コラムニスト 黒部エリがニューヨークからお届けします。Blog by Eri Kurobe


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ニューヨーク在住の日米のファッション業界人が集うNY×JAPAN×FASHIONのホリデーパーティが11月20日にNYで行われました。
会場は五番街にあるMUJI旗艦店

主宰はこちらの三人、左から繊研新聞杉本佳子さん、「エンジニアード・ガーメンツ」のデザイナーである鈴木大器さん、そしてユナイテッドアローズ雅子カウフマンさん。
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料理は、FITの近くにあるおにぎりカフェ「ハナミズキ」と、京都のカフェ「フォーカルポイント」によるケータリング。
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うお、豪華です!
おにぎりもカツサンドも美味でした!
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コケに刺したまん丸なモナカや、真紅の野菜ジェリーなど、プレゼンテーションもファッショナブル!
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会場に詰めかけた人たちは200名以上、その4分の1がアメリカ人であり、だんだんその人数が増えてきているそうです。

会場に来ているみなさんをスナップさせてもらいました。
左はCOACHのウィメンズ・コレクションでシニア・デザイン・ディレクターである大森美希さん。
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うわー、あのコーチのコレクションをデザインする重要なポジションで、日本人女性が活躍しているとは、すごいことですね!

右はWUHAOというNYで日本の手拭いを扱う会社をされているルリ・キッペンブロックさん。

こちらは米国SACAIのセールスディレクターである山村千秋さん。
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サカイはNYでもバーニーズやバーグドルフグッドマン、サックスフィフスアベニューなどのデパートで扱われていて、ファッショニスタに大人気です。

左からPRの仕事をしているMaximeさん、エルやハーパーズ・バザーの重鎮ライターである門司真紀子さん、右はマーケティングの仕事をしているTylerさん。
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イケメンのファッション業界人集結!
The Armory というメンズのブランドで働いているみなさんです。
これぞNYのファッション業界ですね、さすがカッコいい!
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こちらのダンディな男性はShoe Lab NYC という靴ブランドのDavid さん。
お洒落ですねー。
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左はオンワード樫山USAの須藤社長、右は高級出張オーダーメイドで名高い Tom James Company のケン青木さん。
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会場では和太鼓の演奏も行われました。
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日本酒もふるまわれ、日本酒をNYで広めるSake Discoveries のちずこヘルトンさんの手で熱燗サービスも!
五番街で熱燗なんて粋ですね。
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この日本酒は美味しかったです!
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左からフリージャーナリストのマッシー (川口雅代)さん、ジュエリーデザイナーであり、FITの講師でもある松岡晃代さん、そしてTOKUYAMA SALONを経営する徳山タカさん。
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左は杉本さん、右はJCペニーのテキスタイルデザイナーである辛川知さん。
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国連の教育部門でたずさわるサバスさんご夫妻。奥さまはランジェリーのブラデリスでお仕事されています。旦那さまのジャケットはランバンでした。
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店内には、MUJI X KIDS EARTH FUND X NAKED INC による世界の子どもたちの絵も展示されていました。
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みんなで集合写真〜!
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とても賑やかで華やかだったパーティ。
NYのファッション業界では非常に多くの日本人が働き、活躍しています。
さらに若い才能がどんどん育って欲しいものですね!

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# by erizo_1 | 2016-11-23 15:50 | トレンドの泉
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大揺れに揺れているアメリカ。
トランプがホワイトハウスの首席戦略官 /上級顧問として、選挙キャンペーンを指揮してきたスティーブ・バノンを登用することで大騒ぎになっています。

NYの地下鉄の駅で気持ちをポストイットに書いてシェアする「サブウェイ・セラピー」はたいへんな数に。もはや9.11の後のよう。


なぜかというと、スティーブ・バノンという人物が、とんでもない人種差別主義で、女性蔑視思想のサイトを運営していたから。
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バノンはかつてゴールドマン・サックスで働いていた過去があり、ブライトバート(Breitbart News)というメディアを、創設者のアンドリュー・ブライトバートが急逝後に、 CEO として運営。

そしてトランプの選挙キャンペーンの戦略家として雇われ、選挙を勝利に導いた参謀。トランプの懐刀ともいいますね。

で、このブライトバートの思想背景が「 The Alt-Right 」(ジ・オルト・ライト)といわれるもの。

これはオルタナティブ・ライトの略で、ナチスの哲学を踏襲した白人至上主義であり、反フェミニズム、反同性愛、地球温暖化は中国人が作ったウソ説を唱え、マルチカルチャーではなく、西欧キリスト教文化が絶対であるという立場。

おかげでバノン起用の報に、あの人種差別主義団体 KKK のリーダーが大絶賛。
また南部連合団体のリーダーもトランプを賛美して、「有色人種とユダヤ人には一切の容赦をかけない」と発言したんですよ。

ブライトバートなんて今まで見ないから知らなかったけれど、見てみたら、いや、ほんとにとんでもない

まず「黒人虐殺」にシンパを示したことがある。

2015年サウスカロライナ州チャールストンの黒人教会で、白人青年が銃を乱射して9人の牧師や子どもを含む会衆を殺した事件がありました。
逮捕された青年は、白人至上主義者で「人種間戦争を起こすために」殺害したと告白。
多くの犠牲を出したヘイトクライムに、全米が戦慄。

その2週間後に「南部の輝かしい歴史がある連合軍の旗を街のあらゆる場で掲げよう」と呼びかけたのがブライトバート。

連合軍の旗とは、南北戦争の南軍をあらわす旗のこと。
この旗には南部人としての誇りを表す意味もあるけれど、いっぽう奴隷制度を存続しようとした白人至上主義者たちのシンボルともなっています。
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いわば大日本帝国時代の日章旗のようなもの。

たんに南部の誇りとしてなら問題ありませんが、虐殺のあとでは問題がある。

連合軍の旗をあげた一部の市民たちに対して、さすがに共和党のミット・ロムニーも不快さを表して、
「こんな時に連合軍の旗をあげるべきじゃない。
犠牲者に対して失礼だ」
と旗を下ろすように発言。

そしてオルタナ右翼がもっとも舌鋒鋭いのが反イスラム

イスラム移民の流入はヨーロッパのように「白人女性たちをレイプしたり、攻撃したりする犯罪を生む」「イスラムの侵略を許すな」「米国内のイスラム教徒の人口が倍増している」と批判して、ヒラリーのことをイスラム過激派である「ムスリム同胞団の手先」とまで罵る始末。

……手先って!?????(驚愕)

またバノンは反ユダヤ主義(Anti-Semitic)といわれていて、前妻から家庭内暴力で訴えられたときに、娘の学校選びで、ユダヤ人が多いところを止めさせた、ユダヤ人が嫌いだと発言したと前妻に証言されています。

