コラムニスト 黒部エリがニューヨークからお届けします。Blog by Eri Kurobe


by erizo_1
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ひとの心のなかには、ワイルドシングが生きている。

それは暴れまわる怪獣であり、寂しがりやの大きなけものであり、自分でも飼いならせない生きものだ。

スパイク・ジョーンズ監督の「かいじゅうたちのいるところ」は、そんな心のなかにいるワイルドシングを思い出させてくれる、ちょっぴりせつない映画だ。
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原作はモーリス・センダックの大ベストセラー絵本。

いたずらっこのマックスがお母さんに叱られて部屋に閉じこめられているうちに、怪獣たちのいる島に冒険に出かけるという物語。

原作は英文でわずか380単語
その短い物語をはたしてスパイク・ジョーンズはどのように映像に仕立てたのか。

この物語の主人公マックス少年はいたずら盛り。
けれども絵本とは違って、すでに幼児ではなくて、思春期一歩手前になっている。

両親は離婚していて、お母さんは働いているシングルマザー

お姉さんは自分のカレや友だちと遊ぶばかりで、マックスのことは相手にしてくれない。

そしてお母さんのところを訪れるボーイフレンド
二人が談笑している姿にいらだって、わざと悪さをするマックス。

そして母親に叱られたマックスは家を飛びでてしまい、怪獣たちの住む島に辿り着くのだが……。
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結論からいうと、映画版は絵本のファン層である幼児にはむいていない。
残念ながら、幼稚園児にはむずかしすぎるので、お子さん連れの鑑賞はお勧めしない。

この物語に共感できるのは、思春期から青春期にかけてのヤング・アダルト
そしてかつて思春期だったことを甘酸っぱく思い出す大人ではなかろうか。

映画のほうは、ビルドゥングスロマン(成長物語)に仕上がっていて、繊細な表現力が魅力になっている。

露出オーバーぎみの褪せたような色合いがセンチメンタルで、手持ちカメラのような撮り方が生っぽくて、少年の気持ちをうまく表現している。

ふしぎな島にいる怪獣たちは、自分たちをリードしてくれる王さまを欲しがって、マックスに王さまになってもらうことになる。

つまりここに出てくるのは父親不在の子どもたちなのだ。

寂しがりやのくせに、自分をコントロールできない乱暴な怪獣のキャロル。
みんなを幸せにすることなんかできない無力なマックス。

大人になる過程の悲しみは、世界が思い通りになってくれないことのいらだちだ。
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うんと小さい頃、わたしは世界の中心にいる。
世界には「わたし」しかいない。

ところが成長するにつれて、この世の中には、自分と同じように自我をもつ他者たちがいるのだと気づいていく。

それが大人になる過程であって、たいてい苦痛を伴うものだ。

その淋しさやいらだちや疎外感、不満や怒りを思春期ではうまくコントロールできずに、わたしたちは暴れたり、すねたり、他人を拒絶したりする。

いや、それどころか大人になっても、じつはわたしたちは同じことに悩んだり、怒ったりしているんじゃなかろうか。

好きなひとがふりむいてくれない
自分が評価されない。
友だちが自分より、他の友だちを大切にする。
自分の思うようにさせてくれない。

たったそれだけのことで、ひとは不幸になってしまうのだから。

みんなが幸福である」世界というのは、ファンタジーの島ですらありえない。

この映画にあるマックスは、とことん暴れ回ることで、やがて自分の無力さもわかる。
少しだけ成長して、そして元の家に戻っていく。

みんなが自分の内側に「暴れん坊で寂しがりやの怪獣」を持っているとしたら、わたしたちはどうやって寄りそっていけるのだろう。

その答えをスパイク・ジョーンズは最後のシーンにこめているような気がする。

絵本と同様に、映画でも家に戻ったマックスがスープを食べるところで終わる。
でも少しアレンジしていて、いいカットをつけ加えているのだ。

最後にマックスの顔に浮かぶ、なんともいえず大人びた、やさしい表情。

いったいどんなシーンであるか、それは映画を観たひとへの贈り物として取っておきたい。

「ライ麦畑でつかまえて」を好きなひとだったら、きっと好きになるタイプの映画だろう。

日本では2010年1月15日より公開中。


amazonで見てみる

かいじゅうたちのいるところc0050387_15192549.jpg














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by erizo_1 | 2010-01-18 06:24 | エンタメの殿堂
アメリカではリアリティTVショーが花盛り。
やらせまじりのドキュメントやシロート参加型のコンペティション番組が溢れかえっている。

しかしエリぞうはもともとテレビを観ない上に、リアリティTVにはまったく興味がないのです。

他人の生活に興味がないし、出演者たちが(やらせによって)互いに悪口をいったりする、その醜悪なさまを見るのが苦手なのだ。

なかでも理解できないのがBravoチャンネルの「リアルハウスワイフ」シリーズ。

ニューヨーク編のリアルハウスワイフであるThe Real Housewives of New York とか、The Real Housewives of Orange Countyとか、いろんな都市を舞台にして、5〜6人の奥さんたちが登場するもの。

