コラムニスト 黒部エリがニューヨークからお届けします。Blog by Eri Kurobe


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サルバトーレ・スカーピッタ(Salvatore Scarpitta )の1956-1964年の作品が「Luxembourg & Dayan」で展示され、観に行ってきました。
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包帯や布でキャンバスをぐるぐる巻にして、立体的にしあげたキャンバスそのものが作品になっています。
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後には橇やレーシングカーといった立体の作品も作ったスカ−ピッタですが、ミッドセンチュリーの作品も絵画というより立体のスカルプチャーに近いもの。

そしてこの日、解説に来たのが、アーティストのジュリアン・シュナーベル
わー、生シュナーベルがいるーーー!
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わたしはこの方が監督した「バスキア」や「潜水服は蝶の夢をみる」が大好きなのですー!

ジュリアン・シュナーベルはスカ−ピッタと親交があり、そのエピソードを披露してくれました。

ジュリアン・シュナーベルといえば、いつも「パジャマを着ている」ことで有名。
「バスキア」のなかで、自身を投影した役柄、ゲイリー・オールドマンが演じたアルベール・ミロも映画のなかでパジャマを着ていましたね。
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なんと監督している時まで、パジャマとガウン姿!
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ということで、まっ先に頭に浮かんだのは、「ほんとにパジャマを着ているのか?」という問題。

たしかにパープルのパジャマっぽい上下でしたが、上からジャンパーを着ているので、中身までは確認できず。

上から羽織っているジャンパーは「Blind Girl Surf Club」というRVCAのアイテムで、じつはサーファー仲間としてデザインをコラボしたラインのよう。
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まあ、年中パジャマといったって、寒くなれば、パジャマの形をしたダウンジャケットがあるわけじゃないから、なにか上に羽織らなくてはならないわけだよね。そりゃそうか。

さてそんなシュナーベル、かつてNYで初めて知りあった人が、サルバトーレ・スカーピッタだったそうです。

深い親交があったらしいのですが、2001年の9.11の後にスカ−ピッタが外を歩くのを怖れて引きこもりになってから、会わなくなったのだとか。スカ−ピッタは2007 年没。

スカ−ピッタの芸術について語っているところです。



話を聞いていて特に印象に残ったのが、このようなフレーズ(精確ではないです)

「ある時期にアーティストたちが、互いに知っているわけではないのに、似たような作品を発表しだすことがある。
誰かの作品を観て真似したといったようなことじゃない。
時代の要請のようなものだ。
あとからふり返った時に、その時代の意味がわかる」

「アーティストは週給や月給で払われるのではなく、死後に支払われる職業だ」

たしかに!

ジュリアン・シュナーベルといったら鬼才なので、ぶっとんだ人物を想像していましたが、じつにインテリジェントカッコいい方でした。

そしてもうひとつ美術評論家の方の解説で、おもしろい発見が。

スカーピッタはイタリア生まれで、子どもの時に、癇癪を起こして家を飛びだして木に登り、降りて来なくなったということがあるそう。

「自分はいちばん長く木の上にいる人間になる」といって、そのまま降りて来ないものだから食事を届けに行ったりして、地元の新聞にも取りあげられたんだとか。

その逸話を耳にした作家、イタロ・カルヴィーノが書き上げた小説が「木のぼり男爵」なんだそうです!

おおおおおー!イタロ・カルヴィーノの「木のぼり男爵」といったら、わたしがいちばん好きな小説のひとつ!
まさか実在のアーティストがモデルだったとは!

まさに絵に描いたような奇人変人のアーティスト談ですね〜。

いろいろと発見の多いプレスプレビューでしたが、久々にシュナーベルの映画も観たくなったなー。

参考までに説明しておきましょう。

潜水服は蝶の夢を見る [DVD]

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脳梗塞で倒れた主人公が、全身動かないまま、左目の瞬きだけで、自伝を書くようになるまでの話。
この映像が圧倒的に美しい! 
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さすが芸術家が作った映画です。
マチュー・アマルリックは色気があっていい男だし、演技もすごい!
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原題は「The Diving Bell and The Butterfly

潜水服のように重く動かなくなってしまった体と、精神だけは蝶のように自由に飛び回れることの対比を意味しています。
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ダイビング・ベルというのは、実際に昔は鉄の鐘(ベル)を潜水の時に使っていたんだそう。
こわー!いやもう、こんなの死ぬ気まんまんですね(汗)
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バスキア [DVD]
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ジュリアン・シュナーベルが実際に交遊のあった夭折の画家、バスキアを描いた映画。

