本での通称で「ラタトゥイユ」と表記しますだ。

物語はグルメでシェフになりたいねずみのレミーくんと、どじな見習いコックのリングイニ(なんちゅう名前や)が一流レストランを切り回すまでのコメディ。

そんな食べもの映画といえば、食いしん坊のおれさまが逃すわけないッス!

えーと、感想はというと、映像がきれいでした。
パリの景色や厨房の描写がすばらしい。ねずみくんもかわいい!

味覚や美食というのはどうしても経験に裏打ちされるものなので、はたして子どもにとっておもしろいかどうかはちょっと疑問ですが、おとなには楽しくて、かわいい映画でしたよ。

さて、この映画でとにかく関心を誘うのが、料理のシーン。

画面がまるで実写みたいに細かくて、よくできているんですよ。

で、タイトルにもなっているラタトゥイユ。
南仏プロヴァンスの郷土料理として有名ですね。

いわゆる夏野菜の炒め煮。
いろいろ流派はあるでしょうが、ふつうは湯むきしたトマトをベースに、焼いて皮をむいた赤ピーマンやザク切りにしたナス、たまねぎ、ズッキーニなどの夏野菜をニンニク、ハーブとともにオリーブオイルで炒めて、野菜の水分だけで煮てつくる料理といったところ。

わたしはひと晩おいたものを食べたほうが好きです。パスタにかけても、おいしいよね。

では映画のなかではどうかというと、夏野菜をごく薄切りにして、トマトのソースを敷きつめた耐熱皿にきれいに並べ、紙蓋をかぶせてオーブンで焼く方法を取っていたような気がするな。正確には、DVDでないと確認できませんが。

で、きれいにミルフィーユ状に盛りつけて出すんですよね。

食べたお客が田舎のおっかさんを思い出すには、あまりに繊細で洗練されたラタトゥイユでしたが、実際のお味はどうなんでしょうか。

それで映画を観たあと、われわれの間で話題になったのは、
「料理の監修はだれがやったのだろう?」
ということ。

これがじつはパリの「トゥールジャルダン」などの一流レストランの厨房を、スタッフが取材して画像作成の参考にしたらしいですよ。舞台の厨房も、さすが銅の鍋が揃っていて立派でしたね。

で、聞いたところによれば、肝心のラタトゥイユの料理監修は、トーマス・ケラーらしいです。

トーマス・ケラーといえば、「フレンチ・ランドリー」そしてNYではかの「パー・セ」を手がける一流シェフ。

現在全米ナンバーワン(全世界でもトップクラス)という御仁ですな。

なーるほど、それは納得。
あの気むずかしそうなトーマス・ケラーを引っぱり出せるとは、さすがディズニーですな。

なんでもトーマス・ケラーが料理していくさまを映像に撮って、それをアニメにおこしていったんだとか。

わたしも「パー・セ」は取材したことありますが、ひとり200ドルという料理は「撮影でライトをあてると味が変わってしまうから」と試食させていただけませんでした、ちぇ!

ともあれ見たかぎりでは(見た、というのがせこい)ひとつひとつが懐石風に小さくて、キャビアだのトリュフだのをふんだんに使っていて、やたらと品数が多いという、現代感覚のコースでしたね。

ここはワインの品揃えでも有名なので、いいワインをぬいたら、実際には客単価400ドルくらいいくんじゃないスかね。
うおおお、原稿料がたまったら、いってみてー!

さてこの映画、オンナ四人で観にいきまして、帰りにはフレンチ・ビストロでラタトゥイユを食べ、ワインを飲んで帰ったというベタな展開に。

そりゃそうだろう、この映画のあとはぜったいラタトゥイユが食べたくなるって。
この映画のあとで焼肉とかラーメンはないだろ。

てことで、みなさん、夕飯前にぜひ鑑賞をどうぞ。
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by erizo_1 | 2007-07-29 14:26 | エンタメの殿堂
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できたてのソース量り売りショップが、東京にオープンしたのを、ご存じッスか?