金持ちの主婦やビジネスで儲けるシングルマザー(これもハウスワイフというのか?)のリッチな生活ぶりを見せる内容になっている。

出ているのはシロートで、芸もなければ、ずば抜けた容姿でもない。

しかも内容はドロドロで、出ているワイフたちがビッチ揃い
嫉み、そねみ、悪口の言い合い、見栄の張り合い、クレイジーな行動や旦那との確執、離婚などといった負の要素がいっぱいなのだ。

なにがおもしろいのか、さっぱりわからない。

ところがこれが大ヒットしていて、出演者たちはミョーにセレブになっていて、歌手デビューしていたり、ファッションショーの会場に現れたりするんだよね。

アメリカにおける「目立ちたい」願望とか「セレブになりたい」願望というのは、もはや手をつけられないビョーキだな、とうんざりしていたのだ。

ところがファッション業界ゲイ男子ふたりが同席するディナーで、その話題が出たのである。

彼らはお互いに初対面同士にもかかわらず、なんと「リアルワイフ・シリーズが大好き!」と盛りあがったのだ。

えええーッ。
マジで? どこがおもしろいの?

「あのドロドロがいいのよー」

オンナの嫉みや妬みや見栄の張り合い、キャット・ファイト(オンナ同士の戦い)が見どころらしい。

大奥マル秘物語をリアルに見るようなものか?

「周りの友だちもみんな大ファンよ。
ブラボーチャンネルは、ぼくたちの間では、アンオフィシャル・ゲイ・チャンネルって呼ばれているのよー」

わはははは、それ、おかしい!
非公式ゲイ・チャンネル。

たしかにブラボーはプロジェクト・ランウェイとかアメリカズ・ネクスト・トップモデルとか、ファッション・ビッチな番組が揃っているもんね。

で、彼らの意見を聞いてみると、そのビッチっぷりにハマるらしい。

「やだー。あのオンナ、ビッチ!」
「ぞくぞくしちゃうー!」

と喜びながら、出演者の口癖なんかをマネたりするのが、ツボらしいのだ。

そうだったのかー!
今までリアルハウスワイフを誰が好きで見ているんだろう、とふしぎだったんだけど、支持層がわかってスッキリしたわ(笑)

世の中には「ビッチ好き」というカテゴリがあったのね。

そういやゲイ・ピープルには、わざわざ人生にドラマを起こしたがるドラマ・クイーンが多いもんなー(笑)

金持ちのビッチというのは「実際の自分はさすがにあそこまでやらないけど」アバターとしての需要があるらしい。

「ふーん、へんな趣味だねー」と酒を飲んでいると、チクリと突っ込まれたのであった。

「あらー、エリさんもぬいぐるみみたいに、後ろのチャックをあけたら、なかからゲイのオヤジが出てきそうよー」

え、そうか、そうなのか!

というか、わたしの「中の人」はゲイのオヤジというより、たんなるメタボのオヤジだったりして……(汗)



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by erizo_1 | 2010-01-17 08:09 | ライフのツボ
イタリア料理のMarea(マレア)

ALTOなど人気のイタリアンを手がけるマイケル・ホワイトと、クリス・キャノンがオープンした話題のイタリアン・シーフード・レストランです。

ミシュランガイドで一つ星を獲得、ニューヨークタイムス誌では三つ星を獲得。

Fujikoちゃん、ひとみさんとランチ。
じつは前にFujikoちゃんのブログで読んでいて、ここに行きたい! と希望を出したのでした。

セントラル・パークサウスに面したレストランは、もう入ったとたんに、すごい金持ち臭が充満。

ビジネスランチをしていると思しき紳士たち、ビシッと赤いスーツを着こなした女性とエグゼな男性、巨大な真珠をつけた奥さまグループ。

隣の席にいるブラック女性のグループは、おお、どうやらテレビのモーニングショーで出ているキャスターたちのようです。

うは、もっときちんとドレスアップしてくればよかった!(汗)

さすが金持ち臭がするだけあって、ランチのコースは2皿ついて38ドルと、なかなかのお値段。

前菜は三人ともべつべつのものを頼んで、皿をぐるぐる回して、試食することに。

蛸のグリル
POLIPO grilled octopus, insalata di riso, fava, yellow tomato
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フジコちゃん推奨のロブスター
ASTICE nova scotia lobster, burrata, eggplant al funghetto, basil
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下にあるトロトロのブラータ(モッツァレラとクリームから作ったフレッシュチーズ)がおいしい!

ブルークラブ
GRANCHIO blue crab, grilled watermelon, castelvetrano olives, mint
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スイカのジュが半透明のシートになってかけられています。

どれもおいしいです!
ひとりで食べていたおばあさん(たぶんこのビルの上に住んでいるド金持ち)が席を離れがけに、

「んまー。あなたたち、いいわね。
三人で回しっこして、いろんな種類が食べられるなんて、うらやましいわ!」

あはははー。
じゃあ、次はおばあちゃんも仲間に入ってわけあいっこしましょうよ!

