マンハッタンで腸内洗浄!
2009年 07月 21日
腸内洗浄(コロニクス)とは、化学物質や薬品等を一切使用せずに温水で腸内に蓄積した老廃物を洗浄する療法のこと。
長年排出されずに溜まっている便が腸内に停滞し粘液(mucus)と混ざり腐敗便となり毒素を出すそう。
その毒素は腸管壁からまた再吸収されてしまうらしい。
腸内洗浄で腸内環境を整えることで便秘、消化不良、疲れ、冷え性、むくみ、肩こり、頭痛、不眠、肌荒れ、にきび、体重増加といったものに効果があるそう。
ちなみに調べてみると、健常人がふつうに暮らしていて、この宿便を気にすることはないという説もあります。
ただアメリカではデトックス目的でやる人が多く、まあ、オルタナティブ健康法ではマストハブみたいなもんですね。
オカルトといったら「賢者の石」ファッションといったら「パリコレ」料理好きといったら「ルクルーゼ」みたいなもので、その手の世界では「王道」とされるものね。
よくいわれるのは、腸内洗浄によって肌がきれいになるとか、便秘が解消される、痩せる、新陳代謝がよくなるといったこと。
その腸内洗浄を専門にやってくれるのが、BCLincのコロン・セラピストである熊谷亜子さん。
マンハッタンでコロン・クレンジングといったら、この方!
日本人女性なので安心だし、親切で丁寧です。
アコ先生自身は子どもの時から皮膚の持病があって、それをエネマ(腸洗浄)によって治したという実体験から、腸内洗浄の大切さに気づいたそう。
自分の体験にもとづいて、たしかに効き目があることから、世界中の浣腸療法を研究して、断食療法、解毒療法や自然栄養学を勉強。
解毒療法暦20年以上 の経験を生かして腸内洗浄や栄養コンサルティングを行っているのです!
「てことは、アコ先生、浣腸マニア?」
と尋ねてみると、
「ははは。まー。そうですね」
とアコ先生。良い意味で趣味と実益がイッチしていますね(笑)
さて腸内洗浄をやる日なので、朝は塩水洗浄法(Salt Water Bathing)しました。
えー、てっとり早くいうと、塩水による下剤です。
これまたオルタナ健康界ではガチといわれる「マスター・クレンズ」(Master Cleans)にて推奨されている方法でして。
約1000ミリリットルの水(室温くらい)に小さじ2杯のシーソルトを溶かしたもので、これを朝起き抜けにガバガバ飲みます。
すると、あーら、ふしぎ。
15~30分くらいすると、どどどどどー! トイレに駆け込んでナイアガラの滝になるのです。
便秘解消にこれはいいよ。
たんに塩水飲むだけで、絶大な効果があるだもん(ただしダダ漏れになるので出がけにやらないこと)
ピータローもどこかで腸内洗浄の評判を聞きつけたらしく、興味しんしん。
「よーし、ぼくも次回は試してみようかな」
「でもお尻に太いチューブを刺されるんだよー。できるかなー?」
「ええッ」とのけぞるピータロー。
「そんなこと耐えられない、全身麻酔かけてもらわないと」
なわけないだろ!
腸内洗浄くらいで、いちいち麻酔かけていたら大騒ぎじゃー!
アコ先生の新しいオフィスはミッドタウンの42丁目。
おお、きれいな空間です。
術着に着替えてから、施術室に行きます。
アコさんはほのぼのとした癒し系。
施術中にやさしくお腹をマッサージしながら、いろいろと腸の健康について話してくれるので、初めての人でも安心です。
ベッドの上に横たわり、横臥した状態で、お尻にスポコーンとチューブを押しこまれます。
きゃー!
