コラムニスト 黒部エリがニューヨークからお届けします。Blog by Eri Kurobe


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友達のバースデーがあって、お祝いする仲間のひとりが特別のバースデーケーキを発注してきてくれました。
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オーダーしたお店は「Two Little Red Hens」(トゥー・リトル・レッド・ヘンズ)すなわち「二羽の小さな赤いめんどりちゃん
出来上がりもきれいです。
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アメリカのケーキというのはとにかく激アマで、原宿に上陸した「マグノリア・ベーカリー」のように甘すぎて頭が痛くなるフロスティングが多いもの。

なので、あまり期待していなかったんですが、食べてみたら、あら、美味しい!
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有名店ながら食べた機会はなかったんですが、クリームのフロスティングがあまり甘くなくて、いけるじゃないか!
アメリカでは定番の「レッド・ベルベット・ケーキ」という種類ですが、中身もしっとりしていて良し!

へええ、アメリカ人でもやれば出来るじゃないか!(←すごい上から目線)

近所では人気だそうで、お子さんのバースデーに使うことも多いとか。
バースデーケーキに迷ったらここにしよう! と思える味でした。
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TWO LITTLE RED HENS
住所:1652 2nd Ave, New York, NY 10028
電話:+1 212-452-0476
営業時間:月曜〜木曜7:30am-9pm 金曜7:30am-10pm 土曜8am-10pm 日曜 8am-8pm

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by erizo_1 | 2015-07-27 14:48 | 食の魔宮
NYのリンカーンシアターにて村上春樹原作の「海辺のカフカ」を鑑賞。
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蜷川幸雄演出
宮沢りえ、藤木直人らが出演。
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劇場はNYシティバレエの本拠地であるデビッド・コッチ・シアター
劇場内はネイティブの観客が多く、村上春樹の人気の高さがよくわかる。3階席までぎっしり。
海外公演でこれだけ人が呼べる舞台はめずらしい。
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いったいあの小説世界をどう舞台化するのか?
結論からいうと、とにかく舞台美術がすばらしかった。

舞台には大きなガラスケースがいくつも出現して、そのガラスケースのなかに森を表すような木々や、はたまた図書館の一室や、あるいはトラックや神社や居間などがそれぞれ納まっていて、その巨大なガラスの標本箱を移動させることで、情景を一変させていく。
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これがすごい!
場面ごとにスムーズにガラスケースを特定の場所に移動させていく黒衣たちの動きに目が釘付け。
いったいどうやってそのコーディネイションを作り上げたのか、どうやって覚えて間違いなく動かせるのか、まるで良くできた組み体操でも観ているようなアクロバティックでダイナミックな演出で、さすが蜷川先生!
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脚本はフランク・ギャラティ。
きわめて原作に忠実で、ちゃんと納得できるセリフを取りだして、上下刊をうまく3時間にまとめている。

村上作品は英語翻訳への親和性が高いので、違和感なし。
というよりも、若手役者の滑舌がよくなくて聴きとれないところは字幕を追ったほうがよくわかるくらい。

中田さんの役者さんがすごく良くて、出るたびに場面をさらっていって存在感抜群。
ジョニー・ウォーカーさんの身体能力もすごいし、星野さんもとても良い。
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そしてなにしろ宮沢りえがきれい!
折れそうに細くて、臈長けて美しい。
ガラスケースに詰めたままお持ち帰りしたいくらい。
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……だが、しかし。
最大の難関は、村上春樹の世界は舞台になり得るのか、という根本的なところ。

プロットで牽引する作家であれば、その骨組みだけを換骨奪胎して、映画や舞台にすることで原作よりもおもしろくなることもあるけれど、ハリポタを映画化するというのと、この場合まるきり問題が違う。

村上春樹といえば、現代作家のなかでもずばぬけて卓越した文章力の持ち主。
プロットだとかキャラだとかではなく、そのレトリックそのもの、その修飾語や比喩や隠喩、あるいは言葉使いそのものが、村上春樹の宇宙を作りあげている。

村上春樹が作り上げる独自の宇宙、そのシュールレアリスティックな世界を構築しているのは、まさしくザハのキールアーチのようなウルトラテクニックであって、二本の橋桁のように堅固な言語感覚とレトリックがあるからこそ、美しく不安定な不条理世界が支えられているのだ。