て、本当に誘っておけばよかったなー。
ビリオネアおばあちゃんならきっと奢ってくれるはず。

で、メインは全員が「雲丹のスパゲッティ」を希望!

どこまで雲丹好きなんだよ、おまえら(苦笑)

でも日本人ですからね、仕方がないのよ。
雲丹のパスタと聞いたら、セントラル・パークサウスまで出張ってやるわ!

キターーー!
これが夢に見た雲丹パスタです。
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ん、んん?
雲丹っていうのか……。これ、トマト味じゃん!!!!

三人で顔を見あわせてしまったわたしたち。
「ねえ」
「これ、どうよ」
「雲丹っぽさが足りない」

フジコちゃん説では、前回バースデーディナーでいただいた時には、もうちょっと雲丹がゴロッと入っていたというのである。
雲丹がゴロッ!

えー、じゃあ、今日は雲丹の仕入れが少なくて足りなくなっちゃってことなんだろうか。
どうも納得いかない。

「これはウエイターに尋ねてみるべき!」ということに合意がまとまって、意を決して切り出すフジコちゃん。

「これ、あんまり雲丹の味がしないんですけど……」

偉いぜ、フジコ、よくいった!

すると、とても丁寧チックなお兄さんが「かしこまりました」と皿を全部下げてくれた上に、なんと作り直したものをまた持ってきてくれたのです。

うひゃー!
申し訳ない! 厨房でものすごいブーイングだったろうね(汗)

そしてまた食べてみた。
あれ、トマト味……だよ……?

たしかに初めのものよりも雲丹味が濃くなっている。
けれど、基本的にはトマト味でカニ肉の混じったソースなんだね。

……しまった!
わたしは勝手に日本チックな雲丹パスタを想像していたので、それとは「違う」ことに過剰反応してしまったのだ。

やばし!
オレたちがミシュランの判定員みたいに、すごく細かいことをいってしまったんじゃないか。

でも二回目のほうがたしかにおいしいから、よしとする。
二回目はこってり濃厚な雲丹でした。
スパゲッティも手打ち麺で旨し!

あとでフジコちゃんが確認したところ、バースデーディナーで雲丹パスタを食べた時はメニューには組み込まれていなかったので、特製になっていたらしいです。

ひとつ学びましたよ。
わたしが想像していた「雲丹パスタ」が間違っていたんだね。
アメリカ人はいわゆる日本的な雲丹パスタは好まないとみた。
雲丹の形がわかるというのは、きっと彼らにとってツーマッチであり、グロス(きもい)ものなんだと思う。

そして食後コーヒーを飲んでいると、なんと驚いたことにプチフールを持ってきてくれたのです。
えー。
べつにそんなことしてもらわなくたっていいのに。
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なんとまあ、丁重な。
恐縮です。ごっつぁんです。

そして「バースデーが祝えなかったから」と御馳走してくれた、やさしいひとみさん、どうもありがとう。
ごちそう様でしたー!

さすがアッパーな匂いのするレストランは、サービスもアッパーなのでした。


Marea
住所:240 Central Park South New York, NY 10019
電話: (212) 582-5100
ランチMon-Fri:12pm-2:30pm ディナー Mon-Thu: 5:30pm-10pm Fri-Sat: 5pm-11:30pm Sun: 5pm-10pm


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by erizo_1 | 2010-01-16 08:02 | NYのレストラン
今年のアカデミー賞レース確実視されているのが、「ハート・ロッカーThe Hurt Locker)」
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ざらりと心に来る映画です。

「Hurt Locker」というのを、日本語訳にすると「痛みの容れ物」「痛みの在処」といった意味だろうか。

そしてその「痛み」は容赦なく痛いのだ。

舞台はイラク戦争下のバグダッド。
米軍の対テロリスト爆発物処理班兵士たちを描いたドラマで、主人公はすでに800個以上の爆弾を処理してきた命知らずの男。

手持ちカメラ風の撮り方で、ドキュメンタリータッチに演出されていることで、その場にいるような臨場感があり、観ているほうにもひっきりなしに緊迫感が続く。
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いつ爆発するかわからない爆弾や、どこから攻撃してくるかわからない狙撃手。

この映画ではリアルに人が死んでいってしまうため、次はどの出演者が死ぬかわからないという緊迫感を強いられる。

ラルフ・ファインズガイ・ピアーズといった有名役者たちがチョイ役で出てきて、主人公の役者はほとんど顔が知られていないのも、リアリティがある。

なにしろプロットがよく練られていて、つぎの展開が予想できない。
まさにサスペンス、つまり宙ぶらりんの状態で、手に汗を握るはめになるのだ。

アクション映画として文句のつけようないくらい、おもしろい。
そして同時に心がささくれる。

戦争というのはいったん始まったら、戦うしかなくなる。
誰かが敵を撃ち、誰かが爆弾の真空管を抜くしかない、その待ったなしの現実に直面している兵士たちの日常(そう、これが彼らの日常になってしまうのだ)はあまりにハードだ。

