人気ブログランキング |

コラムニスト 黒部エリがニューヨークからお届けします。Blog by Eri Kurobe


by erizo_1
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
c0050387_15342425.jpg
©2019『新聞記者』フィルムパートナーズ

映画「新聞記者」がニューヨークのジャパンソサエティで上映されて観てきました。

海外初公開!


会場は満員。当然ながら日本人の観客が多いのですが、意外やアメリカ人の姿も目につきます。

c0050387_15340532.jpeg

内容は、権力の闇に迫る新聞記者、そして職務と人間としての良心との板挟みになる、内閣情報調査室のエリート官僚をめぐる物語。


この映画に出てくる内閣情報調査室がじつに怖い。

政権に不利な人物にはスキャンダル容疑をリークしたり、野党とのつながり図を作成して流したり、偽アカウントで大量にツイートをしたり、政権反対のデモに出た市民たちの身元を洗ったり。


フィクションではあるのですが、どこまで真実もあるのかわからず、なんとも不気味。



アメリカでは昨年ディック・チェイニーを主人公にした「バイス」(Vice)という映画があったんですが、こちらはよくまあ、ディック・チェイニーやブッシュ元大統領から抗議が来なかったものだ、と思うくらいの描き方。


それに比べると「新聞記者」は、ああ、これは前川文部次官だなとか、森友公文書改ざんで自殺した財務省の職員だなとか、伊東詩織さんだな、加計学園だなと彷彿させるけれど、そのものズバッとではなく、名前も架空です。


伊藤詩織さんをモデルにしたと覚しき「首相と仲のいいジャーナリストからレイプされた女性」が出てくるんですが、演じた女優さんが詩織さんによく似ていました。


内容は重いです。アメリカの政治映画では必ずジョークもふんだんに入っていますが、この映画にはその要素もなく、ひたすら重い。


ところがアメリカ人の観客は笑うんですよ。


上司が無茶ぶりをしながら「これも国を守る大事な仕事だ」と言い切るセリフに笑ったり、「この国は民主主義のフリをしておけばいいのだ」というセリフに笑い声があがったりする。


「え、そこ笑うところ?」

という場面で失笑が起きるので、アメリカ人観客は、これを諧謔と受けとめているのでしょうね。

アメリカの観客には、日本社会の同調圧力はブラックジョークのように映ったのかもしれません。


最後まで暗くて重いのですが、政治をほとんど扱わない日本映画にしたら、風穴をあけるような作品。


いろいろと考えさせられる、というだけでも観る価値絶対にあり!

今、ぜひ観たほうがいい作品です。


# by erizo_1 | 2019-07-28 15:45 | エンタメの殿堂
c0050387_14223825.jpg
photo by Mari Sarai

NYを拠点として活躍するフォトグラファー更井真理さん。

彼女の第三弾写真集「Delusion」が発売されて、そのブックサイン会へ。

c0050387_14230051.jpg

アートディレクターは、なんとあの巨匠ファビアン・バロンです!

すげー!

c0050387_14223036.jpg

マリさんの写真は、とにかくカッコいい!

ロックで、クールで、モードで、エロくて、ヤバい!

c0050387_14224660.jpg
photo by Mari Sarai


じつはこの企画が立ちあがる時に、マリさんにインタビューをして、彼女の表現したいもの、この本のテーマをまとめてアーティスト・ノートに書かせてもらったのです。

それが本書の前書きにもなっています。


この写真集では、マリさんが出会ったニューヨーカーたちを、彼女の「妄想」に落とし込んで表現しているのです。


うおおお、こんなクールな写真集に係われたのが嬉しいーーー!

c0050387_14233558.jpeg

そしてマリさん本人もすごい際だったキャラなんですよ!

いつ会っても明るいし、めちゃプロアクティブ

c0050387_14225451.jpg

エリぞう総研調べでは、マリさんのテンションはぶっちぎりで最強レベル。

このテンションで臨むから、被写体も思いがけない姿を見せるんだろうねー。


見よ、このハイパーなマリさんを!

c0050387_14230725.jpg

とにかく最初から最後までカッコいい写真集!

