コラムニスト 黒部エリがニューヨークからお届けします。Blog by Eri Kurobe


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NYで、日本を拠点とする国際人権団体ヒューマンライツ・ナウ」によるイベントが開かれます。

これは国連の女性の地位委員会のイベントに伊藤弁護士らが来米するのに合わせて行われるもの。

伊藤和子弁護士は、「世界で最も深刻な人権侵害に苦しんでいる人々のために」の想いを胸に、2006年、東京を本拠に国際人権団体「ヒューマンライツ・ナウ」を立ち上げ、世界の人権侵害に取り組む活動を続けています。
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そこに同じく国連の女性の地位委員会のために来米する伊藤詩織さんも登場!

わたしは詩織さんの著書、「ブラックボックス」を読んだので、非常に関心を持っています。
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本の詳細はこちら。
Black Box

読んだ後は、正直ショックで胸がふさがれました。
読まれていない方にご説明すると、本意に書かれているのは、相手を責めるというよりも、そういった事件が起きた時に、いかに日本では女性にとって訴えて立証できる方法が少ないかという啓蒙的な内容です。

性暴力があった後に、まず医者に行けばいいのか、警察に行けばいいのか。何を証拠にしたらいいのか。密室で起きたことをはたしてどう立証できるのか。

そしてこうしたケースに巻きこまれた時に、女性がいかに警察で恥ずかしい目にあうか、嫌な質問を受けるか、じつに暗澹たるものがあります。

アメリカではデートレイプというのが非常に大きな社会問題となっていますが、レイプというのは何も知らない人間から襲われるというものではなく、知人同士、デートする間柄でも起こり得るのです。
飲み物に混ぜて相手を泥酔させるデートドラッグも大きな問題になっています。

そしてこの件について、わたし個人がなにより驚いたのは、アメリカでのムーブメントと、日本での温度差

衝撃的だったのは、日本では詩織さんに対してかなりバッシングの声があったこと。
それも女性の論者を含めてです。

中には「ハニートラップ」や「枕営業」という言葉すらあって驚きました。
えええええ?
もし自分の性的魅力を使って仕事や情報を得ようとする気持ちがあるなら、泥酔しないのでは?

さらに「そもそも泥酔する時点で隙がある」という意見があるのにも驚きました。

いやいやいや、泥酔は泥酔であって、合意ではないですよ!

男性でも泥酔して寝ていたら、蹴飛ばしていいとか、身ぐるみ剥いでいいなんてことはないです。
もし酔ってサイフを盗まれたら、盗難届けを必ず出すべき。

もし自分の夫だと仮定すると、一緒に飲んでいる相手が泥酔したら、ふつうにタクシーで送り返すはず。
相手の女性が酔っているからといって性交渉したら、離婚問題ですよ。

アメリカでは、#TimesUpという運動は、権力のある男の横暴をもう許さない、という話です。

「権力ある男性が、下位にある女性(男性)に性暴力できるのはもうお終いにしよう」

という運動のこと。
アメリカではこの運動で、著名なニュースキャスターからオリンピックのコーチ、ファッションフォトグラファーまで首が飛びました。

本人の政治的立ち位置は関係ありません。

発端となったワインスタインは、クリントン陣営など民主党に多く献金してきた人物です。
政治的立場はリベラルです。アカデミー賞を取る作品を作り続けてきた。それでも破産という事態に。

ブルースウェーバーといえば写真界では第一人者です。
彼が芸術に貢献してきた実績はすばらしいのだし、わたし個人も好きな作家です。
それでも男性モデルへのセクシャルハラスメントで訴えられて、今後はコンデナストでは使わないと明言。

オリンピックで米国をメダルに導いてきたコーチも、セクハラで失脚しています。

これは厳しいことながら、いいことだと思います。
そのくらい気をつけないと、権力を持った男(あるいは女)というのは好き勝手できるものですから。

ME TOOというのは、なにも男から女ではない。男から男というケースも多いのです。(当然ながら女から男、女から女も含まれます)

そしてアメリカでのME TOO運動でいえば、一番多くの被害者が出たのはスポーツ界なのです。

深刻なのは中高生に対するコーチのセクハラです。もちろん男子も含まれます。
中高生だけに大人に対して声をあげられない。

一番重要なのは、こうした被害を今後増やしていかないこと。
権力のある存在が好き勝手にセクハラできないように、被害者が連帯して被害を告発していくこと。

そしてなにより意識を変えていくことだと思います。

わたし自身もじつはここは反省するところです。
わたしが仕事を始めた頃は、マスコミではセクハラなんて言葉すらなかったんですね。

男に混じって仕事する女だったら笑って受け流せる度量が必要、そのくらいサバけていないと仕事にならない、いちいち目くじらを立てないというのが職場の常識だったと思います。