そして恒常的に爆弾や銃撃戦にさらされたバグダッドで、それでも日々の営みをしている住民たちにもことばをなくしてしまう。

しかしこの映画のポイントは、戦争の是非を問いかけるものではなくて、兵士の生きざまを取りだしてみせているところだ。
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映画の冒頭に引用されるパラグラフ、「War is a drug」すなわち「戦争はドラッグだ」というのが一貫したテーマになっている。

アメリカでは「アドレナリン・ジャンキー」というスラングがよく使われるが、これは興奮する時にバーッとアドレナリンが出る、その脳内麻薬を好むひとのことを指す。

興奮が欲しくて、あえて危険なことをやり、自己の肉体の限界に挑戦する。
それがアドレナリン・ジャンキーだ。

わかりやすい例でいえば、F1レースやスカイダイビングなどの危険なスポーツをやったり格闘競技をしたり、あるいは賭博、大きな株の売り買いもそれに当てはまるだろう。

その究極の場が、生と死をかける戦場かもしれない。

この映画の主人公はあきらかにアドレナリン・ジャンキーで、はっきりとした生の感触が欲しいために、つねに死と背中合わせのところまで行きたがる。

現場では冷静で有能ながら、規則に従わず、危険をかえりみず、そのために周囲にも迷惑をかけ、子どもに対するやさしい気持ちを持つ人物ながら、平和な暮らしには飽き足らない。

そのジレンマをジェレミー・レナー(Jeremy Renner)はよく演じている。
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監督はキャスリン・ビグロー
なんと女性監督なのだ。

彼女は「Point Break(邦題:ハートブルー)」を撮っていて、これはキアヌ・リーブスとパトリック・スウェイジがFBI潜入捜査官とサーファーを演じたアクション映画。
これもサーフィンを通じた男の友情が見所で、男祭りの佳作だった。

今回の「ハート・ロッカー」は間違いなく彼女の最高傑作
ひとがバタバタと死ぬのに、お涙ちょうだいにしないドライな演出がすばらしい。

このキャスリンさん、女優なみの美女なのに、並の男性監督よりも漢らしい映画を撮るところがおもしろい。

ロサンゼルス映画批評家協会賞では、作品賞、監督賞を受賞。
ニューヨーク映画批評家協会(NYFCC)賞では、作品賞と監督賞を。
また全米映画批評家協会賞では、作品賞、監督賞、主演男優賞を受賞。

そして国際プレスアカデミー(IPA)が主催するサテライト賞においては、ドラマ部門の作品賞と主演男優賞、監督賞、編集賞の最多4部門に輝くという快挙をはたしている。

ゴールデングローブ賞では3部門でノミネート。

この主人公の生き方に共感できる人はさほど多くないだろう。
けれども彼の存在を否定できる人もまた少ないはずだ。

彼のような兵士たちの犠牲さえ遠くの出来事として平和な日々を送っているわたしとしては、この待ったなしの現実のどこから手をつけられるのか、画面に吹きすさぶ砂嵐に巻き込まれたように、かさかさとした気持ちが残ったのだった。

エンタメ性と骨太なテーマがみごとに一致した傑作。
観る価値ありです。

アメリカでは1月12日よりDVDリリース。
日本公開は2010年3月公開。

注)
全体にあまり露骨に死体を見せることはないのですが、途中でちょっとグロテスクなシーンがあるので、残酷描写が苦手な方は注意。



☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

ハイチの大地震は衝撃的でした。
まさかあんな惨事になろうとは。

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by erizo_1 | 2010-01-15 05:09 | エンタメの殿堂
じゃーん! 
ニューヨーク・ニッチ 更新です!

今回は新連載スタート!

本気で働くNY
好きな仕事でGo Getter!


これはNYで好きなことを仕事にしながら活躍しているひとたちをクローズアップしたインタビュー。

第一回では、e.y.wada(イーワイ・ワダ)のデザイナー、和田修治さんがいかにNYでブランドをローンチしたかのインタビューを掲載です。
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ちなみにこのNYニッチ、参加者は完璧なボランティアです。
デザインや更新を手がけてくれているNimbus Works(ニンバスワークス)さんも、執筆者もノーフィー

えー、エリぞうもいい歳になりまして(苦笑)
今年の抱負として、おのれのスキルを社会に還元したくなってきたんですのん。

わたしも若い時はクソ生意気でねー、物事を斜めに見るトゲトゲしたヤツだったんですが、さすがにこの歳になると、おのれのできることで他者の役にたつことをしたくなってくるもんだね。

わたし自身が持っているスキルは書くという技術なので、それによってNYでがんばっている人たちをサポートしたいし、また将来を模索しているヤング(死語)なみなさんに役立つ情報を提供したいなと。