たとえばサルバドール・ダリのシュールレアリスティックな世界が、その圧倒的な画力、スーパーリアリズムともいえる表現力なくして、わたしたちの眼前に、リアルかつ不思議な世界が出現しないように、村上春樹の宇宙もその文章力なくして存在はしない。

シュールレアリスティックは虚構をリアルに見せられる橋桁がないと、向こう側に辿りつけない。

それを舞台で生身の肉体が演じるというのは、あたかもキールアーチなくして縮小した新国立競技場はあるのか、というようなもの。

たとえば小説のなかで中田さんが猫と話すのと、舞台で中田さんが猫の着ぐるみを着た役者とセリフを交わすというのではまったく印象が違うわけで、まあ、どうしたってコメディにはなるし、着ぐるみの猫ばかり頭に残る。
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なので、原作を読んだ人にとってはどう転んでも「足りない」「なにか違う」舞台になってしまうわけで、これはもう致し方ない。文章と生身の違いなんだから。

キールアーチをなくした修正案で競技場を作るというのは、やはりとてつもなくむずかしいのだ。

なので、この舞台に関していえば原作を読まないで行って、あとから読んで「ここはこうだったのか」と思うほうがよさそうだ。

原作を知らないで観て感動していた人も多いので、これは「読前/読後」で大きな違いがあるかもしれない。
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いずれにせよ一見の価値あり。
かつて伊丹十三が、「映画というのは観た後で、ああだこうだと話をするためのもの」といったようなことをいっていたけれど、舞台というのもまさしくそのためのもので、この舞台を観に行ったら友達と2時間は話せるはず。

舞台化が不可能な村上作品をここまで形にしてみせたのは立派だし、なにより舞台装置はただもうすばらしいの一言。
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ガラスの標本箱が作り上げていく情景は小説とはまったく別の宇宙を作りあげ、これこそ舞台にしかなしえない表現方法だ。

ああいう舞台美術こそ東京オリンピックの開幕式でやってくれまいか。

追記)周囲でもかなり観た人たちがいたので話してみると、原作を読んでいなくてとても感動していた人も多かった。感動して泣いたという人も。
この舞台で興味を持って原作を読むこともあるだろうから、それは作者にとってもとても喜ばしいことだと思う。

海辺のカフカ (上) (新潮文庫)
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海辺のカフカ (下) (新潮文庫)
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by erizo_1 | 2015-07-26 03:36 | エンタメの殿堂
VOGUE JAPANの8月号にて、「次は何が来る? ビューティ界の流行予測」の記事、NYのトレンドについて書きました。
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ユニークなトレンドが次々と出てきています!
ぜひチェキしてみて下さいね。
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で、そろそろ次の号が出る頃合いなので、この特集のなかで出てきたヘアエクステンションバー、「ラプンツェル」の住所を、NYに住んでいる方むけにご紹介を!
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日本よりかなりエアエクステの料金が高いアメリカですが、ここはのエクステ専門店で、より手軽にできます。
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RPZL(ラプンツェル)
住所 27 W 20th St, New York, NY 10011  


予約はサイトからどうぞ。
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by erizo_1 | 2015-07-24 14:03 | エリぞうのお仕事
コーチ・セラピストの青木理恵さん宅で、すばらしいランチ会にあずかりました!
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理恵さんはマザーズ・コーチ養成講座を行い、「NY式部会」というさまざまな学びの場を主宰している、素敵な女性です。

友達がクラスを持ったり、参加したりしているので、もちろん前々から存じあげているのですが、ついにお宅デビュー!

集ったのは、伊勢神宮と出雲大社の遷宮を撮影したという稀有なカメラマン、稲田美織さん、ヒーラー星ゆきさん、海外生活をサポートしてくれるNYラヴィの美和さん、いつも様々なイベントを応援してくれるNYのママこと、EXROYALの多叡子さんや、ライターのやすこさんらを迎えたナイスミディ(←この用語を知っている人がすなわちナイスミディ、笑)・ランチ!
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美味しいランチをしながら、美織さんのふしぎ体験が披露され、伊勢神宮で白い光の玉に包まれた話やら、祝詞を初めて見た時から読めた話や、アトランティスの過去世やら、もうスピリチャル漫談ともいえるほどおもしろい!

