コロナ感染5万人超え!自宅隔離のNYの危機!
2020年 03月 29日

ニューヨークは3月22日からロックダウン!
食料品の買い出しなど、不要不急の用事がなければ外出禁止です。
電車もガラガラ、

その直前のマンハッタンのようすです。
えーッ、こんな閑散としている5番街を見たことがない!

ロックフェラーセンターも人がいない!

9.11の後でも、リーマンショックの後でも、ハリケーン・サンディの後でもこんなことはなかったわけで、今回みたいな事態は初めて。

3月はじめまでは、正直いって多くのアメリカ人が、コロナウイルスは対岸の火事で、自分たちとは無縁と考えていたはず。
3月1日に感染者が出てから、4週間で5万人に増加。
今やアメリカは感染者数が12万人超えという、世界で一番の感染国に。
早い、とにかく早い!

医療現場も、もはや崩壊寸前で、NYはたいへんなことになっています。
今や病院では、人工呼吸器が足りずに、救える命も救えなくなっています。
そこで働いている人たちですら、満足にPPE(医療防護服)が供給されておらず、看護士はゴミ袋で防御するという壮絶な事態に。
こちらはマウントサイナイウエスト病院で働いていて、コロナ感染のためにお亡くなりになった看護士さん。
知人が以前に一緒に働いていた同僚だと聞いて、驚きました。

エルムハースト病院では、人工呼吸器が足りないと、医療現場が崩壊状態に!
一日に13日の死亡者を出しています。
これがもし1月から、各国が緊急事態として、人口呼吸器の生産を急いだり、ベッド数を確保したり、PPEやマスクを揃えていたりしたら、医療破綻なんて起きなかったでしょう。
ロックダウンしてしまったNYから、まだそうなっていない都市、そして日本のみなさんに、「二の舞にならないように」のアドバイスです。
1)「外出自粛」は「絶対に出るな」の意味。
政界のトップは経済をできるだけまわしていたいから、ぎりぎりのタイミングまではすりあわせようとするもの。
それが知事が「外出を控えて」といった時点で、もはや絶対にやばい時点だと考えて、外出しないことです。
NYでロックダウンが行われたのが、3月22日。
でも本当は、デブラジオ市長はその一週間前にロックダウンしたかったはず。
「自粛」は「できれば出ないでね」という意味じゃない。
「遊びに出るな」「飲みに行くな」「集まるな」の意味だと考えて!

2)若者はお年寄りと会うのは避けよう
周囲でも耳にするのが、20歳くらいの若い子たちは本当に症状が出ないということ。知人のお子さん年代や、会社の若い人たちでは、
「味がなくなった」
とか、「ちょっと調子がよくないけど、3日くらいで治った」
みたいな感じで、すぐに元気になるから、そのまま遊びに行っていたケースが多かったようです。
これがアメリカでいえば、3月の上旬くらい。
3月7日に、国家非常事態宣言が出たのに、マイアミでは、スプリングブレイクを楽しむ若者たちがビーチに集まっているようすに、全米が激怒したのが、3月の中旬のこと。
「ソーシャル・ディスタンシング」が呼びかけられ、500人以上の集会を禁じたのが、3月12日。
それでもNYでは15日の週末くらいまで、やっぱりみんな外で飲み歩いていたんですよ。
で、ついにクオモ州知事も怒り、バシッとレストランやバーをクローズさせたのが、3月17日。
レストランやバーが閉まって、ようやく人々が出歩かなくなったのです。
そこからなんと10日間ほどで、NYの感染者は5万人超えですよ。
このスピードの恐ろしさ。
10~20代は、まったく自覚症状がないまま、キャリアになっている可能性も高いので、絶対におじいちゃん、おばあちゃんとは会わないほうがいいです。
「すでに自分自身が感染したと考えて、移さないためにも出歩かない」
というのが、もはやニューヨーカーのマインドになっています。
絶対に出歩かないこと!
3)年寄りでなくても感染する!
日本の最初の報道では、お年寄りばかりがかかるような印象がありましたよね。
むしろ65歳以上が出歩かなければいいのではないか、という意見も目にしたことがあります。
しかし、それは甘い認識。
実際にNYで周囲から聞くケースは、比較的若い人に多いのです。
たとえばブルックリンでは26歳の女性教師が亡くなり、ブロンクスでは36歳の女性校長が亡くなっています。
知人のミュージシャンは、すでに3人の知り合いが感染しているとのこと。
つまりわりあいと人に接する立場の人がどうしてもリスクが高くなっているということです。
なので、ゆめゆめ甘く考えず、人に会わないこと。
飲み会や集まりは止めましょう!
4)買い物をしてきたら、除菌しよう!
食料品や医薬品を買ってきたあと、どう除菌するか、お医者さんが手本を見せてくれる、とてもわかりやすいガイダンスが、こちら。
買い物をしてきたら、カウンターを除菌して、買って来たもの(クリーンでないもの)と、クリーンのゾーンをわける。
買ってきたものの外側を除菌して、クリーンゾーンに置く。
外箱は捨てる。
果物は20秒間洗い流す。
5)解熱剤を用意しておこう!
もはやNYでは病院がいっぱいなので、熱が出たくらいでは、すぐに病院でコロナウイルスのテストを受けられない状態です。
テストも簡単に受けられないし、パンクするので病院にも行けない。
重篤になって救急に運びこまれないかぎり、自宅療養がメインになります。
感染したとしても、まず数日は自宅で静養。熱発したら解熱剤で対応することになります。
なので、ロックダウンの前に解熱剤を購入しておくのも得策です。
私個人はタイレノール(Tylenol)を使っています。
タイレノールはアセトアミノフェンを単一成分とする解熱鎮痛剤で、アセトアミノフェンは胃を刺激しないことから、空腹時にも使用できることが特徴。