このところエコ・コンシャスで計り売り食品のお店が増えてきたらしいですが、このソース・ブティックもそのひとつ。

東村山にできた竹田商店のソース・ブティックです。

創業118年を誇るソースメーカーですが、日本初のできたてソース量り売りショップをオープン。

こちらで販売しているのはオリジナルの「辻ソース」シリーズや、明治の味を再現した「ワン・ハンドレッド」シリーズ、そしてショップオンリーのできたてソース。

量り売りだから、使いきれずに古くさせてしまうことなく、新鮮でおいしい状態で使い切れるというわけ。

使いきりでむだを出さない、そして容器を再利用できるというエコにコンシャスなみなさんにぴったりッス。

じつはこのソース会社さん、友だちなのでソースを前から何度ももらったことがあるんですが、マジで「かつソース」というのが、おいしいのよ。

わたしはふだんめったにソースを使わない、醤油原理主義者なのです。
ところがこのソースはそのままスプーンで飲めるくらい美味なんだぜ。

で、個人的に気に入っているのは、トマト・ジュースにこのソースを入れる飲み方。
そう、バージン・マリーですね。

これにウォッカをいれて、セロリをつきたてれば、ブラディ・マリーになるわけだな、ぐふふふ。

このソース・トマトジュースはなぜ世の中に売っていないかと思うほど、旨いよ。
みなさんも飲み過ぎた翌日にぜひ試してちょう。

さらにこのソース・ブティックでは、地元で採れた野菜を使った無添加、無着色の「朝どり野菜のできたてソース」もあるそう。

ソースにも生があるんだそうで、やっぱり生は味が違うらしいよ。>へー!
生ソースというのは、そそられますな。

こちらはトマトの季節が終わったら、また四季おりおりの果実や野菜をつかったショップオンリー商品を展開していくとか。

さらに期間限定で、イモフライに好みのソースを試すことのできる試食や「ソース漬け卵」(←お弁当に人気)の試食なんかもあるらしいです。

この「ソース漬け卵」というのは、ゆで卵をウスターソースと酢に漬けておくだけでできるそうですから、ぜひお試しを。

場所が東村山なので、お近くにお越しの際はチェケラウしてみてください。

竹田商店
〒189-0011 東京都東村山市恩多町3-28-5 
TEL 042-313-2361 
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by erizo_1 | 2007-07-22 02:58 | 日本のあれこれ
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いま人気のブランド、3.1フィリップ・リムの初路面店がオープン。
オープニング・レセプションにいってきました。

ソーホーのどまんなか、マーサー・ストリートのプリンスとスプリング・ストリートの間というロケーション。

フィリップ・リムといえば、元デベロップメントのデザイナーであり、自分のブランドを打ちたててからは、大躍進。

決して安くはないけれど、若い子でも買える値段設定というところが成功の秘訣で、いまNYではもっとも旬のデザイナーですね。

秋冬シーズンのコレクションもめちゃめちゃかわいかったッス。
プリティで女の子らしくて、けれども同時にダウンタウンらしいエッジやボーイッシュさも効かせている。
そのバランスが絶妙で、いまの気分をよく掬いあげているんですよね。

上の写真のように、ビッグサイズのジャケットに、女の子らしいミニスカというハード×プリティの組み合わせがかわいいです。

えーと、このルックなんぞ、この秋日本のメーカーでコピーが出回るんじゃないでしょうかね? 元ネタはフィリップですよ、お忘れなく。
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やはり今秋の足もとは黒タイツに、オックスフォード型の編みあげブーツがかわいいですね。

えーと、こちらワイドの八分丈パンツのバランスも新鮮。
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こちらはメンズライクなランバー・ジャケットを、ガーリーなワンピースに組みあわせたコーディネイション。参考になる着こなしです。
二十歳だったら着たいものだわ。>て、買えねえだろ!
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その期待のフィリップ・リムの初店舗とあって、オープニング・レセプションはぎっしりのひとだかり。

お、かわいいブラック男性発見。控えめでおとなしそうなあの男性は、たしかセレブだぞ。
ぬぬー。名前が思い出せない。

近くにいた友だちをひっぱって、
「ねえねえ、あのひと。セレブだよね? えーと、えーと、なんだっけ。グラミー賞のひと」
「あ、知っている。見たことある。なんだっけ」
「えーと、なんとかレジェント」
「えーと、ウィル? じゃなくて、えーと」
「ジョン・レジェンド!」