エリぞうの周囲には、NYでリアルに働いている人たちがたくさんいます。
それも好きなことを生業にしている人が多い。

ファッションデザイナーや料理人、カメラマン、メイクアップアーティスト、WEBデザイナー、セラピスト、プレス、マーケティングなどなど。

海外に住んで好きな仕事をしながら、ちゃんと稼いでいく。
これがやっぱり大事だし、わたしにとっても課題です。

好きなことを仕事にしたいし、お金もきちんと回していきたい。

実際にそうやっている人たちは多いけれど、留学や就職を考えているひとにしたら海外の事情はわかりにくいかもしれないですよね。

じゃあ現実にこの職業に就くにはなにをすればいいの、お金はどうなるの、というリアルなところを追求してみました。

てことで、新連載スタート。
よろしければぜひご覧くださいね。

ところで今回のニッチ、「マイケル・ジャクソン」の驚きネタが載っています。
これはかなりびっくりよ。
なにがびっくりかは記事でお確かめ下さい、うふ。

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by erizo_1 | 2010-01-13 15:34 | ライフのツボ
映画「パチャママの贈り物」が日本公開中です。
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これはニューヨーク在住の映画監督、松下俊文さんが南米ボリビアのウユニ塩湖を舞台に6年がかりで撮影製作をした作品。

現在日本各地をまわって上映されています。

エリぞうは去年ネイティブアメリカン博物館で上映された時に鑑賞したんですよ。

いちおうフィクションのストーリーになっていますが、ほとんどドキュメンタリータッチです。
松下監督はもとテレビでドキュメント番組を撮っていたそうで、これが長編第一作になるそう。

見どころはなんといっても、このウユニ塩湖の光景。

広大なんてもんじゃなくて、もう見わたすかぎり、どこまでも真っ白に固まった塩の湖。
空はどこまでもつきぬけた
まさに別世界です。

映画は、主人公の少年を中心に丁寧に暮らしを描いていきます。
お父さんは塩を採掘して暮らしているんですが、これが驚くことにノコギリで塩を切り出しているんですよね。

ほら、昔の氷屋さんは氷の塊を切っていたでしょ。
あんな感じなの。

とにかく大地のスケールが途方もなく大きい

少年がお父さんを呼びに行くだけで一大事、えんえんと塩の湖を走り続けなくちゃならないし、戻るのもえんえんだし、また忘れ物をしたといってえんえんと走るし、もう全編えんえん

塩を売りに行くのにも、塩をリャマの背にくくりつけてリャマ隊を仕立て一ヶ月もかけて山を下っていくわけです。
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流れている時間が、われわれの住む現代の都市生活とはまったく違う。

ここに暮らす先住民族の人たちは一生の間に行く場所も会う人も経験も限られているだろうけど、きっと豊穣な時間を生きているんでしょうね。

上映後に松下監督のトークがありましたが、現地の村に住みこんで撮影をしたそうです。

はじめは村人と言葉が通じない状態だったのに、笑顔でコミュニケーションをとって少しずつ仲よくなっていったそう。

そしてなにが撮影でたいへんだったかというと、

リャマがいうことを聞かない

監督が「カット!」といっても、リャマたちがいうことを聞くわけもなく、彼らは勝手にずんずん進んでいってしまい、ぐるーッとリャマの群が旋回して戻ってくるのを手持ち無沙汰で待っていたんだとか(笑)

それじゃもうテイク3なんてできないっていう。

なにより6年間をかけて現地とNYを行き来して、ついに完成させた松下監督のガッツに拍手を送りたいです。

えー、その上映時に撮った松下監督です。
後ろにいる女性はボリビア文化団体に携わっている方だったと思います。
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もういかにも現地の人に好かれそうな、このひとのよさそうな笑顔!(笑)
これで村人と心を通じてきたんですねー。

現地に流れる時間も、撮影に費やしている時間もケタ外れに豊かな「パチャママの贈りもの」

学校の講堂で観るのにぴったりの作品なので、ぜひ全国の学校をめぐって上映して欲しいなと思います。


日本での公式サイト「パチャママの贈りもの

日本上映を記念して、NYでは日本語訳つきの上映も行われるそうです。

日時 1月12日(火) 6:30pm から
場所  LA MAMA Experimental Theater Club
66 East 4th Street NYC NY 10003


問い合わせ先:1-800-LOOKJTB(566-5582) まで
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by erizo_1 | 2010-01-12 16:49 | エンタメの殿堂
ざーん!
NY在住のみなさんに、NYで生きることをめぐるパネル・ディスカッションのお知らせでーす!

NY私の会:第2回パネル・ディスカッション
私がNYを選んだワケ:NYで得たもの、失ったもの

主宰は「NY私の会

発起人のみなさんたち(等々力雅彦、大竹秀子、森光世、河内真帆、杉本佳子、吉藤美智子:敬称略)はみなNY在住歴20年前後というベテランたち。

NYで生きることを選んだ日本人たちが、互いの経験をわかちあい、考えるヒントをシェアすることを目的として、発足されたそう。

そのパネル・ディスカッションが行われます。

月日:1月22日(金) 午後6時半-8時半 (受付開始午後6時15分)
場所:イベントスペース 「440 Lafayette」 #4D

440 Lafayette Street, New York, NY 10003
最寄り駅 地下鉄6番(Astor Place)、R(8th Street)
料金:7ドル

パネラー: 
我謝京子(米ロイター報道記者、映画「母の道、娘の選択」監督)
竹永浩之(主夫、育児グループ「アップルキッズ」世話人)
伊藤操(ライター、ファッションジャーナリスト)