アドヴィルは炎症も抑える効果があるのですが、私はアドヴィルを取ると胃が痛くなるので。
アドヴィルのようなイブプロフィンは、喘息もちの人は飲まないほうが良いともいわれ、喘息もちの友人も使っていません。
もちろんタイレノールでなくても、アセトアミノフェンを成分に使ったジェネリック解熱鎮痛剤でもオーケイ。
日本の薬でも、小児用バファリン、ナロン、ノーシンなどはアセトアミノフェンを主成分としているようです。
5)感染すると、つらい長期戦になる!
現在、自宅療養をしている方のケースを聞くと、非常に壮絶。
本人の症状がつらい上に、罹患した家族といかに接触しないで、食事を提供しなくてはいけないかという課題がありますよね。
クオモ知事の話では、ふつうの肺炎では人工呼吸器を使うのが2〜3日ほど。
それがコロナでは10日間ほど必要になるそうです。
それは数が足りなくなるわけだ。
友人のケースで聞いても、2週間半たっても、まだ症状が治まらないケースがあるようです。
コロナは長期戦になる可能性が高い。
もし家庭内で、誰かがかかったら、その人を個室に入れて、残りの家族と離し、なおかつ食事などの世話をしなくてはならなくなります。
なので、そういった事態になった時をシミュレーションしておくといいかもしれません。
①具合が悪くなった家族が出た時に、どこの個室に隔離するかを決めておく
②それぞれの下着と着替えを、すぐに移動できるように、まとめておく。
③具合が悪くなったら食欲もなくなるから、ココナッツウォーターなど水分補給は忘れずに。
さて近所のマウントサイナイ病院を見てみると、脇の道に臨時のテントが張られていました。
おそらく臨時で検査待ち、あるいは急患の患者さんを待機させるのではないかと。

NYでは、巨大な展示会場であるジャヴィッツセンターを臨時病院として、1000台の病床を設置。また海軍が病院船を派遣。
さらに州の各郡に、臨時病院を作って4000台のベッドを確保する予定です。
そのくらい病人が溢れてパンクしているNY。

これでもピークが4月末というのだから、想像するだけでも恐ろしい。
クオモ知事が、臨時病院を設置した若き州兵たちにむかって、まるで戦場に行く兵士たちに語るように、こういっていました。

「きみたちは歴史的瞬間にいる。
10年後、きみたちは子供や孫たちに、この日のことを思い出して、涙を流すだろう。
自分たちが救えなかった人たちのことを。
どんなに懸命に働いても、助けられなかった人たちのことを。
しかし、きみたちはしたことを誇りに思うだろう」
どう聞いても、これは戦場で、司令官が兵士にいう言葉ですよね。
そのくらいシリアスな状況です。
いま、NYはウォーゾーンになっています。
日本の都市が、NYのような戦場にならないことを、切に願います。