思い出せよ、おれたち、すぐに。連想ゲームの大和田獏じゃないんだからさ。
それにしてもジョンさん、かなり細身で小柄ですね。

ともあれニューヨークにお越しのおしゃれなみなさん、あらたなショッピングのスポットとして、ぜひチェケラウくださいね。


3.1Phillip Lim
115 Mercer Street between Prince and Spring Streets
212-334-1160
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by erizo_1 | 2007-07-20 15:54 | トレンドの泉
流行っていますね、エコ・バッグ。

ニューヨークではアニヤ・ハインドマーチの” I’m not a plastic bag”販売に、行列ができたというニュースが。

このバッグ、キーラ・ナイトレイなどのセレブが使っているのをパパラッチされたのが広告効果を生んでいて、グリーン化運動の象徴みたいになっている。

しかしセレブは自分で食料品も買わなければ、自分で料理もしないだろうよ、ていうか、キーラだのリンジーだのはごはんすらほとんど食べないじゃんよ、という気はするわな。

いくら行列して買っても、外食で済ませているファッショニスタたちがエコ・バッグを持って環境になんの影響があるのか、という疑問も浮かんでくる。

ま、しかしそれでもいいとは思うんですよ、認知が高まればね。エコ・バックじたいが広まるのは悪いことじゃない。

それよりアメリカに住んでいるひとなら、首をかしげることがあるはず。

そう、それはビルディングの冷房。
まさに骨身に染みるとしかいいようのない、あの強烈な冷房はなぜ止まらないんだろう。

オフィスワークに冷房が必要なのはわかるけど、快適というより「痛い」としかいいようのない寒さレベルなんですぜ?

バスもデパートもスーパーも映画館も南極越冬隊かってくらい、寒いのだ。
わたしにとってカーディガンが欠かせなくなる季節、それはニューヨークの夏。

アニヤのエコ・バッグを売り出すホールフーズがなぜにあんなに寒いほど冷房をかけなくてはらないのか疑問です。

グリーン好きのセレブのみなさんは、まず広大な自宅の冷房をやめる、映画館やホテルでの冷房温度をあげよう運動を展開してみてはいかがだろう。

で、汗をかけばかくほど、そのセレブはピープル誌のセクシー100人にノミネートされることにするわけだな。

今年からは汗だらパパラッチ写真がグリーンの証だぜ!

当然ながら上院と下院には率先して冷房を切ってもらおう。
そして大統領にはあのぜひ史上最大にダサい「省エネ・ルック」(わかるひとにはわかる懐古ネタ)を着て欲しいものだぜ。
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by erizo_1 | 2007-07-09 12:14 | ライフのツボ

だらだらのニューヨーク

日本滞在から戻って、はっと気づけば、すっかり更新していないじゃありませんか。覗いてくださったみなさん、すいません。

ニューヨークに戻ってみれば、そこに待っているのは、

汚れ放題の道路、物乞いをしているホームレス、道端のゴミをあさっているひと、そのゴミから拾ってきたとおぼしき靴だの雑誌だのを地面に並べて売っているひと、地下鉄のなかで歌って金をせびるパフォーマー、ばりばりと集団暴走するハーレーのバイカーのみなさん、窓口にたどりつくまで30分はかかる郵便局などなど、

ニューヨーク気分満喫です!>ひー。

なんでもあり、というよりも、なんでもありすぎだろう、ニューヨーク!

つくづく日本の町並みのきれいさや、店員さんの丁寧さには感服します。

いっぽう日本ではすべてにおいてきちんと管理されているため、窮屈な面もたしかにありますな。

なにしろ電車やバスに乗るだけで、携帯の電源は切れの、奥に詰めろの、揺れるから手すりにつかまれの、急停車に注意しろの、と懇切丁寧に注意されるなんて国は、日本しかないでしょう。

なにかこう二十四時間、姑フェアリーにつきまとわれている気分といえなくもない。

おかげで日本滞在中はすこしは緊張して暮らしていたんですが、戻ってきたとたんに、緊張感ゼロに。

もとのだらだら体質にリバウンドしたエリぞうでした。
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by erizo_1 | 2007-07-06 13:33 | ライフのツボ