ただし本人はこの発言を否定しており、またブライトバートじたいはアンドリュー・ブライトバートが設立した時から「親イスラエル」を標榜。

保守キリスト教を基盤としている旧来の右翼は、反ユダヤ主義であることが多いのですが、オルタナ右翼は反イスラムの砦として、イスラエルを支持するという考えらしい。

親イスラエルという路線が、旧来の右翼とは違う「オルタナティブ」であるのかもしれないですね。

アメリカでもリベラルなメディアはパレスチナに同情を示したり、イスラエルの強硬政策に疑問を投げかけるところが多いのですが、オルタナ右翼はそれを「アメリカを弱くする」と批判。

またハフィントンポストでは、バノンが「アジア系のCEOが多すぎる」と示唆したことを書いています。

シリコンバレーの会社でアジア系のCEO が多いことについて、
3分の1とか4分の3ものCEOが南アジア(インドやパキスタン)やアジアからの移民となると……。国家というのは、経済より以上のものだ。公民の国なのだから」とバノンは発言。

アジア系がシリコンバレーでのさばるのが嫌なんでしょうね、きっと。

そして「産児制限」には反対の立場で、人口妊娠中絶には断固反対。

これまた宗教観というより「イスラムどもは産児制限しない。アメリカ人が増えなかったら、彼らの侵略に対抗できない」という論法のよう。

アメリカではラテン系移民が子どもをたくさん産むおかげで、若年層の人口減少になっていないのですが、彼らにしたら白人層が積極的に子作りしなかったら、自分たちのほうがマイノリティになってしまう。

なので、絶対に堕胎には反対。
ここらへんでもう「産児制限」を推進してきて、「女性の体は女性が選択するもの」というヒラリーは悪魔の手先あつかいであるわけです。
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さらに経口避妊薬のピルまで攻撃する。

バース・コントロールは女性を魅力的でなくしてクレイジーにする
という記事では、ピルを摂取すると「肥って」「声がセクシーでなくなり」「間違った相手を選びやすくなる」として反対。
バカか?

フェミニズムには徹底的に反対していて、「フェミニズムは女性を醜くするか?
という、とんでも記事まである。

バノン自身は、
「この国をリードするのは、を持ち、子どもを愛している家族主義である女性だ。
ニューイングランドの女子大出のダイク(レズのタチ)どもであってはならない。
それが左翼の頭をいかれさせているのだ」
と発言しており、サラ・ペイリンを讃える映画を作っているのです。
あり得ない!
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そんなこといっておいてバノン自身、すでに3回ほど離婚経験があるらしい。

これも前々からふしぎなんだけど、「家族主義」を唱えるウヨ政治家や思想家って、ほんと不倫したり、離婚したりしますよね。

ちなみにバノンは映画監督として、「オキュパイ・ウォールストリート」運動を批判する「Occupy Unmasked」という映画も撮っていて、もうスキなく、漏れなく、全方位的にウヨ

さらにゲイの人権にも反対

ゲイの人権が、われわれを愚かにした。再びクローゼットに押し込める時期だ」というブライトバートの記事。

ちなみにこの記事の筆者はゲイの男性です。
奇妙なことに、ゲイの男性がゲイの人権を否定して、ゲイの男性は50年代のように結婚して子どもの再生産に努め、こっそり隠れゲイすべきだと主張。

大まかにいって頭おかしいですね。

保守的キリスト教層であれば、同性愛は聖書で禁じられているからいけないものだといってきたもの。
でもオルタナ右翼では再生産に結びつかないから同性愛はよくないといっているみたいですね。

旧来の右翼のように保守キリスト教を基盤にするというより、バノンらは「アメリカを白人主導で最強国とする」一派であるもよう。

そして日本に係わるところでは、オバマ大統領が広島を訪れたことを糾弾。
バノンは「なぜ真珠湾に行って、そこに埋葬された死者たちに謝らないのだ?」と憤慨しています。

原文はブライトバートでどうぞ。

ざっくり和訳します。

ーーーーーーーーーー

「自分には日本人のビジネスパートナーがいた。ゴールドマン・サックスを辞めたあとに日商岩井は私のマーチャント・バンクに融資したパートナーだったし、日本にいたこともあるし、日本に多くの友人もいるし、朝鮮戦争の時は海軍将校として日本の海軍と共にしたこともあるし、日本人には高い敬意を払っている
だが第二次大戦中、日本は悪魔だったのだ。いいか?
我々が彼らを倒すことができたのは、核兵器を使ったからだ。

諸君の祖父母や父母が日本に上陸した100万の米兵だったかもしれない、聴衆のひとりずつにいいたい。
我々は3年間も計画して100万人の米兵を日本上陸させ、戦死者は500万人になるだろうと見積もっていたのだ。このことを思い出さなくてはならない。6ヶ月も爆弾で攻撃したあと、2発の原爆によって、米軍による臨時政府を日本の膝元に持ち込むことができたのだ。2発の原爆だ。
メモリアル(戦没将兵追悼記念日)ウィークエンドだというのに、オバマはかの地に行っている。

なぜオバマはサイパンやペリュリュー、タラワやガタルカナル、コーラルシー(珊瑚海)やミッドウェイやウェーク島に行かないのだ?
いや、もっといいアイデアがある。
なぜ大統領専用機で、いま全世界の面前で大統領にレクチャーをしている日本の首相を連れて、真珠湾におもむかないのだ?
なぜ真珠湾に行き、戦艦アリゾナと共に今も眠る死者たちに頭をたれて、謝らないのだ?
日本の首相はいちども謝りに来たことがない。彼らはすぐに来るべきだ。なぜ日本の首相を連れて来て謝罪させないのだ。

オバマには吐き気を催す。
トランプ支持者よ、絶対にあんなところには行くな。このことを、しっかりわかって欲しい。
なぜならこれこそが我々がたちむかっていることなのだ。
これこそがヒラリー・クリントンと民主党が表していることなのだ。
名誉をズタズタに傷つけるな。
今日こそ叫ばなくてはならない、トランプ支持者たちよ、こう叫ぼう。
「ああ、憲法! 憲法はどうなるのだ!」と。
オバマがなにをやっているかを見てみろ。

大統領には今すぐエアフォース1で真珠湾に行ってもらいたい。
戦艦アリゾナとキッド少将がいまだに眠る地で、900人もの戦没者が75年間も眠る地で、そのアリゾナ記念館に対座してみよ。
広島に行くなんぞという厚顔無恥なことをする代わりに」
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オバマ大統領が被爆者の方の肩を抱く写真は大きく報道されましたが、その頃アメリカではトランプ支持者たちが「そんなことしたら、まるでアメリカが悪いことをしたようじゃないか」と怒っていたわけです。

