あつあつ小籠包のジョーズ・ジンジャーと、伸びきった許容力
2010年 03月 02日
「あーッ、知ってる! テレビで美川憲一と神田うのが紹介していたところでしょ」
と日本の友だちにいわれたことがある。
それ以来わたしの脳裏にはジョーズ上海と聞くたびに、あの二人の顔が浮かんでくるのです。
で、この店なんですが、神田うのが紹介するくらいだから(笑)世界的に知られている観光名所なのね。
じつはその数軒先にジョーズ・ジンジャー Joe’s Ginger という店があるんですよ。
姉妹店というか、ようは同じオーナーとシェフが経営しているのだ。
なので、出てくる小籠包は同じ。
いちおうジョーズ上海のほうは上海料理で、ジョーズ・ジンジャーのほうは「香港の上海料理」らしいんだが、メニューを見る限り、違いはわからん。
「じつは厨房が地下でつながっているんじゃないか?」
というのが、エリぞうの密かに抱いている疑惑なのだよ。
ともあれジョーズ上海のほうは観光客に有名なんで、地方からの人たちもたくさん訪れていて、すごく待たされるのだ。
ところが同じ通りにあるジョーズ・ジンジャーのほうがネームバリューがないせいか、ずっと空いていて入りやすいのです。
なので、有名な「蟹肉と豚肉の小籠包」がお目当てなら、ジンジャーに行った方が座りやすくて正解です。
この店はホントにもう「蟹肉と豚肉の小籠包」一本勝負の店なのよ。
フードチャンネルで見たら、皮に餡を包む時にゼラチン状になったエキスをいれて、皮を包むんですね。
これを蒸すと、なかでジュースになって溶けて、食べた時においしい汁が溢れ出すというわけです。
じゅる〜。
しかし残念ながら、他のメニューがあまりおいしくないんだよね。
なので、わたしたちがいつも頼むのは、揚州炒飯と豆苗の炒めものだけ。
揚州炒飯というのは卵とネギだけの塩味なんだけど、このシンプルなのがいちばん美味しい。
あと店員さんたちが「先週中国から着きました」みたいな人たちばかりで、素朴なんだけど、ぜんぜん話を聞いてくれないよね(笑)
「炒飯はあとで持ってきてね」
と頼んで、オーケイ、オーケイとウエイターが笑顔で答えていながら、やっぱり先に持ってきちゃうんだな。
だーから、先に炒飯持ってきたら、冷めちゃうだろ!
といったところでムダなので、黙って受けとる。
いやー、NYに暮らしていると、たいていのことは許せるようになるね。
なんかもう堪忍袋が伸びきったパンツのゴムのように、ゆるゆるになるのである。
びよよ〜ん、と許容力が広がってしまうのだ。
おかげで国母選手の腰パン騒ぎの時は、オンラインのニュースを見て真剣に驚いてしまったエリぞうです。
えーッ! この程度の恰好で全国的に叱責されてしまうのか!
NYの路上で前屈みになっているのを後ろから見ると、「それ全部パンツですよね?」というケツパンを見慣れ、夏になると「あと1ミリ下にズレたら毛ですよね?」という限界まで落としたゲトーな兄ちゃんや、タンクトップからお腹をブルンとはみ出させているビッグなお姉ちゃんたちを見慣れてしまうと、ほとんどの人は「ええんとちゃいます?」に映ってしまうのだ。
もはやおのれのなかの「ありえない着こなし」基準自体がズリ落ちてしまっているエリぞうにとっては、それこそノルウェーのカーリングチームくらい網膜に痛いパンツでなければ注意を引かれないのでした。
さて話は戻ってジョーズ・ジンジャーにて、ビールを頼んでたらふく食べても25ドルといったところ。
良い店、旨い店(小籠包限定)です。
営業時間は10時半くらいですが、チャイナタウンは店じまいが早いので、お早めにね。
JOE'S GINGER
住所:25 Pell Street between Doyers Street & Mott Street New York, NY 10013
電話:(212) 285-0333
営業:日曜〜木曜,11am-10:30pm 金曜土曜11am-11pm
この夜はまた戻って仕事があるので、サクッと食べて出たら、まだ宵の口。
コーヒーでも飲んでいこうと、リトルイタリーに向かったエリぞう一行だったのでした。
ところが、これがすごい店に迷いこんでしまったのだよ!
続きは明日だぜ、アミーゴ!
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