放射能が子どもを傷つける恐ろしさを伝える映画「チェルノブイリ・ハート」
2011年 08月 18日
1986年に起きたチェルノブイリ原発事故から16年後のベラルーシ共和国を訪ねて、今なお続く被爆被害の実態に迫るドキュメンタリー。
生まれる子どもたちのうち正常に生まれるのが15~20%だけで、残りはなんらかの障害があるという現地の医師の言葉が恐ろしい。
この「チェルノブイリ・ハート」というのは、汚染地域では心臓に欠陥がある子どもたちが多く生まれるためにつけられた名称。
甲状腺癌を持つ若者が多いのも怖いし、なにより重度の障害を持つ子どもたちの姿に、ただもう打ちのめされます。
その悲惨さにたぶん画面をまともに凝視できないひともいると思いますので、医学ドキュメンタリーが苦手なひとはご用心を。
(この予告編には「怖い」画像は出てこないので、ご安心下さい)
すべてが原発事故の影響によるものと立証されているわけではないですが、これを観ると、エネルギー問題だの国力だの安全対策だのといった問題以前に、放射能というものがそもそも人間とは共存できない力なのだと痛感します。
福島が15年後にこうなるというわけではないです。
しかしながら生命を殺傷する、すさまじい力に頼りながら生きている我々の生活が常に危ういのだ、ということはよくわかります。
こちらがマリアン・デ・レオ監督。
これはHBOのドキュメンタリーとして2003年に放映された作品で、アカデミー賞の短編ドキュメンタリー賞を獲得しています。
こちらがNYで上映を開催したニューヨーク平和映画祭(New York Peace Film Festival)主宰の田中ゆみさん。
日本では8月13日からヒューマントトラストシネマ渋谷、銀座テアトルにて公開中です!
日本での公式サイト「チェルノブイリ・ハート」
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