ニューヨークになぜ私たちは来たのか。どうして日本を出たのか。なぜNYに住み続けるのか
こうした疑問から我謝京子さんは自身の体験と、NYに住む女性たちに焦点をあてドキュメンタリー映画「母の道、娘の選択」を制作しました。
当日はこの映画の予告編を上映します。

竹永浩之さんはNYに学生としてやってきたあと、新聞記者勤務を経て、NY市における日本コミュニティ作りに育児グループ作りに係わってきています。

伊藤操さんはファッションジャーナリスト、編集者としてNYを拠点に活躍されていましたが、2001年から日本に帰国した後、ハーパーズ・バザー日本版の編集長として活躍。
2009年10月、再びNYに拠点を移して活動を。

この三人のパネラーにNYでの人生、日本での人生、それぞれの経験談をお話しいただきます。

●お問い合わせ、参加申し込み:nywatashinokai@gmail.comまで(当日参加も可ですがなるべくRSVPお願いします)。

2次会:焼酎小料理屋「うみのいえ」にて
パネル・ディスカッション終了後に、お時間のある方はパネラーの方々と飲食しながら歓談する機会を設けます。飲食代は各自負担となります。

ーーーーーーー

パネラー各氏略歴:
我謝京子(がしゃ きょうこ) 1987年テレビ東京に入社、2001年4月、ロイターアメリカに就職、9月の同時テロ後に、自主制作映画に着手。同作品「Mother’s Way, Daughters’ Choice 母の道、娘の選択」は第22回東京国際女性映画祭招待作品に選出。

竹永浩之(たけなが ひろゆき) 学生、新聞記者勤務を経て、主夫に。NY日系人会の育児グループ「アップルキッズ」世話人。

伊藤操(いとう みさお) 東京とニューヨークを拠点に、ニューヨークのファッション、ライフスタイルに関して寄稿。主な著作に「マネージ ダナ・キャランを創った男、滝富夫」

ーーーーーーー


NYに住んでいる日本人である限り、
なぜわたしはここにいるのだろう」
と必ず自問したことがあるはずだと思うんですよ。

これからどうするか、日本に戻るならいつか、一生アメリカにいるのかと、迷うことだって多いはず。

その思いや疑問や不安を、多くの経験を積んだパネラーのみなさんとわかちあうチャンスです!

参加費は超リーズナブルで、その後の呑み会参加もウエルカム!
ご興味のある方はぜひどうぞ。

エリぞうもぜひ行きたいと思っています!

なおfacebookに「ニューヨーク私の会」のページがあって活動報告が載っていますので、もっと知りたい方はそちらもチェケラウ!


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by erizo_1 | 2010-01-11 16:30 | カルチャーの夕べ
昨日のエントリにいろいろと深いご意見をいただき、ありがとうございました!

やっぱりみんな仕事について真剣に考えたり、悩んだりしているんだなと改めて思いマスタ。

職業観についていえば、わたしは大学の時に教授がいったことばがすごく印象に残っているんですよ。
その教授は講義でこんなことをいったんだな。

「労働者が毎日終業時間まで、早く時間が過ぎるといいと願うのは、緩慢な自殺である」

その時に、がががーん! と衝撃を受けたんですね。

……そうか。たしかに時間が早く過ぎればいいと思うのは、おのれの限りある時間を殺していることで、ゆっくりとした自殺と同じことなんだ……。

もちろん人生は仕事だけではなくて、家族や余暇に恋愛に、友だちづきあい、社会貢献なんてことも含まれるから、総合でみて「幸福感がある」ならいいわけです。

でも仕事というのは一日の時間の多くをしめるから、これが苦痛で早く過ぎて欲しいものであると、相当に人生の時間を「殺して」しまうことになる。

たとえ理想の仕事じゃなくても、そこになにかしら面白さなり、達成感を見いだしていかないと、自分の魂が死んじゃうはめになる。

だからこそ好きなこと、得意とすることを仕事にするのは、魂を生かすために正しいのだと思うんですよ。

得意なこと」といっても、なにも特技である必要なんてないです。

たとえば「毎日同じ実験をして値を比べるのが好き」といっていた友人がいるんですが、わたしだったら一日で発狂していると思う。

「事務処理の必要な書類を積み重ねて、それを順番に処理していくと、気持ちいい」という友人もいるんだけど、わたしなら三枚目で気絶していますね。

「毎日同じ形に野菜を切る」とか「人前で喋る」とか「数字を扱う」「表を作成する」「ネイルにラインストーンをつける」「介護する」「接客する」「毎日美しく装う」「商品を売り込む」「家事を行う」なんてことも、わたしなら確実に職場逃走しているはず。

いや、それどころか毎日早起きして通勤するなんてことすらできないわたし……(汗)
どんだけ無能だー!

