コラムニスト 黒部エリがニューヨークからお届けします。Blog by Eri Kurobe


by erizo_1
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が食べたい!」
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日本から来たひとたちがよくそうリクエストするわけです。
NYだったらやっぱり牛肉でしょう!」と。

じつはわたし自身でいえば、ふだんはほとんど牛肉を食べない派
だもんで、「へー、NYってそういうイメージなのか」と反対に驚いたり。

ステーキハウスには行き慣れていないのですが、リクエストされたらお客さまをお連れしなくてはいかんでしょう。

さてNYのステーキハウスといえば、いちばん有名なのがピーター・ルーガー・ステーキハウスPeter Luger Steakhouse
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その秘密はドライエイジングさせた肉にあるのです。
冷たく乾燥した専用の保管庫に、肉の塊を置いて熟成させることで、肉のなかの酵素の働きで、肉の線維が壊れペプチドやアミノ酸に変化し、ナッツのような旨味が増すとともに肉が柔らかくなっていくそう。

しかも乾燥させる過程で水分を失って、ずっと嵩が減るから、旨みがギュッと凝縮されているというわけ。
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ちなみにピーター・ルーガーの牛の枝肉仕入れの担当は、なんと女性なんですよ。
取材に行った時に驚きましたが、この道60年という先代オーナーの娘さんと、および一族の女性が担っているのです。

で、このピーター・ルーガー、老舗らしく商売も昔風で、なんとクレジットカードが使用できないのです。ええええーッ。

しかもブルックリンにあるために、マンハッタンのホテルに泊まっている旅行者にしたら、行き帰りともにタクシーでないと行けないという難関なのです。タクシーで往復したらゆうに50ドルはかかるはず。えええーッ。

それでも大人気で予約が取りづらいことでも有名。
さっそくピーター・ルーガーに電話をしてみると、案の定予約がいっぱい。
がーん、どうしよう。

で、その代わりといってはなんですが切り札があるのです。
ピーター・ルーガーに40年も勤めていた給仕長が独立起業したステーキハウスがあるんですよ。

それがウルフギャングズ・ステーキハウス(Wolfgang’s Steakhouse)
まんまピーター・ルーガー式のステーキが食べられて、市内の便利な場所にあり、クレジットカードを使えるというところがミソ。

このように専用の乾燥熟成室で塊肉をドライエイジングしているわけですね。28日間熟成させるとか。
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写真引用:Urban Spoon

クレカが使えるのと場所が便利というのが当たって、なんと今やマンハッタン市内には4軒、ビバリーヒルズやマイアミやハワイ、そして六本木にも支店がある発展ぶり。

そしてぶじウルフギャングでは予約が取れて肉の殿堂を訪れることになった一同だったのでした。

店内は重厚で、渋くオーセンティックな雰囲気です。
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あれ、どのテーブルにもがいる! 
男性客だけで食べているテーブルもある! 女性客だけのテーブルがない! 
ふつうの高級レストランと違って男性率がめちゃ高いです。

しかも立ち働いているウェイターさんたちのオヤジ度がこれまたハンパない。
NYの高級店となると、ふつうウェイターもファンシーなものなんですが、ここはオヤジ軍団としかいえないおじさんばかり。

ガーリー度ゼロ、ファンシー度ゼロ、石原軍団感満載
なんという「俺のステーキ」な店!

テスタストロン全開の店内にややアウェー感を覚えながらもメニューを開きます。
うわ、シンプル。まさに肉とつけ合わせだけ。

目指すはドライエイジドサーロインTボーンステーキ
男性2名+女性3名という5名のチーム編成ですが、「4名用」を頼んでみました。
あとはサラダとつけ合わせのポテトとアスパラガスのみ。

ついにサーロインステーキの登場です。
出たーーーー!
どどどーん
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でかっ!
ステーキというより、ギャートルズが食べていたマンモスの輪切りのよう。

3キロはあるんじゃないかっていう肉塊が並べられていて迫力満点
完璧に切り分けられてサーブしてくれるので、グループで食べやすいです。

ひと口食べてみる。
ぬ? ……これは。
おおおおお、美味しい!
めっちゃ美味しいじゃないですか!

アメリカの肉は味がないと感じている方にこそ味わっていただきたい4週間熟成ミート
めっちゃアミノ酸全開!

そしてすごい噛みごたえ(汗)
噛みしめないと飲み込ないものだから、一心不乱で噛み続けます。

むぐむぐ、むぐむぐ
むぐむぐ、むぐむぐ。むぐむぐ、むぐむぐ。

いつの間にか全員が黙りこんで、ひたすら咀嚼するのみ。
テーブルの会話ゼロ!