デビッド・ボウイが、アンディ・ウォーホールを演じるんですが、もうこれがはまりすぎていて、そのねちょねちょした喋り方に、シビれる!(笑)
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この映画、ベニチオ・デル・トロ、(まだ髪があった頃の)ジェフリー・ライト、マイケル・ウィンコット、ゲイリー・オールドマン、デニス・ホッパー(本人もたいへんなアート蒐集家らしい)、クリストファー・ウォーケンと、もういい男揃いです。

そしてイタロ・カルヴィーノの木のぼり男爵 (白水Uブックス)
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一生を木の上で過ごしてしまう奇人の男爵と、イタリア社会の移り変わりを重ねあわせた物語。
奇想天外でいて、美しく、とてつもなく面白い小説です!
この少年男爵が美少女に恋するんですが、この美少女がとんでもなく意地が悪いのが、イタリア的でまたいいんですよ! 
おもしろく読める小説なので、ぜひどうぞ!

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# by erizo_1 | 2016-10-18 16:02 | カルチャーの夕べ
シルク・ド・ソレイユの「キュリオス」を観てきましたが、これがすーばーらーしかった!!!
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11月27日までNYでやっているので、みなさま必見です!
見逃したら、悔しくて地縛霊になるレベルよ!

なにがすごいか、解説していきましょう〜!

1,世界観の作り込みがすごすぎる!

なにがすごいかって、その アートディレクションと世界観の作りこみ。
スチームパンク(19世紀の風俗に、蒸気機関のコンピュータが出てくるような空想科学ジャンル)の世界観で、奇妙な機械や生き物が登場するんですが、もう細部に至るまで完璧に作りこまれているんですよ。
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副題は「Cabinet of Curiosities
これは「ふしぎの部屋」と呼ばれるもので、ウィキペディア先生によると、昔の貴族が世界中から集めたふしぎな物を飾っておいたもので、博物館の前身にあたるものらしいです。ほ〜。
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2.始まる前から楽しい!

この「キュリオス」開幕する前から、いつものシルクと同様、楽しませてくれます。
どうも特別なチケットで、子どもたちが舞台の上を歩いて渡れるサービスもあるようでした。



始まりはマッド・サイエンティストの実験室のよう。
もうあっという間に、そのファンタジーな異世界に持って行かれてしまうわけですよ!

3 衣装がすごすぎる!

レトロモダンなスチームパンクの衣装がステキすぎ! 細部まで行き届いていて、200点満点!
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4、舞台装置がすばらしい!

これまた200点満点!
今回は資金も潤沢だったのか、すばらしく アーティスティックな舞台装置です。
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5、パフォーマンスもすごいし、バラエティに富んでいる!

パフォーマンスの質の高さはいわずもがな、今回は演目の構成もいいし、バラエティに富んでいる!

ヨーヨーのようなちんまり演技もあり、ダイナミックなトランポリンもあり、飽きさせません。

このヨーヨー演技をしているのは、じつは日本人のパフォーマーのBLACKさんなのです!
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すごいよ、ヨーヨーだけでよくあれこれできるもんだと、びっくりするよ!
速すぎて動体視力の悪いわたしには目が追えないほど¥!
こういうことを究めるのって、まさに日本人!と思いますわ。

6,妖しくてフェリーニの映画のよう!

「キュリオス」の世界には、シャム双生児や小人といった、見世物小屋的なモチーフがちりばめられて、あたかもフェデリコ・フェリーニ監督が描くサーカスの一座や旅芸人たち、はたまたジャン=ピエール・ジュネ、マルク・キャロ監督の「デリカテッセン」とか「ロスト・チルドレン」を彷彿とさせるんですよ!
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もうそのあたりが全部ツボなわたしにとっては、まさに「あたたたたたた」とケンシローに全身のツボを高速で押されたかのよう。

ああああああ、これよ、これだわ!
わたしがずっと恋いこがれていたシルク・ド・ソレイユ>はこれなのよ!

7,「アレグリア」の感動がある!

「アレグリア」を最初に観た時は、衝撃で魂が1万キロ上空までふっとんだんですが、その後それに匹敵する舞台に出会えないまま。

ディレクターが変わってからは、シルクを観るたびに「もの足りない」感が残っていたのでした。

たんにきれいな衣装や、風変わりな舞台で、サーカスを見せても、それはシルクの真骨頂じゃない

今回の客席を見わたしてみると、年齢層は高め
お子さん連れももちろん多いのですが、あとは熟年層です。

きっと「アレグリア」でファンになった層が、「あの感動をもういちど」と思ってリピーターになっているってことだよね。
わかるわー!自分がその世代だけに(笑)

この何年かは空振りしていたシルク。
ところが「キュリオス」には、「アレグリア」にあった重要不可欠な要素があるんですよ!
何かといえば、ずばり物語性
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全体の世界観をきっちり作り上げて、ひとつの物語を貫いている
だから、ちょうど飛び出す絵本のように、ページを繰ると、話がつながりながらも、次の場面に引きこみ、パフォーマンスを見せてくれる。
それがシルクを唯一無二にしているところだと思うのです。

8.全員が演技をしている!