わたしにしたら、世の中のひとは規則正しく生きているだけで、ものすごく高い能力に見えて眩しいです。

あるいは技能でなくても「ひとをのが得意」なんていうのはものすごく得難い資質で、そんなひとはどんな分野でも確実褒めるに出世するはず。

さらにいちばん効率のいいやり方が、じつは他人の「得意なこと」を見いだしてあげることかもしれない。

「自分よりあることで才能のあるひとがいたら、そのひとを適材適所で起用して才能を発揮させる」

この理念で世界にまたがる大帝国をつくりあげたひともいます。
かのラルフ・ローレン先生です。

他人にとってはかなり努力を必要とすることでも、そのひとにとっては案外と簡単にできることが必ずあるもの。

そしてあなたの持っている能力のなかで、もっとも他のひとたちに喜ばれたり、利益をもたらしたりするものが「当たり」になる。
それを天職というはずです。

コメントにもあったけれど、ひとはひとりずつなんらかの才能をもらってこの世に生まれてきたんだと、わたしも信じています。

そしてそれはやはり他者に与えるために授かっているんでしょう。

あなたも必ず持っているし、わたしも持っているはずだと信じます。

というわけで2010年、エリぞうもなにかしら人に喜ばれる仕事を考えていきたいものだと思う年頭なのでした。


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by erizo_1 | 2010-01-10 18:20 | 心の小部屋
つい先日米国留学中の学生さんから進路相談を受けたんですが、とてもマジメなお嬢さんでした。

話しているうちに、昂ぶったのか涙を急にポロポロ流して、ちょっとびっくり。
本人も泣き笑いしていましたが、これが若さだよなあ、と久しぶりに清々しい気持ちにもなりました。

NYに住んでいるせいか、わたしは若い子たちから将来の相談を受けることがしばしばあります。

仕事の選択をどうするか、海外で働くのはどうなのか、若い時は迷って悩んで試行錯誤して当たり前。

そこで今日は将来を模索しているひとにむけてアドバイスを。

大人のみなさんは今さらいわずもがなでしょうから、テケトーに聞き流して下さい。

さて声を大にしていいたいアドバイスは、まず「自分のことを知る」ということです。
自分はどんな人間なのか、よく分析してみること。

「えーと、よく明るいっていわれるんですけど、ひとりになると、けっこう落ち込んでいることが多くて……」

いやいや、この場合は欠点とか性質とかじゃなくって「得意なこと」です。

あなたの持っている能力はなんだろう?
あなたが得意としていて、社会で換金できるものはなに?

世の中には「好きなことで喰えるわけがないよ」というひともいます。

わたしはまったくそう思わない。
反対に「好きなことをやるのが、いちばん成功しやすい」と考えるタチ。

なぜならそのひとのもっとも高い能力こそ、いちばん高く売れるはずだから。

でも「好きなこと」をやろうとする時、ありがちな落とし穴というのもあって、それは自分自身をよく知らないことなんですよ。

ずばり「好きなこと」と「得意なこと」を取り違えていることが多い。

ふつう「好きなこと」と「得意なこと」は重なります。

得意なことっていうのは子どもの頃から好きで繰り返して訓練しているから、得意になっているもの。

お笑い芸人になるひとは小学生の時から周囲を笑わせていて、自分はおもしろいことを自覚しているはず。

好きこそモノの上手なれ、というやつです。

ところが自分の「好きなこと」と「得意なこと」がごっちゃになっているひとも少なからずいるんだね。

これがまったくふしぎなことに、あきらかに本人がさほど得意ではないことを、やりたいというケースがある。

じつは他の分野だったら成功しそうなのに、その能力には気づいていないこともある。

でもってこれまたふしぎなことに、本人には自覚がない
つまりおのれの見つめ方がちょっと足りないわけです。

おそらく本人がこうありたい理想の自分が高すぎて、せっかくある現実の自分を見逃してしまっているのかもしれないね。

だからまず、あなたが好きでやりたいことは、あなたの得意とすることなの? と自問してみて下さい。

もし迷っているなら、まず自分の「得意なこと」をリストアップしてみること。
そして「得意なこと」を仕事にしたほうがいい。

なぜなら好きなことは年齢によって変化することがあっても、得意なことは変わらないし、年を経るごとにスキルに磨きがかかっていくから。

たとえば学園祭のステージに立つのはそりゃみんな「好き」で楽しいよ。
でも50歳になってもコンスタントに作曲するのが好きなひとはどのくらいいるだろう。

いっぽう曲作りがとても得意なひとだったら、何歳になっても音楽を作るのは得意でしょうね。

あることを「好き」という時に、本当にその作業をするのが「好き」なのか、それを毎日コンスタントにやるのが苦にならず、莫大な作業量をこなせるスペックがあるのかってことです。

もちろんやってみなければ、得意かどうかわからないこともある。
でも実際にやってみれば、おのずとわかる

わたしは子どもの時から書くのが好きだったので、将来は書く仕事に就きたいと思っていたし、職業選択について迷ったことはないです。

だけど大学時代に演劇をやっていたこともありました。
芝居が好きだから。

で、やってみたらわかった。
演じるのは得意じゃなかったですね。

わたしは誰かの心象になりきるのは得意だけど、それを自分の肉体を通して表現するという能力はない。

だから小説を登場人物の気持ちになりきって書くことならできるけど、ひと前で自分を開放して感情をあらわすなんてことはできないし、それをとことんやりたい気にもならなかった。