わたし自身も当時は、そう考えていました。
男性と肩を並べて仕事するなら、ガタガタいうべきではないのだと。

けれども、それを今の若い人も受けいれなくちゃいけないかというと、それはまったく違う。

そんなこと、もう我慢しなくていいんですよ。
「それが当たり前」ではなくて、みんなの意識じたい変えていけばいいんです。

日本では#METOOの声をあげる人は少ないですよね。

では日本ではセクハラがないかというと、むしろその反対。
いろんな女性が嫌な目にあってきたことでしょう。
でもまるっきり声があがっていない

そこには日本独特の協調性があるからで、今さらガタガタいっても仕方ない、誰かを責めたくないといった深慮があるのかと思います。

さらにいえば、声をあげた人がバッシングされるというのを懸念しているのかもしれません。

そこは社会の違いとしても、せめて勇気を出して声をあげた人がいたら、その人を叩くべきではない

フランスではME TOO運動に対して、カトリーヌドヌーヴが「男性には口説く権利がある」という反論をして、それが反対にコテンパンに叩かれるという流れがありました。

現実の多くのセクハラというのは、なにも女優が口説かれるといったドラマチックなことではないのです。

通学通勤電車で毎日のセクハラに耐えることだったり、飲食店に勤めながら客のセクハラに耐えることだったり、得意先の性的なジョークに堪えることだったり、上司のセクハラな言動に堪えることだったり、文句をいえない立場の人が仕方なく堪えているケースでしょう。

そんなものは本当に要らないと思う。

はたして日本に育ち、働いたことのある女性で痴漢やセクハラに会ったことがない人っているんでしょうか。

わたしも東京で育ちましたから、通学電車で痴漢にあうのは、仕方がないことなのだと考えていました。

でも日本以外の国は、必ずしもそうではない。
アメリカでは子どもはスクールバスで通学したり、郊外であれば親の車で通学したり、あるいは通勤通学列車が首都圏ほど混まないという背景があって、痴漢行為が日本のように日常的にあるわけではないのです。

先進国で女性が、公共交通機関に安全に乗れないことじたい、問題ではないでしょうか。

でも小さなことからだって少しずつ習慣は変えていけるし、社会の意識も変えていけるのではないでしょうか。

たとえばクライアントを接待する席で、もし部署の一番若い女の子がお酌をするというのが慣例になっていたら、それはやっぱりおかしいわけです。

そのことじたいはなにも違法ではないし、いけないことでもない。
けれども、そういうジェンダーの刷り込みが本当に必要なのかという自問なしに「これが慣例だから」となっていたら、一度は考え直すべきですよね。

その「当たり前」にされていたことを今いちど考え直すのが、times upなのではないでしょうか。

ここまでは、あくまでもたんなるわたしの個人的意見です。
だからこそ「性被害にあわない社会を作っていく」「ジェンダーの社会通念を変えていく」ことについては非常に興味があります。

こうした現状に勇気をもって声をあげた伊藤詩織さんが、アメリカでどういう意見を発してくれるか関心があるので、ディスカッションを見に行く予定です。

「ヒューマンライツ・ナウ」の講演ですが、まず日系人会のビジネスウーマンの会で行われます。

「声をあげ始めた女性たち~#Me Tooの先に見えるか、女性が安心して働く職場」

というタイトルで語られます。

世界の女性が次々と「#Me Too」の声をあげ始め、そして今年に入って、虐待やハラスメント、様々な不平等に対し、女性たちが口を閉ざす時代は終わったと訴える「Time’s Up」運動が広がっています。

こうした中、日本社会は一体どのような状況になっているのでしょうか?
 
伊藤弁護士が、その活動を通して感じる働く女性の意識や抱える問題、世界で広がる#Me Tooの動きと日本の現状等について語っていただきます。

そして性暴力のない社会を求めて活動する伊藤詩織さんが、スペシャルゲストとして参加されます。

#Me Tooの動きの背景や現状をお二人から伺い、#Me Tooの先に見える、女性が安心して働ける環境について考える場になるそうです。

講師:伊藤和子さん(弁護士、国際人権NGO “Human Rights Now” 事務局長、ミモザの森法律事務所代表)
特別ゲスト:伊藤詩織さん(ジャーナリスト)
モデレーター:津山恵子さん(国際ジャーナリスト) 


▪️ 日時:3月15日(木) 受付開始 6:30pm / 開演 7:00pm

▪️ 場所:日系人会ホール  49 West 45th Street 11階

▪️ 参加費(軽食付)ゲスト $30 / JAAメンバー $25 / 学生 $20 
           (現金 or チェック=宛先 JAA )

▪️ 締切:3月13日(火)

▪️ 問合せ・質問 event.jwb@gmail.com (自動返信応答あり)


貴重な機会ですので、ぜひお見逃しなく!
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さらに16日には、第62回国連女性の地位向上委員会パラレルイベントが開催されます。
こちらは英語のみでのイベントとなります。

.......................................................................................
日時:  3月16日(金) 4:30pm ~
場所:  The Armenian Convention Center
  Room: Vartan Hall

伊藤和子弁護士(ヒューマンライツ・ナウ事務局長)
後藤弘子教授(千葉大学法学部教授)
伊東詩織氏(ジャーナリスト、Black Box著者)
モデレーターとして国際ジャーナリストの津山恵子さんも出ます。

  630 2nd Avenue, New York NY 10016
題名:  #Me Tooからの新たな挑戦
     声をあげた人たちを守ろう&社会意識を変えよう
     ・世界各地で広がった#Me Too運動の体験やインパクトの共有
     ・女性が声を上げにくくしている方的、社会的、文化的なバリアを考える
参加費: 無料 
問合先: hrnnyinfo@gmail.com

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無料であり、特に申し込みといったことはないそうです。
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さらに伊藤和子さんの活動を知りたい方は、こちらの「人権は国境を越えて」がお勧めです。
東南アジアの複数の国で、その国の人権擁護や女性や子どもの労働者のために動いてきた伊藤弁護士。

なぜ日本拠点の国際人権団体が大切なのか、本がいかに多くのアジアの国々を援助してきて、「押しつけにならない支援」をできることなど、非常に考えさせられます。
岩波ジュニア文庫ですが、大人にもお勧めです。

人権は国境を越えて (岩波ジュニア新書)
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# by erizo_1 | 2018-03-08 16:21 | 社会の時間
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ニューヨークの教会で、3月4日第7回目となるTOGETHER FOR 311東日本大震災追悼式典が催されました。
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東日本大震災の追悼式典として2012年から行われているもの。
主宰はフェローシップフォージャパン。東日本大震災の後にさまざまな支援活動がNYで繰り広げられた時につながったボランティア有志で、わたしも当初からスタッフとして関わっています。
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第7回目となる今年は、440人の方に参列いただきました!