わたしはオバマ大統領の広島訪問はヒューマニティにとっては大きな一歩だと感動しましたが、アメリカの右翼にしたら、広島を訪れることじたいが「自虐史観」となるらしい。

うーん、なんというかネトウヨってどこの国でも同じ発想の仕方なんですね。

なので、トランプが大統領に就任中は、広島と長崎への訪問は絶対にないはず。
逆に日本の首相が真珠湾に呼びつけられることになりそうです。

トランプ自身はテレビですでに「同性婚を禁止するつもりはない」、ヘイトクライムを遺憾に思っていて「すぐに止めろ」と口にしたので、そこはウソつかずにやって欲しいです。

けれどもバノンの起用に、KKKたちが「オレたちの時代が来た!」と勝手に喜んでいて、さっそくヘイト発言が表に出てきている。

ウエストバージニア州の小さな郡では女性職員が、

「クラスがあって、美しくて、品格のあるメラニアをホワイトハウスに迎えて、リフレッシュするわ。
あのハイヒールを履いた類人猿には飽き飽きしていたから」

ミシェル・オバマ夫人をバカにするポストをフェイスブックにあげて、炎上する羽目に。

すぐにその女性職員は解雇されましたが、ようは「口に出してもいい空気」が出ると、すぐに差別発言は増長する。

さらにブラック層にしたら、もはや命にかかわる問題。
全米でしばしば起きている警官によるブラックの射殺事件、それも犯罪者ではないのに、抵抗していないのに射殺されたというケースが何度もあり、この「疑わしき黒人は射殺」することが増えていくはず。

ISISのテロよりも自分の国の警官に殺される確率のほうが高いって恐ろしすぎる。

バノンはKKKのようなバカではないから、白人優先席を作るといったようなアホなことはしないはず。

米軍にいる有色人種の数を考えたら、国が弱体化することはできない。

たとえ彼が内心白人男性バンザイ! アジア系のさばるな、フェミ死ねと思っていても、そのままを反映させないはず。

まずアメリカの国益を第一に、イスラムを敵視して移民させず、人口妊娠中絶を禁止する州が増え、アファーマティブアクション(貧困層や女性への優遇措置)がなくなってストップ&フリスク(疑わしい人物は警官が止めて身体検査をしてもよいという停止検査権)を行う州が増えて、そして国内イスラム教徒を登録させて監視できるデータベースを作ろうとするのでは。

イスラム教徒だけ登録させることになったりしたら人権侵害もはなはだしい。

そして中東での紛争が激化するのは確実で、世界がさらに破壊されてしまう。

NY市長のデ・ブラジオは、トランプとの会見後、NY市警には900人のイスラム教徒がいて市民の安全を守っていること、イスラム教徒の登録を進めるのは同意できないこと、またストップ&フリスクは市民と警察の関係を悪くしてしまうので、行うつもりはないと表明。

毅然として人権を守る発言をしてくれる市長がいてくれるのは、ありがたい。


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# by erizo_1 | 2016-11-20 08:35 | 社会の時間
トランプが大統領に当選した翌日11月9日にあるアメリカの学校でひとりの教師子どもたちに伝えたメッセージが話題になっています。
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引用元:Robert Drake

ーーーーーーーーーー

一年生のみなさん、おはよう。

みんなも知っているように、この国は新しい大統領を迎えます。

大統領は国のために大きな決断をしていく人です。

でもみんなも同じくらい大きな決断をできるんですよ。
人に親切にすること、
正しいことをすること、
わたしたちひとりずつが違っていて特別であることを愛するほうを選べるのです。

みんなは大人になるまで待たないでも、みんなの国をよくしていく手伝いができるのです。

ミセス・ネイギー


ーーーーーーーーーーーー

すばらしい!
これを書いたNAGYさんという方は公立校で教えている先生のようですね。

あの選挙の翌日、まだなにか悪い冗談なんじゃないかと思うような時期に、スパッとこういうことを教室で伝えられたのは、すごい。

すごいなあ、教育ってこういうことだよなあ。

日本の教室でも多くの先生たちに、このような言葉を語りかけて欲しいですね。

またニューヨーク州のアンドリュー・クオモ州知事(Governor Andrew Cuomo) も、ヘイト行為を懸念して、マイノリティを守るとフェイスブックで声明を出しました。
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ーーーーーーーーーーーーー

So let me be absolutely clear: If anyone feels that they are under attack, I want them to know that the state of New York – the state that has the Statue of Liberty in its harbor – is their refuge.

Whether you are gay or straight, Muslim or Christian, rich or poor, black or white or brown, we respect all people in the state of New York.

明言しよう。もし誰かがヘイト攻撃されていると感じたら、NY州は、自由の女神を港にいただくこの州は、その人たちにとって避難地であることを知ってもらいたい。

ゲイであってもストレートであっても、イスラム教徒であってもキリスト教徒であっても、富裕でも貧しくても、ブラックでもホワイトでもブラウンでも、我々はNY州のすべての人々を尊重する。

(中略)

We are a state of immigrants.
We are the state that raised the minimum wage to $15.
We are the state that passed Paid Family Leave.
We are the state that passed marriage equality.
We are New York, and we will stand up for you. And on that, I will never compromise.
Count on it.

われわれは移民の州だ・
われわれは最低賃金を15ドルにあげた州だ。
われわれは家族医療休暇制度(介護などで有給休暇が取れる制度)を通した州だ。
われわれは同性婚を認めた州だ。

われわれはニューヨークだ。あなたのために立ち向かう。
そのために妥協はしない。頼りにして欲しい。


ーーーーーーーーー

こうしてみると、政治家でも教育者でも、いかに言葉が大切であるかわかります。

クオモ知事も地下鉄の駅でポストイットに書き込みをして壁に貼っています。
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こういうニューヨークが好きだ!

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# by erizo_1 | 2016-11-15 14:49 | 社会の時間
五番街がすごいことになっています!
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すごいデモ隊の人数。
道も閉鎖されていて、移動できません。

トランプタワーの近くはもちろん、ティファニールイ・ヴィトンの前もデモ隊がぎっしりで、もはやショッピングどころじゃない騒ぎ。
しばらくは週末の買い物は避けたほうがよさそう。
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いったいなにを掲げているのか見てみましょう。
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NO RACIST
NO SEXIST
IN OUR WHITEHOUSE


人種差別主義者、性差別主義者は、我々のホワイトハウスにいらない」

Sexistは性差別主義者のことで、ことに女性蔑視男性上位主義者を指します。



Donald Trump is KKK
Racist
Sexist
Anti-Gay


と叫んでいます。
いきなり内容と関係ない感想ですが、英語だと、ライムが踏めていいよねー。
リズミカルだもんなー。

「ドナルド・トランプはKKKだ。
人種差別者
女性蔑視
アンチ・ゲイだ」
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「アメリカの悪夢」に「KKK」をひっかけて、トランプが白人至上主義のKKKと変わらないと主張しているプラカード。