そしてその物語に沿って舞台の全員が演技をしているから、まるで蜷川幸雄の群衆劇を観ているよう。
舞台の全部を目が追えないし、どの席に座ってもおもしろい!

9,おまけにセクシー!

さらにそこに色気も加味。
今回はとても官能の香りがして、セクシー。

男性ふたりの空中ショーがあるんですが、たくましい裸体を見せつける肉体美に、目が釘付け
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男二人が交わすエロティックな眼差しも、いいわー。

男女カップルの軽業師もSMチックで官能的だし、くねくねのイソギンチャクみたいな曲芸師もエロティックできれい。

まあ、お子さんが見ても官能的とは感じないだろうけれども、老若男女誰が見ても、ツボが用意されているってことですね、眼福、眼福。

10,びっくりのコンセプトの演目がある!

さらに今回はよくまあ、こんなことを思いつくもんだ!!! と思わせるコンセプト勝負の演目もあって、びっくりです。

これについてはネタばれしません。
実際にその目で確かめるのがいちばん。
びっくりするよ〜!

11, なにより本物だ!
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そしてこれだけ非現実の世界に誘いながら、それが全部リアルであるという、このすごさね。

今やCGでなんでも表現できて、今や映像では毎日、非現実を観なれているじゃないですか。
広告に載るレタッチされた女優さんの写真しかり、アクション映画しかり、ポケモンGOしかり。

でもこの舞台は、まるで夢幻の世界でありながら、生身の肉体とリアルな舞台装置だけでなりたっている。
そこがすばらしい!

なんて人間はいろんなことができるのだろう、なんていろんなことを考えつくのだろうと、そこにも感動します。

リアルな肉体を使って、非現実な世界に誘ってくれる「キュリオス」

きっと2017年以降にヨーロッパ公演やアジア公演もあると思うので、日本の方たちもこの名を覚えておいて下さいね。
観てソンなしです!
見逃したら、マジもったいない!20 年後悔 するよ!

NY公演は11月27日までありますが、場所はランデール・アイランドです。
ハーレムと、クイーンズのアストリアの間、イーストリバー上にある小さな島です。

124丁目から出るシャトルバスを使うのがお勧めです。
市営のバスや、タクシー、帰りはウーバーという手もありますが、帰りはめちゃ混むので気をつけて。


KURIOS
NY公演
期間:11月27日まで
場所:Randall’s Island Park

12月から、マイアミ公演。
2017年2月から、テキサス州ダラス公演
2017年4月から、テキサス州ヒューストン公演


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# by erizo_1 | 2016-10-17 15:39 | エンタメの殿堂
サドンデスの金網デスマッチみたいになってきた米国大統領戦ディベート
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日本の新聞を見ていると、あまりトランプのセクハラ発言をおおっぴらに出していないようなので(ていうか、下品すぎて書けないよね)、日本にいるみなさんにもわかりやすくご説明しましょう。

トランピーがセクハラ発言をしたのは、テレビ撮影のオフカメラの時で、楽屋で会話していたもの。

“You know I’m automatically attracted to beautiful — I just start kissing them. It’s like a magnet. Just kiss. I don’t even wait.”

「オレはさ、きれいなお姉ちゃんをみると、すぐに惹きつけられてキスを始めちゃうんだよな。磁石みたいなもんだね。キスだけだよ。待ったりできないんだ」

“And when you’re a star, they let you do it, You can do anything.”

スターなら、お姉ちゃんたちはさせてくれるんだ、なんでもできるんだぜ」

“Grab them by the p---y, You can do anything.”

おまん○をガバって掴んでやるのさ、なんだってできるぜ」

ちょ、待ったーーーーー!
いきなり女性のあそこを触るってあり得る!?
キャバクラ以外の場所で。てか、キャバクラでもいきなりガバッといく?

もうそれだけで「あり得ない!」の文字が、巨大な岩となって、空からドドーンと落ちてきた気分!

もしこれが事実なら性的暴力だってことで、性犯罪者が大統領候補ってところがおかしいだろ!