髙橋礼一郎ニューヨーク日本総領事の呼びかけで参列者は一分間の黙とうを。
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代表であり司会のAK(柿原朱美)さんは「震災から7年が経ちましたが、まず忘れていないということを伝え続けたい」と語りました。
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岩手県からは陸前高田市の NPO法人桜ライン311代表理事である岡本翔馬さんがビデオでメッセージを届けてくれました。
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岡本さんは岩手県陸前高田市出身。
震災時には東京にいましたが、陸前高田市に戻った友人が消防団に入り、震災当日帰らぬ人となったことが今でも忘れられないと語ります。
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そして「生きることに正面から向き合う」ために陸前高田に移り、2011年10月NPO法人桜ライン311を設立。
今後人命の失われることのない社会を目指し、市内の津波到達地点に桜の苗木を植樹しています。

参列者たちにも
「自分の大切な人が災害で失われる悲しみと、防げなかった後悔を思い浮かべ、この日を自然災害について備えがあるか考える日にして下さい」
と胸を打つメッセージを送ってくれました。

宮城県からは岩沼市出身で、現在はNYに住むイラストレーター 大友あかり “acary”さんがスピーチを行いました。
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あかりさんは宮城大学への入学を控えた春休みに東日本大震災を体験
震災後、「つねに残された時間を生きているということを意識するようになり、7年の間に、時間が限られているならやりたいことにやろうというポジティブな気持ちを持つようになった」といいます。

ニューヨークで活動する今も、常に故郷に想いを寄せてデザインをしているそう。

故郷を災害が起きる危険な場所というマイナスなイメージではなく、「そのような歴史から学んで来ていること、そして土地の持つ魅力を伝えていける活動をこれからも続けていきたい」と、将来の抱負を語ってくれました。
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そして福島県からは福島ふたば未来学園の生徒11名が壇上に登り、代表として高校二年生の関根颯姫 (せきねさつき)さん(16歳)がスピーチ。その英訳を同じく高校二年生の遠藤瞭(えんどうりょう)さんが担当してくれました。
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被災当時は9歳、小学校4年生だったという颯姫さん。
4ヶ月間東京近くで避難生活を送ることになったそうです。

ところが誤った情報流布のために、転校先の学校で「福島に帰れ」「汚い」といったイジメや暴力を受け、信頼していた友達にも裏切られ、一時は自殺すら考えたそう。

それでも「自分にはまだやるべきことがある、夢がある」という思いが彼女を支え、「みんなを笑顔にしたい」という夢を叶えたいと考えるようになったといいます。

そして夢を叶えるために、福島に帰郷した後は未来学園に入学、演劇部に入って、演劇コンクールで優秀賞を取るまで至りました。
「これからも人々を笑顔にしていきたい」と熱い夢を語ってくれました。
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子どもたちは子どもたちの世界で、震災後の日々を必死にサバイバルしていたのだという思いに胸を打たれるとともに、新しい世代が語る言葉に、未来への希望も感じさせてくれました。

第一回目追悼式典からメッセージを送ってくれている福島県相馬市みなと保育園からは今年もビデオが届きました。
 今回、歌を歌ってくれているのは、震災後に生まれた園児たち。
「元気に笑顔で過ごしていきます」
と歌を披露してくれました。
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会場ではNYの日本語補習校に通う「風の環」少年少女合唱団は「さくらさくら」「翼を下さい」といった歌を元気に合唱。
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式典会場のチャリティ販売コーナーでは、復興グッズが販売され、募金箱に集まった寄付金は領事館とジャパンソサエティを通じて被災地に送られます。

NY在住の邦人にとっては、日本はかけがえのない故郷
あの震災を忘れていません、一緒に前に進んで行きましょうと伝え続けたいです。
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photography: Lisa Kato, Masahiro Noguchi, Kiriko Shirobayashi
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# by erizo_1 | 2018-03-07 16:15 | 社会の時間
いよいよNYファッションウィークがスタート!
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今回の会場はトライベッカにあるスプリングスタジオ。
規模としては小さいですかね。
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しかし会場内に素敵なカフェがあるので、おおお、と突撃してみたら、VIPでないと使えないとのこと。
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ぐーん。
ヒエラルキーの下層にいる人間の悲しみに打ちひしがれた瞬間でした。

メンズファッションデイの報告はぜひアパレルウェブで書いているので、ご覧下さい!

【2018年秋冬NYFW ハイライト3】NYメンズ終了/退廃的な 80Sユースムービーをアダプトしたラフシモンズ、スポーツとテーラリングをミックスしたボスなどが登場
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ラフシモンズ先生のショーは本当に素敵でした!

ところで今日のびっくり!