KKKは白人至上主義のグループであり、男性上位主義、ゲイやレズビアンを否定する立場。
実際トランプには、KKKからの票も集まったもよう。

ちなみにトランプは障害者のモノマネをしてからかう発言をしていて、そういうことができる神経じたい、わたしとしてはまったくアウト。人としてそんなことやっちゃいけないでしょう。

ある人を社会に有用かどうか、女性が子どもを産んで再生産できるかどうかという価値観で判断するのは、わたしはどうしても賛成できない。

自分自身がなんら社会に役だっていない存在で、有用でないせいかもしれないし、アメリカが選んだ道に文句をいえる立場ではないけれども、それはいけない、と思う。



“ Say loud, Say clear”
“ Refugees are welcome here”

と叫んでいます。

「大声で明言しよう!」
「ここでは難民はウェルカムだ!」

この男性は「ロシアのプーチンが後ろ盾となったトランプ」を皮肉っています。
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地球温暖化はリアルな問題だ」

というシュプレヒコールもありました。
トランプは政策で、国連の地球温暖化対策資金を出さないことを謳っているので、それに反しているシュプレヒコール。



“ My Body, My Choice”
と叫んでいます。
私の体は私の選択」とは「人口中絶は女性が選択できることであって、政府が中絶禁止を命じるものではない」という主張です。

よく聞くと、男性の参加者は「Your body, your choice」とか「Her body, her choice」と叫んでいます。

保守キリスト教を基盤にした共和党は、人口妊娠中絶に反対していて、その方向に進めるはず。

母体保護法がある日本からすると、そこが争点になることじたいがふしぎですが、女性にしたらたいへんな問題です。

LGBTのシンボルであるレインボーカラーの旗が舞っていますね。

すごいよ、ニューヨーク、これだから好きだわ!

デモをやったからといって選挙の結果を変えるわけじゃない。
不満があれば、中間選挙で共和党の議席を切り崩していくのが実際にしていくべきこと。

けれどもトランプが暴言した人種差別や女性蔑視に対して、
NO!
「自分はその考えには賛同しない
と声をあげるのは、わたしは意義があると思います。
移民のひとりとして、ありがたい!

自分は「差別主義にくみしない」と立場を宣言していることだから。

いいぞ!
声をあげる人たちがたくさんいて、すごいよ、ニューヨーク!

これだけ人種平等意識のある人たち、男女平等意識のある人たち、LGBTの多様性を支持する人たちがたくさんいて、声をあげているということに、希望を感じます。

なぜならこれから懸念されるのは、人種やゲイに対するヘイトだから。

いわゆる勝ち組になっているトランプ支持白人たちが勢いにのって、イスラム系や移民、ゲイにハラスメントをすることも多々出てくるはず。

日本人でいえば、在米邦人でも旅行者でも、
中国に帰れ!
と暴言を吐かれるケースが出てくるでしょう。
すでにアジア系で嫌がらせにあっている人が出ています。

日本でも外国人に対して「帰れ」と暴言吐くヘイターがいるのと同じことで、そこの国に生まれたというで上位に立って暴言を吐く人間というのは必ずいる。

ヘイトというのは言ってもいい空気が生まれると、あっという間に便乗して勢いづくもので、公言したトランプは残念ながら前例を作ってしまった。

今回の大統領戦で、わたし自身が暗澹となった気持ちは、アメリカで女性蔑視、人種差別発言をはばからない男に「オーケイ」を出した白人層がたくさんいたことです。

友人のゴリゴリの共和党支持者は、長い年月、海外からの留学生をたくさんホームステイさせてきてくれた人で、アメリカ人のそうした懐の広さ、オープンさ、親切さを体現している人なのですが、トランプに対する熱い支持には正直まいった。

わたしが見習いたいと感心していた、すばらしいアメリカのホスピタリティ精神はどこにいっちゃったのって。

でも差別意識に対して、警戒の声をあげる人たちだってたくさんいる。
デモに参加していたのは多くが白人で、しかもすごく若い人たちが多いことにも救いを感じました。

ニューヨーク、ちっとも終わっていないぞ!

そしてニューヨークの地下鉄の駅で、いま繰り広げられているのが、「選挙後に感じていること」をポストイットに書いて壁にシェアするポスト。
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これはいいアイデアですね!
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こちらはPEACELOVEといった言葉が多いのが目立ちます。
いいね!
いまこそだね!

経済が傾いてポピュリズムが勝つのもアメリカの現実。
けれどもクリエイティブなアイデアで互いの気持ちをシェアしたり、「差別」に対して「NO!」と声を上げる人がたくさんいたりするのもアメリカ。

きっとヒラリーが勝っていても、南部や中西部では抗議デモが行われていたでしょうね。

トランプ氏はまだ悪政を行ったわけではないし、せっかく選ばれて大統領になるのだから、ここから「人権を尊重する」品格ある言動を示していって欲しいところです。

そしてまた自分が他人に対して、つねにそのことを忘れないでいけるように。

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# by erizo_1 | 2016-11-14 17:34 | 社会の時間
悪夢あけのニューヨーク。
まさかのトランプ勝利で、真っ暗に落ち込んだNYの街。
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photo by Ted S. Warren
と思ったら、続々とNYをはじめ、ロスやアトランタなどで、「#NotMyPresident」のプラカードを掲げた人たちの反対デモが繰り広げられています。
うわー。アメリカが大揺れ。こんな選挙なかったわ。

いやー。ほんとに「まさか」が起こる世の中です。あの開票が進んで行くにつれ悪夢を見ているような気分になるというね。
去年の今ごろはお笑いポジションにいたトランプなのに。

さてトランプ大統領になると、どうなるか。わたしでもはっきりと予言できることがあります。

アレック・ボールドウィンは今後4年間、ネタに困らない
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②日本は海外派兵することになる。しかもガチの紛争地帯に。

TPPにアメリカ不参加。

しかし世界の誰が見ても「やばいだろ!と感じさせるナゾの髪型のオレンジ色のおやじがトップの座についたことで、ある意味、アメリカの直面している問題があけすけになったのはよかったかもしれないですね。

やはり今回はNYに住んでいてはわからない中央部のディープなアメリカの実態があきらかになったという感じ。

アメリカのブルーカラーたちがトランプを支持したこと、従来の政治家に対する不信を突きつけたこと。
既成のメディアがまるで影響力を失ったこと。

2000年代の流れがグローバリズムだったわけですが、そのために海外の安い人件費に仕事を奪われてきた国内産業の労働者たち、衰退したラスト・ベルト(錆びついた一帯)と呼ばれる中央部の人たちが、「不法移民締め出し」「保護貿易主義」を唱えるトランプを支持したわけです。

ただ日本での報道を読むと、
「これまで声をあげていなかったサイレント・マジョリティが草の根主義で、トランプを支持した」
みたいな解説もあって、そんなきれいごとかな、という気持ちもあります。