ディベートの冒頭で、司会のアンダーソン・クーパーがいきなり「あなたはテープ内で女性の生殖器を掴んだと発言していますが、事実ですか」と切り出したというのは、その理由から。
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さすがにアンダーソン・クーパーとしては「プッシー」とはいえないから、超真面目な顔つきで「生殖器」と口にしていましたね。

大統領戦ディベートで「生殖器に触った」なんて言葉が出てきたの、前代未聞でしょう。

それを「たんなるロッカールームの会話」として、逃げたトランプ。
「自分の発言で傷ついた人がいるなら謝るが、あれはたんなるロッカールームの会話だ」と。

—ほら、ロッカールーム(更衣室)で男同士がやんちゃ話をするだろ、アホだし、褒められたもんじゃないけどさ、わかるだろ、誰でもそういう猥談するじゃん。

みたいなノリで言い逃れたわけです。

それに対して「ちっともオーケイじゃない!」と怒りの声を上げたのが、全米の女性たち。
たちまちオンラインに流れ出したのが、#NotOK ハッシュタグ

これは「性的暴力に対してオーケイじゃない」と声をあげて、性的暴力への社会的意識を高めるという運動のハッシュタグなのですが、たとえばディベートのあとにアップされたのが、これ。
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性的暴力を吹聴することは、ロッカールームで話す冗談じゃない

その通り!
猥談と、性的暴力はまったく違う

女性ならおそらく誰もがなんらかの性的嫌がらせにあったことがあるはず。

痴漢される、知らない男に触られる、露出狂にあう、後をつけられる、下着を盗まれる、猥褻な言葉を浴びせられる、服になにかをなすりつけられる。

十代の時に、こういう嫌な目にあったことのない女性っていないんじゃなかろうか。
わたしも思い返すと、いくつも不快な経験が思い返されて、思い出すだけでもムカつきます。ああ、腹立つ!

それもとっさに抗議できない年齢や、抗議できない立場の人に限って狙われるのが性的暴力。

男性でも性的嫌がらせにあったことのある人なら、その不快さ、気持ち悪さ、腹立たしさをよくわかるはず。
たとえ経験なくても想像力があればされたほうの気持ちがわかるはず。

作家のKelly Oxfordさんがツイートで自分が受けた性的嫌がらせを流して、他の女性たちにも自分の経験をシェアするように呼びかけたところ、たちまち 万ものツイートが。

女性たちがこのハッシュタグを使って、

「9歳の時に、スクールバスの運転手に性的嫌がらせを受けた #NotOK 」

「バスのなかで知らない男に手を掴まれて、スマイルされた #NotOK」

といったように自分の嫌がらせを受けた経験をシェアするというもの。

考えてみれば、ほとんどの女性がそういう嫌な性的嫌がらせの体験をしているわけで、それをロッカールームでのジョークにされたら、冗談じゃねえよ!て話ですよ。

テレビ番組の賑やかしとして出ている下っ端タレントやモデルだったら、トランプに体に触られても、チューされても文句なんかいえないでしょう。

そこにつけこんでお触りするなんて、なんという下劣な男!
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それでも驚いたことに、そんなディベートの翌日すらトランプ支持に集まる人もいて、もうアゴが外れて、骨接ぎに行かなきゃいけないかと思いましたよ。

トランプ集会に来ている人に、インタビュアーが「昨日のディベートでどこがいちばんよかったですか?」と質問すると、

「自分が大統領になったら、ヒラリーを刑務所にぶちこんでやるといったところ」
「最後にお互いの良いところを言ったところ」

て、それって政治じゃないだろ!(°Д°)
ここまで衆愚政治になっているのって、どうよ。

この女性が持っているプラカードには、「いまだにこのくそったれ(トランプ)に反対しなければならないなんて、信じられないわ」
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激しく同意!
なんでまだいるのだ、オレンジ色のエロおやじ

ちなみにディベートの会場で、メラニア夫人が着ていたのが、奇しくもグッチの「プッシー・ボウ」シャツだったっていうのも、全米で大きな話題に。
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わたしがアレッサンドロ・ミケーレだったら「着ないで」とツイートしてるわ!

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# by erizo_1 | 2016-10-11 14:13 | 社会の時間
さて、今季のNYファッションウィークから、もうひとつインパクト大のショーを打った Hood by Air の話題です。
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フッド・バイ・エアーといえば、ストリート系カルト的人気を誇るブランドですね。

シェイン・オリバー(Shayne Oliver)が手がけるストリートとハイファッションを駆けあわせたエッジ−な世界は、カニエ、リアーナ、 A$AP Rocky ヒップホップ界のスターたちが熱く支持。

フロントローにナオミ・キャンベルと、テレビ番組「エンパイア」でおなじみのジャシー・スモレットがいるのを発見!
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パイナップル頭のジェイデン・スミスも発見。
たしかポケモンでこういうヤシの木みたいなナッシーがいますよね。
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さて過去に「ぶっといノリまゆ」や「顔にストッキングかぶり」といった数々のびっくりをしてくれたHood By Airですが、どんなステージなのでしょう。
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これだけ見ると、お、ふつうにカッコいいじゃないですか!
しかし人生そんな甘いものではないわけです。
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うわ!!!!
クリーニング屋から帰ってきたシャツを袋ごと着てるし!