シビれます!

c0050387_14220470.jpg

日本での発売は、Thousand Inc.から


NYではカナルストリートにあるOffice Magazine のニューススタンドで扱われています。

Office Magazine News Stand

267Canal Street, New York


# by erizo_1 | 2019-07-27 14:32 | カルチャーの夕べ
c0050387_12313836.jpg
photo by Michael Daniel
リンカーンセンターのモストリー・モーツァルトフェスティバルで公演していたオペラ「魔笛」を鑑賞しました。


結論、最高!

すーばーらーしーい!!!

もう2019年断トツにベストのステージでした。

c0050387_12322132.jpg
photo by Iko Freese

これはオペラ監督のバリー・コスキーと、イギリスの演劇集団「シアター1927」が組んだプロダクションで、背景を全部アニメーションのプロジェクションにしているのです。


とにかくこんなに観客が笑うオペラって観たことない!

舞台全体が白い壁になっていて、そこがスクリーンとして映像が映し出される仕組みになっているんですね。





しょっぱなからタミーノ王子は全力で走り逃げていて、そこをアニメのドラゴンが追いかけてくるアニメが流れます。おまけにタミーノ王子の下半身もアニメで、全速力で走るマンガのような走り方。


ここでもう観客が大爆笑。たいていのオペラの舞台では悠長なシーンが、まるで映画で飛行機に襲撃されるシーンのよう。


世界観も独特。1920年代のサイレント映画と、ワイマールのキャバレーをインスピレーション源にしているそうで、なんともお洒落。

カリガリ博士」みたいな不気味な味わいもあります。

c0050387_12322858.jpg
photo by Stephanie Berger

夜の女王」のデザインがまた、こうくるか! というほど、すごい!


いやー。よくこんなこと考えつくよ。

その発想に、惜しみなく拍手を贈りたいです!


ふつうオペラは誰々が歌うからというので観るものだけれど、これはもうプロダクションを観るためのオペラですね。


そしてまたこうして観ると、「魔笛」ってコメディなんだなあ、とあらためて発見。

基本はラブコメ。そして後半のテストは、フリーメーソンの入会儀式を思わせます。

最後に理と知が勝ったように見せているけれど、全然そう見えないのもツボ(笑)

c0050387_12321344.jpg
photo by Iko Freese

とにかくこんなに面白いオペラは見たことないです。

オペラが悠長で退屈だと思ったら大間違い。


ニューヨークでは既に上演が終わりましたが、今後日本に公演しに行くときは、ぜひ覚えておいて下さい。

絶対見る価値あり!


☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆


ブックライターとして執筆した「20字に削ぎ落とせ ワンビッグメッセージで相手を動かす」(リップシャッツ信元夏代著 朝日新聞出版)が好評発売中です! 「伝え方」がうまくなりたい方はぜひ!



20字に削ぎ落とせ ワンビッグメッセージで相手を動かす

c0050387_07330365.jpg

# by erizo_1 | 2019-07-22 13:02 | エンタメの殿堂
c0050387_14080870.jpeg

エンジニアードガーメンツと、サントリーのジャパニーズクラフトウオツカ「HAKU」のコラボイベントがありました。


ネペンテスの店舗内には、たくさんの人が訪れていて、すごい混みあい方。

c0050387_14085451.jpg

じつはこのHAKU、わが家ではすでに愛飲していました!

アメリカでの発売のほうが早かったので、すでに取り扱うリカーショップ、そして飲食店を含めると、全米で600店以上で扱われているそう。

c0050387_14091141.jpeg

HAKUを手にしているのは、SAKE DISCOVERIES の新川智慈子 さん。

じつはうちのピタローが ASTOR WINEで先月、勧められて買ってきたのが、このHAKUだったのです。

スムースで口当たりがいい!」

と、るんるん(死語)していたピタロー。


その時は、サントリーのウオッカだとは気がつかずにいたんですよ。

いや、気がつきそうなものだけど、なんとなくサントリーというとウィスキーのイメージが強くて、ウォッカを作っているとは思わなかったんですね。

c0050387_14091776.jpg

でもって、デザインもミニマルでモダン、日本語表記もないので、

「今どき流行の漢字を使ったアメリカの商品なんだろうな」

と思っていたのでした(おいおい)


ウォッカというのは、どの穀物を発酵させても出来るそうで、ロシアだったらジャガイモ、フランスのグレイグースであれば小麦といったように、その土地柄の穀物を使っているそう。


そこで日本らしいウォッカとして開発されたHALUでは、国産米を100%使用しており、竹炭で濾過しているのも特徴です。

c0050387_14082272.jpeg


で、結論からいうと、とっても飲みやすくて、めちゃいいです!