マックスマーラのグループ会社で、プラスサイズの女性服をあつかうマリナリナルディというブランドがあるんですね。
そこのコラボラインで、アシュレーグラハムが登場。

アシュレーグラハムといったら、今売れっ子のプラスサイズモデル。

アメリカでは、もはやカタログでも広告でもプラスサイズのモデルや白髪モデルが欠かせないことになっています。

考えてみたら、アメリカ人の肥満人口はすごいものだから、この層を狙って当たり前なんですよね。

で、噂のアシュレー。
近くで見たら、すごくきれい!

たしかに腰まわりとか太腿とかはババーンとしていて立派なんだけど、顔はシュッと引き締まっていてフォトジェニックなんですよね。
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わたしなんて体重と比例して顔がマツコになるので、なんでアシュレーは顔が細いままなのかふしぎ。
うらやまし〜!

たしかに写真に撮っても「太った人が写っている」んじゃなくて、「美人が写っている」になるんだよね。
すごい。
これがプラスモデルの威力ってやつか。

太っていても、美人は美人。

そうだ、べつに太っていてもいいのだというポジティブな気持ちと、一方で「あと3キロ痩せたら、自分はきれいになるんじゃないか」という幻想が打ち砕かれた落胆で、ビミョーな気持ち。

そして驚いたのが、今日の発表会にはかなり太めの人たちが来ていたこと。
ふつうファッションのプレス発表会って、みんな細いんですよ。

でも違ったね。
今日はみごとにプラスサイズの人たちがいっぱい。

この人たちは顧客ではないだろうから、誰なのかと考えてみて、ハタと気づきましたわ。
あー。ぽっちゃり業界にもインフルエンサーとかオンラインメディアとかがあるわけだよね。

なるほどなー。
世界にはいろいろとニーズがあって、ニーズにあわせたメディアがあるわけだよな、と発見したのでした。
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# by erizo_1 | 2018-02-09 16:29 | トレンドの泉
NYで日米ファッション業界人のホリデーパーティがありました!
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場所は五番街のMUJI
今回はメンズ展示会を主催している「リバティフェア」とのコラボで、なんと250名ものゲストが参加。
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主催されたのは、ユナイテッドアローズの雅子カウフマンさん、繊研新聞の杉本佳子さん、そしてエンジニアード・ガーメンツの鈴木大器さんです。
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左からNY発のバッグブランド「Bag in Progress」のデザイナーである林ちはるさん、雅子カウフマンさん、リバティフェアのエイタン・ブラハム(Eitan Braham)さん、杉本佳子さん。
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ケータリングを引きうけたのは、おにぎりカフェとして名高いハナミズキと、京都のフォーカルポイントです。
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きゃーーーー!
きれいすぎる!
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フィンガーバイトのフードにも、八つ橋をスプーンとして用いたり、モナカを容器として使ったり、斬新なアイデアがいっぱい。

今回のパーティは、八木通商、島精機、丸紅、伊藤忠、タキヒョー、ネペンテスがスポンサーに入ってくださって実現したそう。

こちらは伊藤忠の北米繊維部門であるITOCHU PROMINENT USAのプレジデント兼CEO、小倉健さん。
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またアルコールもサントリーウイスキー、サッポロビール、サケディスカバリーズがそれぞれお酒を提供して下さったそうです。
めちゃお酒が豊富なパーティだったのは、そのせいだったんですね!

こちらは富裕層を顧客としていて名高いデパート、バーグドルフグッドマンのメンズファッションディレクター、ブルース・パスク(Bruce Pask)さんと、杉本さん。
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さすがの着こなしです。
日本を訪れたことがあるそうで、「素晴らしい体験をした」と語っていました。
ファッション界は日本ファンが多いですよね。

こちらは左からONWARD USA社長兼CEOの村上潤さん、 同じくCOOの沖田由紀さん、そして服飾研究家であり、カスタムオーダーで紳士服を仕立てる「トム・ジェイムズ・カンパニー」のケン青木さん。
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左からバッグデザイナーの中野和代さん、ケン青木さん、ジュエリーデザイナーの松岡晃代さん。晃代さんは3Dプリントで作るジュエリーの授業もされています。
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左からフォトグラファーの祇園さん、ザック・ポーセンでパタンナーをしているヤスヨ・ダーシーさん。
そしてハワイ発のブランド「 TO KEI 」のデザイナー、ケイ・キノシタさん。
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太鼓の演奏もありました。
どんどこどん!
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あら、お着物の方も!
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右からNYで人気のTOKUYAMA SALONの徳山さん、辛川知ちゃん、そして鈴木大器さん。
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CAMERON PRのゴー・カサイさん。
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一番右にいるのが、バーニーズニューヨーク、メンズ部門のエクゼクティブ・バイスプレジデントであるトム・カレンデリアン(Tom Kalenderian)さん。
中央にいるのはネクタイのブランド「title of work」のデザイナー、ジョナサン・メイズラー(Jonathan Meizler)さん、その右隣が同じくロニー・ゼイダンさん。
雅子カウフマンさんと一緒に。
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コーチのシニアデザインディレクターとしてデザイナーをしている大森美希さん。
すごいキャリアです。
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同じくコーチでデザイナーをしている、ともこカーさん。
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お二人ともコーチのコート姿です。
コーチというと、若い子がかわいいグッズを求めるイメージがありますが、大人がこうやって着こなすと、カッコいい! 着こなしのお手本になりますね。

いやー。毎回思うのですが、ファッション業界で活躍されている日本人の方、たくさんいますね。

正直にいえば、めちゃくちゃ狭き門なのです。
現在では外国人への労働ビザ支給がきびしくなってしまったので、専門学校を出ても、もはやアメリカでファッションの職につける人は稀。

それでも、ちゃんとこの分野で働き、活躍している人たちも少なくない。
才能ある人はやはり頭角を表します。

そういう方たちがNYで働いていることに感心するし、どんどん新しい日本人のファッション業界人にも活躍してもらいたいものです!