わたしは政治ジャーナリストではないので、個人的に感じた範囲でのことを書いてみると、まず強く感じたのが「新聞がない時代」の選挙であること。

もちろんずっと以前から新聞は衰退していたのだけれど、今回はトランプ、バーニー・サンダース、ヒラリー・クリントンという立ちイチが際だった候補が出たため、その影響がハッキリ出た印象がありました。

共和党なり、民主党なり、その支持者が読む媒体がもはや自分の陣営サイドのメディアになっているんですよね。

大新聞が幅を利かすというより、その候補の立ちイチに近い媒体に接している。

どう違っていたかというと、まずサンダース支持者でいえば、ツイッターやフェイスブックでのシェア率が高かった。
つまり「熱い」支持者がいたわけです。

それに比べたらヒラリーのシェア率は低かった。

ヒラリーの場合は巨大企業の利権と結びついている、イラク戦争に合意した、メール漏洩事件といったネガティブなイメージもついてまわるせいか、消極的支持が多かった印象です。
少なくともツイッターやフェイスブックでがんがんシェアされているような熱量はなかった。

いっぽうトランプはどうか?
NYに住んでいれば周囲にトランプ支持者なんてめったにいないものですが、なんとフェイスブックでつながっている白人男性のなかにもトランプ支持者が数名いたのです。

「うお、マジでいるんだ!?」と茫然としたんですが、彼らはじつに熱心にポストをあげ続けるんですね。

その熱量はヒラリー支持者とはまったく違う。
そしてどこから探してきたんだと思うようなナゾ記事をシェアしているわけです。
もうトランプ支持と、リベラル支持とでは、読んでいるオンライン記事からして分断されている。

彼らは製造業でもブルーカラーでもない。ではいったい何をもってトランプを支持していたのか。
彼らが何度も繰り返していた主張がこれ。

難民をアメリカに入れるな」
イスラム教徒を入れるな」

ヨーロッパのようにイスラム移民を受けいれて、アメリカ国内をテロリストの温床にするなという危機感を持っている人が多いのだと、少なからず衝撃を受けました。

イスラム教徒は隔離して調べるべきだ」と述べている知人に「それでは第二次大戦中の日系人収容所のようなものではないか」と意見を述べたのですが、彼は「もっと大きな世界観で見なくてはならない」と長文の反論をバリバリに述べていました。
彼は難民を受けいれない日本の政策を絶賛していたのです。

彼らはなにかあったら自分たちでも銃を手に取って闘うといった考えの銃支持者たち。小さな政府を掲げて、独立心も強い。

そういう層にとってみたら「オバマは手ぬるい」と腹立たしかったようです。

ニューヨークは今までにワールドトレードセンターの地下爆破テロや、9.11の同時多発テロもあったけれど、住んでいる実感としては、それほどテロを怖れているとは感じない。
けれどもアメリカ全体でいえば、あきらかにイスラム・フォビアがたくさんいる。

それからトランプ支持者たちのポストでよく見かけたのが、
America First
というスローガン。

つまり「アメリカ人なんだから、アメリカを優先せよ」という主張。

この発想にも正直いって驚きました。
だってアメリカが国益を優先しなかったことなんてある?

アメリカという国は経済軍事大国として、つねに自国に有益になるように世界情勢に介入してジャイアンしてきたというのが、アメリカ人以外の全地球人の認識でしょう。
ところが「アメリカのなかの人」にとっては違うらしい。

「アメリカは体を張って血を流して犠牲を払って、世界の平和を守ってきた。
それなのに仕事を他国に取られ、移民に仕事を取られている。
まずアメリカの経済と仕事を優先しろ」
という見解なんですね。

たしかにこれもアメリカの一般国民にしてみたら、彼らが世界戦略をたてるわけではないから、命令どおり戦地に赴き、戦死したり、負傷した兵士が山ほどいるわけで、その犠牲が身近にあるのはたしか。

「オバマが不法移民たちに投票権を与えて選挙に勝とうとしている」
というデマもオンラインで流れていました。

まともに考えたら、不法移民たちに投票権があるわけないんだけど、オンラインだと平気でそういうデマが出てくる。

実際に住んでいる身としては、オバマ政権になってから外国人の就労ビザ取得がきびしくなっているし、それは国として当然の政策だとも納得しているわけです。

ところが「アメリカのなかの人」の感覚としては、不法移民や難民を際限なく受けいれていることになっているらしい。

こちらにある図は、投票の数から「もし××だけが投票していたら」という分け方をしてみたもの。
Brilliant Mapsで大きい版が見られますので、ご参照下さい。
Map created by Ste Kinney-Fields
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これで見ると、有色人種だけの投票なら全員がヒラリー。
女性だけ投票でも圧倒的にヒラリー。
そして男性だけだったら圧倒的にトランプ。

そして白人だけだと、断トツにトランプ。

さらに大卒か、大卒でないかでも差が出ていて、大卒白人は東海岸と西海岸の両端ではヒラリー支持。
NYのような都市部に住んでいるのがこのタイプで、現代の産業に就いているリベラル層

そして「白人男性」だけに絞ると、トランプ大人気。

ちなみに国内の雇用促進に「クリーンエネルギーなどの新しい産業で雇用を促進する」といったのがヒラリー。

「メキシコで車を作ったら、35%の関税をかけてやる。
中国産のものには45%の関税をかける」
といったのがトランプ。

ヒラリーの提案のほうが現実的な可能性はあるのに、赤い人たちがやんやと喝采したのはトランプのほう。

つまりトランプの場合は政策ではなくて、じつはやっていたのはセールストークだったんですね。

メキシコ国境に巨大な壁を作る、それもメキシコに建設費を払わせる」

なんて現実にはできないことなのだけど、お年寄りに健康布団を売りつけるセールスマンみたいなものと考えれば、ツボを心得たセールストークではある。

実際にトランプ支持者の集会に何度も行ってきたジャーナリストの津山恵子さんによると、トランプの集会では、「Build the Wall!」(壁を建てろ!)というシュプレヒコールが鳴り響いていたそうです。