きっと美織さんは巫女のようなもので、日本の神さまが彼女の体を使っているんでしょうねー。

美織さんのふしぎ体験と、それを冷静に解説してくれるヒーラーのゆきさんとのコンビがツボ! 
トークショーをして欲しいくらいです!

ゆきさんの見立てによると、美織さんは過去にも日本の神事に係わっていたもよう。
美織さん、わかるわ!
絶対にあなたは「鳥毛立女屏風」のなかに立っていたはず!(笑)

さてこの日のランチ、理恵さんがおもてなししてくれたのが、すごいフルコース!
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ラクレットという溶けるチーズをつけるスイス料理は初めていただきました。
専用の器具もあるんですね。
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プレゼンテーションも美しく、すべて美味しく、まさにマーサ・スチュワートの世界です! 
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個人的にツボったのが、ポートベローマッシュルームをゴマやカレー粉で和えたお料理で、これが初めての美味しさ。
蜂蜜に漬け込んだチキンもキヌアごはんもデザートも絶品。
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こんなに凝ったお料理ができて、ひとりで軽々と優雅におもてなししてくれる理恵さん、スーパーウーマンです。

そして幸せだったのは、この空間の気持ちよいこと。
美和さんが「ここはマンハッタンのパワースポット」といっていましたが、まさにそれ。
なんというかこう、とても気持ちよい空気が流れているんですよね。

もちろん広々とした豪邸というのもあるのですが、それだけではなく、そこに流れている清浄で、明るく、風通しのよい気というのがすばらしく、居るだけでオゾンいっぱいの空気を吸っているよう。

こちらは広いリビングで、お茶を淹れてくれた理恵さんと、美織さん。美織さん、またもなにか見えるのか(笑)あらぬほうを見あげています。
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物の選び方のひとつひとつにセンスが光り、ミッドセンチュリーの北欧家具やアンティークのミシン台のテーブルも器もタペストリーも大事にされているのがわかるし、その配置もすべてがピタッとはまっている。

素敵なインテリアで暮らしている方々もたくさん見ていますが、川のせせらぎのように、澱みなく気が流れる気持ちよさがある、という観点で考えたのは初めて。

風水のことはまるきりわかりませんが、やはり「気」とか「風」には通り道があるんでしょうか。
きっと住んでいる方のお人柄が反映されるものなんでしょうね。

整理整頓が苦手で、いつも同時にいろんなことが頭にわきあがり、ついでに暮らしもごった返している(汗)わたしにとっては、この清々しさは憧れの境地。

「なぜこんなにすっきりと暮らせるんですか」
と質問してみたところ、
物があるべきところにあるようにしているから、かな」
と鈴の音のような声で答える理恵さん。

おおお、わたしの頭のなかで、なにかがカチリと!
なるほど、物にはすべてあるべき場があるのかー。

たしかに物が居たがっている場所に、物を置いてあげている感じ。
置き場所がなくて、とりあえずそこに置いている物とか、とりあえず安いから手にいれた感のある物がない!

この「とりあえず」感がないのって、暮らしとかインテリアとかファッションとか恋愛とか仕事とか、どんなジャンルでもキイですね。

どんなものでも愛あって選ぶのと、「とりあえず」は違うし、愛あるところには光があるものね。

明るく清浄な気のあるお宅で、おもしろく、心も豊かになるランチ会。
やっぱりナイスミディ(笑)最高ですね!

もし理恵さん流の「ときめく片づけ術」をセミナーしてくれたら、絶対に参加したいなー。

この理恵さんが主宰する「NY式部会」のページはこちら

マザーズ・コーチ養成講座から、プロの料理人であるたまボッチャーさんの教室や杉本佳子さんの美容食教室などなど、さまざまなクラスを催されていてスケジュールも出ています。

コーチングとはなにか、ということは、この理恵さんのこのホームページをご覧下さい。
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そして理恵さんのブログはこちらです!