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MUJI Fifth Avenue
住所: 475 5th Ave, New York, NY 10017


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# by erizo_1 | 2017-12-22 15:32 | トレンドの泉
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ニューヨークで話題になっている草間彌生の展覧会
チェルシーの画廊で開催中です。

間違いなく今いちばん有名な日本人ですね。

人の少なそうな平日朝11:30に突撃してみたのですが、なんとー!ワンブロックを超える長さで行列が!
オーマイガッ!
なんなの、これー! どこから人がわいてきたのー!(て、自分たちもそのひとりなんだけどさ)
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行列は1時間〜3時間というあたり。
土曜日は3時間くらいのようです。
その日の待ち時間は、ギャラリーのツイッターに出ているので、ぜひチェキして下さい。

長蛇の列ですが、コンスタントに進んでいくので、意外とプログレス感はあります。

そして友だちと行くのを絶対推奨。
お喋りしていたら、1時間くらいは簡単に過ぎますから。
ひとりで2時間立ちっぱなしだったら、萎えるよね。

そしてようやくギャラリーについた時は、チョモランマ達成のような感激が!

ところが、ここでもキビしい試練が待ちかまえているのです!

展示は三つの部屋に分かれていて、係員さんに仕切られて、だいたい5~7人くらいずつのグループに分けられて鑑賞することになります。
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おおおお、美しい!

そしてタイムアップが早い!早すぎる!
だいたい45秒くらい?

みんな、ワーッと携帯で撮影しだして、うわー、うわー、と思っているうちに「タイムアップ、移動して下さい」になるのでした。

なんという無情な!
ああああああ、もっと世界に浸りたい−!

かなわないことながら、ひとりで10分間はじっくり鑑賞したいわ!
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きっと「不完全燃焼」感を抱くと思いますが、そこは致し方なし。
コンスタントに人が移動するから、まだ列も早く進むわけで、そうでなかったら見られないものね。
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ということで、まだ見に行くのは間に合いますから、TIPSを。

①狙い目はやはり平日昼間

駆け込みで来る人が増えそうですが、平日なら1時間くらい待ちで見られそう。

② じつは夕方が入りやすい

友だちは5時45分に行って、10分も待たずに入ることができたそう。
しかしながらこれから駆け込みで来る人が増えると、入りきれないということもあり得るので、あまりギリギリに訪れるのはリスクもあるかも。
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日曜月曜は休みなので、気をつけて。

④ここは知床半島かと思うほど寒いので、覚悟していこう〜!

ハドソンリバーからの寒風がきつい。
市内の25パーセント、マシマシの寒さです。

ちなみにギャラリーは二つ並んでいて、もう片方では、草間彌生の絵が展示されているんですが、こちらは待たずに入れます。

たくさん絵が並んでいるので、自分がZOZOタウンの社長で、なんでも買えるなら「どの絵を欲しいか」クイズというのをしてみると、面白いかと思います。
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中央にあった花のインスタレーションは、2017年に製作したものらしい。
すごいね。
なにか年々むしろ若返っているような草間作品。
まさに人生フェスですなー!

まさにインスタ映えするインスタレーションには間違いないです。



 David Zwirner Gallery
Yayoi Kusama: Festival of Life
12月16日まで
住所:525 and 533 West 19th Street in Chelsea

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# by erizo_1 | 2017-12-08 15:47 | カルチャーの夕べ
ニューヨークファッションウィークが開催中!
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かつての勢いに比べると、スケールダウンはいなめない今シーズンですが、コンスタントに続いているブランドもあります。

さて今日のこぼれ話。

ヴィヴィアン・タム
の18年春夏コレクションのイメージソースは、なんと妖怪フーバくん!
これは中国で大ヒットしたエンタメ映画「モンスターハント」の主人公なのです。

英語ではWUBAの表記なので、ウーバーといってもいいかもしれませんね。ここでは映画で使われたフーバ表記にしておきます。

開幕前には、フーバくんのプロジェクションマッピングが流れていました。
これがフーバくんなのかー。



めちゃナゾの動き
もちもちつるつるしていそうな、なにかのような質感!

見ているうちに、だんだんかわいく思えてくるような。

さてショーのスタートです。
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ふうん、そんなにフーバでもなくてふつうにかわいいじゃん、と思っていたら、甘かった。
途中から、どんどんフバる、ウーバーる!

あっちのドレスのプリントにも、Tシャツにも、こっちのパンツにも、バッグにも、そこかしこにフーバくんが潜んでいる!
うわーーー!
まじで!?

フィナーレです!


そしてついにフーバくんの着ぐるみ、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!



うわ! か、かわいくない!
全然イラストどおりに再現されていない。
がーん。
怖さが、せんとくんレベルじゃないか! ((((;゚Д゚))))

じつはわたくし、ゆるキャラというものがそもそも好きではないのですが、それでも各地のゆるキャラは少なくとも「かわいく」見せるテクニックはあるのだなあ、と思いました。
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いやー、すごいですね。
NYファッションウィークのランウェイに着ぐるみが出ようとは!