どう考えてもまともじゃないけれど、集団心理の操作としては当を得ている。
わたし自身もTPPには不賛成ですが、ヒラリーも今回はTPP不支持という立場でした。

でも人間はなかなか「TPP反対!」というシュプレヒコールでは熱くならない。いっぽう「壁をたてろ!」というわかりやすい言葉には熱がこもる。

トランプはずばり人心を煽って勝ちあがったわけで、わたしのなかではこれは完璧に「禁じ手」で、やってはいけない手段だと思う。

そして今回あぶり出されたのが、アメリカにはじつは驚くほど男尊女卑、ミソジニスト(女性蔑視)の男が多いということ。

あるトランプ支持者のサイトでは、いかに女がだめか、ということを証明したいらしく「米軍の女性兵士が訓練でヘマをしでかしている映像」をいくつも貼りつけていました。

「よくこんな画像を探し出してきて貼りつける暇人がいるものだ」
と驚いたけど、そういう偏見おやじに限ってミョーに熱心なんですよね。

つまり女性が大統領となって米軍を指揮する最高司令官になったら、イスラム国や中国やロシア相手に勝てない、敵になめられるぞ、ということらしい。

愕然としたけれども、なるほど、こういうミソジニストが山ほどいるのだと腑に落ちました。

建前では男女や人種の平等と、文化の多様性を唱えているアメリカ社会だけど、実際にはまったくそうじゃないわけです。

日本でも石原慎太郎が「三国人」発言とか「ババア」発言とか同性愛差別とか障害者差別とか、あれだけ暴言吐きまくっていたのにも係わらず、都民が支持し続けたのと同じことで、
「暴言を吐くやんちゃな男
というのはポピュリズムではすごく強い。

石原慎太郎に投票していた人たちは、トランプ支持を笑えないと思う。

サイレント・マジョリティというけれど、わたしの目には「白人保守おやじの価値観」が勝った、という印象。揺れ戻しというんですかね。

グローバリズムで経済的にもどんどん苦しくなり、オバマ・ケアでかえって負担が増えて納得がいかず、気持ち的にも「同性婚なんか進めているヒマがあったら、イスラム追い出せや」と不満を持っていた層が、今回一気に爆発してテーブルをひっくり返したというか。

まさにBrexitと同じ現象で、排他的、自国優先主義、疑似懐古的というのが、今や世界の流れとなっていて、アメリカよ、おまえもか、という暗澹たる思いです。
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今さらながら思い返すと、紙の新聞というのは情報量が多かったんですよね。
紙媒体は向こうが情報をあれこれと提供してくれる。
けれどもオンラインの時代は自分から探したピンポイントの記事を読むことになる。

そこでは「熱量」が有利になるんだな、としみじみ実感。
もっとはっきりいえば「怒り」とか「憎悪」とか「罵詈雑言」といったほうが拡散しやすいし、熱を帯びやすい。

アメリカでもリベラル派は連帯しにくいもので、考えの幅がかなりあるから、同じ民主党支持でもサンダース支持者はヒラリーを支持するわけでもないし、かといってサード・パーティに流れるわけでもない。
それぞれの立ちイチが微妙に違うから連帯しない。

いっぽう反対に「外国人排斥」とか「国防」といったことは熱狂しやすい。
国VS.敵祖の図式ができるせいか、その一点で団結しやすい。

でもってトランプはネットでおもちゃにされて笑われていたけど、「ヒラリー憎し」の層は粘着的に批判ポストを貼りつけていましたからね。

日本でも同じことでオンラインだとネトウヨの罵詈雑言がすさまじいし、その団結力や熱量がリベラルを圧倒的に上回っていて、その熱さに対抗する手段は、まだ見つかっていない。

今回の選挙結果をポジティブに考えれば、従来の政治家たちが否定された、既成の大きなメディアの影響力が地に落ちた、政治献金に頼る方法が崩れた、グローバリズムに否を唱えた、ジリ貧の労働者たちが声をあげたというように、既存のシステムがいったん崩壊したのはよかった。
アメリカの問題がおおっぴらになったんだから。

どこの国の誰が見ても「あり得ない」と思うトランプが大統領になったことで、
アメリカ、大丈夫なのか?
「うちの国、大丈夫か」
と世界が考えるに違いなく、それはショック療法になるかもしれない。

今回は共和党が下院も勝利して、すべてを共和党が持っていった形だから、公務員は減らされて、富裕層や企業への税金は減税、福祉カット、不法移民の強制送還、TPP撤退、地球温暖化対策への資金は撤回という流れになるでしょうね。
国内産業の復興は公約したことだから、がんばっていただきたいものです。

いっぽうイスラム教徒に対する差別やマイノリティ差別が助長しないように、女性やLGBTの権利が後退しないように人権を守ることは、われわれ住人としては絶対に譲らないでいなくちゃいけない。

そしてISISに対してより強硬策を取るのは確実だから、中東の紛争はもとより、アフリカでの代理戦争や資源をめぐる紛争が勃発しないことを願うばかりです。

ところで今回の選挙で、もうひとつ驚きが。
あらたに7州で、マリファナが合法化に。
なんとマリファナにとっては大躍進の年だったのです。
医療用マリファナでは、もう半数以上の州が合法になっていますね。

アメリカの進んでいるところと、保守的なところが同時に現れているのが、すごいです。

ーーーーーーーーーー

ディープなアメリカってなんなのか。
津山さんの「超教育格差大国アメリカ」をぜひご一読下さい。

超教育格差大国アメリカ
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# by erizo_1 | 2016-11-11 18:51 | 社会の時間
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混迷する米国大統領選挙戦
10月末にいきなり再び噴出した、ヒラリーの国務長官時代の私用メール問題。
そのせいでヒラリーの支持率が落ち、選挙戦に影響が出たものの、今度はどたんばになって、FBIのコミー長官が訴追に相当しないと発表。

もうなにがなんだか、一寸先は闇というのか、先が見えない選挙戦です。

スキャンダル合戦となった選挙戦ですが、ひとついえるのはトランピーほどカリカチュアにしやすい人物は史上初めて。

いや、毎回大統領戦のたびに風刺マンガは出ていたのだけど、これほどわかりやすく変なオヤジもいなかったというべきか。

あのオレンジ色の顔、ナゾの靄がかったようなヒサシ髪、常に吠えている表情など、ある意味アーティストを刺激するツボ要素に満ち溢れたトランピー。

もはや「トランピー・アート」ともいうべき特殊ジャンルを確立しています。

こちらはDarrin Bell氏による風刺画。
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自由の女神のあそこを触ろうとして、「ちょ、そんなことしようなんて思うんじゃないわよ!」と怒られているトランピー。

こちらはMike Luckovich氏の風刺画。
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「トランプ大統領がそうせよとの仰せで」
ビキニ姿でハイヒールにさせられちゃった自由の女神。

あり得る!