とても口当たりが柔らかく、まろやか。


「米特有の、ほのかな甘さが特長です」と、ビーム・サントリーの早川さん。


クセがないので、なんで割っても合いますが、個人的には炭酸水で割って、レモンを少し絞り入れるシンプルな飲み方が好き。


値段もアメリカだと25ドルくらいと、リーズナブル。

さて今回はエンジニアードガーメンツの特製コラボ・エプロンが登場したことにも注目でした!

c0050387_14083665.jpg

HAKUに合わせてホワイトのカンバス地に、ミニマルなデザインが施されていて、エンジニアードガーメンツらしいファンクショナルさもあり。

メンズがかっこよく付けこなせるデザインですね。

c0050387_14084684.jpg

こちらはエンジニアードガーメンツのデザイナ−、鈴木大器さん。
c0050387_14090472.jpg

ファッションブランドと、スピリッツブランドという異色の組み合わせでしたが、こういう新しいコラボが増えるとよいですね!


c0050387_14292333.jpg

# by erizo_1 | 2019-07-13 14:31 | トレンドの泉
c0050387_07305019.jpg

私がブックライターを担当した、リップシャッツ信元夏代さんの本「20字に削ぎ落とせ〜ワンビッグメッセージで相手を動かす」(朝日新聞出版)が発売になりました!


ななななんと一時、Amazonで総合25位に!

ビジネス新書では1位になるという快挙に!

ひええええ、ありがたし!

思わずスクショを取りましたよ。

c0050387_07181897.jpg

出版業界にいるのが長いだけに、Amazon25位を叩きだすというのがどんなにむずかしいことか、よーくわかっています。

良い本だからって売れるわけではないからね。


だって良い本かどうかは読んでみないとわからないわけで、本を買ってもらうというのは読む前に「おもしろいかも?」「役にたつかも?」と想像してもらえることですから。


おそらく多くの方が興味を持ってくれたのが、この記事から。

夏代さんが分析をして、私が文をまとめさせていただいた現代ビジネスの記事。


トヨタ社長のスピーチは、なぜアメリカ人に大絶賛されたのか?

c0050387_07242098.jpg

これがなんとシェア12000超え!

ひょえええええ。

この記事から「20字本」を予約購入してくれた方が多いのでしょう。


豊田氏のスピーチが世界規準ですばらしいように、日本人だからスピーチが苦手だとか、英語力がなくてダメだなんてことはないのです。


著者のリップシャッツ信元夏代さんは、アメリカで活躍するプロフェッショナルスピーカーであり、パブリックスピーキングのコンテストでNY地区優勝を4連覇果たした、すごいひと!

c0050387_07313012.jpg


えええ、日本人がどうやって英語のスピーチコンテストで勝てるの!?? と驚くばかりですが、夏代さんは「英語力の問題ではない」と言い切ります。


「私の英語語彙力は、ネイティブの8歳児程度」

という夏代さん。


で、夏代さんはパブリックスピーキングのコーチについたり、特訓キャンプに参加したり、ありとあらゆる本やDVDで学んだり、あるいは演技のコーチについたり、ボイストレーニングのコーチにもついて、ザッと500万円を費やしてきたのだとか。(えええええーッ)


そうやって練り上げたブレイクスルーメソッドを、この本に、まるっと一冊まとめてあるのです。


奥さん、500万円分の価値が1620円の本ですぜ?

ていうと、めっちゃ怪しい響きになりますが(笑)本屋で立ち読みしていただければ、わかるはず!


私自身が構成して、ブックライターをしたので断言できます。

とても読みやすく、わかりやすいハウツー本です。

このブレイクスルーメソッドを取りいれたら、プレゼンでも会議でも面接でも自己紹介でもバチッと効果があがります。


なぜかというと、伝え方のルールがわかるから。

説得力のある話には、ある構造があるんですね。

その構造を読むだけで「ふむふむ」と身につけられる。

c0050387_07172841.jpg

どうも自分の話が尊重してもらえないとか、営業が苦手だとか、頑固な上司に困っているといった方も、ぜひ参考になさってみて下さい。


私がこういう本を書いているという話をした時に、一番反応が大きかったのが、じつは「親を説得できない」とか「職場の人間関係で困っている」といった知人たちでした。

c0050387_09282310.jpg

そういう方にも、どうやったら聞き手が話に耳をかたむけるようになるか、そのコツを会得していただきたいです!