数年前にNYFWにふなっしーが登場した時以来の破壊力でした!

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# by erizo_1 | 2017-09-11 15:44 | トレンドの泉
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NYのミッドタウンに、2017年にオープンしたウィットビーホテル

こちらはクロスビーストリートホテルを経営する、イギリス系のファームデール・ホテルズがマンハッタンで二軒目にオープンしたホテルです。

ホテルの内装も、いかにも英国らしいクラシックさと、モダンでアーティスティックな雰囲気が一緒になっていてスタイリッシュ。
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こちらのウィットビー・バーの名物が、アフタヌーンティー
一日中サーブされているのですが、これがおいしい!

じつはNYでは喫茶店というものがほとんどなく、お茶を優雅に楽しめるところが少ないんですが、こちらはさすがイギリス系、お茶がとてもおいしいです。

温かいスコーンに、サンドイッチなどのセイヴォリー(塩味系)のスナックに、スイーツがついてくるんですが、めずらしくおいしいのよ。
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お茶もおいしいし、ティーカップやソーサーも素敵だし、インテリアもいいし、とても静か。

でもって平日はがらがらです。
ほんとにアメリカ人っていうのは「喫茶」しないんですねー。
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たしかにアフタヌーンティーが $55とお高い!
ただこれは量が多いので、2〜3人でわけて、ちょうど良い感じ。
こんなのひとりで食べたら、夕飯なんて食べられなくなりますからね。

そしてお茶も7ドルくらいと、高いです。
でもお湯を入れて何杯も飲めます。

スタバでフラッペチーノを頼むより得な気がするし、ずっときれいだし、静かだし、気持ちよくなれるし、お茶するにはとっておきの場所。
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ミッドタウン観光途中のお茶や、仕事の打ち合わせにもお勧めです!


The Whitby Hotel
住所: 18 W 56th St, New York, NY 10019
電話: +1 212-586-5656


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# by erizo_1 | 2017-07-28 13:48 | NYのレストラン
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ジャパンソサエティで、佐々木芽生監督の「おクジラさま ふたつの正義の物語」が全米初公開されました。

佐々木芽生監督はアートコレクター夫妻を扱ったドキュメンタリー映画「ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人」で話題を呼んだ監督です。
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今回の「おクジラさま」はイルカ追い込み漁の町、太地町で2010年から撮影されたという、問題を含んだドキュメンタリー映画です。

オスカー賞に輝いた「ザ・コーヴ」で世界中に悪名高くなってしまった太地町
けれどもそこでの描かれ方が、あまりに一方的に漁師たちを「」にしていることに、佐々木監督は違和感を覚えて、この作品を作るに至ったといいます。

ジャーナリスト出身である佐々木監督にとっては、まず双方の意見を公平にテーブルに持ち出すことが、大切だと考えていたとのこと。

欧米規準でいえば、イルカやクジラを食べることは、犬や猫を食べること、あるいはゴリラやチンパンジーなどの霊長類を食べることと同じくらいの嫌悪感をもたらすといっていいでしょう。

欧米人にしたら、なぜ太地町の人たちが残酷な漁を続けるのか理解できない。
わざわざイルカを食べなくたっていいだろう、というのが欧米では一般的な意見でしょう。

いっぽう日本では外圧がかかることで「これが自分たちの文化なのだ、伝統なのだ、知らない人間が口を出すな」とナショナリズムに走って反発してしまうという結果も生み出しています。

いまや変化と伝統、西欧文化と日本文化、グローバリズムとローカリズムとの対立にまでなっているイルカ追い込み漁問題。

佐々木監督は、漁師側と反対派の立場を中立的にとらえ、映画にはさまざまな人たちが登場します。

太地町に住み込んで、住民にも溶けこんでいくアメリカ人ジャーナリスト
イルカ漁を生計としてきた漁師たち。
シーシェパードの男性を始めとする反対派の人々。
公開討論をうながす右翼の男性。
(ちなみにこの人がものすごいキャラ立ちしていて、良いコミックリリーフになっています。すごくいい味出している!)

「この映画では、誰も悪者として描かないように注意を払った」という佐々木監督。

出てくる人たちは反対派、そして漁師や町長側、どちらの意見も納得できるんですね。

私自身、「なぜ太地の漁師たちは批判されながらも漁を続けるのだろう」とふしぎだったのですが、彼ら自身の言葉を聞いていると、ああ、そういう感覚なのだな、と初めて腑に落ちるものがありました。

漁師というのは海に生きる人たちで、勤め人のように転職ができる人たちとは違う。その海で獲れるもので暮らすしかない。

そしていっぽうシーシェパードも、日本ではその過激な行動から、エコ・テロリストのような恐い印象がありますが、映画で出てくるのは父と娘で、なにも日本バッシングしているわけではない。

反対派の人たちは、イルカを救いたい一心で自分たちの時間を費やしているわけです。

イルカの肉そのものは卸値が下がっていて、実際にはイルカの生体を水族館に売ることのほうがビジネスとして成立しているそうです。

そのためWAZA(世界動物園水族館協会)は「追い込み漁で取ったイルカは買わないように」という通達を出ししていますが、ロシアと中国、北朝鮮といった国はなお買いつけています。

私自身は、できれば捕鯨もイルカ追い込み漁もなくなることを望んでいるのですが、とりあえず調査捕鯨と、近海のイルカ漁とは分けて考えたほうがいいのではないかと感じました。

