ヘンタイ好き?
2005年 03月 19日
印象としては、ごくフツーのまじめそうな男性という感じ。体型はやや小太りくんでめだたないが、穏和そう。
ところがAちゃんがあとで、「じつは彼がいま気になっている人なんですう」とほっぺを赤らめながら耳うちするではないか。
へーええええ、そうなのか。
彼女はコケティッシュな美人で、しかも頭の回転がとてもいい聡明な子。それがなんでまた彼のように地味で温厚そうな人を好きになるのか、ちょっと意外な気がしたので、尋ねてみた。
「どこがよくて好きになったの?」
「うふふふ。彼ってキンキー(変態) なんですよ」
どしぇえええええええ!
なんなんだ、それはーーーーーー!?
えーと、英語で変態のことは、kinkyもしくはpervertという。
キンキーというのは「ミョー」とか「キテる」みたいなニュアンスがあって、たとえばSMだの靴フェチだのといった、ちょっとへんな嗜好をもっているひとを指すわけね。
いっぽうpervertは変質者という意味あいになる。
こっちはロリコンだの露出狂だのといった、犯罪になりかねない人たちのこと。
近所にpervertがいる、といったら、お母さんたちのカオがピキッと警戒するようなニュアンスがある。
まあ、どちらのコトバも冗談で、「you are pervert」(おまえ、ヘンタイだって!)といった使い方をするので、日常的にはさほどシリアスな意味はない。
それにしても、いきなりヘンタイだから好き、なんてあり?
びっくりしたな、も〜。
なんつって古典ギャグで驚いていると、いっしょにいた友達のBちゃんがこういったのである。
「うーん。まあ、そういうキンキーな男に惹かれる時期ってあるんですよね。私も一時期キンキーな男にハマッた時期があったけど、やっぱりそういう恋愛は将来性がないから、やめたんですよ」
ええーーーッ。
さらにもうひとりの友達Cちゃんまで、「私のカレもそういう傾向があるんですよね」という驚きの発言を。
「最初は驚くんだけど、だんだん慣れちゃうんだよね」
「アメリカ人だとハンドカフス(手錠)とか好きなヤツ、多いよね」
ひええええええ。ムンクの叫びになっている私に、Bちゃんがきわめて冷静にこう尋ねてきた。
「エリさんは変態とつきあったことないんですか」
「ないよ!」
「そうかー。それはエリさんがフツーの育ちかたをしているってことですね」
そうだったのか! まるで村上龍の小説世界に迷いこんだかのような気分です。
「そのヘンタイってのは、たとえばどういう男をさすの?」
「うーん。たとえばアソコにピアスをしているとか」
ががががーん! マジで? それは痛いだろうよ!
いやー。みんな、ハードコアな人生を歩んでいるんだなー。
きわめて凡庸な道を歩いてきたあてくしは、びっくりしたざんす。いくつになっても毎日が勉強です(どぎまぎ)
しかし話はこれだけで終わらない。さらに驚きの告白が……。
てことで、続きは明日を待て!