話に説得力を持ちたい方、企画を通したい方、相手を動かしたい方、プレゼンがうまくなりたい方、頑固な上司にわかってもらいたい方。

ぜひお手に取ってご覧下さいね。



20字に削ぎ落とせ ワンビッグメッセージで相手を動かす

c0050387_07330365.jpg

# by erizo_1 | 2019-07-06 09:37 |
c0050387_15105446.jpeg

毎年NYで6月最後に行われる「プライドパレード


今年はNYが「ワールドプライド」の主催地であり、「ストーンウォールの反乱50周年とあって、ものすごい盛りあがりでした。


なんとパレードの参加者が今年は15万人700団体という、すごい規模に!

c0050387_15092644.jpeg

今年は日本から「東京レインボープライド」がフロートを出して、NYで参加する人たちも募集しているとのことで参加してみました!


当然ながら、まわりにはLGBTQの友人もたくさんいて、特殊でもなんでもないわけですが、実際にパレードに参加するというのは、グループに属していない限り、なかなかできないこと。


これは良いチャンス!

日本でも大きな動きになっていることをプロモートするのだ!

c0050387_15212269.jpeg

さて当日の集合時間が5時

東京から来たみなさん、熱く盛りあがっています。


こちらは「結婚の自由をすべての人に」をスローガンにして、日本で同性婚訴訟を起こした弁護士さんたちの団体です。右端はアナウンサーの阿部知代さん。

c0050387_15122587.jpeg


ところが、ここからがえんえんと待ち地獄。

一向に動く気配がなく、2時間、3時間と過ぎ……。

ぐは−!いつになったら始まるんじゃーい!


途中でパレードを見物しに行ってみたところ、これでは待つのも当然なくらい、ものすごい盛り上がり方。



さまざまなグループが参加していて、すばらしい!

ほんとにすごい規模。



ああー。なんてダイバーシティな世界!

そして絵柄的には「世界のヘンタイさん、大集合!」でもある!(笑)

c0050387_15134331.jpg

だってハードコアなレイザーラモンみたいな恰好の人がムチをふりまわして、ビシバシ、地面を叩いているのよ。

それも「バチ−ッ」とすごい音がするのよ。

c0050387_15145616.jpeg

犬のマスクをしている人もけっこういて、なにこれ、SM業界で犬の顔ってトレンドなんですか?

わんわん!

c0050387_15152944.jpeg

c0050387_15162668.jpeg

ガチムチのミニスカとかね、お尻のところだけ、プリッと外に出る形のパンツを履いている人とかね。


そしておっぱいをモロ出ししている人も多数。

いったい地下鉄で来る時にはどうしていたんだろう?

c0050387_15143265.jpeg

そんなさまざまな趣味嗜好を持つ人たちが、堂々と自分らしさを誇示!

すばらしいわー!


そしてすごいのは、沿道でそれを楽しく見ている子どもたち。小さい頃からこれを見慣れていたら、めったなことじゃ驚かなくなるだろうね。


さすがニューヨーク!

自由ってすばらしい〜!


そして「東京レインボープライド」のチームがいよいよ出発したのが、もう夜も更けた10時半


歩き出してみると、エンパイアステートビルが美しい!


c0050387_15174617.jpeg
そしてデッカーバスと合流した時には、大歓声があがりましたよ。
うおおおおおお!

c0050387_15182064.jpeg


感動−!

一気に気持もあがるーーー!


踊りながら、旗を振りながらパレードするメンバーたち。

そしてこんな夜更けなのに、ちゃんと沿道で見ている人たちがいる! 

しかも声援を送ってくれる!感激—!

c0050387_15193082.jpg

また驚いたのが、途中で水を配ってくれるボランティアさんがいること。

こうやって多くの人の協力のもとに成りたっているんですねー。

知らなかった、ありがとう!


NY都市ごと、レインボーをサポートしている感じで、企業スポンサーもレインボー商品も、また観光ビジネスとしても、すごい経済効果をもたらしているでしょうね。

c0050387_15203771.jpeg

今では学校や団体、企業もインクルーシヴが当然の社会になっていて、たしかに20年前とは大きく変わってきています。


「東京レインボープライド」の方たちにインタビューもさせてもらったので、他の記事で紹介しますね!