で、過程としてはまさに腸内洗浄。
チューブから生温かいお湯が腸に注がれていって、洗ったあと次にゴゴゴーと湯を吸いとっていくわけです。
感触としてはねー。んーまー。気持ちよくはないよねー(苦笑)
お腹にお湯が入っていくのが、ちょっと苦しいです。
エリぞうはむかし腸の開腹手術をしたことがあるので、そのあたりがやっぱり痛くなりがち。
……うう。カエルになった気分。
今朝は塩水で洗浄して、お腹のなかは空っぽのはずなんですが、それでもふしぎなことに湯を注いでふやかして洗浄すると、カスがどんどん出てくるんですよね。
大腸検査の人が腸内洗浄するのも同じ理屈で、下剤をかけたくらいでは、なかなか腸に溜まっている便が除去できなくて、検査しにくいので洗浄するらしい。
腸内に湯を入れていく過程のとき、アコ先生がやさしくお腹を揉んで、溜まっているところをほぐしたり、腸の調子を調べたりしてくれます。
「エリさん、お腹のこのあたりを手術しました?」
そうです、そうです、よくわかりますねー。
「目に見えるっていうんじゃないけど、たしかに手で見えるっていうのか、腸内のようすがだいたいわかるんですよね」
うおお。コロン・セラピー界のゴッドハンド!
「エリさん、夜遅くに食べていませんか?」
ぎくり! バレている。
「寝る前に消化しきれていないと、胃が張って固くなってしまうんですよ。
ちょっと胃が固くなっているので気をつけて下さいね」
「アコ先生は夕ごはん何時くらいに食べているんですか?」
「6時くらいかな」
「それ、老人じゃないスか!」
「はははは」とアコ先生。
「お酒もね、あまり遅く飲むのはよくないんですよ。
飲んだあとにすぐ寝ていませんか?」
ぎくり。まさにその通りです。そんな〜。
「でもアコ先生!」と突っ込んでみた。
「昼の早い時間から酒飲んでいたら、もっとマズくないですか?」
「ははは、それもそうですねー」と笑うアコ先生。
ツッコミ甲斐のある先生ではある(笑)
だいたい施術は40分くらいで終了。
終わったあとはすっきり!
体が軽くなったような感じがするのだ。
そして腸に善玉菌を届ける錠剤を取ります。
「エリさん、食事のあとは消化酵素を2錠ずつ取って下さいね」
ういっす!
消化酵素はたしかに効果あるよね。
アラフォーのみなさんは実感すると思うんですが、食事のあと、いきなり眠くなりません?
消化っていちばんエネルギーを使うんですよね。
若いうちはいいけど、年を取ってくると、食後にいぎたなく眠りこけたりするものなのだ。
しかし消化を助ける消化酵素を取ると、ずいぶんと胃が軽くなります。
アコ先生はお喋りの合間に食生活の指導なんかもしてくれるので、とてもタメになりますよ。
エリぞうの健康法におけるスタンスは、
「いいといわれるものはあまり偏見もたず試してみて、だめなら二度とやらない」
という主義。
今までいろんな雑誌でさまざまな健康法を取材してきた体験でいえば、まあ、医者によっていうことは違うよね。
ある一派は「人参はいけない」というし、ある一派は「生の食品のみ」というし、ある一派は「緑茶はだめ」という。
ひとつ法則があるとしたら、
「ある健康法を信奉していて、それを絶対だと唱える人は、変人が多い」
これだけはいえるね(笑)
その健康法で長生きするのかもしれないけど、そんなに百歳の奇人変人が社会に増えてもどうかと思うしなー。
オーガニック食材だっていいけれど、べつにふつうの食材を食べたからって健康を害するわけじゃない。
腸内洗浄も絶対必要というものじゃないです。
やってみていいと思う人もいれば、必要を感じない人もいるだろうから、そのあたりは個人の判断で。
アコ先生もマニアックな健康オタクではなくて、非常にフレキシブルな人なので接しやすいですよ。
エリぞうは便秘体質なので、乱れた生活習慣をたまーに修正したいときに、腸内洗浄をします。
腸内洗浄に行ったあとだけ、一時期的に健康的な食生活になるんですの。
うふ。
疑似健康人。
まあ、どうせすぐ堕落するんだけどな。
さて今日のエリぞう、せっかく腸内洗浄したので、ごはんは抜きで、レモネードだけで過ごすつもりです。
つまんないのー!
お腹すいたー!
と自分のなかにいる人が騒ぐんですが、くー! 誘惑に負けちゃだめー!
今日はレモネード断食するどー!
BCLink
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