うわー、うわー!
めちゃめちゃ動きづらそう
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しかも靴なんて、踵から後ろにもつま先があるんですよ。
歩けない、ていう!

その上、モデルがゾンビみたいに、ぐらんぐらんとよろけながら歩くという演出なので、思わず「あなた、大丈夫?」と声かけそうになりました。

えええ!?
白ブリーフ!?
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いや、見るのはそこではなくて、アウターのコートですよね。
でもこれが実際に目の前に現れてきたと考えてみてよ!
びっくりするよ!
そりゃ白パンツに目がいっちゃうよ!
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拘束衣! 
買い物しようとしても財布が取り出せませんね!

ご年配も脱ぎます!
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じつはこの方、世界的に有名なアーティストであるヴォルフガング・ティルマンス(Wolfgang Tillmans)さんなのです。
そうです、90年代から写真のインスタレーションで最前線を切り拓いてきてターナー賞も受賞している巨匠です!
えええええーッ!脱ぐんだ!?

わたしはランウェイを観ている時はちっとも誰だか気づかず、「ぬーん、いい年してよくハダカになるなあ」と思っていたのですが、まさかのアーティストご本人さまご登場!

このティルマンスさんだけめっちゃ楽しそうな表情だったんですが、やっぱり巨匠、いちどはランウェイやりたかったんだろうね。
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ダダ的な?
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大丈夫でしょうか。

いやー。すばらしい!!!!!
いいわー!
大好きです!

なにか MOMAのPS1とかニューミュージアムあたりでやっているパフォーマンス・アートみたいだなー、という感じ。

こういうヒップホップファッション映像の境目というのは、いまいちばん勢いがあると思うんですよ。おもしろい!

実際のところHBAのファンが買っているのはロゴいりのTシャツやスウェットなわけですから、後はもう好きな表現をやろう、ということなんでしょう。



ちなみにランウェイの最後尾に歩いている男性が、デザイナーのシェインさんです。

地味!
いいですねー。
こういう大人しそうに見える人のほうがクリエイションでは大胆さを発揮しますよね。

最近はファッション業界も売れないと成りたたないので、ランウェイもシンプルで手堅いところに落ちついてきているというのが現状。

しかし文化というのは、新しい視点のズラし方とか、変わったことする余地がないと生まれませんからねー。

無難なショーが多いなかで、断トツに異彩を放つHood by Air.
どんどんメーターを振りきっていって欲しいものです!

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# by erizo_1 | 2016-09-24 14:18 | トレンドの泉
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マンハッタンのチェルシー爆発があって騒然としているNYです。
現時点では、まだ詳細わからず。
23丁目で爆発があり、27丁目にも爆発物のデバイスらしきものが発見されたそう。
怪我された方が軽傷であることを願うばかりです。

※続報)まだ犯人はわかっていませんが、国際的なテロではないだろうとのこと。この事件に先立ってニュージャージーでの海兵隊チャリティマラソンでもパイプ爆弾がしかけられたらしいのですが、そちらでの怪我人はゼロ。
チェルシーという場所の選び方も意外で、あまりテロの対象となる象徴性がなさそうな場所です。ということは、あきらかにNJやNYの地理に詳しい犯人で、監視カメラに映らなそうな地点を選んだように思えます。

さて NYファッションウィークのほうはぶじ終わりましたが、そのなかでも頭がくるッと一回転するくらい印象的なショーがあったので、ご報告しましょう。

やはり飛び抜けて存在感があったのが、トム・ブラウン(Thom Browne)のショー。

始まる前からたいへんな賑わいです。
あ、わんちゃんがトム・ブラウンのトリコロール・タグがついたセーターを着ている!
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かわいー!

おおお、イケメンです!
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膝小僧を出したスーツ姿のイケメン。
なにかこう、心の着地場所を定めにくいようなシチュエーションですね。

会場に入ると、あッ、ランウェイのフォトグラファーが全員白衣を着ている!
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もともとディオールなどフランスの老舗メゾンで働くスタッフは白衣を着て作業するのが伝統であって、マルタン・マルジェラもスタッフの白衣で有名なもの。
ここはトムも「クチュリエとしての誇り」「徹底的にこだわった素材と縫製と職人芸」を印象づけたかったのかもしれませんね。

ちなみにこの白衣、ちゃんとトリコロールのタグがついているんですよ!
ショーの後、知り合いのカメラマンさんに「どうするの?」と聞いてみたところ、「いちおう返すようにといわれたけど、もらっておく」とのことで、バッグに詰めていました(笑)

そりゃ、もらうよね!
トム・ブラウンのタグつき白衣。みんな欲しいでしょう!