黒部エリの本はこちら!
生にゅー!生でリアルなニューヨーク通信 (文春文庫PLUS)

c0050387_15294986.jpg


# by erizo_1 | 2019-07-03 15:37 | 社会の時間
c0050387_13333780.jpg



ヴォーグ・ジャパン7月号でセレブのアンチエイジングについて記事を書かせていただきました。


ひと昔前は「いかにも手術してまんなー」というセレブが多かったものですが、最近は技術があがったせいか、自然に「若い」セレブたちが増えています。


ジェニファー・ロペスとかビヨンセとか、奇跡的にきれい。

ジェニファー・アニストンも若いよりステキ。



c0050387_13395344.jpg


えー、結論としては、お金さえあれば、いろんな施術もできるし、今の美容医学では「エイジング」を遅らせることができます!

すごいねー!


詳細は、ぜひヴォーグ7月号でご覧下さいね!



c0050387_13341614.jpg

いやもー美容も収入格差の時代になってきましたが(滝汗)お金をかけたくない人は、まず日焼けしないようにしましょうね。


アメリカでは「Black dont crack」という言い回しがあります。

黒人はひび割れない、つまり皺になりにくい、という意味なんですね。

たしかにビヨンセもナオミ・キャンベルも皺が少ない。

なぜなのか?




c0050387_13451497.jpg



これはメラニン色素が紫外線から皮膚を保護するため。

アフリカ系の人は、もともとアフリカの強烈な太陽のもと、紫外線から皮膚を守るためのメラニン色素をたくさん持っているわけです。


その強力バリアを持って、緯度の高い北米やヨーロッパに住んでいれば、紫外線のダメージを受けにくい。

天然の日焼け止めを持っているようなものですね。


じゃあメラニン色素が多いほどいいのかというと、違う問題もあって、人間は紫外線からビタミンDを生合成します。

紫外線を取らないと、ビタミンDが生成できないのです。


北ヨーロッパの人たちはもともと少ない紫外線を有効に取るために、メラニン色素が少なくて色白であるわけです。


なので、カナダのように緯度の高いところで暮らすアフリカ系やアジア系の人は、ビタミンD欠乏症になりやすいんですよ。


一番吸収しやすい手のひらを太陽に当てるっていうのも重要なんだそうです。

太陽と仲良くつきあうっていうのが大切なんでしょうね。



c0050387_13381953.jpg


ということで、お金のある方はばっちりラグジュリアスなセレブの施術を!

節約派はまず日焼け止めでいきましょう〜!



c0050387_13481778.jpg

# by erizo_1 | 2019-05-28 13:52 | 美と健康の園

c0050387_15410432.jpeg

国際ジャーナリスト津山恵子さんが「現代アメリカ政治とメディア トランプの勝利は偶然か、必然か」と題する講演を行い、拝聴してきました。

分極化するメディア、変貌する政治の行方
というテーマで語ってくれましたが、これがすばらしくタメになって、もうなるほど×100回な講演会でした。

いかにネットやSNSの発達にともなって、政治の中間層が激減してきたか
フィルター・バブルの時代に生きる危険性とはなにか

といったドキリとするような内容で、今まで気づかなかったことをわかりやすく見せてくれたのは、さすが敏腕ジャーナリスト。

c0050387_15411613.jpeg

トランプ氏といえば、テレビ番組で知名度を高めて、いわばタレント候補として出馬し、ブライトバートのようなオピニオンサイトが後押しした大統領で、そういう意味ではメディアが生み出したスターでもあるわけです。

そうして政権についたトランプ大統領が、今度は主流メディアを「アメリカ国民の」「フェイクニュース」と攻撃。その一方では本人がツイート大好きで、しかも事実とは異なるツイートを頻繁に流しているという、かつてないカオスな状況にあるアメリカ。

そうした複雑な状況を、津山さんがわかりやすく整理して解説してくれました。

よく「分断」の時代といわれますが、いったいなにが分断なのか、津山さんは実際に数字をあげて解説。


c0050387_15403762.jpeg
アメリカでは、かつては保守、リベラルの支持者以上に中間層というのが多かったのが、今や保守かリベラルに分断してしまい、中間層が激減してしまったそうです。