日本における牛肉の理想が「箸でも切れる肉」だとしたら、このウルフギャングのステーキは「ひとくち一分間噛みしめる肉」の旨み。

脂が入っていない、を堪能する店です。
肉食人種が考える「本来の肉の旨み」というのが味わえます。

英語で噛むことをチュー(Chew)といいますが、なるほど、肉ってチューイングするものだったんだな、と発見。

外側がカリッと香ばしく焼けていて、内側はきれいに肉汁が詰まった桜色のミディアム。
よくこんな厚い肉をきれいに完璧に焼けるものだなと感嘆。
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ちなみに特製ソースが添えられていますが、全員一致の意見で「ソースなしで、塩だけの味のほうが旨い」です。

それにしてもすごい量
食べても、食べても、噛んでも、噛んでも肉がなくなりません。
日本人だったら、5人グループで3人前のステーキでいいんじゃないかな。

男性2名が奮闘したおかげで、なんとか完食
やったー!

お肉は最高でした!
ただしサービスのほうは、チップの料金(しかも20%も!)を最初から会計に組み入れて持ってくるのはいかがなものか。むー。

入口近くの壁にはずらりと記念写真
訪れた有名人と2ショットを撮った写真がずらずらと壁に貼られているのですね。

デ・ニーロのようなハリウッド俳優からスポーツ選手まで、とにかく有名人がぎっしり。

あ、純ちゃん純ちゃん、発見!
なんだー、こんなところでウルフさんとスリーショットしちゃって。
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あ、晋ちゃんも発見。
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なぜか下の隅っこに貼られていて、純ちゃんよりずっと格下の扱い

自分と有名人の2ショットで壁を埋めつくす、ザ・オヤジワールド
その骨太なセンスとサービス。

しかしステーキは一流。ほんとうに美味しいです。

ずばり肉の本質は、オヤジにありでした。



Wolfgang's Steakhouse

Midtown east
住所:200 E 54th St, New York, NY 10022
電話番号:212-588-9653

Park Avenue
住所:4 Park Avenue New York, NY 10016
電話:212-889-3369

TriBeCa
住所:409 Greenwich Street New York, NY 10013
電話:212-925-0350

Times Square
住所:250 West 41st Street New York, NY 10036
電話:212-921-3720

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by erizo_1 | 2014-04-22 12:49 | NYのレストラン
素敵なお花をいただきました。
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えー、いったい誰から?
まさか紫のバラじゃなかった、アジサイの人か!(←おいおいおい)
好奇心いっぱいになって送り主をチェックしてみると……。

おおおおお。
なななんとトリーバーチさまからじゃあーりませんか。
しょええええ、ありがたし!

トリーバーチさんに花をいただくようなことはなにもしていないのですがマリ・クレール・スタイルの記事で、わざわざ贈っていただいたようです。
嬉しい!
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わたしのような業界の端くれにも花を贈っていただくということは、きっと毎日さまざまな方たちに贈っているのでしょうね。

思い起こせば、十年前。トリーさんがブランドを立ちあげる前からトリーさんをインタビューで存じあげていましたが、トリーさんは取材するたびに、直筆のサンキューレターを送って下さるのですよね。

一事が万事とはよくいったもの。
そうした上流階級で鍛えぬかれた細やかなマナーが、トリーさんの成功の一因にもなっている気がします。

まさに洗練された「おもてなし」の心ですねー。
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by erizo_1 | 2014-04-04 15:47 | セレブの秘宝館
今年のニューヨークは冬が長かったー! 
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ついこの間までが続いていましたが、ようやく春の気配がちらほらと。

この冬は締め切りで蟄居生活が続いていましたが、ようやく外の空気も吸えるように。
はーふー。

さてJ-WAVEの新番組、Gratitude (グラティテュード) のWORLD CITY CALLのコーナーに登場させていただくことになりました。

世界の各都市にコールインして、“旬な街情報”をお届けするコーナーです。

番組のナビゲーターはレイチェル・チャンさん。
わたしの喋りは巧くないですが(汗)、レイチェルさんのナビゲーションは素敵ですよ。

4月3日 (木) 14:40-14:47  (日本時間)
番組は14:00~16:15です。

J-WAVEファンのみなさん、ぜひどうぞ。

番組で語ったNYの情報は、ブログで後ほどアップします!
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by erizo_1 | 2014-04-03 08:12 | エリぞうのお仕事