理恵さんは実際にお嬢さんを育てあげたママでもありますが、ご本人に会ったら、こんなやさしそうで、明るく澄んだ雰囲気のひとっているんだ、こういうお母さんっていいなあ、とインスパイアされるはず。

子育てしているお母さんたち、NYに来たばかりで不安な方もきっといっぱい良い出会いに巡りあえますよ。
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by erizo_1 | 2015-07-17 11:49 | カルチャーの夕べ
じゃじゃーん!
ニューヨーク・ニッチ 更新です!

今回は「賛成?反対? クジラを巡る世界的論争描く、日本人監督のドキュメンタリー映画」についてアップしています。
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監督はアート収集家夫妻のドキュメンタリー「ハーブ&ドロシー」で人気を集めた佐々木芽生(めぐみ)監督。

太地を中心にイルカ/クジラ漁をめぐる国際論争をテーマにした長編ドキュメンタリー映画で、ただ今クラウド・ファンディング中です。
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現在日本のイルカ/クジラ漁は世界から批判を浴びていながら、日本からの英語での発信はほとんどない状態です。

どんなに国内で意見をいっても、英語で世界にむかって発信しないかぎり、理解もされなければ、対立も深まるばかり。

「日本人監督として世界へ向けて発信しないと、この状況はエスカレートする一方ではないか。そう思って映画をつくることにしました」と佐々木監督。

この映画では捕鯨賛成派と反対派、両方の意見を取りあげ、クジラとイルカ問題における、日本の視点を含めて描いた初めての長編ドキュメンリーとなります。
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捕鯨支持派にとっても反対派にとっても、意義ある映画
ぜひ映画製作を実現させ、世界にむけて発信したいものです。

ファンディングは7月22日が締めきりです!
詳しくはぜひ記事「賛成?反対? クジラを巡る世界的論争描く、日本人監督のドキュメンタリー映画」をご覧下さい!
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by erizo_1 | 2015-07-16 10:10 | カルチャーの夕べ
2001年、NY同時多発テロをマンハッタンの自宅で目撃した衝撃で、世界の聖地を訪れて撮影している写真家、稲田美織さん。
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ネイティブ・アメリカンの聖地から、イスラエル、パレスチナ、メキシコ、ギリシア、ウクライナ、アンコールワット、雲南省チベット寺院など10年以上をかけて世界中で撮影を。

そして伊勢神宮で二十年に一度ある「式年遷宮」、そして60年ぶりに行われた出雲大社の「大遷宮」を撮影したという稀有な写真家なのです。

神事に係わる方が見ればこの人ならば撮影してもよい、と感じさせるなにかがあるのでしょうね。
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先日、機会があって美織さんと会った時に、チベット自治区でいろいろと神秘体験した話を聞いたんですが、これがすごかった!
ほとんど笑い話みたいに、すごい!
さすが法王庁からダライ・ラマ法王の撮影を頼まれる写真家だけある!

なんというか、カパッと人間を包む殻のどこかが開いていて、そこから出ていると、上から来る光の波長をあわせられるような人っていうのか。

わたしはオーラは見えないタイプですから、そういう感じ、としか表現できないんだけど、そういう感じの人(笑)

で、この美織さんの撮った写真が、本当にすばらしく神々しく美しいのです。
その奇跡のような光や景色を一瞬にして掬いとっている。

こちらはブルックリンのJコラボで行われた、伊勢神宮と出雲大社の写真についてのレクチャーのもようです。
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やはり神様が遷られた時には、一陣の風が巻き起こるらしいですよ!

日本人の「神」と「稲」、そして浄らかな「水」と「木々」が分かちがたく結びついているのも興味深いし、空に浮かぶ雲も神々しい。
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この伊勢神宮の写真は、ブルックリンのJコラボに展示されています。
カフェも併設されているので、ぜひ立ち寄って覗いてみる価値あり。

その聖なる光、清浄な水と緑、きっぱりと美しい本殿や鳥居。
見るだけで、心が清々しくなります。

美織さんのウェブサイトでもギャラリーで写真が見ることができるので、美しい光景で心を清々しくしたい時にぜひ。

J-LABO BROOKLYN:
300-302 7th street Brooklyn, New York 11215
7月18日まで
無料


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伊勢神宮 水のいのち、稲のいのち、木のいのち

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奇跡に出逢える 世界の聖地


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水と森の聖地 伊勢神宮 (小学館文庫)
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by erizo_1 | 2015-07-12 15:28 | カルチャーの夕べ