アカデミー賞トトカルチョ
2005年 02月 28日
てことで、友達の部長(←階段落ちサバイバー)をお呼びして、うちでいっしょにアカデミー賞トトカルチョを行いました。
ちなみに部長は今朝起きたら、なんと「全身いたるところに打ち身のあとがあった」らしい。
ひええ、かわいそう!
大事をみて、病院に行ってCTスキャンで脳波もチェキしてもらったとのこと。
結果はノープロブレムとのことで、ひと安心。
それにしてもあの蒲田行進曲みたいな階段脳天落ちを無傷でサバイバルできたなんて、すごすぎだす。
さてさてアカデミー賞は、3人で予想をたて、勝った人に映画チケットをおごるという賭でスタート。
結果はピータローが正解14個で一位。
部長と私がタイで、12個正解。
メインのところだけ、私の出した予想をあげると、以下の通りだす。
主演男優賞 ジェイミー・フォックス ○
主演女優賞 ヒラリー・スワンク ○
助演男優賞 モーガン・フリーマン ○
助演女優賞 バージニア・マドセン ×
→ケイト・ブランシェットが受賞
監督賞 マーチン・スコセッジ ×
→クリント・イーストウッドが受賞
作品賞 ミリオンダラーベイビー ○
まずはジェイミー・フォックスが受賞して、よかった、よかった。
わーいわい!
今回のジェイミーは、まるで恐山のイタコのように「今ならレイ・チャールズが憑いてます」てな迫真の演技で、まさにオスカーにふさわしいもの。
監督がインタビューで語っていた「ジェイミーは他の役者とまるっきり違う。彼はコメディアンのアプローチをするんだ。つまりミミック(モノマネ)から入っていくんだよ。はじめにモノマネをして、そこから役作りをしていくんだ」というコメントが興味深かったっす。
それから助演男優賞のモーガン・フリーマンの受賞も、大拍手。
やたー!
私はモーガンおじさんの大ファンなのだ。
彼が今まで取っていないほうがふしぎなくらいで、てっきり「ドライビング・ミス・デイジー」でオスカーを取っていたかと思っていたよ。
主演女優賞のヒラリーも予想どおり。
「ミリオンダラー」の迫力ある演技なら、受賞は順当なところ。
最近のオスカー主演女優賞は、ヨゴレ系でないと取れないというジンクスがあり、9キロ増量して筋肉をつけてボクサー役に挑んだヒラリーは、ばっちり賞狙いの役どころ。
そういやヒラリーって元「カラテキッド」なんだよね。
パット・モリタに空手を習う役から始まって、クリント・イーストウッドにボクシングを習う役で、オスカーをゲット。すごい人生すごろくではある。
いっぽう助演女優賞は「サイドウェイ」のバージニア・マドセンとの予想を裏切り、ケイトが受賞。
でも個人的には、ケイトのファンなので大満足。
「アヴィエイター」は見てないけど、ちらっと映ったケイトの演技、うまいねえ。本当にこの人の演技はいつ見てもすばらしい。
今でも「エリザベス」のときに主演女優賞をなぜケイトにあげず、へたくそなグウィネス・パルトローにオスカーをやったのか、どうしても納得できん。
いっぽう去年話題になった「パッション・オブ・クライスト」は無冠で終わり。
映画界はジューイッシュ系が多いので、「反ユダヤ的」といわれたこの映画が受賞しないのは当然だろうなあ。
だけど、ドキュメントでは大ヒットした「華氏911度」がノミネートもされないってのは「政治的に波風たてたくない」アカデミー賞委員会の意向を感じて、つまらなくないすか?
ついでにこれまたヒット作の「スーパーサイズ・ミー」も受賞を逃したけれど、これは本命が、インドの児童売春を題材にした「Born into Brothels」だったので、勝てなくても仕方のないところ。
つうかアカデミー賞のCMスポンサーがマクドナルドですぜ?
それで「スーパーサイズ・ミー」が受賞していたら、どうよ?
そして最後に残念だったのが、監督賞。
さすがにこのあたりでマーチン・スコセッジにオスカーをあげるかと思いきや、なんと今回もクリント・イーストウッドに奪われちゃったなんて。
うわー。きっつー!!!
そういやNew York Magazineでは、「アカデミー賞はロスで行われるので、西海岸の映画でないと受賞できない」という皮肉な記事が載っていたけど、さもありなん。
生粋のニューヨークッ子でいつもNYを舞台にしてきたスコセッジは毎回受賞をのがし、今回ようやく西海岸を舞台にした「アヴィエイター」で受賞するかと思われながら、またもやオスカーをはたせず(泣)
今回も西海岸に破れてしまった、東海岸のスコセッジ。
その心情を想像すると、くくー(涙)
マーチンおじさん、いっそロスに移住したほうが、受賞の早道だったりして。