世界的な流れでいえば、イルカ漁にはあまり将来はないのではないかと思うんですね。
アメリカでは、すでにシャチやイルカのショーも「動物虐待」として問題視され始めているし、シーワールドもヤリ玉にあがっている。

大まかな潮流でいえば、今後は高等な知能を持つ動物に対しては芸をさせたり、閉じこめたりするのはよくないという方向にむかって行くのではないかと思うんですよ。

では、アメリカ人はこの映画を見てどう思うのか。

映画のあとで質疑応答がありましたが、会場には「自分は動物アクティビストです」という反対派の人もいました。
しかしそういう人でも、この映画を作ってくれてよかったというコメントをしていました。
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また「もっとイルカの知能の高さについて、科学者の視点を入れるべきだ」というアメリカ人観客の意見もありました。

「漁師たちは産業がなくなっていっている炭鉱夫たちに似ている。アメリカでも同じように時代に取り残された炭鉱はたくさんある。次の映画は炭鉱夫をテーマにしたらどうか」
という意見もありました。

なにより重要なのが、この映画を見れば、なぜ漁師たちが漁をやめないのか、その理由が彼らの口で語られるし、また彼らがふつうに生きている人たちだとわかるところです。

映画の中で、シーシェパードと町長の公開討論会があるのですが、そのなかでシーシェパード側が、
「太地町を変えるのに、自分たちは力になる」
という問いかけをするのですね。

それに対して町長が、
太地町のことは太地町の人が決める。太地町を変えたいと思うなら、太地に住んで住民になってから考えて欲しい」
といったことを述べるのですが、ここで会場から拍手があがっていました。

つまり映画を見たアメリカ人たち、彼らのほぼ全員がクジラおよびイルカ漁には反対であるし、ましてや食べるなんてあり得ないという人たちではありますが、それでも住民の言葉には一理あると感じたのでしょう。

映画の中で太地に住んだアメリカ人ジャーナリストが、
「動物にも絶滅危機種というのはあるが、太地のような絆の強い村落こそ絶滅危機種だと思う」
といった言葉が非常に心に残りました。

そしてこの映画ではじめて知ったのは、太地町の美しさ
湾を見下ろして立つ町なみは、まるでジブリ映画に出てくるような風景で、とてもきれいです。

これなら斜陽産業であるイルカ漁よりも、むしろ観光地として、ホエールウォッチングやドルフィンウォッチングをウリにしたほうがよほど産業としては未来があるのではないか、と思えました。

クジラおよびイルカ漁に反対であっても賛成であっても、これは互いの意見を知るために、ぜひ見てもらいたい映画です。

非常によく作られたドキュメンタリーとして、必ず見た人の心に「考えること」を植えつけてくれる映画です。

分断がめだつ昨今ですが、このフェアな姿勢の映画は、対話の糸口を、互いを理解することを喚起してくれると思います。


日本での公開は9月
ユーロスペース渋谷などで公開!
また書籍も8月に販売します。

おクジラさま ふたつの正義の物語


「おクジラさま」オフィシャルサイト



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# by erizo_1 | 2017-07-19 15:05 | エンタメの殿堂
メトロポリタン美術館で話題を集めているのが、「川久保玲/コム・デ・ギャルソン 」展
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1980年代に「モードの破壊者」としてパリを震撼させた川久保玲。
世界のファッションを揺り動かしたアヴァンギャルドな服が展示されています。

ひとりのデザイナーの回顧展覧会とは、たいへんな名誉です。
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展示内容は「アート・オブ・ザ・イン・ビトウィーン」という副題にふさわしく、哲学的な問いかけに区分されて展示されています。

たとえば「Absence/Presence」(不在/存在 ないこと/あること)
ほほう。なんか哲学ちっく。
禅問答の公案のようです。

「Design/ Not Design」(デザイン/非デザイン)
「Good Taste/Bad Taste」(いい趣味/悪趣味)
などなどの対比に沿って展示され、Cloth/Not Cloth (服/非服)のコーナーでは、
美しさ/グロテスク
「生命/喪失」
「事実/フィクション」
「規律/カオス」
といったように、わかりやすい対比をされています。
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先ほど禅問答と書きましたが、おそらく西欧のモード界から見て、こういう禅的な部分が東洋の神秘であり、魅力に映るんでしょうね。

なんにも考えずに見ていくと、変わった服ばかりで何をみていいか迷うかもしれませんが、問いかけをたどりながら観ていると、非常に興味深いはず。
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これって服なの?」
「服ってなんなの?」

という問いかけることこそ、ギャルソンが提案しているものでしょう。

よくこれだけの発想が生まれてくるし、またそれを実際の形にできるパタンナーと、高い縫製技術があるものだと感心します。

そしてヘアもアヴァンギャルド!
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とんがりコーン
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アフロのリーゼント

実際にあの重い服を着てランウェイを歩いたモデルさんたちもすごい。
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もはや戦国武将の鎧を着ているとか、着ぐるみ着て歩いているようなものだろうねー。
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そういや前に見かけた「どーもくん」の着ぐるみのなかの人が、筋肉ムキムキのブラックのお兄さんで、その落差にたまげたことがありましたが、細い華奢なモデルにとったら、あの重い服はたいへんでしょうね。

こちらにあるのが、メット・ガラでリアーナが着たドレス。
右からふたつめね。
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リアーナさまの着こなし図。
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……うーん。あまり似合っていない
なんかリアーナが着ると肉感的すぎてギャルソンっぽく見えない気が……。

これがもし草間彌生が来ていたら、なんだか似合う気がするんですよね。
やはりギャルソンは着る人を選びますなー。

ついでにこちらが同じくメット・ガラでギャルソンを着たキャロライン・ケネディさんの図。
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……え?