これは議会でも同じことだそう。日本でも同じことを感じますね。

それにはネットやSNSが大きく関与していて、アルゴリズムが作りあげる情報のフィルターが関わっていると、津山さんは解説します。



c0050387_15395458.jpg


今ではネットがアルゴリズムで「あなたがお好きなのはこれでしょう」と記事だの商品だのの情報を届けてくれるので便利ではあるけれども、それはもはやフィルターをかけられた情報であるわけです。

フィルターがかかった情報に接している「フィルター・バブル」のなかで生きているのが現代。

ニュースもすでにフィルターにかけられたものばかりが届けられていて、私自身もそれを無意識に見ているわけです。

そこにつけこんで、たとえばロシアで大量生産されたフェイクニュースが流れてきて人心を操作、選挙にも影響を与えているということには、愕然としました。

さらに「ディープ・フェイク」という合成フェイク映像を即時に流せるテックも出て来ているとのことで、これでは一般の人たちはとても見わけられないですね。
恐い時代です。


c0050387_15404906.jpeg


考えてみれば、SNSなんてものに人類が遭遇したのは近年のことであって、たとえばガソリン自動車の発達と共に大気汚染が起きたり、化学物質が開発された代わりに公害が大問題になったりと、人類は発明のたびに大失敗もしているわけで、SNSの発明は当然公害を生んでいるのでしょう。

GAFA
フィルター・バブル
エコー・チェンバース
フィルター・バブル
ディープ・フェイク
フェアネス・ドクトリン
イコールタイム・ルール

こうした重要なキーワードについて、ぜひとも津山さんが共著した「現代アメリカ政治とメディア」を読んでみて下さい。

c0050387_15402382.jpg
アメリカに関わらず、インターネットの時代に生きている現在、日本でもまったく同じ状況が起きていますよね。

自分の意見に合う情報だけを読み、分断が進んで、かつての中間層がなくなっている時代。

たちは何ができるのか、どうやって情報を判断する知性を鍛えるのか、ということを考えされられます。

恵子さんには、ぜひともYouTubeかオンライン講座で、この内容を流して欲しいなー。

c0050387_13541990.jpeg

津山恵子さんが、前嶋和弘氏上智大学教授、山脇岳志朝日新聞編集委員らと共著した本はこちらです。

c0050387_13523348.jpg

# by erizo_1 | 2019-05-17 14:11 | 社会の時間
c0050387_12431689.jpg
ご存じ毎年恒例のファッションの頂上合戦、もしくは地獄絵図、メット・ガラの模様です。

「キャンプってなに?」
という方は、メトロポリタン美術館で行われている「キャンプ」展の記事をご覧下さいね。

ひとことでいえば、「やりすぎコージー」的な、「ロバート秋山」的な、「ジョン・ウォーターズ」的なファッションといえます。

そのテーマに沿ったファッション対決はどうでしょうか?
なんといっても話題を集めたのが、レディーガガ。
c0050387_12430452.jpg
5分にわたるショータイムで、4回着替えてみせたというパフォーマンスぶり。
このガラにかける意気込みというか、鼻息の荒さを感じさせます。



うわーーー!気持悪くて、いい!
すばらしい、すばらしいわ、ガガ様!
キャンプ様式を表してみせた最高のパフォーマンスでした。

では他の方たちも見ていきましょう〜!

ケンダル・ジェンナー
c0050387_12432401.jpg

は? これ、キャンプちゃうやん。

フツーにきれいですやん!

ひとりズルしてきれいな格好をしてきた感がありますなー。


カイリー・ジェナ−

c0050387_12435289.jpg

こちらは悪趣味っぽいくて、テーマに合っていますね!



ルピタ・ニョンゴ

c0050387_12421325.jpg

ポイントはヘアに刺したクシでしょうか。

いわゆるブラックのヘアにつきもののクシ、80年代に流行ったスタイルをパロッていて、とてもいいですね。


ちなみにこういう人種的なパロディを、他の人種、たとえば白人やアジア系がするのは「文化の剽窃」として炎上します。

日本人が顔を黒塗りして黒人を演じるなんていうのは、まったくアウト。

気をつけたいところです。


水着の女王、エミリー・ラタコウスキー

ほんとにスタイルいいね!

c0050387_12415656.jpg

うわー、ポケモンに出てくる生物のようだ!