さて会場には中央には、プールを模したタイルが敷きつめられ、壁にもピクセル画像化した雲やプールの入口が描かれています。
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そこに水泳用のボンネットとぶかぶかのカフタンに身を包んだモデルたちが三々五々、笑いさざめきながら出てくるという趣向。

なぜか周囲には鳥の頭を被って羽をつけて鳥に扮した鳥さん男や、猫の頭を被ってシッポをつけ猫に扮した猫さん男がいます。



いやー。猫の着ぐるみでもトム・ブラウンが手がけると、しゃれおつですね。
これがフナッシーとか、せんとくんだったら、モードにならんよね。

そこに銀に輝くドレス+頭に犬のヘッドピースに身を包んだ女神が現れると、モデルたちがひとりずつカフタンを脱ぎ、そこにコレクションのルックが現れるという仕組み。



モデルたちが脱ぎ捨てた服を回収するのが、鳥さんたちなのです。

カフタンを脱ぐと、現れたのは、美しいシャーベット・トーン
ミント・グリーンやパステル・ブルー、カナリア・イエロー、ピーチ、オレンジといった美しい色彩です。
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細長いシルエットは1920年代のドーヴィルや、膝レングスの服は60年代のフロリダあたりの高級リゾートを思わせます。
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ヤシの葉やハイビスカスの花といった南国のモチーフが飾られています。
グログラン・リボンで線を際だたせ、トロンプ・ルイユでベルトやリボンを表現。

最後にいっせいにモデルがその服を脱ぐと下から水着が現れるという趣向で、二度びっくり。
スーツに見える服もじつはすべて背中であけられるワンピースだったんですね。

ピンナップ・ガールみたいな水着!
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シューズがかわいい。
錨の形をしたヒールのサンダルです。
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ファンタジーの世界を完璧に作り上げながら、実際に着ることができるコレクションで、とてもステキでした。


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# by erizo_1 | 2016-09-18 15:53 | トレンドの泉
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錦織選手、NYの邦人の間では大騒ぎでした!残念でしたね(ToT)
来年こそは!

さて全米オープンにみんなが熱くなっているいっぽう、コレクションは粛々と二日目です。
トミー・ヒルフィガーはピアで即売のランウェイ!

トミー・ヒルフィガーは今回から、ランウェイで披露するものをそのまま買える「BUY NOW」なコレクションに移行!

ちょうど東京ガールズ・コレクションみたいな感じですね。

春に見たものと同じくマリーンなテーマのコレクション。
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トミーみたいな大きなブランドで、点数も多く、買いやすい値段で、試着しなくてもサイズ的に想像できるリアルクローズだと、たしかにコレクションでトップモデルに着せた服がそのまま買えるっていうのは、大きな宣伝効果になりそうです。

まあ、ひと昔前は「試着しないで服なんか買わないよね」と思われていたものですが、今や高級ブランドですらオンラインショッピングが増えていますからねー。

今にオンラインでバーチャル試着もできるようになるんだろうしね。
時代はどんどん変わるねー。

じつはわたし、数年前にジジ・ハディッドインタビューしたことがあるのです!

そのインタビュー内容よりも、その後のアフターパーティで、ジジが一緒にいた当時のボーイフレンドがめっちゃ軽そうな男だったもんだから、

「なんで美女はいかにもダメダメなバッドボーイに惹かれるんであろうか」

ナゾだったんですが、その後別れて、今はゼインさんとつきあっているようでよかったです。

て、余計なお世話ですよね。

こちらはミリ−のランウェイです!
きれいに撮れたので、動画でどうぞ。


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# by erizo_1 | 2016-09-10 14:45 | トレンドの泉
NYファッションウィークが開幕!
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このところシーズンごとに規模が縮小してきているようなNYコレクション。
展示会に切り替えたブランドや、ごく少人数に見せるショーに変えたブランドもあり、ランウェイで見せるというスタイルじたいが過渡期にあるもよう。
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ちょっと珍しいところでは、「Jeans For Refugees」(難民のためのジーンズ)というステージがありました。



これはセレブに自分のジーンズを寄付してもらい、それを Johny Darがペイント加工。その一点モノのジーンズをオークションにかけて、その収益をnternational Rescue CommitteeIに寄付するというもの。

参加したセレブは100名にもおよびケイト・モス、シャロン・ストーン、ピンク、ゾーイ・ソルダナ、エヴァ・ロンゴリア、アナ・ウィンター、エマ・ワトソン、ソフィア・コッポラなど、そうそうたる顔ぶれ。

男性でもワン・ダイレクションのハリー・スタイルズや、ダニエル・ラドクリフ、変わりどころではトム・ウェイツ(激シブ!)、オジー・オズボーンなんてのもあり。

難民支援でファッション界が立ちあがったのは、これが初めてのプロジェクトのはず。
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しかしケイト・モスのジーンズだったら、モデル体型でないと履けないわけで、そんなにモデル体型の人っているのか???
それともファンが買って額に入れて飾るのか????