……キャロ……ライン……さ……。
しーーーん。

……キャロラインさん、いい人ですよね。
日本贔屓で、オバマ大統領広島訪問にも大きな力になってくれたしね。

そう、だからみんなで観なかったことにしましょう!
いまご覧になった画像は脳内でデリートして下さい。

今回の展示は不満をいえば「これだけ?」という規模の小さいところで、もう少し色々と映像なども入れて、多角的に展示してくれて欲しかったところです。

アレキサンダー・マックイーン展の時は外に行列ができていて、1〜2時間待った覚えがありますが、コム・デ・ギャルソンのほうは、ほとんど待たずに入れます。
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意外と充実していたのが、ショップ販売のほうで、ギャルソンのTシャツなども販売。
あと今回の展覧会だけの限定Tシャツもあるので、お見逃しなく!

NYに来られないみなさんもメットのサイトでご覧いただけます!

The Metropolitan Museum of Art
住所:1000 5th Ave, New York, NY 10028

Rei Kawakubo / Comme de Garcons
Art of the in-Between
2017年9月4日まで開催中
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# by erizo_1 | 2017-06-16 14:52 | カルチャーの夕べ
ブロードウェイで「サンセットブルバード」が上演中です。
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1994年に同じくグレン・クローズ主演で上演された時は、この役でトニー賞を獲得したグレン。

元ネタは「サンセット大通り」という映画で、これをアンドリュー・ロイド・ウエーバーの音楽で舞台化したもの。

主人公は、売れない脚本家のジョー・ギリス。
彼が偶然迷いこんだのが、サンセットブルバードにある往年の大女優ノーマ・デズモンドの屋敷。

かつての大スターだったノーマは、執事のマックスに仕えられながら、ひっそりと暮らしています。

そしてノーマがカムバックするための映画の台本「サロメ」を執筆するという依頼を受けて屋敷に住むことに。

で、このノーマが、ものすごい怪物キャラ
とっくに世間から忘れられている存在なのに、「あてくしは女優よ!」といまだに大スター気分で生きている。
気分だけは絶世の美女のままで生きている老人なのです。

そしてノーマの演技にほだされて、ジョーは情人になってしまうのですねー。
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かつて大スターだった女優が、過去の栄光にすがって生きる、その妄執が恐ろしいという話です。

オリジナルの映画では、グロリア・スワンソンが演じて、最後の有名な「監督、クローズアップの用意はよくってよ」のシーンがこれ。
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うわーん、お母さん、こわいよう!

それをやるのが、グレンですよ!
危険な情事」「危険な関係」と、悪女を演じさせたら、右に出る者がいない名女優、グレン・クローズ。

わたしはグレンが侯爵夫人を演じた「危険な関係」が大好き!
いやもう映画史に残る、悪女っぷり、そして最後の落涙がなんともいえなかったですねー。
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ちなみに調べていて驚いたのが、グレン・クローズがアカデミー賞に6回もノミネートされながら、受賞していないこと。

えええ、納得いかない!
なんでグウィネス・パルトローが受賞していて、グレンさまが受賞していないんだよー! 

劇場は当然、観客だってグレン・クローズ目当てで観に来ています。

グレンの登場シーンだけで、お客さんが拍手!
うおお、まるで「放浪記」の舞台に森光子が出てきた瞬間のようです!
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いよいよ歌い出すグレンさま。
……あれ?

………こ、これは……。

ヘタ?
いや、これが「気が狂った老人」を演じているためにわざとヘタに歌っているのかもしれないけれど声も出ないし、音程も外すし、声質もよくない。

歌手でないので声がよくないのは致し方ないですが、他のキャストはうまいです。さすがブロードウェイ。

ところが芝居となると、さすがグレン。
うまい、うまいよ、うますぎるよ!

ひとことでいえば、すごく気持ち悪い!

いや、「気持ち悪い」というのがホメ言葉になるのか、という疑問はあると思うんですが、この「サンセットブルバード」に限っては、賞賛になる!

圧巻は最後の10分間。
「カメラ、アクション!」の有名なシーンです。恍惚としたグレンが階段を降りてきて、
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「監督、クローズアップの用意はよくってよ」

そして朗々と歌い上げるラスト。

ひいいいい!
怖いよおおおおおおお

もはや早稲田小劇場の白石加代子の芝居を見ているよう。
ここはワセショーかよ!

もう狂気女優というか、怪演というか。

最後のカーテンコールでは、グレン・クローズにスタンディングオベーションで、会場は大拍手でした。

いやーーーーーー!
すごいわ! さすが大女優だわ!
最後の10分だけで「すごいものを観てしまった!」感を叩きだす、この演技力、存在感。

正直、最後の10分までは「見る価値あるか?」とも思っていたのですが最後に持っていかれました!

観客を「グレンさま、神!」と感服させて帰らせるのだから、すごいもんです。

いやー、キモかった、怖かった、面白かった!

6月25日まで期間限定の公演。
今のうちよ!
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Sunset Boulevard

Palace Theatre
1564 7th Ave & W 47th Street, New York, NY 10036



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# by erizo_1 | 2017-06-08 13:58 | エンタメの殿堂