ミョーで、やりすぎで、しかしながらギリギリ仮装になっていないというところで、高得点では。


ビリー・ポッター
c0050387_12413472.jpg

今回は太陽神ルックで登場。

ちょっと「仮装大会」に傾いていて、タキシードドレスのスマッシュヒットにはかなわないかな。


ゼンデイヤ

シンデレラの格好です。

c0050387_12445011.jpg

ブ、ブーッ!

これはキャンプ様式ではなーい!

フツーにかわいいじゃん。

6歳児がバースデーに着る仮装でしょう。

コンセプトを間違っておるなー。


仮装といえば、ケイティ・ペリー
c0050387_12414641.jpg

シャンデリア人間(笑)

さすがケイティ、ファッション界の「二郎マシマシ」感あふれるスタイルですね。


エズラ・ミラー
仮面で登場してからの、こう!

c0050387_12420823.jpg



c0050387_12420289.jpg
すーばーらーしーいーーーーーー!

エズラ、最高ずら

まさかのトロンプルイユを使ったメイク。

わたしはエズラ、役者というか表現者として大好きなんですが、本当にすばらしく変人ですね。

ブラボー!

アイデアがクリエイティブ!アーティスティック!


生首を持つジャレッド・レト

c0050387_12433262.jpg

これはグッチのランウェイで出たアイデアなので、やはりグッチへのオマージュでしょうか。


グウィネス・パルトロー

c0050387_12441716.jpg

は? キャンプでもなんでもないじゃん!

いますよねー。こういう人。

「仮装でね」とか「服の縛りはこれでね」とか決めても、まったく無視して、自分の好きな通りにしてくる人。


ーディB

うおおお、どハデ!

c0050387_12414071.jpg


なんとトム・ブラウンの衣装で登場ですよ!

トム・ブラウンこそ、まさにキャンプな要素を盛りこんだコレクションを見せてくれる人で、ばっちりの選択ですね。


ベラ・ハディッドとジェレミー・スコット

c0050387_12422645.jpg

ジェレミー・スコットといえば、キャンプのキング。

彼のユーモラスで、楽しくて、どこか皮肉の効いたスタイルが、ぴったり。


ジャネール・モネイー

c0050387_12410572.jpg


おおー、いい! すばらしい!

ウィットに富んだファッションです。

じゃじゃじゃーん!
キム・カーダシアン


c0050387_12434684.jpg


はっきりいって服装よりも、体型がキャンプ!(滝汗)

この「あり得ない」体型、人工感、プラスチック感、不自然さ、過剰さ。

ファッションじゃなくて、ボディそのものがキャンプという、すごいアプローチを見せてくれたキム姐さん。

いっそ裸でもよかったんじゃ……。

ていうか、キムとカニエ夫妻は、生きざまがキャンプともいうけれどね。


セリーヌ・ディオン

c0050387_12444408.jpg

完璧にミョーである。しかも似合っている。

どちらかといえばファッションとしてのキャンプというより、精神のキャンプ様式を感じます


カーラ・デルヴィーニュ

c0050387_12405827.jpg

おおおー!

皮肉というよりは、ポップで楽しい感じですね。


ジジ・ハディッド

c0050387_12442520.jpg

うーん、わからないでもないが、今いちコンセプトが伝わらない。

なにかこのところ、スタイルが低迷しているのは、恋愛とシンクロするものなんでしょうか。



マイケル・ユーリー

c0050387_12440839.jpg

あああーッ、両性具有のスタイルで、これはまさしくキャンプ!

大正解!


ということで今年のメット・ガラ、いかがでしたでしょうか!


黒部エリのKindle版で読める書籍はこちら!
生にゅー!生でリアルなニューヨーク通信 (文春文庫PLUS)


c0050387_14425391.jpg



# by erizo_1 | 2019-05-11 13:30 | トレンドの泉
c0050387_11595720.jpg

メトロポリタン美術館で毎年話題をあつめるコスチューム・インスティチュートの新展覧会

CAMP:Note on Fashion 」が開催!