現時点の最高額がシャロン・ストーンの5500ドル、ケイト・モスの2400ドルといったあたり。

ふむ、これはあれだね、若い時に「氷の微笑」でクラクラした男性ファン@今はナイスミドルの大金持ちが競り落としたりしているんだろうなあ。

こちらはオーラ・カイリーです。
かわいー!
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Desigual デシグアル
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いつもポジティブなグルーヴを送り続けるデシグアル。
今回は「グローバル・トラベラー」をテーマに明るくカラフルなコレクションを展開。
ボヘミアンなロングドレスに、パッチワークいっぱいのミリタリージャケットの組み合わせが印象的でした。

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# by erizo_1 | 2016-09-09 15:26 | トレンドの泉
NYで岐阜県の特産物が上陸、お酒や飛騨牛が楽しめますよ!
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一風堂ウエストサイドでは、岐阜酒ウィークを開催。
岐阜の醤油を使ったスペシャルなラーメンと、朴葉みそのおにぎりのメニューが16ドルで登場!
岐阜の日本酒も小さなグラスでついてきます。

このラーメンを食べましたが、さっぱりした醤油味で、美味しかったー!
醤油ラーメン好きにビシッとお勧めです!
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器も美濃焼の特製「ラーメンどんぶり」を使用。
横尾忠則、アラン・チャン、浅葉克己、祖父江慎、佐野研二郎など、そうそうたるデザイナーや作家がコラボした美濃焼のどんぶりが出てきます。

こちらは横尾忠則のデザイン、さすが!
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日本では、このラーメンどんぶり、日本デザインコミッティーで販売されているそうです。

GIFU SAKE WEEK
9月6日〜8日
一風堂ウエストサイド(2階のバー)
321 W 51st St, New York, NY 10019


そして飛騨牛の米国輸出にむけて、さまざまなレストランで飛騨牛の料理登場。
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EN Japanese Brasserie では 岐阜酒と飛騨牛ウィークを開催して、飛騨牛を使ったメニューが披露されます。
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その他、ブラッシュストローク、波崎、白梅、しゃぶ辰、酒蔵といったレストランでも飛騨牛のメニューが出るそうです。

GIFU SAKE AND HIDA BEEF WEEK
9月8日〜18日
EN Japanese Brasserie
435 Hudson St, New York, NY 10014


さらに〜!お酒のイベントもあり!
NY最大のリカーショップにおいて、日本酒フェアを 開催。岐阜県内5蔵の日本酒を店頭販売、および12蔵の試飲ブースを設置。

ASTOR Wines & Spirits
9月9日(金)-9月14日(水)
399 Lafayette St, New York, NY 10003


この機会にぜひどうぞ!

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

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# by erizo_1 | 2016-09-07 15:20 | NYのレストラン
マイケル・ファスベンダーが主演する「 The Light between Oceans 」を観てきました。
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舞台は1920年代のオーストラリア。
孤島の灯台守である夫婦は、ある日ボートが漂着して、その中に赤ん坊がいるのを発見します。
二人は自分たちの子どもとして赤ん坊を育てるのです

灯台守を演じるのが、「X-MEN 」のマグニートや「それでも夜は明ける」で知られるマイケル・ファスベンダー。

妻を演じるのは、アリシア・ヴィカンダー
エクス・マキナ」や「リリーのすべて」で話題をかっさらった愛くるしい顔だちの女優さんですね。

撮影当時このふたりは実際につきあっていたらしく、演技の息もぴったり。
孤島に二人だけで住む灯台守の夫婦をこそばゆくなるくらいラブラブに演じてくれます。
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だが、しかしマイケルが出ている限り、ハッピーにいきっこないわけです。
なんたって眉間のシワ演技では他の追随を許さないマイケル・ファスベンダー。

マイケルさん、たいていの映画で苦悩しているよね。
苦悩しているか、迫害しているかのどっちか。

マイケルが出たとたんに、ああ、この人物には過酷な運命が待ち受けていて苦悩するのだろうなあ、という予感がするわけです。

幸せそうなシーンを演じていても、ああ、これは悲劇を増長させるためにあって、このあとドーン! と悲劇が待っているんだろうなあ、と思っていると、やっぱり悲劇が待ちかまえているのですね。

そのくらい苦悩の似合う男、マイケル・ファスベンダー!