たとえ自分が「好き」でも、得意としていないことだってあるものです。

それはもしかしたら「好きだ」と思いこんでいるけど、本当はさほど好きではなかったり、あるいは「好き」である要素がその職業で必要とされる「好き」とは違ったりするのかもしれない。

それでもどうしてもやりたいなら、本人の選択だからかまわないんです。
突き進めばよろしい。

でも迷いがあるなら、まず「得意なこと」を書き出してみること。

べつに資格だの特技だのじゃなくても「初対面のひとでも話せる」とか「いわれたことはきちんとやる」でも、なんでもオーケイ

学校を出たら、社会に放り出されます。
とにかくなんでもいいから、自分の持っている武器や道具でサバイバルしていかねばならなくなる。

持っていない武器では戦えないし、また自分が持っている武器に気づかなくてはそれを使うこともできない。

だから自分のことをよく知ること。
自分の持っていない道具をないものねだりするより、いま自分が持っている道具を駆使して、なにがなんでも前に進むこと。

バズーカ砲がなかったらで、槍がなかったら棍棒で、棍棒もなければマキビシを蒔いてでもやるしかないんです。

持っているものはなんでも使うこと。

心配しなくても大丈夫。
あなたはすでに必要な道具を持っている。

ちゃんと誰にでもなんらかの能力が授けられていて、旅に出られるようにできています。

だから、まず持っているものを点検して下さい。
あなたが持っている袋のなかを探せば、必ず役立つものが出てきます。

あなたにとっては「こんなものが?」と思うような、些細なものに見えても、じつはそれは未来を切り開くツールかもしれない。

常に自分の「得意なこと」はなにかを考え続けていくこと。

働いている限り一生考え続けることです。
わたしも毎日考えています。

一緒に考えながら、進んでいきましょう。
あなたが持っている力で、必ず未来は切り開けます。
Be strong!


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by erizo_1 | 2010-01-09 17:13 | 心の小部屋
NYの鉄人シェフ、マリオ・バタリが経営するスペイン・タパスの店が、この CASA MONO(カーサ・モノ)
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雰囲気のいい一画アーヴィングプレイスにある、こぢんまりとした店。
ニューヨーカーに根強い人気があって、夜はなかなか予約が取れません。

メニューはどれもタパス(小皿)スタイル。

パンにトマトをなすりつけた、おなじみパン・コン・トマテ 5ドル
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素直においしいです〜!

カボチャとゴートチーズのクロケット 9ドル
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甘いカボチャのマッシュのなかに、ゴートチーズが入っています。
甘さと塩辛さのふしぎなドッキング。

蛸とフェンネルとグレープフルーツのサラダ  13ドル
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おいしいです。
バールのタパスより小洒落たメニューです。

芽キャベツのグリル   9ドル
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トリッパとヒヨコ豆  13ドル
牛のハチの巣をヒヨコ豆と煮こんだもので、チョリソが乗っています。
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旨い
これ、旨い!
だけど、しょっぱすぎ! 

塩分制限されている人が食べたら、ひと口で致死量という塩辛さ。
うひー。

スペイン人はこんなしょっぱいものを食べていて、血圧は大丈夫なのか?

いや、きっと厨房で煮返しているうちに、煮詰まったんだな、これは。
濃縮しすぎ!

うーん、トリッパがおいしいだけに、塩辛すぎるのが残念。
もう少し塩分控えめだったら、どんなによかったか。

意外とNYのレストランでは、トリッパのメニューが少ないんですよね。
こうなったら、うちでいちど挑戦してトリッパを料理してみたいッス。

こちらはフォアグラのソテー。19ドル
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おお、これはお値打ち。
フォアグラの量がかなりあります。

すごい、東京のレストランだったら、この値段でフォアグラは出ないね。

何皿かオーダーしたところで、ウエイターの兄ちゃんに「あとなにか頼んだほうがいいッスかねー」と尋ねたところで、

「そうですねー。あとひと皿どうでしょう、鴨肉のソテーがお勧めですね」

といわれたので、素直に従ってみた。
鴨の胸肉のソテー
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完璧な火の入り方。
おいしいです!
しかしパンチのある量で、タパスというより、堂々のメイン料理です。

もはや肉祭りで、わっしょい。

兄ちゃん、これ肉、多すぎですから!
魚料理を推薦してくれたらよかったのに〜。

てことで、一回の食事で、数日分の肉と塩分を摂取してしまったエリぞうたち。
水をバケツ一杯ぶんくらい飲んでしまいマスタ。

マリオ・バタリ系列はやはりどこもおいしいですね。
予算は50〜70ドルといったところで、リーズナブル。

予約が取りづらいのが難点だけど、友だち同士で行くのに最適。
夜は混むので、一週間以上前に予約をいれて下さい。
ランチも予約をね!


CASA MONO
住所: 52 Irving Place between 17th & 18th Streets New York NY
電話: (212) 253-2773


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by erizo_1 | 2010-01-07 17:09 | NYのレストラン