こちらのDAILY NEWSの表紙では、わー、自由の女神が首を切られちゃっているし!
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「トランプがメキシコ人のことを攻撃した時、私は声をあげなかった、私はメキシコ人ではなかったから。
トランプがイスラム教徒を攻撃した時、私は声をあげなかった、私はイスラム教徒ではなかったから」

と書いてあります。
これは反ナチ運動を組織した有名なマルティン・ニーメラー牧師の言葉のもじりですね。

元ネタの詩では、
ナチスが最初共産主義者を攻撃したとき、私は声をあげなかった。
私は共産主義者ではなかったから」

ちなみにこの詩の最後の段落は、

「そして、彼らが私を攻撃したとき
私のために声をあげる者は誰一人残っていなかった

いやあ、身につまされますね。
このところのキナくさい世界の世相を考えると、胸に刺さります。

もちろんストリートアーティストたちにもヤリ玉にあげています。

冒頭の「ヒットラーになぞらえたトランピー」のポスターはブルックリンのウィリアムズバーグで見かけたもの。

もっとも「ある政治家をヒットラーに喩える」という手段は手垢がついているので、あまりクリエイティブとはいえないかも。

こちらもウィリアムズバーグの街角にいたトランピー。
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胸に書いてあるBULLYという言葉は「いじめっこ」の意味です。

そしてこちらがすごい!
ブッシュウィックの壁を使ってストリートアーティストたちが作品を描くというプロジェクト、「ブッシュウィック・コレクティブ」のひとつ。
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ハンプティ・ダンプティになぞらえたトランピー。

うっわあ、このアーティスト、うまい!!!!!
レベル高ッ!
街角にこういう絵があるのがすごいです。

もうほんとに早くハンプティみたいに転がり落ちて割れてくれないかなー。

いよいよ大統領戦は8日。
まさかのハンプティがアメリカを牛耳りませんように!

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# by erizo_1 | 2016-11-07 16:09 | 社会の時間
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H&M(エイチ&エム)の次のコラボは、KENZO(ケンゾー)
いよいよ11月3日に発売です。
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ケンゾーといえば、あの高田賢三の伝説のブランドですが、オープニング・セレモニーのウンベルト・レオンとキャロル・リムがクリエイティブ・ディレクターに就任して、若さと遊び心に満ちたブランドとして再び大ブームに!

NYでは大がかりなお披露目ショーがあって、そこで見て来ましたので、どんなものだかお見せしましょう〜!
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今回のショーにはクロエ・セヴィニー、ロザリオ・ドーソン、チャンス・ザ・ラッパーらも出席。
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ショーはパフォーマンス形式で、カーティス・ブローの名曲『Express yourself』 をリミックスしたナンバーに乗ってノリノリ!



おおおー。楽しい!
ダンサーたちのキレッキレな動きがめっちゃ楽しいです。

高田賢三が得意にしたプリントエスニックをもちいながら、ユースなエネルギーが爆発!



若くて、溌剌としていて、フリーダム

かわいい!!!

どハデなカラーや、プリント×プリント×プリントの超重量級プリント使いや、エスニックやフリルを組みあわせたコーディネイトも、

自分らしく自由に着こなせ!」

というメッセージを発信していて、KENZOの世界観をまんまリーズナブルに落とし込んだもの。

着こなし難易度は決して低くないですが、おしゃれ魂に火がつくのでは。

実際のピースも非常に凝っています。
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リバーシブルで着られるアイテムも多くて、ちゃんと裏表、別布で縫っているので、かなり重量があるのです。

よくあれだけの重量の服を着て、これだけ動き回れるものだと、ダンサーの動きにも感心しきり。

フィナーレ!



エネルギー爆発!

「KENZO×H&Mコレクション」の発売日は2016年11月3日(金)です。

日本では、H&M原宿、 銀座、 渋谷、 新宿、 名古屋松坂屋、 心斎橋にて発売予定。
店舗のショッピングは事前申し込み制 ( エントリーすでに終了)ですが、 オンラインストア(hm.com)でも同時発売予定です。

NYでは以下の店舗で売り出すようなので、かなり有利ですね!

Lexington Ave at 86th St
The Shops at Columbus Circle
4 Times Square
Soho 589 Fifth Avenue
7th Avenue at 34th Street
5th Ave at 18th Street
1293 Broadway
Lexington Ave at 59th St


ハデ好きにはお宝アイテム
戦利品をゲットしたい人は急げーーー!

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# by erizo_1 | 2016-11-01 17:07 | トレンドの泉
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現在、ニューミュージアムで、ピピロッティ・リスト(Pipilotti Rist)の「ピクセル・フォレスト(Pixel Forest)」展が開催中です。

ピピロッティはスイスのマルチメディア・アーティストで、すでに30年にもわたり、映像によるインスタレーションを作って来た作家。

こちらがピピロッティさんです。
小さい頃から長くつしたのピッピから取ったアダ名で呼ばれていたのもわかる、どことなく少女のような茶目っ気のあるかわいい雰囲気の人ですね。
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ロビーにもシャボン玉を作るナゾの機械が!



じつは夜になると、ニューミュージアムのガラスに映像作品が浮かびあがるのです。
それもピピロッティがガラスに顔ぶちゃしている映像!
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近づきます。

ははははは。
よくやるなあ、すごい顔ぶちゃ!
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夜このあたりを通る人はお楽しみに!

さて館内は2階、3階、4階がすべて映像インスタレーションを展示しています。
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紗幕に映像が映されていて、きれい。
こちらは『Ever is Over All』(1997年)
若い女性がクニフォフィアの花の形をしたハンマーで、楽しそうに車の窓を叩き割っていきます。
有名な作品で、MOMAに購入されています。



過激な暴力なのに奇妙にハッピーなイメージ。
紗幕にはスイスの山の牧場を走り回る羊などが映されています。

ビデオ・アートというとわけのわからない映像を見せられて、「だから、なんなんだよ!」といいたくなる作品や、あるいはいっそ不快になる映像も少なくないもの。

ところがピピロッティの作品は、とてもエンターテイメントであり、カラフルで、多幸感を呼ぶものなんですよね。

こちらはなんとパンツで出来たシャンデリア! 実際に着古したものを洗った下着だそうです。
作品名「マサチューセッツ・シャンデリア
え!?



こちらは床にあるクッションにもたれながら鑑賞できるビデオ作品。
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刻々と色が変わるガラスのイルミネーションがたくさん下がっていて、きれい!


4階には、暗いなかにベッドが用意されています。
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ベッドに横たわって、天井に映し出される映像を眺めるんですが、目の前に大きく広がる水のなかの景色、ふやけた手や足、、水草、水中から見あげる空と木立、音楽と映像があいまって、ああ、これはどこかで体験したことだと思えてきて、催眠術にかかるように、ずっとこうしていたい、と思えるほど。



映像にたゆたい、ゆらめく水と泡を見つめていると、湖で浮かんでいるような、死んでしまって水底から見つめているような、宮沢賢治の「やまなし」に出てくる小さなカニになったような心地になって、

クラムボンはわらったよ。」

とつぶやきそうになったのでした。

他にも箱庭のような部屋のなかを作品にしたり、家のミニチュアと日常生活のアイテムを一緒に作品にしたりと、ピピロッティの作品には、誰もが持っている子ども時代の記憶、そして自然と裸体といったモチーフが繰り返して出てきます。

誰にとっても原体験にあるものに触れ、子どもらしいセンス・オブ・ワンダーの感覚や、それを縛るものへの反発や、異常なまでにマクロに人体に迫る感覚が、普遍的に通じる作品となっています。

充分に、お子さんも楽しめるアートだと思います。
一部ヌードがあるので、そのあたりはご家庭の方針次第かな。
アートにオープンなご家庭なら、とてもいいアート体験じゃないかと思いますよ。

展示は1月27日まで!