幸せな暮らしも、産みの母親が生きて近くにいたことがわかったことから急転、後半は涙、涙、苦悩と嘆き、引き裂かれる心のてんこ盛りです。

この産みの母を演じるのが演技派レイチェル・ワイズなもんだから、登場人物たちの気持ちがよく伝わってきて、あの人の気持ちもわかる、この人の気持ちもわかる、というせつない状況です。
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子役の女の子もすごーくかわいい
「四歳くらいの幼児がこんなに両親役になついて、自然に演技できるものなんだろうか?」と驚くほど、自然でかわいい。
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そういえば「X-MENアポカリプス」でも父と娘のほっこりシーンがあって、悲劇に続いていたのだよなあ。
つくづく悲劇の父親像が似合うマイケルさんなのでした。

アメリカでのこの映画のカキコミには、「これでマグニートは人類を憎むようになったのだ、これは X-MENの前日譚なのだ!」というコメントがあって笑った。たしかに!

そして景色がすばらしい!
シネマトグラフィーの美しさには圧倒されます。

絶海の孤島、灯台のある風景、大海原、嵐の情景、海をわたっていく小さな船。
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そして灯台のある島がまた美しい!
こんな小さな小屋で素朴な家具に囲まれて、山羊や鶏を飼いながら暮らす生活もいいなあ、と憧れてしまうほど。
子どもが着ている子ども服も本当にかわいい!

この話、北海道の孤島の灯台守をしている吉岡秀隆黒木華の夫婦のもとに、ボートに乗った赤ん坊が漂着して……みたいに想像してもらっても充分なりたつ話です。

もうこれだけで「泣かせる」とわかる。
親子の愛、夫婦愛を描いた号泣ドラマ
観ていてボロ泣きしました。
ハンカチをお忘れなく!
ストレートなメロドラマです。

日本人が好きなウエットな話だし、悪人が出てこないし、こういう絶景が見たいなって気にさせるので、JALやANAの機内映画にぜひ入れて欲しいです!

今から「全米が泣いた」というコピーが頭に浮かぶほど。
というか、他のコピーが思いつきません。

原作はオーストラリアの作家M.Lステッドマンのベストセラー小説「海を照らす光

余計なお世話ですが、ハワカワ出版さんは映画にそなえて文庫を出してくれるといいなと思います!

海を照らす光
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予告編はこちら。
字幕はついていませんが、絵を観ているだけで、なにが起きているかわかります。


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# by erizo_1 | 2016-08-31 14:58 | エンタメの殿堂
ジャズ・ピアニストのジェイソン・モランと、ザ・バンド・ワゴンが「ルーリング・オーガスティン・ブッシュウィック」で演奏。
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このルーリング・オーガスティンは、ミートパッキングにある一流ギャラリーなんですが、近年アートの最前線になっているブルックリンのブッシュウィックにも支店というべきギャラリーをオープンしているのです。
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ギャラリーにはジェイソンのインスタレーションが飾ってあって、今回はいわばアートとしてのパフォーマンスなんだけど、こんなふうにギャラリーでは演奏を披露。
みんな床に座り込んですごくカジュアル
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これが本当にすごかった! 
もう魂がふっとんだ!
タダでこんなすごい演奏に接することができるなんて、すごすぎる!



わたしはジャズにはまったく詳しくないのだけれど、この人、すごい!!! というのだけはわかった。
きわめて知的なジャズというのか。

NYのすごさを感じるのは、こんなとき。

週末には地下鉄が止まったり、空いている車両に乗ればそこには匂う人がいたり、地下鉄に乗るたびに物乞いされたり、道はゴミだらけで、夏場はゴミの匂いがするし、キャッシャーはのろいし、なんかもう耐えがたきを耐えるNYの生活なんだけれど、それでも時折とてつもないもの、すばらしいもの、とんでもなく輝くものに出くわすことがある。

それはもう魂がカッキーン! と空の高みにふっとばされる勢いで、おまけにこの街にはそういうアーティストがごろごろいるのだ。

人によって魂をリフトアップする方法というのは違うのだろうけれども、わたしにとってはやはりすごい演奏小説舞台アートファッション料理に触れた時の、あの昂揚、ああ、なんとすごいものがこの世にあるのか、と感動できる時の気持ち、そのすごいものを作る人間の精神の力に感動する一瞬、あの魂が飛んでいく感覚であって、それはもう何ものにも変えられない喜びだと思うのだ。

ニューヨークはそういう輝く瞬間を、時々見せてくれる。
だもんだから、不便で、面倒なことがいっぱいある街なのに、そのホームランで、やっぱり愛してしまうのだ。



魂を持ちあげてくれて、ありがとう。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

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# by erizo_1 | 2016-07-24 15:16 | カルチャーの夕べ