今季のテーマは「キャンプ」。

といっても、テント張るほうのキャンプじゃないですよ。


こちらの「キャンプ」は様式のこと。

アメリカの作家/思想家のスーザン・ソンタグが、1964年に書いたエッセイ『キャンプについてのノートNotes on"Camp")』をテーマにしています。

c0050387_12000762.jpg

ソンタグはキャンプ様式を「不自然なものへの愛、巧妙に逸脱したものや誇張したものへの愛」と定義していています。

皮肉たっぷりでユーモラスであったり、あるいは極端なものであったりするド派手なスタイルであり、パロディやパスティーシュ、誇張や過剰、引用などを用いた、メタ・ファッションともいえます。


「キャンプ」の日本語訳はないのですが、大まかに「悪趣味」「やりすぎ」「社会風刺にとんだ」「反骨的な」といった概念と考えていいかと思います。


では、具体的にどういうのを指すかといえば、むしろ展示作品を見たほうが早いですね。


c0050387_11594552.jpg


こちらはコム・デ・ギャルソンの橋真琴オマージュの服! 

c0050387_12000440.jpg

キョーレツ!
「シャイニング」の双子オマージュのドレスも恐い!

大人があえて子供のモチーフを着るというキャンプ趣味ですね。


右側は、カルディBがグラミーの時に着ていたドレスで、ミュグレーのビンテージです。

c0050387_12164031.jpg


こちらはトロンプルイユ

c0050387_11595256.jpg


肉襦袢としかいいようのないファッション。

c0050387_11594253.jpg


昨年のカトリック宗教をテーマにしたモード展は、まさに天上に誘われるような美しさがありましたが、今年は思いっきり地上的です(笑)

面白い、ウケる、ブラックジョーク満載という意味では非常に見応えのある展覧会です。


c0050387_11593621.jpeg


カンヌで物議をかもしたビヨークの白鳥ドレス

c0050387_12000006.jpg

すごー!


「じゃあ、志村けんもキャンプなのか? ビヨークの白鳥と、志村の白鳥の差がわからない」

というツッコミもあるかもしれませんね。

鋭いご指摘です!


「だったらナスの着ぐるみを着るのも、キャンプなのか?」

むーん。たしかに、その境界線は曖昧ですなー。


ハッキリいって仕上がりは同じような感じだと思います〔笑〕


しかしながら違うのは、その意図ではないでしょうか。

もし「お笑い」のために考案した服装なら、「笑える」という結果を引き出さなければ失敗ですよね。

また「仮装」であれば、いかに似ているか、いかに秀逸なアイデアを盛りこんだか、というところにジャッジがかかるわけです。


一方、ビヨークは(少なくとも本人は)笑いを提供するために着たんじゃなくて、モードの概念を打ち壊すつもり、カンヌの「美しく着飾った女優たち」のパターンに反旗をあげるつもりで着たんじゃないでしょうか。


世の中の「約束ごと」「良識」「シック」をくつがえしてみせるのがキャンプであって、「物議をかもす」というのが大きなポイントといえそうです。


プレス記者会見では、グッチのアレッサンドロ・ミッケーレがスピーチを!

グッチは今展覧会では大きな協力をしているそう。

c0050387_11593204.jpg

アレッサンドロのグッチといえば、まさにキャンプ趣味。

今まで「女らしさ」とか「男らしさ」といっていたもの、シックな組み合わせと考えられたものが、ぐちゃぐちゃに混ぜられたわけです。


グッチというメゾンで、シックとは真逆にある、ギーク(ダサ坊)やナード(オタク)を取りこんだというのも画期的です。


「キャンプは、まさに自分のこと。キャンプとは、自由であること」

とアレッサンドロ。


変な格好をすればキャンプかというと、そうでもなくて、やはりそこには「社会に挑戦する」スピリッツが欲しい気はします。

c0050387_11594942.jpg

さてさて、ファッション界の関ヶ原の戦いともいえるメット・ガラですが、今年はこのこの「キャンプ」がテーマ。


うわー。もうこのテーマだけで、地雷だらけの野を行くようですー!

てことで、恒例のレッドカーペット編に続きます!


Camp: Note on Fashion

~9月8日まで開催

The Metropolitan museum of Art

所在地: 1000 5th Ave, New York, NY 10028

開館時間:10:00~17:30(日曜〜木曜)10:00~21:00(金曜土曜)


黒部エリのKindleで読める電子書籍はこちら!
c0050387_14425391.jpg

# by erizo_1 | 2019-05-10 12:25 | カルチャーの夕べ