寒い季節でも、柔らかなベッドに横たわりながら、ピピロッティのカラフルな映像を眺めていたら、になれそうです。

人気の展覧会になることは間違いないので、お見逃しなく!


New Museum
住所:235 Bowery, New York, NY 10002
開館時間:水曜〜日曜 11:00~18:00 木曜〜21:00
休館日:月曜、火曜
入場料:一般$16 シニア$14 学生$10 18歳以下無料



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# by erizo_1 | 2016-10-30 16:19 | カルチャーの夕べ
日経スタイルで、ブルックリンの魅力について語っています。
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題して「地ビールに蚤の市… NYブルックリン最新案内(上)
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このところのブルックリン・ブームで、日本の方たちにもなじみが深くなったブルックリン。
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といってもブルックリンはマンハッタンよりはるかに広大ですから、エリアによってずいぶんと違っています。
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お勧めの観光エリアを挙げていますので、つぎのNY観光ではぜひブルックリンを訪れてみて下さいね!
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# by erizo_1 | 2016-10-27 16:37 | エリぞうのお仕事
サルバトーレ・スカーピッタ(Salvatore Scarpitta )の1956-1964年の作品が「Luxembourg & Dayan」で展示され、観に行ってきました。
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包帯や布でキャンバスをぐるぐる巻にして、立体的にしあげたキャンバスそのものが作品になっています。
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後には橇やレーシングカーといった立体の作品も作ったスカ−ピッタですが、ミッドセンチュリーの作品も絵画というより立体のスカルプチャーに近いもの。

そしてこの日、解説に来たのが、アーティストのジュリアン・シュナーベル
わー、生シュナーベルがいるーーー!
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わたしはこの方が監督した「バスキア」や「潜水服は蝶の夢をみる」が大好きなのですー!

ジュリアン・シュナーベルはスカ−ピッタと親交があり、そのエピソードを披露してくれました。

ジュリアン・シュナーベルといえば、いつも「パジャマを着ている」ことで有名。
「バスキア」のなかで、自身を投影した役柄、ゲイリー・オールドマンが演じたアルベール・ミロも映画のなかでパジャマを着ていましたね。
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なんと監督している時まで、パジャマとガウン姿!
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ということで、まっ先に頭に浮かんだのは、「ほんとにパジャマを着ているのか?」という問題。

たしかにパープルのパジャマっぽい上下でしたが、上からジャンパーを着ているので、中身までは確認できず。

上から羽織っているジャンパーは「Blind Girl Surf Club」というRVCAのアイテムで、じつはサーファー仲間としてデザインをコラボしたラインのよう。
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まあ、年中パジャマといったって、寒くなれば、パジャマの形をしたダウンジャケットがあるわけじゃないから、なにか上に羽織らなくてはならないわけだよね。そりゃそうか。

さてそんなシュナーベル、かつてNYで初めて知りあった人が、サルバトーレ・スカーピッタだったそうです。

深い親交があったらしいのですが、2001年の9.11の後にスカ−ピッタが外を歩くのを怖れて引きこもりになってから、会わなくなったのだとか。スカ−ピッタは2007 年没。

スカ−ピッタの芸術について語っているところです。



話を聞いていて特に印象に残ったのが、このようなフレーズ(精確ではないです)

「ある時期にアーティストたちが、互いに知っているわけではないのに、似たような作品を発表しだすことがある。
誰かの作品を観て真似したといったようなことじゃない。
時代の要請のようなものだ。
あとからふり返った時に、その時代の意味がわかる」

「アーティストは週給や月給で払われるのではなく、死後に支払われる職業だ」

たしかに!

ジュリアン・シュナーベルといったら鬼才なので、ぶっとんだ人物を想像していましたが、じつにインテリジェントカッコいい方でした。

そしてもうひとつ美術評論家の方の解説で、おもしろい発見が。

スカーピッタはイタリア生まれで、子どもの時に、癇癪を起こして家を飛びだして木に登り、降りて来なくなったということがあるそう。

「自分はいちばん長く木の上にいる人間になる」といって、そのまま降りて来ないものだから食事を届けに行ったりして、地元の新聞にも取りあげられたんだとか。

その逸話を耳にした作家、イタロ・カルヴィーノが書き上げた小説が「木のぼり男爵」なんだそうです!

おおおおおー!イタロ・カルヴィーノの「木のぼり男爵」といったら、わたしがいちばん好きな小説のひとつ!
まさか実在のアーティストがモデルだったとは!

まさに絵に描いたような奇人変人のアーティスト談ですね〜。

いろいろと発見の多いプレスプレビューでしたが、久々にシュナーベルの映画も観たくなったなー。

参考までに説明しておきましょう。

潜水服は蝶の夢を見る [DVD]

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脳梗塞で倒れた主人公が、全身動かないまま、左目の瞬きだけで、自伝を書くようになるまでの話。
この映像が圧倒的に美しい! 
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さすが芸術家が作った映画です。
マチュー・アマルリックは色気があっていい男だし、演技もすごい!
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原題は「The Diving Bell and The Butterfly

潜水服のように重く動かなくなってしまった体と、精神だけは蝶のように自由に飛び回れることの対比を意味しています。
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ダイビング・ベルというのは、実際に昔は鉄の鐘(ベル)を潜水の時に使っていたんだそう。
こわー!いやもう、こんなの死ぬ気まんまんですね(汗)
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バスキア [DVD]
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ジュリアン・シュナーベルが実際に交遊のあった夭折の画家、バスキアを描いた映画。

デビッド・ボウイが、アンディ・ウォーホールを演じるんですが、もうこれがはまりすぎていて、そのねちょねちょした喋り方に、シビれる!(笑)
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この映画、ベニチオ・デル・トロ、(まだ髪があった頃の)ジェフリー・ライト、マイケル・ウィンコット、ゲイリー・オールドマン、デニス・ホッパー(本人もたいへんなアート蒐集家らしい)、クリストファー・ウォーケンと、もういい男揃いです。

そしてイタロ・カルヴィーノの木のぼり男爵 (白水Uブックス)
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一生を木の上で過ごしてしまう奇人の男爵と、イタリア社会の移り変わりを重ねあわせた物語。
奇想天外でいて、美しく、とてつもなく面白い小説です!
この少年男爵が美少女に恋するんですが、この美少女がとんでもなく意地が悪いのが、イタリア的でまたいいんですよ! 
おもしろく読める小説なので、ぜひどうぞ!

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# by erizo_1 | 2016-10-18 16:02 | カルチャーの夕べ